試験委員名簿

こんにちはJCです。

紫陽花がきれいな時期になりましたね。

さて、今日は試験委員名簿について。

実は受験生の頃から試験委員の名簿をチェックしていました。ほんとのところは誰が問題を作っているのかは公表もされていないので、よくわからないのですが、僕が受験生の頃(H21年)の作問者のメインメンバーは、事例Ⅰは岩崎尚人(成城大学教授)さん事例Ⅱは岩崎邦彦(静岡県立大学教授)さん、事例Ⅲはよくわからないんだけど、事例Ⅳは大野高裕さん、葛山康典さん(お二人ともたぶん早稲田の教授)というのが不動のメンバーと言われていました。

これはT○Cの先生から聞いてきたふうじんからの受け売りです。いわゆる、「孫びき」ってやつですね。

◆試験委員名簿H22年◆

実は不動のメンバーは上記4人だけでなく、診断協会のHPで試験委員名簿を遡れるだけH19年まで遡って調べてみたのですが、H22年までの名簿で見るとH19年から4年連続で出題委員を担当している方は30人中なんと20人、3年連続が2名、2年連続が6名、初めて登場した方がたったの2名でした。この比率が試験の傾向を表しているのかもしれません。結構永年にわたってメンバーは不動の方が多かったと言えるのかもしれませんね。

◆試験委員名簿H23年◆

ところが、今年の試験委員名簿はかなり顔ぶれが変わっています。32名の出題委員の中で5年連続、つまりH19年から担当し続けている方は13名に激減しています。4年連続も3名、3年連続が4名、2年連続が2名、初登場はなんと10名もいる。これまでほとんどが常連で、入れ替えはごくごくマイナーチェンジに留まっていた試験委員の顔ぶれから考えると相当大きな変化ではないかと思われます。

◆傾向の変化の可能性◆

ここから懸念されることは、今年の試験の傾向は結構大きく変わるのではないかということ。これまで事例Ⅳを不動で担当してきたと思われる葛山先生も高野先生もいなくなりました。1次試験は小問の集大成ですし、試験範囲も公開されていて大きな変化のしようがなく、通常の年くらいに難易度が上下するくらいのインパクトかと思いますが、2次試験の方はかなり傾向が変わる可能性も否定できません。確かにH18、H17あたりは事例Ⅳは比較的重くない問題が多いように思います。もっと前にさかのぼるとすんごく傾向が変わってくるようです。

DCFだの、取り換え投資だの、デシジョンツリーだのが出題されだしてFINANCE色が強まったのはH19年くらいからかもしれません。それ以前は限界利益と貢献利益とかCash Flowとか予想BSとかAccounting色が強かったように感じています。

◆傾向の変化は恐れるべき?◆

どんな問題がでるかの予想は僕もしましたし、多くの受験生の方もやるのだと思います。ちなみにH21の事例Ⅳ対策として僕がこの記事からリンクしているFinal Paperで予想したのは

○CVPもしくはCF
○標準原価計算
○商品別期待値計算
○企業価値算定
○デシジョンツリーとNVP
○為替予約と通貨オプション

このうちCVPと為替予約・オプションの部分が見事に予想的中でした。

んっ、ちょっと待てよ。

出題されそうな、ほとんどの論点を列挙しているので、的中するのは当たり前。出題予想なんてそんなもんです。

出題傾向の変化を恐れるよりも、まず幅広く全体を押さえることの方がよっぽど重要。傾向が多少変わったとしても、深い理解をしていれば、全然問題ありません。

1次試験も2次試験も傾向は実は毎年変わっています。特に2次試験は、同じような問題なんて出たことはありません。常に受験生をびっくりさせるような仕掛けが毎年毎年配置されているようです。というわけで、傾向は変わるかもしれないけど、そんなことは気にせずに日々しっかり勉強して下さいね。
1次本番まであともう少し。頑張ってくださいね。

by JC

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