思い出の実務補習 その2

実務補習中の皆さん、お疲れ様です。アックルです。

初めての社長ヒアリングやグループディスカッションは如何でしたか?これから次のミーティングまでに、一通り資料を作成しなければならないと思います。
おそらく会社に勤務している方が大半のため 、日中は会社で仕事し、帰宅後に実務補習の資料作成という流れでかなりハードだと思いますが頑張ってください。

さて、昨年の私の実務補習の思い出話の続きです。

あまり長すぎないよう時系列的な話ではなく、実務補習で感銘を受けた3人の素晴らしい人の話と、印象に残った報告会の話をします。資料作成の休憩時間の合間にでも読んでくれればと思います。

◆ハイレベルな診断先の社長◆

実務補習の初日からほとんど前打ち合わせをしないまま、いきなり診断先の社長にヒアリングをしました。

診断先の会社は従業員が300人弱の製造業。中小企業の中ではかなり大きい方でした。
この会社の社長が非常に凄い方でした

最初は社長よりパワーポイントでのプレゼンテーションで会社概要について説明を受けましたが、このプレゼンが非常に分かりやすい!社長の説明も非常に論理的。

聞けば社長自身が全て作成した資料であるとのこと。普通なら社長はおろか部長クラスでも自分でパワーポイントで資料を作れない人が多いのに・・・。

資料の見栄えが素晴らしいだけでなく、その会社で行っている活動内容のどれもが、正直、私の勤務先でも早速導入したいことばかり。例えば従業員のモチベーションを上げるための方策をたくさん導入していましたが、どれも目から鱗。
また、独自のシステムを開発していたり、社長自身が書籍等で学んで金をかけずに京セラ稲盛和夫氏の「アメーバ経営」を取り入れていたりと驚きの連発でした。

「いきなりレベルの高い会社に来てしまった。正直、提案できることなんてないんじゃないか・・・。」

私だけでなく他のメンバーもそう思ったようです。

あまり詳しくは書けませんが、実はこの会社の社長は有名な大企業の出身者で、経理・財務・購買・営業・総務・人事など数多くの経験の持ち主。
しかも診断先の会社社長になった理由も、ある深~い理由から(書けませんが)。

私とは違い数多くの修羅場をくぐり抜け、人生経験が豊富な社長。

生半可な提案では納得してもらえないだろうし、「診断士ってこの程度か」とバカにされてしまうかもしれない。
初めての診断先がこのようなハイレベルな社長の会社だったことで不安になる反面、「社長に喜んでもらえるようないい提案を何とか考えよう。」と気が引き締まりました。

◆班長のリーダーシップ◆

実務補習で驚いたのが、実務補習3度目の班長のまとめる力でした。

社長ヒアリングでは、 私を含めて他のメンバーは思い付きの質問ばかりで、どこに会社の問題の核心があるのか分からない状況でしたが、最初に班長がたどり着いたようでした。
班長の質問内容が途中から、あるポイントに絞った質問に変わっていき、そこで私もようやくそれが核心であることに気づきました。

メンバー全員をまとめる強いリーダーシップがある点も班長の魅力でした。
社長ヒアリング後のメンバー全員でのディスカッションの際、メンバーそれぞれの意見を的確に整理し、問題点や解決すべき課題を短時間でしっかりまとめる姿には感銘を受けました。
班長は「(実務)3度目だからだよ。皆も3度目にはそのくらいできるようになっているよ。」と言ってましたが、実際には私は今になっても班長のレベルには遠く及ばないと思います。。

また、実務補習2日目から3日目の間、約一週間メンバー各自で作業を行うのですが、その時もメールで、メンバーそれぞれにアドバイスを送って下さったり、お勧め書籍を紹介してくれたりと本当に助かりました。

◆副指導員の助言◆

実はこの副指導員が不思議な方。さっきから班長をべた褒めしましたが、この方は常に寝むそうな顔で「大丈夫か?」って思ってました。
社長ヒアリングのときも途中寝てたし・・・pout
メンバーとのディスカッションの際にも、あまり我々の話に加わらず違う仕事をやっているか、もしくは寝ているかのどちらかでした。

指導員の先生も積極的にディスカッションに加わるタイプではなく、我々の様子を見守って、時々助言を与えて下さる程度でした。

しかし、2日目のディスカッションの夜のことでした。社長に提案すべき内容の方向性が暗礁に乗り上げ、我々メンバーが行き詰まりを覚えたとき、
指導員が副指導員に「何とかしろ」と こっそり言ったのでしょう。

副指導員は、どう見てもこれまでの我々のディスカッションの内容を把握しておらず、「う~ん(どうしよう)」という感じで、立ち上がって、我々がホワイトボードに乱雑に書いたキーワードを見つめました。

そして、しばらくして、

「○×がいいんじゃない。」と呟きました。

これが恐ろしく的を得たアドバイスでした!happy02

さっきまで寝てたのに!!と突っ込みたくなりましたが、わずかな時間で状況を把握しアドバイスができる、この副指導員の能力の高さを見せつけられました。
やはり診断士はレベルが高い人が多い、と痛切に感じました。

あっ!指導員の先生ももちろん素晴らしい方でしたよ。ですがインパクトという点では私の中では副指導員に軍配が上がりました。

◆社長へのプレゼン◆

実務補習最終日の社長への報告会前日の夕方。ようやく約80ページの診断報告書が完成しました。
実務補習初日の段階では、本当に自分達で診断報告書が作成できるのか?不安と緊張の渦中でしたがなんとか完成出来ました。
我々の手作りの報告書が!!

指導員の先生は一時はどうなることやらと思っていたのが本音だったのか、お渡しした報告書を眺めて表情が和んでいました。

指導員・副指導員が帰ったあとも我々は会議室に残りました。我々は報告書が完成しても気を緩めるわけにはいきませんでした。
パワーポイントのプレゼン資料の作成とリハーサルという2つの大きな作業が残っていましたから。

実は事前に社長より役員や幹部社員(部課長)も報告会に出席することを聞いていました。
そこで班長から「人数が多いので報告書とは別にパワーポイントのプレゼン資料を用意し、プロジェクターを使ってプレゼンをしよう」と提案があり、皆その案に乗りました。

この10日間の疲労が蓄積しているものの、皆で最後の気力を振り絞ってリハーサルを行いました。

そして翌日のプレゼン。
診断先の会社からは社長を含めて8人ほどの幹部社員が出席していました。
初めての診断先で、しかも大人数の中、本来だったらガチガチに緊張したのでしょうが、前日のリハーサルが功を奏したのか、全員が心をこめて自信を持って発表できました。

診断先企業の一部の方からは我々の戦略がある意味偏りすぎていたという点で、若干の不満があったようですが、診断先の社長もかなり満足して下さったようで、診断報告書のファイルやパワーポイントのファイルなど「是非下さい!」とおっしゃって下さいました。特に班長のパートが満足度が高かったようです、やはり!

あの素晴らしい社長に喜んでもらえて頑張った甲斐がありました。実務補習は無償でもやりがいのある内容だと思います。まさにプライスレスです。

報告会終了後は、中小企業診断協会に向かい、「実務補習修了証書」を頂き、その後は昼の1時過ぎから銀座の「銀座ライオン」での宴を始めました。
同じ苦労と喜びを共にした仲間達と昼間から飲むビールは最高でした。途中で爆睡しましたが・・・・。

さて、ダラダラと昨年の思い出を語りましたが実務補習中の皆さんも、来週素晴らしい発表ができることを祈念しています。

by  アックル

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