【先代投稿】道場のつれづれ話

こんにちは。初代執筆陣の一人、ハカセです。

2010年1月に執筆を開始した「一発合格道場」も早いもので丸5年が経ちました。

ブログを書き始めた最初の頃は「一日100PV達成!」のニュースに「おーっ!」「やったね!」などと はしゃいでいたのですが、今や「一日平均5,000PV」、瞬間最大では「一日17,000PV」を誇る、中小企業診断士受験生向けのブログとしてはかなり大きい(ちょっと控えめに言ってみました)規模に成長しました。(下記グラフ、特別に公開します)

そもそも、診断士受験生は年間15,000人しかいない(2015年1次試験実績)のに、一日5,000PV、瞬間最大で17,000PVを稼いでいるのは、「全米が泣いた」・・・じゃなかった、「全受験生が見た」と言っても過言ではないレベルにまで到達したということになります。これもひとえに受験生の皆さんのご愛顧の賜物、そして(手前みそながら)歴代執筆陣の頑張りのお蔭です。感謝申し上げます。

■ なぜ初代が突然登場したか ■

2015年の二次試験も終了し、受験生と共に戦っているテンションで書き続けてきた6代目執筆陣も、受験生と同様に燃え尽きております(それぐらい気合を入れて投稿しているんですよ)。

もちろん、2016年合格目標の受験生向けに1次試験対策の記事を着々と準備しておりますが、この時期は「端境期」であること、否めません。

また、道場は基本的に月曜日から土曜日まで一日最低1記事を投稿することを自らに課しておりますが、日曜日は「オフまたは希望者が投稿」することにしております(ここに「機会」を見つけました)。

間もなく7年目を迎えようとしている道場。そのマンネリ化を打破するべく、有効活用されていない経営資源である日曜日枠を活用して、再活性化のアイデアを募った結果、

隔週の日曜日に【先代枠】を設け
先代執筆陣がリバイバル投稿を行う

ことにしたものです。

■ 道場セミナーの声のご紹介 ■

実は【先代枠】には布石があります。

今年の6代目執筆陣は、「道場史上最も多くのセミナーを開催した代」となりました。その背景には、5代目執筆陣の「道場の地方展開」という深謀遠慮に基づいた用意周到なスカウト作戦により、首都圏のみならず、地方にも執筆陣を配置した(正確には地方の合格者をスカウトした)ことです。それにより、首都圏のみならず、名古屋・大阪でも数多くのセミナーを開催することが出来ました。

セミナーの開催は、受験生の役に立つ(&執筆陣の承認欲求・自己実現欲求を満たす)のみならず、道場に正の影響をもたらしました。それはFace to Faceのフィードバックを得られる機会を多く持てたこと。

下記に、セミナー終了後の「今後の道場・執筆陣への期待と要望」に関する受験生へのアンケート結果の一部をお知らせします。

  • これからも長くこのブログが続くことを願っています。
  • いつもブログを拝見しております。とてもためになる記事ばかりで、最高の参考書です。
  • 充実した記事、細やかな運営に言葉では簡単には表現できないほど、感謝しております。ありがとうございます。
  • いつも貴重な情報をありがとうございます。メンバーのみなさんがとても個性的で、切り口が違うので独学の自分にはとても参考になります。
  • いつも参考になる内容が多く、重宝していますが、過去検索機能が今一つ使いずらいです。
  • 歴代のメンバーの投稿もたまにあると面白いと思います。
  • 過去問の解説をお願いしたいです。道場スタッフの方々の独自の視点で書いていただけると、参考書の解説と違って新たな気づきが得られるのではないかと思います。
  • 過去問の回答について、どのように解いたか、どのように解くべきだったか、を道場生同士もしくは受験生を交えた議論形式で載せて欲しい。その際に議論に過去記事の引用や勉強方法への対応付けがあるとなお嬉しい。
  • 得点開示の分析が欲しいです。

