20%の真実(中編) ~きょんさんの未合格体験記
みなさまこんにちは。きょんと申します。
2010年度診断士試験に合格された方、おめでとうございます。
みなさまの合格体験記、心よりうらやましい気持ちで読んでます。もちろん「いいなぁ」とうらやましがるだけでなく、ちょっぴり妬ましい気持ちがあるのも事実ですが(笑)、何か嫌がらせをするようなことはありませんので、聞き流してくださるとありがたいです。
そんな私の2010年の結果は
1次合格、2次不合格。
いわゆるストレート合格失敗組です。自分のプロフィールを先に述べておきますね。
学歴:某国立大学、工学部卒業
※数式は(好きではないけど)苦手じゃ無い。
職業:広告代理店勤務/プランナー&コンサルタント
※マーケティングは本職なので、
さすがにそこだけはアドバンテージあり。
資格:診断士試験に役立つモノは無し。
特技:パソコンは自分で組み立てられる。
※情報で微妙なアドバンテージあり。
家族構成:妻、娘(1歳)
通勤:電車に乗ってる時間は片道25分ほど。
予備校:1・2次ストレート本科(通学)、WEBフォロー併用
受験結果:1次510点、2次BDCBのC
ほんの一部アドバンテージある部分もありますが、ごらんの通り診断士試験に関してはほとんど全ての科目が素人です。実際に講義が始まってみると、初めて聞く言葉のオンパレードでした。
次のデータは、予備校のテストの結果です。
1次科目、答練&本試験の結果
※編者注:「1次公開模試」535点は、成績優秀者名簿掲載者中、全国1位。
2次科目、答練&本試験の結果
いかがでしょう。
多少の波はありますが、2次本試験の結果以外は、相当に良い数字です。これで合格しないのだから、本試験はホント怖いです。
■長い長い前置き■
なぜこんな、残念な結果になってしまったのか?
原因をあれこれ想像することはできますし、自分なりの分析は既に相当に行って、終了しています。でも、自分で思いついた原因や自己分析の結果なんて、それが本当の原因(=正解)かどうかは分からないですよね。
正解かどうか分からないものを元にしてPDCAを回しても意味が無いし、意味が無いどころか、ものすごく効率良く間違った方向に進んじゃうかもしれません。
ましてや、今年の合格を目指して頑張っている道場の読者のみなさんに、自分の体験を元に、それに自己流の分析を加えて
・これをやったから良かった/良くなかった
・だから○○がお奨めです。
・○○はやらない方がいいです
と自信を持って言えることは、なーんも無いです。とはいえ、1年前の自分を思い出すと、合格した人はどんな勉強をしてたんだろうか、今年合格する人は、今この瞬間に何をやってるんだろうかと、気になっていたのもまた事実。
「未合格体験記」の執筆依頼を頂き、いいですよと了承したもののさて何を書こうかなと、ずっと考えてましたが、
自分が実際にやったことと、その結果だけ、なるべく客観的に、かつ細かく書いておく
ことにしました。いわゆるローデータに近いものを提供して、判断は読んでくれたみなさまに委ねる形にします。
使えるところだけ切り取って使うも良し。
ふーんと読み飛ばすも良し。
もっと、全然違うことの材料に使うも良し。
お好きなようにお使いください。
■1次科目でやったこと■
長い長い前置きはこのぐらいにして、ここからが本番です。
まずは1次科目に関して書きます。先のデータのように、420点取れば良い試験で90点もムダに積み重ねた(※経済の得点修正を加味したら98点も)人の勉強法なので、おそらくは、いや確実に余計なモノが大量に含まれています。
なお、正確な学習時間は不明です。
400時間くらいまでは記録してましたが、結局空けられる時間は全部勉強してるので記録する時間もばかばかしいと思い、途中でカウントを辞めました。多分、1次で1,000時間以上、2次で400時間くらいだと思います。
■7科目共通でやったこと■
<予習&講義受講>
・補助レジュメの重要度ABCを、全てテキストの該当箇所に転記。
・WEBフォローは配信日or翌日に見て、テキストに「分からん/簡単/なんじゃそれ?」などを赤文字で記入。
