【法務】橋げた構築の重要性

こんにちは。ハーンです。

いよいよ、新年度が始まりましたね。

会社では入社式、学校では入学式など新たな気分でスタートといった感じですね。

一方、この4月は昨年度の総仕上げといった意味合いもあります。

私の会社は3月決算のため、経理関係の仕事は、4月初旬が1年通して最も忙しい時期に当たります。

 

とりあえず、私の職場はなんとかピークを乗り切りつつあり、少しだけですがホッとしているところです。とはいえ、後行程に携わる人達は、まだまだピークが続きます。

まあ、いずれにしても新年度。気分一新で頑張りましょう!

 

◆1次の学習について◆

 

私個人の話で恐縮ですが、1次試験の勉強についての記事は書きづらいなぁ、と思っていました。

というのは、以下の理由から、みなさんの参考になりそうな情報を提供できないと思ったからです。

既に秀逸な記事がたくさん掲載されており、これ以上の情報を出せないと思ったため。

・自分自身が、特定の科目については、実務経験を活かして得点した一方で、それ以外の科目は、結局60点を下回ってしまったこと。

 

詳細は合格体験記を参照してください。

 

もう一つ、躊躇した理由は目標設定の仕方です。

私の当初の目標設定は、正直にお話ししますと「絶対に一発ストレート合格」でなく、「あわよくばストレート合格」でした。(ちなみに、一発ストレート合格を意識したのは1次試験の自己採点後でした、この変化はまた記事にしたいと思います)

1次試験は420点を少しでも超えることを目標とする。

勉強時間をいかに確保するかという考えより、確保できそうな時間を如何に使って420点に到達させるかという思考でした。

最悪、3~4の科目合格を拾って、翌年は残りの1次と2次の対策を並行する。

うまく1次試験を一発で通れば、その年の2次試験に全力を尽くしてみて、ダメなら2年目は2次だけに集中し、2~3年では合格したいといったものでした。

 

ということで、1次試験の対策は大まかに言うと、以下のようなものでした。

①60点を取るためには、40%は正解を確実に選べるようにする。

②残り60%のうち、半分(全体の30%)は、2択に絞れるようにする。

③残り30%は、当たればラッキーといったバッファー部分。

 

実務で言えば、①はクライアントに即答できるレベル。②は何を確認すれば良いか分かっていて、ネットや本で確認すればすぐ回答できるレベルと考えていました。

 

ということで、これが実践できれば、①で40点、②で15点、③で6点。(5択とすると)

61点は確保できるという理屈になります。

・これができない科目は、悪くても40点以上は確保する。

・さらに勉強する時間があれば、苦手科目を61点に近づける。

・これより少しでも得点できそうな得意科目でマイナス分を補う。

といった、「あわよくばストレート合格」であり、実務のアドバンテージを活かして短時間の勉強で万遍なく60点を取るようにして、(外観を先に整える一夜城方式)それができて時間があれば、そこからプラスを上積みする(城の内装を整備する)というものでした。

 

結局、城の内装を整備する余力はなかったのですが、420点を12点ほど上回り一夜城は何とかできた格好になりました。

ただ結果からすると、できなかった部分もあるわけで、これは反省点として整理して記事にしてもそれはそれでいいかな、と思いました。

なので、1次試験の勉強方法について、反省も含めて書ける範囲で記してみようと思いました。

よって、複数年で最終合格を考えてみえる方により参考になるかもしれません。一方、「絶対ストレート合格」を目指す方は、話半分に聞いていただければと思います。

 

 

◆経営法務の学習を振り返る◆

 

少し時期が遅れましたが、経営法務についてです。

コツコツ勉強するのが苦手な私ですが、この科目について漠然とではありますが、苦手意識はありませんでした。

というのは、会社の業務で新会社の設立、関係会社の取締役会関係の業務、関係会社の事業撤退(清算)とそれに伴う残務の承継(吸収分割や事業譲渡)について、携わった経験があったからです。

例えば、清算などというのは、特別決議を要する重要事項ですし、吸収分割や事業譲渡は、事業を承継する方法ですが、個別承継・包括承継といった概念の違い、債権者同意の必要性の有無、偶発債務に対するリスク遮断の有用性の違いなど、会社法に定める条項を含めて理解しつつ進める必要がありました。

 

会社の設立についても、発起設立と募集設立では手続きの違いがあります。

過去の記憶ではありますが、そうしたことを思い出しつつ、学習をして進めました。

 

一方、勉強を進める上で、苦労したのが知的財産関連です。

こちらは、全くといいほど触ったことのない分野でした。

 

うちあーののこちらの記事にもありますが、私も問題集をやっていた感触では、経営法務は「会社法」「知的財産権」の2本が最重要だと認識していました。

 

なので、知的財産権はひたすら暗記という状況でしたが、これがなかなか進みません。

個々に覚えようとするとなかなか大変なので、表で体系的に覚えるようにしました。

 

 

出題者の立場に立ってみると、特に、いつから何年、どういうものをといった部分は、基礎的な話であるとともに、それぞれの微妙な違いを出題しやすいだろうな、といった視点で理解するようにしました。

 

◆勉強の成果は◆

 

模試、本試験とも60点を少し超えるくらいでした。

2度の試験しか実績がありませんが、この科目は、比較的安定して60点を超えていました。

今、振り返ってみると、会社法に関連する項目は、何年か前の実務を通して、何気に「橋げた」が構築されていたような気がしてなりません。

確かに、記憶をたどるような部分がありましたが、橋げたがあれば何度でも橋板はかけることが可能。橋げた構築の手法論は異なっているかもしれませんが、実務でも使うような基本事項はそれなりに押さえていたのか、勉強量の割に得点できていた気がします。

 

一方、知的財産権の方は、そこまで至りませんでした。会社法関連より一生懸命、暗記したつもりでしたが、ストレートに言えば勉強不足、結局、基礎が固められていなかったのだと思います。

それでも致命傷にならなかったところを見ると、コツコツやればそれなりに成果の出る科目だと思います。

 

ちなみに、大原簿記の解答・解説集を閲覧・参照して本試験の結果を整理すると、

 

会社法・株式上場関連 29点/41点(70.7%)

知的財産権関連    16点/28点(57.1%)

民法その他      19点/31点(61.3%)

 

となっており、会社法関連でそれなりに得点し、知的財産権のマイナスをカバーしたという結果になっています。

 

◆今日の要旨◆

 

・私は、「あわよくば一発合格」というある意味、本流?とは異なる目標設定をして一次試験の勉強を進めていた。

・自分の実務経験と関連のない知的財産権は、表などを使って体系的に理解するように努めたつもりだが、本試験の結果だけを見るとその努力は不足していた感が多々あり。それでも、致命傷にならなかったのは学習の成果か。

・一方、実務で培った会社法関連で得点を稼いだ格好だが、これはある程度、橋げたが構築できていて、橋板を架けるだけで済んだからだと推測される。

・目標設定が異なっても、こうした暗記科目はコツコツ進めて橋げたをしっかり架けることが重要という、ある意味当たり前の結論に帰結。

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