他資格との関連~ビジネス実務法務検定~【経営法務】

こんにちは!まっすーです。
今回の投稿は、経営法務との関係の深いビジネス実務法務検定(ビジ法)についてのお話です。

法律系の資格試験と言えば、最難関の国家試験である司法試験から、イラサムが保有している司法書士や、はんたや私が保有している行政書士、ビジ法以外の検定試験として、法学検定などというものもあります。

これらの中で、診断士試験と最も関わりが深いのはビジ法になります。
その理由は、ビジ法以外の上記の法律系資格試験では、憲法や民法といった法律の学習が主要となりますが、診断士試験の経営法務では、中小企業への経営コンサルティングを行うという観点から、中心となるのは会社法や知的財産権法であり、それ以外の分野の出題も企業経営に関連する法律の出題が多いためです。

まずは、ビジ法について簡単に説明します。
ビジネス実務法務検定は、東京商工会議所の主催する検定試験です。
1~3級までの級分けがあり、2級と3級は、夏と冬の年2回実施、マークシートによる選択形式で100点満点中70点以上で合格。
1級は冬のみの実施で共通問題2問、選択問題4問中2問について法律実務に関する事例問題について論述し、合計200点満点中140点以上で合格です。

合格率は3級が70%程度、2級が40%程度であり、比較的合格しやすい検定試験と言えます。

ちなみに1級は10%程度の合格率で、一気に難易度が上昇します。2級と1級の関係は、日商簿記検定に似ているといえるかもしれません(受検者数は日商簿記1級の方が格段に多いですが)。

私は、ビジ法2級に合格するくらい勉強していれば、診断士試験の経営法務はとても楽になると思います。
私がビジ法を持っていて、診断士試験に役立った点は下記のとおりです。

1.会社法、知的財産権法の勉強時間を大幅に短縮できた
2.診断士試験の経営法務ではあまり学習しない範囲で点数を拾えた

以下、内容を説明します。

1.会社法、知的財産権法の勉強時間を大幅に削減できた
ビジ法と診断士試験の経営法務では、会社法と知的財産権法の試験範囲が重複します。
そのため、ビジ法の勉強をしていれば、経営法務の中心である会社法と知的財産権法を勉強する必要はないくらいです。
もちろん、受検した時から時間が経過していれば、忘れてしまっていたり、法律が改正されたりして、細かな暗記を再度行う必要がありましたが、一旦覚えたこと、特に理解をしたものについては再度覚え直すのは非常に楽であり、時間も一から覚えるのに比べてはるかに短縮可能です。

2.診断士試験の経営法務ではあまり学習しない範囲で点数を拾えた
ビジ法では、ビジネスを行なっている際に直面する問題を解決するための法律を勉強します。
ですので、例えば担保権の設定や、債権回収方法について詳しく勉強します。
平成24年度の診断士試験では、第16問で集合債権譲渡担保に関する問題や、第19問(設問2)で取引基本契約に関する問題が出ていましたが、ビジ法での対策を行なっていれば、こうした問題にも対応しやすかったと思います。
また、ビジ法では労働法社会保険法についても、あくまで簡単にですが勉強するので、企業経営理論の労働法に関する部分でも、知識が使える部分があると思います。

平成25年度のビジ法の夏の試験は6月30日で、診断士試験の約1ヶ月前です。学習範囲が被るものがあるとはいえ、敢えて両方を取りに行くのはオススメしませんが、暗記三兄弟の一角を一気に片付けるべく、6月にあくまでも診断士試験の経営法務としての勉強を集中的に行なって、ビジ法2級で腕試しをしてみるというのもありかもしれません。

一次試験まであと4ヶ月半。暗記系科目でスパートをかけるにはまだ早い時期ではありますが、暗記をするために理解力を上げておくことは必要ですので、特に経営法務、経営情報システムについては内容理解を進めていきましょう

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