・講義中は書き込み済みテキストに、更に別の色(青や緑)でメモ。
・理解できないところは講義後に必ず講師に聞きに行き、疑問を解消。
※特に重要度A部分の消化不良は致命的なので、絶対に疑問を解消。
<Output学習>
・スピード問題集の講義該当箇所は講義後2~3日中に全部やる。
・過去問は、スピード問題集の該当箇所をやった後で、論点別にやる。
・過去問の表紙裏に、論点別の年度と問題番号を書き出した表を印刷したものを貼り付け、問題の横のマス目に正答は○、誤答は×を記入。×が○に変わるまで何度も繰り返す。全部の×が○になったら「1周目クリア」
→2周目からは正答以外の問題で、何が違うか説明できなかったら、マス目に×を表記。
→これを約5回転。
→「過去問は答をアイウエオまで憶えてからが勝負。」
・間違った問題は、間違った原因と今後の対策を「具体的なアクションとして」まとめ、エクセルで管理。
例:自分の書いた0と6を読み間違えて大失敗
→今後は、ゼロは下から時計回りに書くことにしよう
<理解と他人への説明>
・講義で出てきた知らない言葉や曖昧な表記は、全てgoogle、wikipedia等で検索し、「分かる」「分からなくていい」「無理、一生理解できない」などを見極め。
・直前期は答練・模試の問題を90~100点取るまでやる。
※間違えても良い問題や解かなくてもよい問題は放置。
・所属クラスのMLに、ちょくちょくまとめネタを長文配信。
■Ⅰ. 企業経営理論■
・暗記カード
コレクト 5×3(125×75mm)を使用。
テキストと講義ノートを見ながら、表に問題⇒裏に解答を記入。単語帳よりは大きいので、ある程度の構造まで記入できる。いわゆるサブノート代わり。200枚くらい作り、主に電車の中でぺらぺらめくって何度も見る。後に過去問ぐるぐるやり初めてからは、憶えちゃってるのでほとんど使わなかった。
・外人顔面リスト
シュンペーターとか知らない外人さんは憶えるのが大変なので、ネットで顔写真を探してきてエクセルに貼り付け、その横に理論名とか記入。ついでに、カテゴリー毎に外人さんの顔を見ながら語呂合わせも作る。
Joseph Aois Schumpeter 1883-1950
■Ⅱ. 財務・会計■
・暗記カード
企業経営理論同様に、サブノート代わり。200枚くらい作った。単語レベルのカードは憶えたらすぐに保管庫行きなので、最終的な持ち歩きカードとしては問題の解法メモばかり残った。
・集中特訓
電卓使用無しシバリで3回転くらい。
・計算問題集(別冊でもらえる奴。緑の本)
4~5回転くらい。飽きてからが勝負。
・ロジックで解く財務会計
最初の財務会計の講義終了後、運営管理や経済をやってる時期にちょっとづつ取り組む。1次試験終了後の方が良く使い、結果的に3回転くらい回す。
・ミス・ノート
「7の倍数表」「8%⇒0.08、絶対確認!」「ゼロ3つは千に○つけた記号に変換」など、ミスした問題を元に、二度と間違えないために自分に課した方法をエクセルにまとめた。
■Ⅲ.運営管理■
・暗記カード
150枚くらい作成。作ってるときにだいたい憶えるので、あんまり使わなかった。
・YouTube
セル生産、JIT、など工場の現場系の言葉が出てきたら、片っ端から動画検索して、イメージ定着に役立つ動画を探す。英語まで探すと相当に面白いモノが見つかる。
・メールマガジン
生産管理系や物流系のメールマガジンを探し、片っ端から読者登録し、頻度とクオリティが高いモノだけ残す。言葉に慣れることが目的。最終的に3つくらいのメールマガジンを残し、毎朝3分くらい読んでいた。
・ザ・ゴール
斜め読み。いちいち面倒くさい主人公の家庭の事情を読み飛ばして、ボトルネック工程とその解消法だけに絞れば一晩もかからずに読了可能。(それ以外は読む意味もあんまり無いし・・)
■Ⅳ.経済学・経済政策■
・らくらくマクロ経済学入門
・らくらくミクロ経済学入門
経済学は難しそうな予感があったので、運営管理をやってる頃に予習をスタート。そのときにこの2冊を、斜め読み。後に、分からない部分を辞書的に使うようして、最終的には、全部の頁を熟読した。
