独学ストレート合格に必要なモノ・コト
こんにちは、平平です。
3月も下旬となり、だいぶ春らしくなってきましたね。私にとっては花粉の季節なので、素直に春の到来を喜べないのが残念なのですが・・・
花粉症でお悩みの皆さまも、辛い症状の中での勉強は大変かと思いますが、なんとかこの数カ月を乗り切っていきましょう!
さて、今日は独学で勉強されている方、もしくは(この時期だとあまりいないかもしれませんが)独学か受験学校(TACなど)利用かを迷っている方に向けた記事となります。
診断士試験はそれなりに難易度の高い試験ではありますが、独学での合格も十分可能だと思っています。もちろん私自身が独学で合格出来たということもありますが、他の道場メンバーや、私の知っている何名かの受験生も独学で合格しています。
しかし独学で合格した人の話や、自分自身のこれまでの経験から考えると、独学での合格にはいくつかの必要なモノ・コトがあるようです。
それでは、いったいどんなモノ・コトが必要なのでしょうか。
以下にいくつか挙げてみました。
●勉強に対する能動的な取り組み
まず一番重要なコトとしては、能動的に勉強に取り組めるか否かだと思います。
独学という道を選んだ場合、教材は自分で用意する必要がある、勉強スケジュールは自分で立てる必要がある、勉強中に疑問等生じた場合は自己解決する必要がある、モチベーションの維持も自分自身でやる必要があるなどと、自らが能動的に行動を起こして勉強を進めていかなければなりません。
もし受験学校に通っていれば、教材も、スケジュールも基本的には学校側から与えられるし、疑問が生じたら講師に質問出来ます。モチベーションについても、日頃から講師や同じ受験生と接する機会の多い、受験学校を利用している人の方が通常は維持しやすいと思います。
独学で合格を目指すのであれば、より能動的に勉強に取り組まなくてはなりません。
勉強中に起きるであろう幾多の困難も、自力で突破していくという覚悟が必要でしょう。
●疑問解決力
これは、勉強を進めていく中で疑問が生じた時に、自分自身で解決していく力のことです。
例えば、テキストを読んでいる中で理解できないこと、問題演習をしていて何故解答がそうなるのか理解できないことなどが出てくると思います。
受験学校に通っていれば、講師または同じ学校に通う他の受験生に聞いたりして解決することも出来るでしょう。
しかし独学の場合だと、これを自力で解決する必要があります。
私の場合は、理解しづらい論点について複数のテキストを読んだり、過去問演習中の解答解説で理解できなかった際には他の過去問集の解説にあたったり、ネット上に参考情報が無いか探したりしていました。
つまり、理解出来ない論点に対して、複数の情報を同時に取り込むことで、理解するように努めていたのです。
もちろん、それでも理解出来ない場合もあります。そんな時はどうすればよいのでしょうか。
私の場合は・・・諦めました。身も蓋もないですがこれも重要な考え方ですので後述します。
なお、独学の場合でも、あらかじめ疑問が生じた際に質問が出来る相手を確保しておくというのも1つの手段だと思います。
今はネット上にも様々なコミュニティがありますし、各地で勉強会なども行われていますので、そういったところに参加することでお互い疑問を解決しあえる仲間を見つけるのもよいかと思います。
●情報収集力
これは試験に関する様々な情報を効率よく収集する力のことです。
基本的なこととしては、試験日程、各科目の内容と難易度、勉強法、教材の選択肢、公開模試のスケジュールなどでしょうか。
受験学校を利用していれば、これらの情報は学校側が提供してくれると思いますが、独学の場合は自分で集める必要があります。
とはいえ、今はネットで簡単にこれらの情報は手に入るので、これについてはさほど苦労することはないかもしれませんね。
なお、情報収集はやればやるほど色々な情報が集まるので、ついつい夢中になりがちです。情報収集に熱中するあまり勉強がおろそかになることが無いよう、くれぐれもお気を付けください。
