全然ゴールデンじゃない受験生の皆様へ
皆さん、こんにちは。
いよいよ一次試験まで残り100日を切りました。ここまでの成果はどうでしょうか。先日開催された「ほぼ100日セミナー」では、十人十色の外部環境、内部環境を分析した上で、自己の最適な戦略を設定しましょうという内容でした。そう、各人の置かれた状況は本当に様々なんですね。私自身このゴールデンウィークには思うところがありますので、今日は普段とはテイストを変えて、メンタル面のお話を書こうかと思います。
■ゴールデンウィーク(GW)で何するのー?
大手予備校や受験生支援ブログ(道場含む)等では、『一次試験前に時間が取れるのはGWしかありません。ここで手を抜かずにしっかりと復習をして怒涛の7週間を迎えましょう』みたいな内容を喧伝されております。うん、確かにその通り。この時期は予備校での入門講義が一通り終わり、2回転目を迎えるまでにちょっと時間が空きます。まさに橋げたを強固にするのにうってつけ。記憶があやふやな企業経営理論を確認し直したり、財務の苦手論点を克服したりと使い方は無限大。めでたしめでたし。
でもね、世の中みんな休みな訳じゃないんですよ。
実際に平成24年経済センサスによると、GWにお仕事をしていると思われる方は全従業者数の約4割!
業態 | 従事者(万人) |
小売 | 740 |
宿泊・飲食 | 485 |
娯楽 | 235 |
医療・福祉 | 583 |
合計 | 2,043 |
私は小売が生業ですので、大型連休とかクリスマスみたいなイベントはむしろ繁忙期。昨年のGWはずーっと仕事で潰れてしまい、ライバルとの差がついちゃうなぁ、どうしよう…とちょっと憂鬱な連休(休んでないけど)を迎えておりました。また、今年のGWは完全に分断型の為、本日もお仕事をされている方も多いのではないでしょうか。人によっては11連休、でも一方は11連勤。おいおい、この差は何なんだと叫びたくなる気持ち、ありませんか。
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さて、本日は読者層を絞り込んでいます。対象者は連休中に時間が取れない人!現在、連休中に勉強時間がしっかりと確保できている方はそのまま勉強を続けていきましょう。勉強ができるならば何の問題もありません。私自身、受験生時代から、盆暮れ正月休みなしの業界だと合格が厳しいのかと不安に思っていたあの頃。少しでも、同じような境遇の方の心の精神安定剤になればと思います。それでは、本題。サービス業や小売業などのB to Cのお仕事をされている方、もしくは家庭の事情でどうしても連休中に自分の時間が取れなかった方はどのように過ごせば良いのでしょうか。
私の出した答えはこちら。
今まで通り、勉強習慣を継続しましょう。
え、そんなんじゃダメじゃない?もっとウルトラミラクルで大逆転出来る裏ワザ的なものを求めていたのに…。そう思っていた方、ごめんなさい。でも、これには理由があるのです。
■この時期一番怖いこと
冒頭で述べたようにゴールデンウィークの有効活用自体は全く否定しておりません。勉強できるならば、勉強する。しかし、GWで最も気をつけなければならないことは、この時点で勉強の習慣が途切れてしまうことなのです。勉強の習慣が途切れてしまう理由として次のようなものが挙げられます。
①7科目終了したプチ達成感
②連休により狂う休日感覚
③世間(家族・知人)からの誘惑
GW前に全科目を走り抜けた達成感そして久しぶりの長いお休みちょっとくらいの息抜きタイミングの良く旧友からの誘いそこから崩れる勉強習慣
そう、まるでダイエットのリバウンドのように、これまでのストレスからずるずると遊んでしまう…。息抜きは必要です。適度な休息は勉強にもきっとプラスの面も多くもたらしてくれるはずです。重要な点は、GW後に息抜きの禁断症状に苦しまないことなのだと。禁断症状に苦しむ可能性が無いなんてラッキー(超ポジティブ思考)。私はそう結論付けて、粛々と普段と変わらないペースで勉強を継続しました。
■この差をどうやって埋めるのか。
人によって置かれた状況は様々です。GWで100時間勉強できる人もいれば、10時間しか勉強できない人もいます。しかし、大切なことは、彼我の差を比べて嘆くことではなく、自分に与えられた時間の中で一番効果的な勉強は何かを考え、実行することではないでしょうか。
ここまで勉強を継続してきた受験生の皆さんであれば、昨年の自分と比較すれば力がついているのではないかと思います。試験勉強って山登りと同じで1日や2日くらいの超短期スパンだと景色が変わらないですが、気付けば山の景色が一変しているという状況みたいですね。GWでまとめて勉強できなくても、足を止めなければ山は登っていけるのです。ゴールデンウィーク後は予備校の演習も2回転目に突入します。残された時間をどのように使うかの戦術が大事になってきますね。
それでは、本日はこの辺で失礼します
Oz