【合格体験記】己を知り臨機応変に一発合格! ~USKさん~

みなさん、こんにちは!

横浜に来て結構経ちますが、降雪が20㎝超えとは…..

ここ半年、週に一度は不快な思いをしているせんせいです。

本日はUSKさんの合格体験記を紹介します。
USKさんは私と同じTAC速修クラスの出身。

頷ける点も多く、でも、人それぞれだなあと思ったり。

まずはご一読

***寄 稿 こ こ か ら***

・はじめに

いつも有益な記事を楽しみにさせて頂いています。USKと申します。

一発合格道場様は、毎日読者として拝見させて頂いており、
セミナーは、2次試験セミナーで一度お世話になりました

自分の受験体験を振り返っても、皆様の気づきになる物は無いかもしれませんが、こういう合格の軌跡もあるんだと思っていただければ幸いです。

・受験勉強開始前のバックボーン

仕事:メーカー系SIerでSEをしています
主に提案、PJ管理、設計などに携わっています
資格:基本情報処理
日商簿記2級

・1次試験にむけて

私が中小企業診断士の受験を決めたのは2012年12月でした。
ちょうどTACの1・2次ストレート速修コースの説明会が開催されており、参加したその足で、年明け開始の講座に申し込みました

勉強スタイルですが、基本的に参考書を買ったら満足してしまうタイプのため独学や通信では7科目を計画的に勉強する事は難しいと考え、教室講座を選択しました。
結果、無理やりにでもカリキュラムに引っ張られながら、7科目のインプット講義を終えることが出来ました。
また、日々の学習ですが、誘惑に負けやすい性格上、自宅で勉強は一切せず、近くのカフェをローテーションしていました。

(インプット時期の学習)
講義前:WEBフォロー、DLフォローで予習をして講義にのぞみました。
サブノートも作りかけましたが、財務会計、運営管理あたりで挫折してしまいました。
速修生は試験まで短期間のため、土曜2コマ以外に、祝日や平日(1度)に授業が行われます。
このため予習だけで手いっぱいになる日がすぐに訪れ、サブノートの作成を諦めました。

講義後:トレーニング、過去問などで復習を行いました。
この頃は予習時間を重視していたので、問題を数問しか解き切れない週も多々ありました。

移動時:DLした音声講義を倍速で聞いていました。
音声講義にも相性があり、経済などは音声でグラフの解説を聞いてもただただ時が流れるのみで、頻繁に聞く講義とそれ以外はハッキリしていました。

インプット講義を全て終えたのは、GWが終わる3日前でした。
良くGWをいかに有意義に使えるかがカギであると言われますが、速修生はまだGW中に、法務・中小で4日間 計8コマを受講して、やっとインプット講義が終わるためアウトプット学習を本格的に始めたのはGW後でした

もう一つ、速修生のインプット講義カリキュラムの特徴として各科目の最後に行われる養成答練が各自自宅で実施という形になっていることです。
自分で学習が苦手な私が、養成答練を解いたのは直前期になってからでした。

(アウトプット時期の学習)
7科目を①得意科目、②重点科目、③暗記科目の3つに分類して学習スタイルを変えていました。

①得意科目:経営情報システム、財務会計(アカウンティング部分)
②重点科目:企業経営理論、財務会計(上記以外)、運営管理、経済学・経済政策(苦手)
③暗記科目:経営法務(苦手)、中小企業経営・政策(苦手)

①の得意科目は、他資格や業務である程度の知識があるため、直前期の答練や模試で間違えた部分の復習が中心でした。

③の暗記科目は、暗記が苦手なこともあり結果、常に足を引っ張っていたのですが、テスト直前に必死で暗記をしてカバーしました。それまではあまり学習を行っていませんでした。

②の重点科目(苦手科目含む)は、初めて勉強する論点も多く(経済はすべて)、
1次学習期間を全体を通して、勉強の中心でした。
正直なところ、過去問を5年間解き切ったのは、この4科目だけかもしれません(経済は、やや怪しいところですが)。

得点パターンとしては、下記のような形になります。
得意科目で貯金   :経営情報システム、財務会計
普通科目で守り   :企業経営理論、運営管理
苦手科目で足切り回避:経済学・経済政策、経営法務、中小企業経営・政策

結果的に、1度の受験で1次試験を合格する事になりますが、実は自己採点では、417点で不合格になっており、経済の4点救済で救われた形になります。

なお試験直前一週間は、夏期休暇を取得し集中的な勉強期間にあてた事が、知識の伸び方的にも、精神的にも安定した状態で試験当日を迎えられた一番の要因だったかとも思っています。

1次試験 総勉強時間:460時間

経済学・経済政策 : 44 (40 + 4)
財務会計     : 70
企業経営理論   : 55
運営管理     : 64
経営法務     : 48
経営情報システム : 84
中小企業経営・政策: 56
計:421 (417 + 4)

・2次試験にむけて

2次試験の勉強を本格的に始めたのは、1次試験の合格発表の翌日からでした。
1次試験の自己採点が不合格だった私は、周りで「今年は経済が難しいから救済の可能性がある」という言葉も右から左で、モチベーション最低の中におり、自主的な2次勉強はしていませんでした。

唯一の救いは、1次試験に落ちていようと、1・2次本科生は、2次の講義がやってくるという事でした。
教育訓練給付制度を利用していた私には、出席数も必要で休むことが出来なかったのです

この時期、やる気が落ちているとは言え、来年も受験する予定でしたので、何もしないのは嫌、でも勉強はしたくないという精神状態の両方を実現するために2次試験出題者の先生方の著書を読んでいました。
これなら通勤中などの時間で、モチベーションに関係なく読むことが出来ました
・小が大を超えるマーケティングの法則
・スモールビジネス・マーケティング など