※分析・感想は排除してますがここだけ例外。この2冊は本当に良かった。
※とはいえ、スピード問題集が診断士試験に向けては最強の問題集なのは変わらないと思います。
・「おなかで憶えるIS-LM曲線」
IS-LMを暗記で乗り切る方法は既に講義で聴いたかと思いますが、それを自分なりにアレンジして作った憶え方。右手と左手とおなかを動かして、IS-LM曲線の動きを導き出します・・・って、何のことか分かりませんね(汗)。
・ミス・ノート
サブノート代わりの暗記カードは苦労して作った割には使わないので、経済学以降では本格的に廃止。暗記カードの代わりに全てエクセルでまとめ、間違えた問題に紐つけた。本試験直前まで、どんどん書き足して、重複部分を削って、洗練させていく。
■Ⅴ.法務■
・大エクセルシート
いくつかある「絶対に憶えなきゃいけない、大きな表」をエクセルにまとめた。ちょっとづつ書き足していって、最終的にはプリントアウトしてA4で20枚ちょっとが、8ポイントくらいの文字でびっちり埋まる。1次試験当日は、びっくりすることにこの20枚ほどのシートの中身を全部憶えていた。
この辺から講義⇒答練の日程がきつくなってくるが、習った所は次の講義までには必ずエクセルシートにまとめることにした。
・大エクセルシート・改
答練、スピ問、過去問、模試など、法務は問題をやればやるほど「エクセルシート」に記入することが増えてくる。初めてみる些末なことを憶えるというよりも、その情報がエクセルシートのどこに入るものなのか、その周辺には何があるのかを、いちいち確認した。
・伊藤真、商法入門・民法入門
近所の古本屋で購入。「なぜそんな条文があるのか」を知る読み物としては面白い。
※法律の試験問題の本を古本屋で買うのは自殺行為です。絶対にオススメしません。
■Ⅵ.企業情報システム■
・平成22年度ITパスポートの「試験問題集」
1500問くらいある。過去問では最新ネタがなく、予備校では問題数が足りないと思い購入。公開模試前に一回転。
・SQLの説明してるWEBサイトで遊ぶ
中にはSQLの構文を書くとその答を返してくれる便利なとこもあるので、SQLはそこで2~3時間遊んでみて憶えた。
■Ⅶ.中小企業経営・政策■
・日本政策金融公庫訪問
窓口に行って「中小企業の支援策について教えてください」とお願いして、2時間ほど説明してもらった。そういう経験がある部分は絶対に忘れない。
・大エクセルシート
表頭には、日本政策金融公庫/信用保証協会/中小企業投資育成株式会社/基盤整備機構/商工会・商工会議所/特許/税。表側には、テキストの論点を書いた大きな表を作成し、中身を1つづつ埋めていく。法務同様に、最終的には文字びっちりのシートができあがる。その他にも、最終的に5つくらい表をエクセルで作った。
・白書データのグラフ化
無味乾燥な数表を少しでも頭に印象づける為、白書のPDFデータから数値を抽出しグラフ化した上で、暗記用の持ち歩きシートを作成。
・白書とテキストから穴埋め問題を作成
過去問の約半分が「使いモノにならない」ので(理由は省略)、白書とテキストをベースに自分で穴埋め問題を作成し、これも持ち歩き。主に電車で活用。経営で250問、政策で300問くらい。
■1次まとめ■
ここまで読んでくれた方はもうお気づきかと思いますが、
こんなことまでしなくたって、1次試験は受かります(笑)
最初の方にさらっと書いた「■7科目共通でやったこと■」を7科目共通でやるだけで、相当な負荷です。WEBフォローを講義前に「全部」見るだけでも相当な時間がかかりますね。
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・講義で出てきた知らない言葉や曖昧な表記は、
全てgoogle、wikipedia等で検索し、
「分かる」「分からなくていい」「無理、一生理解できない」
などを見極める
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ここに「全て」と書きましたが、本当に「全て」検索したのは多分僕だけじゃないでしょうか(笑)。完全にやり過ぎです。
