【二次試験】過去問アウトプット+修羅場の経験

こんにちは!まっすーです。

一次試験合格見込みの方は、すでに二次試験に向けたスタートを切りましたか?
自己採点の結果、合格点に数点足りない方も、没問等で加点されることもありますし、ここで学習したことは来年に生きてくると思いますので、諦めずに二次試験の学習を開始しておくことをおすすめします。

 

さて、今回は私が二次試験受験対策で行ったことについて書きたいと思います。

昨年の8月6日、中小企業診断士協会のホームページで解答の発表があり自己採点を行って一次試験合格を確信した後、まず私が行ったのは受験指導校の選定でした。
このブログの右下にあるような学校から数々の情報を見た結果、MMCの二次試験対策講座に決めました。
MMCを選択した理由は、こちらの合格体験記にも書いていますが、過去問の模範解答が自分でも書けそうな内容だったことに加え、平成13~23年度の11年分の過去問の模範解答・解説がもらえることが大きかったです。
(実は後から知ったのですが、LECでも平成13年度以降の過去問の模範解答・解説を購入することが可能です。こちらは、LEC受講生でなくても入手することができるようです)

一次試験で過去問アウトプット作戦を推していましたが、二次試験でも、私はやはり過去問を重視しました。
二次試験問題をやってみるとわかるのですが、受験指導校の問題と、本試験問題には、問題の雰囲気、特に問題文(むしろ本試験の方が曖昧な問いかけがあると思います)の部分に違いがあります。
実際に合否が判定されるのは本試験なのですから、本試験問題で経験を積み上げておくことは重要だと思います。

二次試験対策講座申し込みから数日して通信講座のテキストが届いたのですが、一次試験突破のための最後の追い込みのために、やるべき仕事がたまってしまっていたこともあり、二次試験の学習を開始できたのはちょうど今頃の8月17日になってしまいました。
二次試験が10月21日だったため、約9週間しか残っていませんでした。

この短い期間にもかかわらず私は92事例に取り組みました。
その内訳は下記のとおりです。
・過去問平成13年度~23年度 44事例
・MMC通信講座 12事例
・TAC模試 4事例
・LEC模試 4事例
・MMC模試2回 8事例
・企業診断(書籍)の事例対策 12事例
・TAC2次集中特訓(書籍) 8事例
合計 92事例

92もの事例に取り組んだ理由は、経験値の低い二次試験初学者が他年度受験生に太刀打ちするためには事例演習の経験を多く積むことが重要と考えたためです。
ただ、数をこなせば合格するかというと、そうではないと思います。

私の場合、通学講座や勉強会に参加していたわけではないため、通信添削以外で自分の答案を見てもらう機会がなく、例えば企業診断の事例演習などは自分の答案と解答が多少違っていても、他人の目に触れていないため、いいのか悪いのかが判定できていませんでした。
自己採点は基本的には甘めになるため、できれば他人の目に触れさせるべきだと思います。

その意味では、過去問は別としても、通信添削を行った事例(私の場合、上記青字の28事例)以外では、ただ解いただけであり、事例演習の効果が大きかったとは言えないと思います。

道場では、しばしば72事例という定量的な情報が出てきます。
一次試験~二次試験の2ヶ月あまりという期間を考慮すると、この数値目標はちょっと頑張れば届くレベルです。
そのため、とにかく数さえこなせば大丈夫という気持ちになりがちですが、本当に重要なのは質であることは忘れてはいけません。
ただ数をやるだけならば誰でもできます。

しかしながら一方で、80分という時間の感覚をつかむことに加えて、本試験当日の修羅場を擬似経験するという意味では、ある程度の数をこなすことは重要かもしれないと思います。

あくまで私の経験ですが、事例の演習を行っていると、5~6回くらいの事例演習の中で1回くらい、時間が本当に間に合わない、いわば修羅場のような状態に陥ることがありました。

その対応力は、そうした状況に陥って初めて身につくものだと思いますので、同じ事例を繰り返し解くよりは、あえて新しい事例にぶつかることも重要だとは思っています。

例を出すと、私は昨年の二次試験の事例2の第3問(コーズ・リレーテッド・マーケティングについて問われた問題です)で、完全な勘違い解答をしてしまい、設問1・2の計160字を埋めた後で、設問文をよく読みなおした結果間違いに気づき、残り時間が15分を切るあたりで、消しゴムで設問2問分を全部消して書きなおしました。ちなみに第4問(80字×2)の解答欄は真っ白な状態でした。

このときの、「時間内に書き切ることができるか」「各設問の難易度、つまり多くの人が正解できそうな問題はどちらか」を頭に入れた上での、「やり直すorやり直さない」といった、ギリギリの状況での判断力を身につけるは経験が必要だと思います。

一次試験と違って、二次試験は時間がタイトであり「もう諦めちゃおうかな」と思わせるような状況が、しばしば訪れます。
そこを乗り切るためには、ただ勉強を積み重ねるだけでなく、追い詰められた状況、つまり修羅場での判断を行うための経験が必要です。

二次試験対策は、ただ数をこなせばいいというものではありませんが、80分の限られた中で初見の問題を解く経験もある程度は積んでおく必要があると思っています。

残り9週間。今から二次試験の学習を始める人でも十分に間に合います。
ですが、ここからは隙間の時間さえも無駄なく使って、10月の二次試験に全力を投入する必要があります。

大変ではありますが、頑張りましょう!

以上、まっすーでした。

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【二次試験】過去問アウトプット+修羅場の経験”へ2件のコメント

  1. August より:

    はじめてコメントいたします!いざ2次学習本格的に始まって、貴ブログに幾代にもわたって蓄積されている智慧の分厚さに驚いております@@ 拝読してると、貴ブログ内でも、いろんな記事にリンクがはりめぐらされていて、私のような独学者には、ものすごく勉強になります。一言感謝申し上げたかったのと、既出質問だったら誠に恐縮ですが、貴ブログで2次に関しての一通りのノウハウを拾い読みするには、どの記事をどう通っていったらいいのかちょっと戸惑っておりますので、アドバイスいただけたらありがたき限りでござります。今後ともよろしくお願いいたします。

    1. まっすー より:

      August様

      コメントありがとうございます!また、当ブログへのお褒めのお言葉をいただき、ありがとうございます。

      私も昨年の今頃、二次試験の学習を開始したものの、どうすればいいのかわからず、このブログに辿り着いたという経験がありました。

      二次試験に関してのノウハウということですが、各事例に共通するノウハウと、事例ごとの対応の二つに分かれると思います。

      まず、前者については、昨日投稿されたふうじんのこの記事が参考になると思われます。特に「今日のまとめ」の5項目は二次試験を受けるにあたって知っておきたいノウハウがしっかりと盛り込まれています。

      また後者は、これもふうじんの記事ですが、こちらのリンクで表示される「過去記事使って総まとめ」「過去記事使って論点整理」の4事例×2の記事が、各執筆陣のノウハウをまとめたものになっていますので、参考にしていただければと思います。

      二次試験まであと9週間ほどですが、初学者であれば、これからどんどん実力を上げることが可能です。
      最初は大変かもしれませんが、上記のノウハウ等も参考にしていただいて、頑張ってください!

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