【二次試験】2013年度白書の事例

こんにちは!せんせいです。

いよいよ筆記試験まで2週間を切ってきました。

自分の場合は、これまでの答練・模試・過去問から学んだことを
安定して答案に出せるように、この時期からまだまだ初見の
過去問を解いていきました

なので、どんな事例企業が出題されるのか、考える余裕は
ありませんでしたが、時間さえあればJ-Net21の事例企業や
当年度の”白書”を読むのも悪くない対策かと思います。

もっとも、二次筆記試験に関しては、新聞・書籍や報道等でも
補完できる面もあり、MUSTの対策とも言えません。
そのうえ今の時期、時間もないということで、本日は
2013年度版白書に登場した事例を書いてみようと思います。

■2013年度版の目次

第1部 2012年度の中小企業の動向
第2部 自己変革を遂げて躍動する中小企業・小規模事業者
第3部 過去50年の中小企業白書を振り返って

第1部は、我が国経済の動向。円高・世界景気の減速の影響から、
中小企業にも持ち直しの動き、と捉えています。
第3部は中小企業の環境・課題、期待される役割の変遷。

やはり中心となるのは第2部でしょうか。
①起業・創業②新事業展開③事業承継④情報技術の活用
焦点を当てています。

■起業・創業

まず最初に中小企業を2つの類型に分類しています。、
同一都道府県内をターゲットとする「地域需要創出型」と
全国・海外をターゲットとする「グローバル成長型」。

そして、売上発生前の「萌芽期」、売上発生後の「成長初期」、
営業黒字化した後の「安定・拡大期」に分類し、各段階で生じる
課題や必要となる経営資源を明らかにしています。

一次知識を再整理しておくといいかと思います。

萌芽期の課題はやはり「資金調達」と「各種手続」「経営ノウハウ」
経営ノウハウ獲得のために、同業種・異業種経営者や顧客との
交流が有益との記述あり。

萌芽期の事例としては、
公開されている技術や設計情報を活用して開発期間を短縮
大手に先駆けて市場投入している事例

・大口注文しか受け付けない業者や新興企業との取引を嫌う業者
から部品を調達できない企業が、マッチングサイトで余剰在庫を
抱える海外の部品業者から必要最小限の調達を可能にした事例

等が紹介されています。

売上発生後の課題は「質の高い人材の確保」「マーケティング」
「販路開拓」「高付加価値化」「新製商品開発・新市場開拓」

事例としては、
・マネジメント経験者を総務・人事の責任者として採用、
社長が営業や新規事業の企画立案に集中できる体制を整えた事例

女性が結婚・出産後も働ける体制を作るために、地元SC内に
事業所を設置、本業の介護支援サービスに加えて子育て支援を
提供した事例

等が紹介されています。

■新事業の展開

この章では、「事業転換」「多角化」がキーワード。

事例としては、
・半導体製造装置が主力の企業が医療機器製造販売事業に進出、
ISO取得、技術力、医療機器に対する知識、品質保証体制
とともに、営業専任者による医療関係者の要望を拾い上げる
ネットワークものづくり現場の対応力を武器に成功した事例

・設計と試作、さらには製造が一体であることを重要と考え、
若手設計者が顧客との直接のやり取りを任されている事例

・規格外トマトのジュースを無料で提供、評判になったことから
生食用トマトでジュースを販売、ジュースの美味しさでトマトも
人気となり、ジャム・ゼリー・パスタ用ソース等品揃えを拡大
地元の主婦層がフルタイムで活躍している事例

・全日本製造業コマ大戦を開催、参加企業間の企業連携
製造業の活性化に取り組んでいる事例

等が紹介されています。

■情報技術の活用

この章では、「ホームページ作成」や「通信販売」に注目。

その他の事例としては、
・生産管理システムを外注先と共有、大手の発注も電子化、
外注先とシステム開発協議会設置等、サプライチェーンの
効率化に取り組んでいる事例

等が紹介されています。

外注先との共有データも、公開範囲を設定できる機能付きです。

■まとめ

中小企業は当然ながら、経営資源では大手に劣ります。

従って、核となる製商品の差別化は必須であり、直接販売等の
販路開拓、価格決定権も大切。

以前書いたこの記事にもある通り、成功している企業は、
使えるものは何でも使って奮闘していますね。

そして、特に人材を死なせてしまうような経営は禁物

事例は数限りなくありますが、本試験では与件本文がすべて

設問要求に注意して、是非合格を勝ち取ってください!

それでは、今週も頑張って行きましょう!

by せんせい

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