診断士試験で「合格」を確信する瞬間

こんにちは。ハカセ です。

今週は経営法務の直前答練Weekですね。

今回は、合格までの達成度の目安についてお話ししたいと思います。

■ 「何時間ぐらい勉強しましたか」という質問 ■

診断士試験挑戦を決意したばかりの受験生の皆さんと懇談する際によくある質問に、「何時間ぐらい勉強しましたか?earというのがあります。

この質問をする受験生の皆さんの深層心理には、「どれだけ勉強しなければいけないんだろうか・・」という漠然とした疑問があるのだと思います。

ご存じの通り、中小企業診断士試験は科目数が7科目と多く、しかも、各科目の範囲も広い のが特徴です。運営管理なんて、「生産管理」と「店舗管理」は同じ科目とは思えませんよね・・coldsweats01

だから、学習開始前に「どれだけ勉強しなければいけないんだろうか・・」と漠然とした不安に襲われ、その結果、「何時間ぐらい勉強しましたか?」という上記の質問が出てくるのだと思います。

■ 「いつごろ合格を確信しましたか?」へと変わる ■

もっとも、これは受験を決意したばかりの受験生からのご質問です。ここまで7科目の基礎講義と基礎答練を終了し、そして完成答練も4科目を終えた今の受験生の皆さんからは、「何時間ぐらい勉強しましたか?」という質問は出てこないと思います。

それは、(どの資格試験も一緒ですが)、累計学習時間と、学習の完成度(または合格率)は必ずしも比例しないpunchことを徐々に認識してきたからです。

そして、この時期の受験生からの質問は、「いつごろ合格を確信しましたか?ear へと変わります。この質問はとても当を得た質問だと思います。

それは、それまでは漠然としていた不安が、「どれだけの完成度、どれだけの得点・順位を取っていればいいのだろうか」と、より具体的になってきたことを意味します。

そこでpaper、大変僭越ながら、僕が自分の合格への自信を徐々に深めていった軌跡をご紹介します。

「自慢ですか?」とおっしゃる方。うーん、はい、そうかもしれません、自慢ですかね。お気を悪くされたら申し訳ありません。でも、「こうやってストレート合格したヤツがいる」という道筋を示しておくことは必ずしも無意義ではないと思います。耳障りでない方だけ、ご覧くださいませ。

■ 自信を持つことができた瞬間 ■

すべての合格者がそうではないかもしれませんが、僕の場合、「合格の自信を得ることが出来た瞬間」というものがありました。

それは、まさにこの時期。完成答練の真ん中辺り。経営⇒財務⇒運営⇒経済⇒情報⇒法務⇒中小、と、7週間連続で完成答練が行われる「怒涛の7週間」が折り返しを過ぎた時期です。

忘れもしない、TAC横浜校で「情報」の完成答練を終え(受験生時代のその日のブログはこちら)、講義の休憩時間中に自己採点した完成答練の結果が83点だったと分かった時、初めて合格への自信が湧きました。

なぜ自信が湧いたのか。その理由は二つscissorsあります。

1.苦手科目を克服したどー!

この記事(ちなみに、この記事、おすすめです)でも述べているのように、僕は理系科目に関するアレルギーがあり、情報は苦手科目でした。財務会計や経済は何とか克服することができましたが、どうしても情報に対する苦手意識が払しょくできなかったのです。

診断士受験生にはSEが多い。SEにとって情報は「貯金科目」(のはず)。皆さんの得意科目が自分の苦手科目、となると、挽回できない差が出来てしまう 可能性coldsweats02があります。これを何とかしたかった。心の底から何とかしたかった。

だからこそ、情報を必死になってやりました。何も特別なことをしたわけではありません。TACのテキストの巻末の用語を全て覚えました。その時活用したメモリボは本当によかったと思います。それからトレーニング小冊子とスピード問題集を使い倒しました。骨までしゃぶるように、全ての選択肢を舐めまわしbleahました。

その結果の83点up。そして後日これが上位2.3%だと知りました。

苦手科目を完全に克服した瞬間、合格への自信みたいなものが湧いてきたのです。

2.怒涛の7週間を乗り切ったどー!

