財務改題シリーズ

改題

こんにちは、こばです。
今年の財務は難化予想。その財務に対して何も対策をせず待っているのもつまらない。

財務はコツコツやりましょう言われているが、半分正解で、半分不正解。
毎日やることは意味はあるけれど、毎日1問程度では表面的な計算を覚える程度になってしまうことが懸念される。
財務は一気にガツンと深く追い込む時が必要。

つまり、筋トレと同じ。筋トレも筋肉を破壊して、超回復を図ることで筋肥大を生じさせる。
その時に意識することは、どの筋肉を動かしているのか、正しいフォームで行えているかなど。
でも、一旦筋肉を大きくしたら、継続的にトレーニングをすることで体の動かしたを覚えさせる。
もう直前期、すでにガツンと追い込んで、筋肉が大きくなっていることを前提として、財務の問題をアップします。
過去問の重要論点を、少し変えて掲載。

第1弾は1次、2次ともに最頻出の経営分析を出題。

まずは、経営分析のポイントを超ざっくり確認。

●安全性:借方の何か÷貸方の何か(BS)
●収益性:利益÷売上高(PL)
●効率性:売上高÷BSの何か(PLとBS)

詳しくは、こちらを10分で確認

それでは本題の

□過去問改題□

平成27年 第11問(改題) 少数点第3位を四捨五入すること

貸借対照表

※純資産には利益剰余金が10,000千円含む

設問①安全性に関する指標で数値が正しいものはどれか。

ア:流動比率:54%
イ:当座比率:36%
ウ:自己資本比率:127.27%
エ:固定長期適合率:166.67%

設問②今期、D社は新規に自社物流用の倉庫を設立する。倉庫を設立するにあたり、資金1,000万円を余剰資金から200万円、残り800万円を金融機関から長期借入金で調達を行う。
倉庫設立後の安全性に関する指標で数値が正しいものはどれか。

ア:流動比率:80%
イ:当座比率:36%
ウ:自己資本比率:42.86%
エ:固定長期適合率:111%

 

□解答解説□

問①、これは基礎知識で解ける問題
正解はイ

ア:流動比率=流動資産÷流動負債 よって80%なので×

この指標は瞬殺ですね。基本的にBSには流動資産と流動負債それぞれ合計された数値が記載されてます。決算書を3秒でみる場合はこの指標を確認するそうです。
この指標は短期安全性。

イ:当座比率=当座資産÷流動負債 よって36%で○
当座資産=現金及び預金 + 受取手形 + 売掛金 +有価証券
この当座資産の知識があれば瞬殺、しかし、本試験では緊張でど忘れの可能性あるので注意。
この指標は流動比率よりももっと短期安全性。この36%はかなり低いですね。二次試験でもこれほど低い数値の企業はなかったはず。

ウ:自己資本比率=自己資本÷総資産 よって44%なので×
純資産の内訳が明確に記載かれていないので、自己資本=純資産ということと解釈する。
自己資本比率が100%を超えていることに、瞬殺でなんでやねんと突っ込みを入れる。
この指標で資本構造の良し悪しが分かる。

エ:固定長期適合率=固定資産÷(自己資本+固定負債) よって110%で×
166.67%は固定比率=固定資産÷自己資本。どちらの指標も100%以下が望ましく、長期安全性を表す。

問②、この問題は2次試験レベルを想定しています。単位に注意しましょう。
正解はウ

まず、正しく予想BSを作成することができるかが鍵となります。
この問題を解く場合の重要な用語が余剰資金。
余剰資金って何だっけ?となった人がいると思います。
この問題は、平成25年の2次試験の経営分析を意識して作成しており、
当時の受験生も勘違いし、仕分けを正しく行うことができなかった方がいます。

余剰資金=利益剰余金ではなく、現金です。
このことが、正しく押さえてあると仕分けも行えます。
予想BS
予想BS

このBSが作成できれば、後は問①の知識で計算するだけ。

では、まとめ

・財務はガツンとやることが最重要。筋トレと同じ。
・経営分析は必ず出題される。
・安全性の指標は、短期、長期、資本構造の3つ。
・経営分析の難化ポイントは予想BS、つまり仕訳。

byこば

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財務改題シリーズ”へ2件のコメント

  1. 匿名 より:

    このシリーズは、この後平日昼の毎日続くのですね?

    1. こば より:

      匿名様
      コメントありがとうございます。
      このシリーズ続けたいと考えております。
      ・過去にない記事への挑戦
      ・財務知識の再整理
      の意味合いもあります。
      人気が出ないと打ち切りになりますので、気合い入れて投稿したいと思います。

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