皆さんから一番多くいただくのは、お褒めの言葉、感謝の言葉。無償で奉仕している道場執筆陣にとって、こんなに嬉しいものはないのです。皆さん、ご両親やパートナー(夫や妻)に感謝の言葉を改まって伝えていますか? 当たり前と思っていませんか? そういう言葉があると、むっちゃ嬉しいんですよね。

また、「参考になります」という抽象表現のみならず、「どうして参考になるか」を具体的に伝えて頂けると、道場の今後の展開にとても役に立ちます。当方が仕掛けていることが無駄ではなく、受験生に響いていることが確認できれば、道場の方向性の軌道修正時に役に経ちますので。

よくいただくのが「過去問解説」、「知識の講義」。道場は(独学の皆さんはそうであって欲しい、と思っているかもしれませんが)資格学校が授ける知識・ノウハウを補完することはできても、その完全な代替とはなり得ません。商売としてカネをとっている資格学校と、あくまでもボランティアの一発合格道場には根本的な差があります。一部から「カネを払ってもいいから講義・勉強会をしてほしい」という声もありますが、有料セミナーを実施した場合、道場執筆陣は「労力の対価」としてセミナー費用を受け取りますが、受験生側は「労力対価+保障(少なくとも合格への接近への期待)」に対してカネを払うのは必定。そこに不均衡がある限り、なかなか難しいのではないかと考えています。無論、会場代や資料配布などの直接外部費用を回収することを目的としてワンコインを徴収するセミナーはあり得るかもしれませんし、これからも財務・経済の「分かりにくい論点の受験生側からひも解いた解説」などは道場記事で紹介していく予定ですが、資格学校の領域に踏み込んでの有料セミナー・有料講義は現実的ではないのではないか、と考えています。(※ これはあくまでも小職の個人的な意見であり、道場の意見を代表・集約したものではありません。道場執筆陣の中にも「有料セミナーをやってみたい」という声があるのも事実です)

また、「議論形式」の記事化や「得点開示分析」はなかなか面白そうな展開ですね。「過去問検索」は道場の永遠の課題です。誰か「せめてこんな風に表示されれば」というアイデア、ありませんでしょうか。

そして、これまた多く頂くリクエストが「歴代メンバーの再登板」です。

■ 道場の内情 ■

一発合格道場は、その創業当初、永続的な組織としては設計されていませんでした。経営理念は「受験生に役立ちたい」、ただそれだけ。しかしながら、どうしても陳腐化する創業者(初代執筆陣)の受験ノウハウや受験知識。そこで、次年度の合格者を道場の執筆陣に迎えることにしたわけです、それ(=新入社員募集)に対応した組織体制なんてできていないにもかかわらず。そしてそこに根本的な解決がなされないまま、それが繰り返されて今日に至っています。

一発合格道場は、(当初そのように設計されたわけではありませんが)、直近の合格者が「現役執筆陣」となり、道場記事の執筆やセミナー運営の主導権を握ってくれています。先代執筆陣は、ある人は引退、ある人は隠居(ご意見番)、ある人は現役世代への世代交代の波に乗らず(乗れず)にいる、など、道場へのかかわり方は様々になりました。

「道場の記事の質は高い」というお褒めの言葉もいただくことがありますが、実は道場では「記事の質を高める工夫」なんてものをほとんど行っておりません。(これ、現役世代にも聞いて見ないと分からないのですが) 具体的には、記事の方向性の統一もしてないし(記事の「お題」は与えられるが方向性はほとんど自由)、記事の相互レビューによる質の担保、なんてことも殆どしたことありません。(それでいて道場の品質を保てているとすると、それは道場の「ブランド」が読者にそういう風に思いこませているか、または執筆陣がブランド保持のために一生懸命書いているかのどちらかです。)

このような情勢下、全身全霊をかけて受験生支援を行う現役執筆陣と、それを卒業してしまった先代執筆陣の間に「温度差」が生まれてしまうのはやむを得ないことです。先代卒業生の中でも、引き続き受験生支援(と言う名前の放談?)を行うものもいれば、完全に卒業していくものもおり、一枚岩ではありません。それよりも問題なのは、(完全に温度差をゼロにできないまでも)そのギャップを埋めるような仕組み・体制が構築できずにいたこと。「道場執筆陣」がそのような状況に対応できる組織になっていない(行き当たりばったり)のですから、当然の帰結です。創業者の一人として、なんとかしなければなぁと気にかけていたところでした。