情報が終わると残り2科目。怒涛の7週間を乗り切るめどがたってきました。マラソンでいえば、42.195kmの内、40kmぐらい走ったような感覚です。

僕は道場で「怒涛の7週間が重要です」と言い続けていますが、僕自身も怒涛の7週間に全てを賭けて勉強していました。「ここを全力で乗り切らないと合格はない」と。思い入れが強かった分、とても辛い7週間でした。

でも、情報が終わったことで、苦手科目がすべて終了しました。その結果、「乗り切った!」、「なんとかなったぞ!」と、心の底から思いました。自分を追い詰めて走っていたからこそ、「これを乗り切ったのだから合格できるぞ!」という新たな自信になったのです。

■ 自信が確信へと変わった瞬間 ■

「自信が確信へと変わった」というのは、松坂大輔選手がプロ入り1年目に、オリックスのイチロー選手との初対決で3三振を奪った時のヒーローインタビューでの名言です(wikipedia参照)。男子たるもの(いや、受験生女子も)、こういう仕事をしたいものですよねpunch

僕の診断士試験に関しても、「自信が確信に変わった瞬間」があります。

それは、「TAC一次試験公開模試」終了後、横浜校の会場にそのまま残って自分で答え合わせを終えた時です。

もちろん、その時点では平均点や順位は分かっていません。でも、「この難易度の模試でこの点を取れたのなら、もう、一次試験は受かった」。こう思いました。

何故そう思うことができたのか。

それは「自分が設定したゴールに、設定した時期までに到達することができたから」です。

「怒涛の7週間は、丸々一週間その科目に集中し、その科目を完成させる」こと、そして、「模試までに一次試験に確実に合格できる地力を備えておく」こと、そして、「そのためには苦手科目を完全に克服すること」。

これが僕が自分に課したゴールでした。

哀しいかな、僕は典型的な日本人です。震災対応を見ていてもお分かりのように、日本人は「目指すべきゴールを設定する」のは苦手です。

でも一度「目指すべきゴール」を設定さえすれば、そこに向かって一心不乱に走っていきます

僕もそうでした。ゴールを決めるまでが大変でした(本当にそれでいいのか? と疑ってばかりいました)が、決めたら最後、そこから逆算して何をするべきかを考えて、それを実現することに全神経を集中させました。

大変僭越ではありますが、松坂選手もそうだったのではないでしょうか。「イチローさんを抑えられれば、自分はプロとして通用するぞ」と。そう思って初対戦を迎えたのだと思います。だからこそ、ヒーローインタビューで「自身が確信に変わった」と言うことができたのです。

■ 自信と確信を持つために ■

皆さんはいかがですか。

完成答練が半分が終了し、自信を持つことができましたか?

試験前のどこかの段階で、確信を持つことができそうですか?

それはとりもなおさず、

自信が確信に変わるようなゴールは設定しましたか?

設定したゴールに到達するためにやるべきことを整理しましたか?

と問うているのと同じです。

どんなゴールを設定するかは皆さん次第です。

でも、「二次試験を見据えた一次対策」という記事で詳しく述べたように、模試終了時点で「合格の確信」ができていることは、一次二次ストレート合格への大事なステップであり、これを一つのマイルストンにすることは悪い選択ではないと思います。

怒涛の7週間における、7週間連続の答練の日々はそれは辛いものです。でも、この時期を乗り越えられれば、何かが見えてくるかもしれません

今が正念場です!! 頑張ってください。

ぜひ、「あの線の向こう側」へ、到達してみませんか。

皆さんの挑戦を応援し続けております。

by ハカセ @ いつものように上から目線でゴメンナサイ。

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診断士試験で「合格」を確信する瞬間”へ9件のコメント

  1. ハカセ より:

    はまっちさま。返信遅くなり申し訳ありません。いやいや、「確信を得る=不安がなくなる」ではありませんよ。確信を得た後も僕は不安で不安で、夜も眠れませんでした。だからこそ、本試験までしっかり気持ちを切らさずに到達できたのだと思います。もしかしたらハマッチさんも徐々に「その時」が近づいているのかもしれませんよ。模試7割はかなり高い目標ですね!(一昨年の僕は7割届かず、です)是非頑張ってください!! 応援しています!

