【もうすぐ診断士コラム】コンサルティング業務大研究!!
みなさん、こんにちは akiです。
以前のエントリーにも書きましたが、2月より実務従事に参画して診断士登録を目指しています。
先日、最終報告会があり、クライアントに事業計画書を提出してきました
内容は創業支援だったのですが、アイディアは多いものの登場人物も多く、様々な事柄が混沌としていてそれを整理するのが非常に難しい案件でした。
報告が終わった後、クライアントから
(100点満点で) 100点以上です
尽力いただいて本当にありがとうございました
とのお言葉をいただきました。
診断士試験の合格発表の時と同じくらい嬉しくて、しばらく心がジーンとなって止まりませんでした。
コンサルティングって思うようにいかないことの方が多いと思うのですが、試験に合格してから初めての実務でクライアントの喜ぶ顔を見ることができて、自分は幸せだなぁと思ってしまいました
そこで本日はコンサルティングの魅力に迫るべく、きょくしんの【もうすぐ診断士コラム】にお邪魔して、コンサルティング業務について考察してみようと思います。
受験生のみなさんの中にも、コンサルティング業界に興味をお持ちの方が多いと思います。
一言でコンサルティングといっても幅が広いので、ご紹介する内容はほんの一部だと思いますが、みなさんが今後のキャリアをお考えになる際の参考になればと思っています
旧執筆陣のアックルは、経営企画部のお仕事について書いていますので、こちらも是非ご参照ください
1. コンサルティングとは?
コンサルティング業務は、企業の医者に例えられます。
企業の経営または特定業務の現状を分析し、問題点を抽出してその解決策を提示する仕事です。
疾患を抱えた患者さんを問題を抱えた企業になぞらえ、医師と同様、企業に処方箋を与えることを意味しています。
現在のコンサルティングファームに転職して3年、これまで何人もの素晴らしい上司の方々と仕事をさせていただきました
コンサルティング業務について、みなさんそれぞれ哲学をお持ちなのですが、興味深いことを言っていた2人の上司の言葉をご紹介します。
A.「コンサルタントは、クライアントの半歩後ろを歩く」
B.「コンサルタントは、究極のキャバ嬢である」
Aは女性の上司で、Bは男性の上司です。
両極の意見で、とても面白いですよね(笑)
私は、どちらもとてもシックリきます
お二人の言葉を少し紐解いてみましょう。
A.「コンサルタントは、クライアントの半歩後ろを歩く」
これは、コンサルタントは問題を解決する本人ではないということです。
客観的な視点で解決策を提示しますが、それを実現するのは他でもない、クライアント本人です
ですので、いくら素晴らしい解決策を掲げても、そのクライアントが実現できるものでなければ、価値のあるものにはならないのです。
コンサルタントはクライアントを半歩後ろで支え、クライアントが最大限パフォーマンスできるように努めることが求められます。
「前に出すぎず、後ろに下がり過ぎず」
この微妙な距離感が難しく、コンサルタントの腕の見せ所ではないかと思っています
B.「コンサルタントは、究極のキャバ嬢である」
これは、コンサルタントの価値は定性的なものであるということです。
キャバクラという表現が正しいかは分かりませんが、これらの業態は「何か形のあるものが手に入る訳ではないが、比較的高価な料金を支払う」ものですよね。
利用者はその”空間”に対して価値を見出し、対価を払う訳です。
例えば売上が120%になるとか、数値で結果を出すことも勿論重要ですが、クライアントの満足度はそれだけでは決まらない、ということなのだと思います。
「あの人ともう一度仕事がしたい!」と思っていただくには、定量的な数値では測れない、定性的な付加価値が必要だということです
無論、元になる価値があっての”付加価値”なので、最大限のパフォーマンスが常に求められることは言うまでもありません
前述したように、コンサルタントの仕事は「問題解決」であるため、何の問題を解決するか(=どの専門分野について処方箋を与えるか)によって呼称が異なります。
① 経営コンサルティング
企業の経営に関する問題解決を行います。
診断士試験はこの分野の国家試験ですよね。
② 戦略コンサルティング
経営コンサルの中でも、”経営戦略”に特化した問題解決を行います。
③人事コンサルティング
企業活動の中でも、人事業務に特化した問題解決を行います。
④ ITコンサルティング
企業のIT資源に関する問題解決を行います。
私の所属している会社はこの分野を専門としており、
SI企業と業務内容は重なる部分があります。
上記は一例ですが、このように様々なコンサルティング業務が存在します。
①や②は企業活動全般が対象範囲となるため、上流のコンサルティングと言われることがあります。
例えば①や②で「もっとIT投資をすべきである」との結果が出ると、④のITコンサルティングが登場する訳ですね。
「企業の医者」という観点で捉えると、①や②はコンサルティングの王道だとも言えますが、多くの大企業では経営企画部が存在しているため、外部のコンサルティング会社に委託するより、社内の業務をより理解している経営企画部が会社全体の戦略を立案する傾向があると思います。
一方、中小企業は大企業と比較して経営資源が乏しいため、専門知識を持った経営コンサルタントの活躍の場は大いにあるのではと思慮しています
「中小企業の支援をして、社会貢献がしたい!」と強い想いを持って診断士試験を志している方、是非頑張って参りましょう
3. akiの業務(一例)
最後に、私がこれまで携わった業務の中から、コンサルティング色の強かった仕事をご紹介します
奇しくも、私が診断士試験を志したきっかけとなったお仕事なのですが、とある金融機関のクライアントから、「顧客獲得のためのWEBサービスを提案欲しい」という依頼をいただいたプロジェクトでした。
そのクライアントは業界の中では第二集団のトップ、企業経営理論「競争地位別戦略」でいう所の”チャレンジャー”に位置していました。
その時に行った、主な作業は以下の通りです。
<現状分析>
① 社内の業務分析
② 社内基幹システムからのデータ分析(売上のセグメント分析/等)
③ 業界他社動向調査
<企画>
④ WEBサービス企画
<効果検証>
⑤ ④の効果:仮説設定
⑥ ④の効果:仮説検証(社内・社外ヒアリング/等)
⑦ ④の効果:検証結果の数値化
<最終確定>
⑧ WEBサービス選定支援
残念ながら、暫くしてプロジェクトを離れてしまったので、実際の効果について詳細は把握していないのですが、クライアント社内では、よりこれらのWEBサービスを拡大しようと動いているようです。
問題解決というより企画要素の強い仕事でしたが、クライアントにも満足いただき、とても有意義なプロジェクトになりました
プロジェクトの体制は、部長クラスの上司1人と作業者で私1人です。
このような上流の案件は、比較的短期間で少人数の体制にて行うことが多いです。
長くなりましたが、コンサルティング業務についてイメージは膨らみましたでしょうか
何が正解なのか、明確な答えのないとても難しい仕事ですが、だからこそやりがいがある仕事だとも思っています。
ご興味のある方、是非扉を叩いてみてください
では、また来週お会いしましょう
by.aki