合格する人になる直前一週間の過ごし方
皆さん、嫌というほど見てますよね、10/25の日付。
そう、ご存知の通り、二次試験本番まで残り一週間です。
ここまで「技」を磨き続けてきた皆さんですから、あとは心・体の準備も同じくしたいところです。
ということで、私からの直前一週間の過ごし方のご提案は以下の通りです。
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・新しいことはしない
・当日は今までと同じように振る舞えるだけの仕組みをつくる
・体調を万全にする
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新しいことはしない
成功体験を積み重ねる
実際あと一週間でこなせる事例数は多くて5~7というところではないでしょうか?
私は二次試験直前、直近3年分の事例に再度取り組んでいました。
解いていく中では解答の手順をじっくり確認しながら、ゴルフのティーショット前の素振りのように、自分がチェックするポイントを意識して、解答していきます。
やっていくと自分の成長っぷりに感動でき、それだけで自信がつきます。
また、何せ半分答えを覚えていますから(笑)、与件文がとてもうまく作られているということに改めて気づくことができ、心に余裕を持つことができると思います。
注意点としましては、当然ですが、当時ミスして今もミスするところは直前に確認できるようにしましょう。
また、自分がふぞろいで解答を確認できる年度の過去問に取り組むことは絶対条件です(予備校解答は見ない)。
ファイナルペーパーを作る
まだ作っていない方には是非作って頂きたい!これには、この超直前期の一日・二日を費やす価値は十分にあります(作れば分かります)。
お作法の確認をし、自分がこれまで積み上げてきたことを振り返り、「やったなぁ自分」とほめましょう。
そして本番前に見直しましょう。
当日今までと同じように振る舞える仕組みをつくる
当日の流れを確認
これは今から絶対にやっておきましょう。
当日スケジュールを分単位で書き起こし、その時何をし、何に気を付けるか書き込みましょう。
毎日1分眺めると様々なリスクが浮かびます。試験日までに思いつく全てのリスクを排除しましょう。
私は名古屋受験で、二次試験会場が一次試験と同じ中京大学でした。いつものところだ、と安心してよく確認せずに試験会場に向かいましたが、一次試験会場付近到着後、別キャンパス(徒歩10分くらい)であることが判明。とても焦って、地図を見ながら「こっちで合ってるんだろうか」と不安な思いで歩き、何とか到着しましたが、事例Ⅰにうまく取り組み始めることができませんでした。
本当に受験生の能力に大きな差がない分、心の持ちようが大きく影響します。まさに明鏡止水であるべく、そのためにできる準備はすべてしてしまいしょう。
体調を万全にする
いつも通りの生活を心がける
これも当たり前ですが、直前だからと夜遅くまで勉強したり、より早起きして勉強したり、お昼を抜いたり、と普段と違うことをすることで体調は崩れます。
私は別の国家試験の面接の前、景気づけに初めて飲んだレッ○ブルが強烈すぎたようで、カフェイン中毒のような症状が出てしまい、頭がふわふわした中、面接を受ける羽目になったこともあります。
何が災いするか分かりませんから、可能な限り今まで通りの生活をすることをおすすめします。
松下幸之助さんは、面接の最後に必ず「あなたは運が良いですか」と質問し、運が悪いと答えた人は学歴やそれまでの面接の成績がどれほど良くても不採用にしたそうです。
リチャード・ワイズマン博士という方が運を調査した結果、運には考え方や心の持ちようが大きく影響し、運が良い人は前向きな「考え方」や「心の持ちよう」であるそうです。
皆様は十二分に勉強をされてきたと思います。当日は自信を持って、運が良い人、受かる人になってばっちり挑んて来てください!
それでは、myaでした
最後に…
今回が私の二次試験前最後の記事なので、一言蛇足をば(本当に蛇足ですのでお時間のある方だけお付き合い下さい)。
ここまでくれば実力伯仲。気持ちがぶれない人が勝ちます。
スティーブジョブズの名言に、Think Different!というものがあります。ビジネスの場では真実なのかもしれませんが、二次試験においてはThink Naturaly!です。
二次試験において、今まで培ってきた一次試験の知識に立脚して、二次対策で学んだ解き方(診断方法)を使えば10人中8人がそう考えるであろう内容を解答することが重要です。経営診断も科学的手法であり、決して属人的な技能・職人芸ではありません。万人が科学的根拠に基づいていると考える回答である必要があるのです(同じ材料を与えられれば、10人中8人が同じ答えを導き出せるか、を自問自答)。
二次試験の回答とは(企業診断とは)、与件文をロジカルシンキングを駆使して一次試験知識と照らし合わせながら読み込むことで、そこから薄っすら見える合理的提案を行うこと。
二次試験は答え(根拠)が書いてある、とよく言われます(まぁ最近はどんどんと根拠も見えにくくなってきていると言われていますが…)。
皆さん、過去問をタテトキはされましたか?ふぞろいを使ってがーっと答え合わせをしていくと与件文からの抜出もそれなりに使われていることが分かりますよね。これは何も合格者が逃げでそうしてるわけではなく、これが正しい(と中小企業診断協会・中小企業庁が考える)企業診断の手順だから、だと私は考えます。
現状分析→現状課題理解→現状課題解決→未来課題理解→みんなハッピー、の流れ。これは二次本試験でそれらに対応する設問がどこに配置されている(1問目はSWOTのまとめだ!!)とかそんなことじゃないですし、受験生も設問の順番が変わったから対応できませんという人は二次試験には進んでいないでしょう。そんなところに本質はありません。この流れを把握しないで未来の課題まで解決する提案をできるのであれば、天賦の才に恵まれているか、出鱈目かのどちらかでしょう。
企業経営の正解、不正解は立ち止まって過去を振り返って初めて分かるものであり、ふわふわと波間に揺れる相対的なものだと私は思います。何が正解か、なんて未来のこと、誰にも分かるはずがありません。
だからこそ、診断士である私たちは、唯一揺るがない「過去」と「現在の事実」に立脚し、先人たちが数多の犠牲の上に積み上げた「確からしいと考えられている知識」を使ってそこから先を見つめることで、薄っすらと見える「(色々な選択肢の中で)最も合理的に目的に到達できると思われる、『正解』である見込みが手持ちの選択肢のなかで最も高い選択肢」を提示する。
これこそが「事例のゴール」であり、その時使う羅針盤(提示する手段の確からしさの拠り所)が一次試験の知識(事例のルール)。
羅針盤の使い方(知識の組み立て方)がロジカルシンキングです。
とりとめのない書き方で恐縮ですが、二次試験前の、私からの蛇足でございます。お粗末でございました。
Kimuさん
コメントありがとうございます。
Kimuさんが考えてらっしゃる通り、いつも通り過ごし、自分が解いて楽しい過去問をやるというは、素晴らしい事だと思います。
自分が解いていて楽しい=事例の仕組みや出題者の意図(事例企業の社長の思い)を感じながら解ける事例は、二次試験、ひいては診断士活動のやりがいや楽しさそのものに繋がるものだと思います。
当日目の前に並ぶ4事例全てが、出題者の方々が膨大な時間をかけて作り上げた事例です。意図を持って練り上げられた文章に、一文字の無駄も、一文字の余分もありません。
Kimuさんが、10/25、誰よりも早く見る事ができる出題者の方々の「意図」たちを、心から楽しめる事を祈っております。
非常に胸に来る内容でした。
この直前期に何をするのか考えていて、自分が解いていて楽しい過去問だけやろう、と思っておりました。
今まで通りに過ごす、踏襲いたします。
ありがとうございました。