  2. はまっち より:

    自信はあるのですが、なかなか確信には至らず、です(笑)。今回は4科目で一つのミスが命取りになるので、「難しい科目が集中したらどうしよう?」と、無駄な不安が出る中、とにもかくにも「隙を作らない」ように、忘れる知識をつぎはぎで埋めているところです。

    去年のTAC模試はトータル6割ちょい、と微妙な実績でした。今年は、6割切りの科目を出さず、トータルで7割超えが目標です。

  3. ハカセ より:

    ふうじんさん。目頭を熱くして読む内容じゃないと思いますが(笑)、でも、頑張っている受験生への応援歌です。この時期は本当に辛いですから頑張ってほしいですよね!
     
    pilotfishさま。お久しぶりです! ご声援ありがとうございます。勉強は順調のようですね。小心者の僕は合格への確信を持ったくせに、一次不合格になるのが怖くて、この時期は二次対策は全くしませんでした(笑)。二次試験に受かったのはおそらく「まぐれ」だと思っています。その調子で油断せずに頑張ってくださいね!

  4. pilotfish より:

    一気に読ませる文章力 さすがですね。

    上から目線とは思いません。 
    成功体験のある人が過去の実績を語る時このような言い方になるのは自然でしょう。
    上から目線とは思いませんが、勉強内容で必要以上に深さを求めてしまっていて、それが一般受験生レベルがついていけてないと感じます。

    私は、一次合格すると思っています。自信は
    (診断士なるんだったら、受かるかどうかの判断くらいつけなくちゃとの思いがあります。)

    そこで、今月から二次の勉強に入りました。 今年はじめ一昨年の試験問題を解き、440点だったので、合格確信(そのときは勘違い)したのですが、その後、その年の問題が簡単なことがわかり、軌道修正しました。(ハカセさんたちの年度)

    二次勉強に手を出して、一時でコケル可能性が出てきましたが、ストレート合格可能性を狙うのであれば、リスク甘受する必要ありと思っています。

  5. ふうじん より:

    目頭を熱くしながら拝読しました。
    長文記事を一気に読ませる筆力・構成力は、もはや他の追随を許さない領域。流石の一言に尽きます。
    .
    「なんだ、またコイツらの自慢話か・・」と一瞬思わせつつ、なぜハカセが

      ①いまこの時期に
      ②この内容のメッセージを伝えたかったか

    を忖度する力のある人限定で素晴らしい応援メッセージになるって仕掛けね。前出むむむ様・がんばり中様のご指摘、まさにその通りと思います。
    .
    ではこの話の次回作は「怒涛の7週間を乗り越えた先に見える『何か』」についての具体的内容とその苦心談、という理解で良いかしら?

  6. がんばり中のものです より:

    私も財務はなんだこれ?まったくわからん
    何をどうしたらいいんだ??という感じでした
    しかし、今財務が一番好きな科目になってしまいました
    ある程度どうにかなる感があります。
    その代わりと言ってはなんですが、他の科目がヤバイですが・・・合格できるかは、わかりませんがやるだけやってみます。財務は、ハカセさんの情報と同じように問題集をひたすらやり続けた結果です。今後とも記事は拝見させて頂きます。素晴らしい言葉ですね、自信が確信に変わる、言ってみたいものです。

    1. ハカセ より:

      がんばり中さん。コメントありがとうございます! そういう「なんじゃこりゃ?!」状態から、もつれた糸を粘り強く紐解くように丹念にやったことが、きっと結果につながったのでしょうね。素晴らしいです! 特に財務会計を好きな科目にできたことは、二次試験対策の面でも大きなアドバンテージです! 全力で走り抜けられるよう、応援しております。もう少しです! 頑張ってください!

  7. むむむ より:

    反骨心を煽るような、あいかわらすの上から目線のエントリー、ありがとうございます。これは自分への挑戦状と受け止め、なんとか完成答練期間を乗り切り、模試に全力でぶつかりたいと思います。模試が終わった時にそんな気持ちになれるように、頑張ります。

    1. ハカセ より:

      むむむ様。「あいかわらす」の上から目線のエントリーで、お耳を汚してしまい、大変失礼いたしました。そのように前向きに受取って頂けると嬉しいです。模試に向けてもう一息。是非頑張ってください!!

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