【合格体験記】”未”合格体験記を超えて -おとさんの場合-

こんにちは。 3215です。

昨日、正式に第2次試験合格者の受験番号が発表されました。

合格された皆さま、改めておめでとうございます。

今年は発表が年明けになってしまったので、ひょっとしたらモヤモヤした年末年始を迎えられたかもしれませんね。

そうだ! 合格一発道場では年末より引き続きブログについてのアンケートを実施していますので、宜しければご協力いただけると嬉しいです。

(アンケートは合格・未合格・初学の方、関わらずご利用いただけます)

→アンケート入口はこちらから←

 

この発表を受けまして、本ブログでは本日より読者の皆様から寄せられた「合格体験記」「未合格体験記」を順次掲載していきます。

栄えある?トップバッターは昨年の「未合格体験記」から、見事「合格体験記」への昇華を果たした おとさん です。

 

   寄 稿 こ こ か ら   

◆合格した理由◆

私が合格した理由を一言でいえば、次のようになります。

「本試験当日に、出題者が意図した解答と近い内容で書けたから。」

なぜこんな言い方をしたかというと、模試で上位にいた勉強会仲間が、本番当日のケアレスミスでダメだったからです。

仲間の”未”合格は、私自身も非常に残念だったと共に、模試の順位は合否には関係なく、本試験当日のたった4枚の解答用紙だけが、合否を決定するという、当たり前のことを痛感しました。

◆目次◆

(1)自己紹介

(2)未合格だった理由(2013年)

(3)合格にむけてのロードマップ

(4)勉強法

(5)合格した理由

 

(1)自己紹介

都内の会社に勤めるアラフォー会社員です。

2012年3月に開催された診断士のセミナーに参加したことをきっかけとして診断士の受験を決心し、約2年半の勉強期間で合格できました。まずは診断士っぽく自分のSWOT分析をします。

 

強み(S)
・財務分析は、ほぼ毎日仕事で使っているので得意分野。
・デジタル機器を使いこなすことが趣味。
弱み(W)
・理系なので、文章を書くことは苦手。・アラフォーのオジサンなので、暗記力が格段に低下。
機会(O)
・遠方から通勤しているため、通勤時間が往復で約3.5時間かかり、この通勤時間を有効活用できること。
脅威(T)
・土日は、家族サービスがあり講義を受けることは不可能。
・家で勉強しても子供に邪魔されることが確実のため、自宅での勉強は想定外。

 

受験歴

自分の受験歴は下記の通りです。今年の高い合格率に助けられ、2回目の2次試験で合格することができました。

1次試験

2次試験

勉強方法&勉強時間

2012年 科目合格
運営
情報
1次独学約200時間
2013年 合格経済 44点(4点の加点含む)財務 68点経営 60点法務 69点中小 76点———–合計 317点(平均:63.4点) 未合格
BCBC/C
1次L社のDVD約800時間2次独学約100時間
2014年 合格(保険受験)経済 72点財務 64点(問題訂正の加点含む)経営 70点運営 56点法務 57点情報 48点中小 73点———–合計 440点(平均:62.9点) 合格 1次独学約100時間2次独学約400時間

(2)未合格だった理由(2013年)

初めて受験した2次試験の未合格通知を受けたあと、自分がなぜ未合格だったかを分析してみました。その時にでた結論は次の3つでした。

①勉強方法の確立が不十分

初めての2次試験ということもあり、勉強方法のPDCAを回すことが最後までできなかった。

②設問要求の読み間違い

基本中の基本ですが、いくつかの設問で設問要求の読み間違いがありました。

例えば、2013年の事例3の第3問で、新規”事業”について聞かれているのに、新”商品”について解答していました。致命的な間違いです。これでは合格できません。

③国語力の欠如

本試験終了後、他人の再現答案を見た最初の印象は、「読み易さが全然違う」でした。つまり私の解答は、因果関係が不明瞭で読みにくい文章でした。

そして、昨年の未合格体験記にこのあたりの詳細を書かせていただきました。

 

(3)合格にむけてのロードマップとその結果。

この未合格だった理由をうけて次は絶対にリベンジすべく、合格へのロードマップを2014年1月に立てました。その内容と結果は次の通りです。

①国語力の強化(1~10月)

国語力を強化するために、写経や要約を習慣化する。

→◯

要約練習を2月~9月まで8ヶ月間受講した。

最初の頃は時間もかかり内容もひどかったが、夏以降から短い時間で初見の日経春秋を40字に纏めることができるようになった。これは自分自身にとっても国語力強化に有効だったと思っています。

②財務強化(1~10月)

診断士の合格後、将来的に税理士とのダブルライセンスを考えているため、税理士の試験科目である簿記と財務の勉強を始める。

→×

テキスト購入まではしたが、結局税理士の勉強までは出来なかった。

③2次過去問分析(1~4月)

