更なる飛躍を目指して

なごです。

 

====名古屋セミナーのご案内====

【名古屋】
日時   12月16日(水) 18:00~20:00
開催場所 西生涯学習センター
(名古屋市西区浄心一丁目1-45)
参加費  500円(税込)
定員   15人(先着順)
※名古屋は平日開催のため、18時に間にあわず、遅れた場合でも19時半ごろまでなら問題なく対応しますのでお気軽にお申し込みください。
http://kokucheese.com/event/index/355044/

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さて。

2次筆記試験の結果が発表になりましたね。思った通りの結果になった方、予想外の結果だった方、良くも悪くもいろいろな感情が交差する時期です。良い結果だった人は素直に喜び、そして口述試験には万難を排して臨んでください。

 

口述試験対策はいろいろな方が語るでしょうし、当ブログをはじめ各所でも口述セミナーを開催しますので、そちらでどんな準備が必要なのか、きちんと確認してみてくださいね。あんまり口述試験を軽視すると良いことはありませんよ

 

さて本日は、残念ながら結果が思わしくなかった人へ、今後の過ごし方について書こうと思います

まず私の経歴から話しますと、1次試験は1回で受かったものの、2次試験は2年かかりました。その上で個人的な意見として、今の自分を振り返った率直な感想として「ストレートで合格しなくて本当に良かった」と言えます。なぜかと言いますと、私は診断士の試験が大きく分けて2つの学び、知識」と「思考」があると考えているのですが、その「知識」と「思考」を学ぶのに、ストレートの場合、知識は1年近く学ぶのに対して、「思考」についてはほんの2か月しか学びません。正直、元々それなりに国語力の素地があって、滑り込んで合格したとしても、本当の意味で「診断士としての思考力」が醸成されていないと思うのです
私の体験として、詳細は後述しますが、本当に2年目は2次試験のみ、相当に勉強をしました。その2年目の鍛練が無ければ、少なくともここで執筆する力は全くありませんでしたし、もし仮に私がストレート合格したとしたら、「思考」の能力が伴わず、日々の業務の中で説得力のある行動をとることも不可能であったと思います。それくらい2年目の成長は自分自身を高めることができたと、これは誇張でもなく実感として思うのです。

 

では具体的に私が2年目をどう過ごしてきたか書いてみたいと思います。
まず試験は落ちるべくして落ちました。2次の筆記試験では、「こんなんじゃ間違いなく落ちる」という手ごたえだけがありました(苦笑)。これは合否に関わらず共感していただけると思いますが、筆記試験が終わったら、2次の問題を全く見たくなくなりますよね。私の場合、それに2次試験に対する劣等感が輪をかけて自分自身に覆いかぶさりましたから、自分が受けた試験問題をずっと見ませんでした。
でも全力疾走した一年でしたから、自分自身にハードに勉強するための体力だけはあると思っていました。同時に、ここで手を抜いたら、ここまで頑張ってきた勉強するための筋力をみすみす落とすことになる、それは避けたいと考えていました。
そんな時、考えたのが診断士試験のデメリットです。
勉強(特に試験対策)に忙殺されると、実社会の経済が見えにくくなることがあります。9月頃から自分自身が近視眼的になっている実感もあり、勉強一辺倒になることの怖さも感じていました。
だからこそ、自分の枠を意図的に広げる作業をしよう、どうせ来年の試験が近くなると近視眼的にならざるを得ないため、今のうちに視野を広げる努力をしよう、そう考えました。試験対策としての「知識」がXとすれは、経済を見るための「思考」のY軸を徹底的に伸ばそう、そんな感覚を持っていました。
そのために何をするか、新聞を仮説を持って読み、様々なジャンルの本を読み、経済を心で感じる、そんなことを意識していました。たぶん仕事に打ち込むというのもあるかと思いますが、それをすると抜けられなくなると考え、必ず仕事は片手で(でも全力で)取り組みながら、別の脳を最大限に活用し続けることを意識していました。
ちなみに私は会社に内緒で受験していました。会社に黙っている必要は全くないのですが、勉強していることによって、周りから「あいつは勉強が大変だから、仕事量を軽減して配慮してやろう」と思われたくなかったため、ばれないようにやっていました。だからこそ、仕事は全力、でも絶対仕事オンリーにならず、常に片手は別の事に没頭する、そんなことを考えて仕事をしていました。
11月、12月、1月と時間が過ぎ、自分の中で事例が解きたくなってきた想いを心の中で感じながら、「さあここから勉強スタートするぞ」と始めたのが2月23日。バネが縮んで、縮んで、大きくはじける感覚がありました。それから徹底的に事例を解き、5年間分のテキストを最終的に13回まわり解きました。
正直、そこまでやる必要はないと思います。「答えを覚えちゃうよね」と何度も言われました。でも毎回、「初見問題」だと思い、読み飛ばすことなく一から何度も解きました。たぶん普通のヒトなら1回や2回解けば気が付くこと、それに私自身が気が付き始めたのは7回目からです。「この一文が試験問題に入っているのはこういう意図があったんだ」「あれ、こんなところにキーワードが隠れている」「作問者はここにこだわってほしかったんだ」7回目以降は、毎回問題を解くたびに気づきがあり、これは2次試験の1週間前までずっと続きました。
ほとんどの2次2回目の方はゴールデンウイーク(もしくは夏ごろ)まで勉強をしません。そしてストレート生より少し間から勉強を再開します。でもそれだとストレート生の力強い追い込みに負けてしまうのですよね。だからこそ2月からではありましたが最初から全力でした。正確に言えば、自分のベクトルを絶対値としては落とすことなく、Y軸を徹底的に鍛えました。そんなことが自分自身を大きくしたのだと思っています。
今、いろいろな社長の皆様とお会いします。性格は一様でなく様々でありますが、でも全員に共通して言えることは、強い意志と企業を良くしようと思う愛情を持っていること、そんな社長と対峙して自分なりの助言をしていくためには人間的な懐の広さが必要になります。そのためのベクトルを、来年の合格を目指す皆さんには持ってほしいと思うのです。