●割り切り
これは何のことかといいますと、勉強中に立ちはだかる様々な障害にぶつかったときに、正面から突破するだけでなく、時には「まぁいいか」と割り切って障害を回避したり、その障害自体を「無かったこと」にしてしまうということです。
例えば、勉強を進める中である論点でつまづいて、色々手を尽くしてもいまいち理解が出来ないといった場合、「これを理解するまでは先に進めない」と思い込んでしまうことがあると思います。
しかし時には、「まぁいいか。ひとまずこれは置いておこう」ということで、勉強を先に進めてしまう割り切りも必要です。
本試験の日程が日々迫ってくる中で、1つの論点にかけられる時間は限られています。
消化できない論点を残すことは不安かもしれませんが、ひとまずは全科目の全ての範囲に一通り触れて置くことの方が優先だと思います。
また、様々なところで言われていることではありますが、他の論点を勉強することで、以前は理解できなかった論点が理解できるようになるということはよくあります。
そういった意味でも、消化しきれない論点があってもどんどん割り切って勉強を先に進めていくというのは大切なことです。
特に独学の場合、受験学校利用の場合と比べると他の受験生の状況が見えにくいこともあって、色々なことに対して不安を抱きがちです。
そんな時にこれらに対して楽観的に割り切っていかないと、心が押し潰されてしまいます。
独学で合格を目指すならば、いい意味で「適当」であった方が良いと思います。
1次試験の場合、6割の得点を獲得すれば合格です。つまり8割の論点のうち8割を正解すれば合格出来るのです。逆に言うと、2割の論点は初めから捨てても大丈夫だし、取り組むべき8割の論点についても2割までは落とせるということです。
そう考えるとだいぶ割り切って取り組んでも大丈夫な気がしてきませんか?
以上、いかがでしたでしょうか。
独学という選択肢を選んだ皆さまは、それぞれ様々な理由があってのことだと思いますが、独学で合格を目指す上で必要になるモノ・コトはあらかじめ知っておいて損はないかと思います。
今日の記事が少しでも独学で頑張る皆さんの参考になれば幸いです。
最後に道場の過去記事、合格体験記で私が個人的に参考になったと思うものを挙げておきます。
独学も応援してみたい
受験校のメリットを最大限享受するために~独学との比較で~
【合格体験記】 「を~」さんの「完全独学合格」の道
計画的な2ヶ年計画で独学合格—shinさんの合格体験記
それでは次回、またお目にかかりましょう。
Ryo様
NAVERでのまとめ、早速ご活用いただきありがとうございます。
ハカセとうちあーのを中心として、いろいろなテーマや切り口で記事を整理し、ブラッシュアップしていく予定ですので、学習のお役に立てていただければ幸いです。
Ryo様
コメントありがとうございます。
参考になったとおっしゃって頂けて嬉しく思います。
これからも受験生の方に役立つ情報を発信していくよう心がけてまいります。
消化不良の論点が多いと不安も大きいかと思いますが、
1.繰り返し取り組む
2.複数の教材に当たって理解を試みる
といった、基本的なことを粘り強く行うことで、徐々に消化は進んでくるのではないかと思います。
頑張ってください!
平平 様
私も独学なので、読みながら反省しつつも励まされました。
独学は少数派のようなので、すでに合格されている方のお話は参考になります。
スケジュール設定や情報収集では、私は道場に大変お世話になっています!いつもありがとうございます。
振り返れば、昨年は消化不良分野が2割以上で1次不合格でした。今年は『割り切り』範囲を減らせるよう引き続き頑張りたいと思います。
ハカセ 様
こちらに書いて良いのか迷いましたが・・・
NAVERまとめ、とても嬉しいコーナー(?)です。
自分でも初代の方から過去記事を芋づる式に掘り起こして時々読んでいますが、なにしろ結構な量なので・・・。
これからも楽しみにしております!