この時期はじっくり過去問分析を繰り返す。

→◯

自主勉強会を主催し、毎週1事例ずつ過去問を繰り返した。ここで出会った受験生仲間は、直前期に励まし合った大切な仲間になりました。

④1次+2次対策(5~8月)

免除ではあるが、基礎知識の充実のために1次試験も受験する。

→◯

短い準備期間であったが、7科目受験し、どうにか合格できた。

⑤2次対策(8~10月)

自分の弱点である国語力を改善させ、安定して合格答案が書けるようになる。

→◎

合格できました。\(^o^)/

 

(4)勉強法(概要)

勉強方法を確立できなかったことが、昨年の未合格の原因だと認識していました。そのため、今年の合格にむけてどうやって勉強のPDCAを回すかについて、いろいろとトライしました。結果的に下記のようなPDCAに行き着きました。

Plan

受験校の通信講座にも申し込んだが、添削まで2~3週間かかることもあり、受験校ではなく過去問を中心に独学する勉強計画を立てた。

Do

Facebook上で、オンラインの勉強会を主催し、毎週1事例ずつ受験生同士で議論した。

このメリットは、

  1. タイムリーにレスポンスがもらえること
  2. 他人の解答にコメントすること

で、採点者の気持ちが理解でき、読みやすい解答を書けるようになったことでした。

Check

Doの勉強会での相互添削と、独学受験生のバイブルである 「ふぞろいな合格答案」を参考にして、自分に足りない部分をチェックし、出題者が意図した解答と自分の解答がどれだけ離れているかをチェックした。

Action

Checkで足りなかった部分の知識とノウハウを補充するため、6月頃からファイナルペーパー作りをした。

最終的にはこのファイナルペーパーを各事例ずつ作成し、試験日当日の最終確認に使った。

 

(5)合格した理由

いろいろと書きましたが、上記の勉強方法を繰り返した結果「本試験当日に、出題者が意図した解答と近い内容で書けた。」ことが合格した理由だと思います。

最後に、これから合格を目指す受験生の仲間へ、独学派の私がいつも大切にしていた言葉を贈ります。この言葉は、坂の上の雲(司馬遼太郎 著)の主人公の一人である秋山真之が、新設した海軍大学校の初代教官として、生徒に対して話した言葉です。
「ここに、戦術の講究を開催するに先立ち、諸君に明らかにしておく。あしから戦術を学ぼうと、思わんでください。学んだ戦術はしょせん借り物でありますから、いざという時に応用が効かん。したがって、みなが個々に、自分の戦術を打ち立てることが肝心であります。然るにまず、あらゆる戦術書を読み、万巻の戦史を読み解いてみる。どう戦えばよいか、原理原則は自ずと引き出されてこよう」

(※)ご存じの無い方のために説明します。この人は日露戦争の時に、ロシアの海軍(バルチック艦隊)と戦う日本海軍(連合艦隊)の作戦参謀であり、現代風にいえば日露戦争を勝利に導いたコンサルタントです。

合格するために、個々に自分の戦術を打ち立てて頑張ってください。

以上です。

     寄 稿 こ こ ま で     

おとさんの「未合格体験記」を改めて読ませていただきましたが、ipadなどのITツールを活用してとても効率的に一次試験の学習をされています。

今年独学で初めて一次試験を受験される方にはとても参考になると思いますので、ぜひご一読くださいね。

独学で二次試験にチャレンジするかたには、今回の体験記にいろいろなノウハウが参考になると思います。

Facebook上でのオンライン勉強会などは「独学の弱点」を補うための有効な方法です。

しかしながら、おとさんが最後におっしゃる通り、これらのノウハウや戦術を丸呑みするのではなく、自分の方法に落とし込むことが合格への第一歩だと思います。

(よく似たことをこないだまさや~んも言ってましたね)

おとさん ありがとうございましたー。

◆「合格体験記」「未合格体験記」募集要項◆

対 象:H26年度2次試験合格者および筆記試験受験者(未合格者)
⇒ 年齢・受験年数・学習スタイル等一切不問
原稿量  :自由。目安として最高2,000字(原稿用紙5枚)程度
特典   : 「一発合格道場」ブログ上で随時公開。
応募方法 : webmaster@rmc-oden.com までメール

※原稿の著作権は個人上は放棄頂き、当「一発合格道場」に帰すものとします。

Follow me!

【合格体験記】”未”合格体験記を超えて -おとさんの場合-”へ1件のコメント

  1. おと より:

    トップバッターで掲載して頂きありがとうございます。身に余る光栄です。

    お陰さまで、昨年の未合格体験記で誓ったリベンジを果たすことができました。

    お世話になった道場様の方々へのご恩は、道場への貢献という形で、お返ししたいと思っています。

    今後ともよろしくお願いします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です