ちょっと脱線しますが、なんでこんなことをやったのか。
もちろんやってて面白かったからというのもありますが、目標を1次試験合格に置いていなかったからというのが答えになるかと思います。診断士試験を材料に、本業に使える知識があれば吸収できるだけしてみようと思っていたので、ついついいろいろと手を出してしまったのですね。
2次試験合格まで見据えた学習時間のタイムマネジメントを考えるなら、すでにこの時点で失敗しているような気もしますが、今回は分析排除の方針で書いてるので、これ以上は踏み込みません。
次は2次試験対策です。
■2次試験にむけてやったこと■
・1次試験前に上級クラスに参加
ばら売りのオプションがあるのでそれに参加。この時点では、もちろん事例問題の解き方はおろか、事例毎の違いもろくに分かってない。当然過去問も見ちゃいない。受講に当たっては講師に相談し「一切復習しない/そこに時間を割かない」なら大丈夫では? と言われたので、その言葉通りに、演習+講義の2時間半以外は一切復習をしないスタンスで臨む。
・予備校のカリキュラム+オプション
演習ではWebフォローを事前に見るわけにはいかないので、後から視聴。上記データの通り、1次試験終了後の演習としては4回転+公開模試
・勉強会(講師主催)
講師主催の勉強会に参加。やったことは「チーム数名がかりで過去問を解く」⇒「チーム毎に採点され戻ってくる」を毎週1つづつ、計9事例(3年分の事例Ⅰ~Ⅲ)回すこと。
後に「演習問題の相互採点」もやることになった。
途中メンバー変更もあり、最終的に3名チームで対応。1つの過去問解答を作るために、毎週1回、メンバーで集まって意見交換をしていた。
・メーリングリスト
上記勉強会メンバー間で、演習問題や過去問の解答をテキストベースで交換。また相互の解答にコメントを残したり、感想をレスしあったりをほぼ毎日実施。
・過去問8年分+過去の予備校演習問題
上記勉強会で手が回らない部分は独学で実施。事例問題はいろんな方法で入手。最終的には150事例くらい集めた。
(もちろん手つかずの問題はたくさんあります。)
・手順ノート作成
上記の作業を通じて、自分の作業手順をまとめたノート(エクセルデータだが)を随時更新。手順それぞれに自分でネーミングをおこない、それらの作業を忘れないようにした。
また、過去問や演習問題では解答解説を参考に、本文との対応や解釈など5色のボールペンを使ってカラフルに復習した。
・一発合格道場のセミナー参加
お酒をたくさん飲みました(笑)
これらの作業をおこないつつ、最終的には毎朝80分で1事例解いて、昼休みや夜にその復習をするというペースを確立し、2次試験前までに60事例くらい処理して、本番に備えました。
最初に見て頂いたように、公開模試以降、点数だけみると相当に良い状態が続いていて、もうこの頃は合格しなきゃ嘘だろくらいに思ってました(恥)。
思い上がりも良いところですが、思い上がらなきゃ嘘でしょう。
全く、罪な点数をつけてくれたものです・・・
・・・と、おそらくそのくらい強く「点数」にこだわってしまっていたんですね。だから、その点数をつくるプロセス部分を一つ一つ積み上げる努力が疎かになっていた・・・
っと、また分析が始まってしまいました。すみません、やめます。
■2次試験会場でやったこと■
そんな合格を確信している人間が2次試験会場で何をしたか。
もう、気持ち良いくらいに的外れな解答を、「俺って、天才?!」と思いながらバリバリと書いてきました(笑)
加えていつかコーチが言ってた「自分だけが思いつくような解答は書いちゃいけない。みんなに合わせた人の勝ち」という言葉は頭の片隅に残っていたものの、
「きっとここまで書いたら、もっと良い点がもらえるハズ。」
「絶対に正解に間違いないから、YOU書いちゃいなYO!」
と、よせば良いのに素敵な提案や解釈をきらきらと散りばめた解答を作っていました・・・恐ろしいことですね。
それがいったいどんな答案だったのか、見てみたいですよね?