 

今年残念だった皆さんは正直、今は勉強を考える心の余裕が無いのかもしれません。それは裏を返せば、思いっきり全力疾走したからこそ、だと考えています。だからこそ、自分自身の学びの筋力を落とすことなく、自分自身の力を伸ばしてください。そして勉強に思いっきり打ち込みたくなったら、このサイトに戻ってきてください。一人でも多くの方が、将来合格し、中小企業の社長の右腕になって力発揮していただきたいと考えています。

 

なごでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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更なる飛躍を目指して”へ5件のコメント

  1. ハカセ より:

    まっちゃんさん。横から失礼します、道場執筆陣の一人でハカセと申します。二次の事例は慣れないと80分で解くのはなかなか難しいものです。そんなときは時間をかけて解くのもよいと思いますが、僕は「事例の解説を徹底的に読んでみる」ことをお勧めします。
    .
    これは別の執筆者である ふうじん がよく言っていたことであり、(例えばこちら→ https://rmc-oden.com/blog/archives/81765 ) 僕も自分の受験生時代の反省を込めてのアドバイスです。実は僕は講師の話をよく聞くことなく、そして事例の解説もほとんど読んでいませんでした。読んでいたのは「どこが点になったのか」だけ。
    .
    しかし、合格した後、過去問の事例解説や、答練の事例解説を読んでみると、「なるほど、こういう考え方をしなきゃいけないのか」という目から鱗のアドバイスや考え方が満載でした。講師の話をよく聞いておけば、解説をよく読んでおけば、もう少し楽に合格できたのではないかとつくづく思います。
    .
    試験までまだ一年近くあります。一度過去問題集の解説をじっくり読む時間を作ってみてはどうでしょうか。「この資格学校の模範解答は自分に合わないからもう読まない」というのは簡単です(=僕がこのパターンでしたので・・)が、せっかく出会った参考書ですから、自分に合うところだけでもいいので、しゃぶり尽くすのも手だと思います。自分がしたことではないのにアドバイスするのは大変おこがましいのですが、参考になれば幸いです。頑張ってください。

  2. なご より:

    まっちゃんさま
    コメントありがとうございます。私も最初から80分では解けませんでしたよ。でも途中からは時間をすごく意識してました。
    一度二次を受験されているということは、ある程度時間の制約の中で戦う訓練をされていると思います。
    今は一度、時間の制約を外して過去問を解いてみてください。すると、焦って見落としていた単語に気がつき始めます。
    その嗅覚を今は養いましょう。
    逆に春以降は80分を切れるようにタイムトライアルをしてみてください。そして後半は60分で解けるように自分を追い込みます。
    すると当日は心に余裕が出ます。
    試験って不思議で、いつもより丁寧な字を書きたくなったり、文字数を数えたくなったり、余計なことを無意識のうちにするんですよね。
    そのためのバッファを作れるよう(余分なことはしないのが一番ですが)努力してました。
    今はまず時間の制約を外して、与件文をきちんと読んでみてください。頑張ってくださいね。二次2回目の方は、とても親近感を持っていますので、心の底から応援しています。

  3. まっちゃん より:

    なごさん

    初めまして。私もこれから2回目の2次に向けて勉強を再開するところです。8か月で20事例を13回ということは、延べ260事例を解かれたということですね?そこまでできるかどうか分かりませんが、私もやってみます。

    そこで質問です。なごさんは、初めから一事例80分で解いていたのですか。それとも初めのうちは、例えば参考書を見ながら、時間をかけてでも納得のいく回答を書こうとされたのですか。私は2次のコツがまだ分かっていないので、80分にこだわると、コツを会得するまでにかなり時間がかかりそうで不安に思います。

    アドバイス願います。

  4. なご より:

    すくすくさま
    いつもコメントありがとうございます。学びは実はいろんなところにあります。また診断士になって、初めて気が付いた楽しみとして、診断士仲間の得意分野があまりにバラバラだということ。
    一緒に診断業務を行っていても、皆の指摘する部分が全く違う(すべて的確)なんてことが多数あります。
    財務が得意、人事が得意、営業が得意、管理が得意、診断士一人一人のこれまでの経験が違うため、目の付け所が違う。それが診断士同士にも刺激になることが多数あります。
    すくすくさんも、これから自分の武器を磨いていってください。それが診断士になってから必ず役に立つはずです。

  5. すくすく より:

    なごさん、こんばんは。
    こちらはゆっくり学習したため1次突破に2年かかりましたが、2次はまだ手を付けて半年もたっていませんので、学習の本番はこれからという感覚です。
    自分たちの地元や出先でさまざまな業態や現場を見て、想像して、理論と結び付けていきたいです。繁忙期が終わり年が明けたら、診断士の学習を本格的に再開したいです。

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