1次試験合格後は、本格的な勉強に取り組む予定だったのですが、急にモチベーションは上がるわけもなく、9月下旬の一発合格道場2次セミナーまで、前年の過去問を2事例ほど解いた程度、
しかも1事例は、セミナーの宿題になっていたおかげで解くことができたという始末です

この後、何とか勉強モードに切り替えていくことになるのですが、問題を解いていても、自分の解答の出来不出来が、模範解答と比べてもよくわからず、中々、問題をこなすことができませんでした。
結果的には2次試験終了までに何とか過去3年分(事例4は、5年分)を解きましたが、自分でもひどいと思います。。。

と書いてしまうと、こいつは何もやっていないのかと思われそうですが、2次勉強期間中に主に何をやっていたかというと、かっこよく言えば、過去問分析と写経の融合と言ったところでしょうか。

きっかけは、
一種類の模範解答を見ても正直、これで正しいのかよくわからず、複数の解答例を見てやっと方向性が理解できる程度でした。

複数の解答例を見たいのですが、カフェで勉強していた私は大量の2次参考書・過去問を持って外出する事がツラく、個人勉強用にエクセルで、13年分の設問ふぞろいTACをはじめとする各種の合格解答、模範解答を一か所に集めるために設問と模範解答のマトリクス表を作る事にしたのです。

この作業は、予想以上にキーボードを打ちなれている自分ですら気が遠くなるような時間を費やしました。
素直に過去問を解いていればよかったとも思いました。。。
しかしこの作業が結果的に、写経と様々な回答を並べて比較するという過去問分析をこなしていた事になるのかなと思っています。
このマトリクス表作成のために、国会図書館で今では販売されていない情報も入手しました。

時間配分や実際に解く経験は、TACの答練と模試のみにゆだねることになりましたが、この過去問分析もどきを経て、大外しをしない回答が書けるようになったのではないかと思っています。

試験の当日ですが、事例Ⅰからもうダメだと思いながら解いていました。
事例Ⅱは、表が出て驚きました。電卓は、事例Ⅳまでカバンの中に入れて置く予定だったので、正直焦りました。でも、この際、遠慮なんてしてられません。
手をあげ、試験管に電卓を取り出してよいか確認したところ、良いとのことでした。
つまり電卓使ってもいいんだねという事で、周りからも電卓の音が聞こえ始めました。
手をあげてよかったです。みんなのためにも

また、お昼休みには、午前のショックからか頭痛がしだし、急遽、五反田TOC地下のドラッグストアで、即効性があり眠気がしない頭痛薬を購入し午後の試験に挑みました。

午後は午後で、事例Ⅳの200%定率法には驚きましたが、昔、業務で250%定率法について調べた事があり、遠い記憶から何とか思い出し解くことが出来ました。
品質原価会計算については、まさにポエムを書いて一日を締めくくりました

もちろん帰りは、失望の中、帰路についたことは言うまでもありません。
情けない事に、その後、再現答案を作る気力もなかったと言う状況です。

2次試験 総勉強時間:120時間

・おわりに

中小企業診断士受験は、長期間、広範囲の学習を要します。
速修組は、期間が短いからモチベーションの維持が比較的楽だという考え方もありますが、逆に速修コースは、講義では講師が科目毎に異なるため、●●先生クラスというような繋がりが作りにくいです。
最後までクラスの人とは全く繋がりはできませんでした
特に私は勉強会なども参加していないので、唯一参加させていただいたのが一発合格道場セミナーでしたので、参加者の皆様の学習状況に恐縮するなか、受験仲間との会話に感激し、懇親会2次会まで参加させていただきました。
本当にありがとうございました。

以上、長文乱文失礼しました。
ありがとうございました。

***寄 稿 こ こ ま で***

いかがでしたでしょうか?

私も当道場の合格体験記をよく読んでいました。

何が目的で読んでいたかといえば、主には以下の2つ。
①どんなバックボーンの人が、どのような軌跡を辿って合格したのか
②二次試験では何を書けば合格できると捉えていたのか

①は二次試験まで逆算してスケジュールを立てるために学習開始時期(正確には学習開始前)に意識して読み比べ。

②は二次試験に早めに取り組むべきか否か(学習開始時期)、一次試験後にどうやってスタートダッシュしようか(7月頃)、執筆陣の二次の記事と読み比べながら作戦を立てるのに利用しました。

二次学習中の8月なんかは、実際の学習よりどの方向に向かうべきか作戦を立てている時間の方が長かったかも、です。

USKさんは型破りタイプに思えますが、合格のキーとなる行動もありますね。

・13年分の合格答案、模範解答のマトリクス表作成

これは本人も言っている通り気が遠くなりそうですが、まさに何を書けば合格できるのかを把握することに大きく貢献したことは間違いありません。
過去問をこなしても分析が不足していると合格も覚束ないです。

もう一つは積極的な行動。
・一次試験前に一週間の夏休み
国会図書館で今では販売されていない情報も入手
・手をあげ、試験管に電卓を取り出してよいか確認
このあたりにUSKさんの特徴が垣間見えますね。

それと、さらにもう一つ
・独学や通信では勉強しないと考えて教室講座を選択
・自宅ではやらない⇒カフェで学習
・一次試験の科目ごとに学習スタイルを意識して変更
自分をよくわかっていますね。

スト生の皆さん、計画だけ立てて学習しないのは本末転倒ですが、そろそろ振り返りの時期です。
連休明けの答練開始時期までに何をどこまでできるか、戦略的に取り組んでくださいね!

USKさん、素敵な合格体験記をありがとうございました

by せんせい

(P.S) 羽生選手、金メダルおめでとう

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