でも、残念ながらその答案は永遠に見ることができません。
もったいぶるつもりはなくて、後で自分のメモを見ても、自分が解答用紙に何を書いたのか再現できないのです。
メモは結構書いてたのですが、本番ではそのメモをもとに解答用紙の文字を埋めつつ、そこで思いついた言い回しやらキーワードやらを随時盛り込んでいたため、最終的にどんな解答になったのか、もうさっぱり分からない。
それでも試験後2~3日中ならば何とかなったかもしれないけど、試験終了後はとにかくやっと終わった!という開放感が強くて、それから一切何にも勉強する気が無くなってしまいました。そして、ふらふら遊んでるうちにいつの間にやら合格発表の日が来てました。
会社の席で診断協会のホームページを確認しましたが、数字のならんだ表の中に自分の番号が無いことに気がつくのは、いくつになっても気持ちの良い瞬間じゃ無いですね。ほんの3秒くらいだと思いますが、自分が完全にフリーズしました。
あれ、おかしいな・・・どうしたんだろう・・・そんなハズ無いのに・・・。あぁ、今でもやっぱり思い出したくない瞬間ですね。
我に返ったらすぐに、家族やら受験仲間やら友達やらに「残念」「ダメだった」「申し訳ない」のメールを次々に打つお仕事が待っていたわけですが、これもまぁ二度とやりたくない作業です。メールを打つ方もイヤだけど、受け取った方も気分の良いものじゃ無いですから。
想像してみてくださいな。
これまでの自分の努力の過程を知っていて、中にはものすごく支援してくれた人がいる。一方で、迷惑をかけてしまった人も一人や二人じゃ無い。そんな一人ひとりの相手の顔を思い浮かべながら、黙々と「ごめんなさい」「残念無念」「力及ばず」と、1文字づつ文章を入力する自分は、どんな表情をして、何を思っているでしょうか。
メールなんかじゃダメで、電話や対面で伝えなきゃいけない人もいるでしょう。僕の場合は、この一年間を支えてくれた妻はもちろん、まだ言葉も分からない1歳の娘に、なんて伝えたら良いんだろうと、本気で悩みました。
具体的に想像すればするほど、これは相当にキツイ作業だということがおわかり頂けるかと思います。
■最後に■
言葉で伝えられることには、どうしても限界があります。
この長い長い文章で私が一発合格道場の読者の皆様に伝えたかったことは、実は「僕がやってきたこと」の詳細ではありません。(それが目的ならもうちょっと違う書き方をしています)
これから診断士試験の勉強が終わる日までに、いったい自分に何が起こるのか、そして自分のあるべき姿はどのようなモノなのかを、なるべく具体的に想像してもらえれば良いな
と思って書きました。
1年前の僕にとって道場の執筆陣(=ストレート合格者)は、1年後の自分のあるべき姿でした。でもその時に足りないと感じたモノがありました。それは、「合格できなかった時にはどんな感じになるんだろうか」というイメージでした。
「あるべきでは無い姿」、「ああはなりたくないという姿」、を具体的にリアルに想像することは、人によっては無意味なことかも知れませんが、それを意味のある作業と感じる人もいるでしょう。望まない姿を具体的にイメージする事ができるなら、そうならないようにすればよいのです。それは漠然と不合格になりたくないとイメージするよりも、ずっと強い意志の力に繋がると思います。
僕自身はそういうタイプでした。
言葉で伝えられることには限界がありますが、なるべくイメージをしやすいように、できるだけ具体的に自分の体験を書いたつもりです。一人でも、二人でも、ここまで長い長い文章を読んでくれた人の役に立てたなら、僕も書いた意味があります。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
追伸.
と言いつつも、僕自身が診断士受験をやめたわけじゃなく、今年は皆さんの前に強力なライバルとして立ちはだかるつもりですので、これからもいろいろとよろしくお願いいたします。
—–寄稿ここまで—–
きょんさん、ご寄稿大変ありがとうございました。
<きょんさん未合格体験まとめ>
・自分の未合格体験のうち、客観的事実を抜粋し、情報提供したい。
・1次対策は合格を目標とせず、本業に使える知識を貪欲に学ぶ機会。
・合格を確信して2次本試験を受けたが、合否は予想外の結果に終わった。
とはいえ。
きょんさんの受験体験記に対し、上記の「まとめ」などもはや意味がないことは明らか。それは、きょんさん本人の指摘通り、「客観的事実を、自分自身の理解で整理することに意味がある」から。
ここで一つご提案。
パソコンとプリンタ、あと緑・青の蛍光ペンを用意してみてください。当記事の色分けは
緑字=診断士対策に役立つポイント
青字=平均的合格者がそこまで手が回らないが役立つポイント
を編者(ふうじん)が勝手に色づけしたもの。読みやすさの配慮とはいえ、これは余計な先入観であり執筆者本人の意向に反している。
もし時間の余裕があれば、当記事をテキストでコピペし、白黒で印刷して自分なりに「重要ポイント」を色づけしてみてはいかがでしょう?
終わったら、Web画面上の緑・青の色づけと見比べてみる。同じ所・違う所。文章を読んだ感想は人それぞれだから、必ず違いがある。で、その違いは何か、30秒だけ思い巡らす。同じ材料を提供されても、使い方により効果が全く異なることを、改めて実感できる絶好の機会。
byふうじん