ペルソナ(persona)
はじめまして。6代目メンバーの Xレイ と申します。
こちらとこちらをもって自己紹介にかえさせて頂きます。
学習はすべて独学で行ってきたため(模試等も一切無し)、受験校の実情は全くわかりません。
そのため、通学し学習されている方々からは「そんなこと言われなくても」
と時にはお叱りを受けることを憂慮しておりますが、何卒、1年間お付き合い願います。
なぜ独学に決めたのか? それを思い出せないでいるのですが、
一般的には、コスト、ライフスタイル等の物理的な要素を検討する一方、
精神的な観点からの適性いわゆる『独学への向き、不向き』も考慮することは、多くの人が認めるところかと。
ならば、どのような人が『独学向き』なのか。
それを具体的なパーソナリティ(=性格・人格)で示してみよう、と言うのが今日のお話です。
早速、結論から(これより私論)。
②タイプA行動パターン
③達成動機が高い
以上の①~③の特性を持つ人は『独学向き』
聞きなれない言葉が・・・という方のため簡単に説明を。
ローカス・オブ・コントロール(以下LOC)とは、
「自身の行動とその結果を決める源泉の所在を、どこに意識しているのか」ということ。内的統制型とは、自己の中にその所在を意識し「行動と結果は自らで統制できる」と考えている人のこと。
タイプA行動パターン(以下タイプA)とは、
「競争的・野心的。常に時間に追われている。機敏でせっかち。等々」の性格傾向を持つ人のこと。
達成動機とは、
「中程度のリスクを好み、自らの力で卓越した水準に到達しようとする動機」のこと。マレーやマクレランドの動機づけ理論のそれ。
それでは、なぜこの3つの特性が重要か?
独学のデメリットのうち、都合よく代表的なものをあげると
(2)効率が悪い(知識習得において適切な学習範囲の設定が難しい)
(3)モチベーションを維持できない
これらを、自身のパーソナリティで克服できるとすれば?
より目標達成に近づくことは想像に容易い。
(1)人に聞けない は ①LOC内向 と ③高い達成動機 で克服。
①を持つ人は、自己責任の意識が強いあまり、外部からのコーチングの受け入れに対して柔軟性に乏しい。
③を持つ人は、自力での目標達成をより好む。
要するに①、③を持つ人は、そもそも人に聞こうとあまりしない。自力で何とかしたい、そして、何とかしようとする。
(2)効率が悪い は ②タイプA と ①LOC内向 で克服。
②を持つ人は、質を量でカバーすることをいとわない。適切な学習範囲の設定が難しいため広範囲とせざるを得ないが、可能な限り短時間でそれを成し遂げようとする。「全部やってしまえば問題ない」と。
①を持つ人は、行き過ぎた範囲の拡大が、他の科目に悪影響を及ぼすと判断するや否や、即座に自身の行動をコントロールできる。
(3)モチベーション は ③高い達成動機 と ②タイプA で克服。
③は理論どおりの動機づけ要因。ただし、この試験に対して適度な難易度との認識は必要。
②を持つ人は、モチベーション云々ではなく、目の前の課題を責務として捉える。やらなければならないのだという義務感が、自らを動かし続ける。
このように、①~③の特性を持つ人は独学のデメリットを克服しやすい、
というよりはそれ程デメリットと捉えてはいない。
すなわち『独学向き』と言える。
いかがでしょうか?
といったところで、
「この時期に学習方法について小難しく言われてもね」
という声が多くて当然。
それを百も承知で今言うのには・・・
二次試験事例Ⅰ。
人材マネジメントの観点から、生産性の向上や離職率低下の施策を議論するとき、このところ問われているように、従業員の雇用・勤務形態や文化の違いを考慮するのは当然のこと。
併せて、今回テーマにあげたパーソナリティまで考えをめぐらすことは、その議論において職務満足感、動機づけ等の心理学的要因が重視される以上、決して行き過ぎではないものと。
また、近年のコンピテンシーという言葉を目にする頻度からは、むしろ必要とさえ感じたもので。
ただし、直接の解答根拠や議論の中心となる可能性は低いことを、お含みおきください。
それゆえこの話題、先に行くほどリスクが高くなる。
視野が広がることは、間違いないはずですが・・・
そこで、ペルソナ(仮面)をまとった番人と出会う
“我が正体、見破れるか 無理ならここは通せない”
多くの戦士は、仮面越しに目や口の形ほどを答え、天命を待つ
“必ずやその素顔、暴いてみせる そして押し通る”
誓いを立てたその瞬間、新たな戦いが始まった
何か足りないので、カッコよくエピローグを書いてみた。
この度の執筆にあたって改めて考えてみると、この試験やはり簡単ではないですね。
もちろん、難敵は二次試験なのですが。
ほぼ確実に合格したいとなると、何をどの程度にすればいいのか。限られた時間の中で。
私は、『道場説』を支持した上で、卓越した知識が最も必要との立場をとります。
そのあたりのお話を次回にもう少し。
それでは、また。 Xレイ