そこで、リーダのうみのをはじめとする6代目執筆陣は、このアンケート結果を活用して「先代も(たまーにでいいから)戻って執筆してください!」と呼びかけてくれたわけです。

すなわり、【先代枠】を設けて、

① 活用されていない経営資源(日曜日)を有効活用
② 各代に割り当てることによって先代にも道場への興味をリバイバルしてもらい、道場そのものを活性化する
③ 先代の記事を読みたいという読者の要望にも対応

と言ったところが狙い(一部後付けの期待効果)ではないかと考えています。

■ まとめ ■

久しぶりの投稿。とりとめのない「道場裏話」になってしまいましたが、道場の内情をちょっとご紹介するとともに、【先代枠】開始の経緯をご紹介しました。

受験生の皆さんから「どうして道場を書いているのですか」「無償の奉仕なのによくそこまで書けますね」という声も耳にします。僕ら(※個人差があります)の基本的な願いは「自分たちが得たノウハウを還元したい」「道場(などネット上の受験生支援機関)でお世話になったからその応援をしたい」、「受かった俺の超絶テクニックを披露してすごいと言ってほしい」などがありますが、それだけではなく、道場の運営を通して、セミナー立案を通して、セミナーで人前で話すことを通して、「コンサルタント修行」や、「仮想企業・仮想組織の運営修行」を行っているともいえます。大げさかもしれませんが、独立や会社経営の真似事なのかもしれません。企業経営理論で、企業の発展段階を学びましたが、「あぁ、それって企業だけじゃなくて、道場みたいな組織でも同じことが起こるんだなぁ」と実感している次第。読者の皆さんはその「仮想企業」のお客様でありお目付け役、ということなのかもしれませんね。(なんか、この記事も、もう少し化粧すれば事例が書けそうな気もします)

今後、【先代枠】にとらわれず、ちょくちょく道場に新記事を書いていこうと思っています。(うみのリーダーのもくろみ通りですね)。第一弾として「2015年の二次試験の事例を解いて見た!」を考えていますのでお楽しみに。

by ハカセ

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【先代投稿】道場のつれづれ話”へ2件のコメント

  1. ハカセ より:

    > お礼さま。コメントありがとうございました。わざわざのご丁寧な御礼も頂き、恐縮するばかりです。
    .
    こちらも、受験生の皆さんに直接お会いして交流させていただくことはとても刺激になりました。受験生を鼓舞しているつもりで上から目線の記事も多い一発合格道場ですが、直接の交流がないと、本当に見下しているような誤解を与えてしまいかねません(あくまでもポーズなのに)。そういう意味で、皆さんが思っている以上に、読者の皆さんの生のフィードバックを聞くのは嬉しいものなのです。こちらこそ、本当にありがとうございました。
    .
    お礼さまの吉報、心からお待ちしております。

  2. お礼 より:

    ハカセさん、皆さんにお礼をお伝えしたいと思っていたので、登場頂き、ありがとうございます。
    セミナーでお世話になりました。今年、スマホにしたので、このサイトも今年に知りました。JCさんやハカセさん、6代目の方々の背景や思いを知ってからは、投稿もより親近感がありました。
    2次ではハカセさん等のファイナルペーパーを見ていました(忙しくて、自分のペーパーに写す時間がありませんでした)。ありがとうございました。
    また、セミナーの帰りにJCさんが、頑張ってくださいと声をかけてくれたのが、たまたまだったのですが、不安な中、嬉しかったです。6代目の皆さん(グループに分かれた時のお二人)もありがとうございます。
    二次は各校を参考に、この解答かと参考になりました(多年度なので、心配、後悔を沢山したら、曖昧でがっかりするより、求めていたであろう解答を見る事にしました)。
    結果は微妙で投稿している余裕はないですが、皆さんにお礼だけお伝え致したく投稿しました。
    ありがとうございました。

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