【あと4日】 ハプニングに動じない平常心と等身大 ~ロンドン五輪メダリストに学ぶ~
こんにちは、ハカセです。
ロンドン五輪、盛り上がってきましたね。
でも、小職は今シンガポール駐在の身。シンガポールはNHKの国際放送が受信できますが、五輪関係の映像は放映権の関係で全て「静止画」になってしまいます・・・。
日本人選手の躍動する様子を観ることが出来ないのは残念ですが、インターネット新聞などで楽しんでおります。
五輪を楽しむことが出来ないのは、今週末に一次試験を控えた診断士受験生も同じですよね? (ですよね? )
そんな皆さんのために、競泳女子100メートル平泳ぎで銅メダルを獲得した鈴木聡美選手のエピソードを紹介します。
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スタート直前、米国選手が先にプールに飛び込むハプニング。レースは一度、仕切り直しとなった。
テレビ放送でその様子を見守っていた水泳部員らは、鈴木選手が平常心を保てるか心配したが、鈴木選手は笑顔を見せた。
会場からは「ニコニコしてる!」「心臓に毛が生えてるんじゃない?」との笑いも起こった。
そしてスタート。前半の50メートルを31秒39の6位で折り返すと、会場からは「いけいけ、さとみ」と大きな声援。後半に追い上げを見せ、スクリーンに3位の結果が出ると、会場は喜びであふれかえった。
<朝日新聞より引用>
この時の鈴木選手はこんな感じだったそうです。
スタート台に乗る。鈴木の胸が高鳴った。
「ぴっ」
「位置について」の合図なしに、唐突にスタート音がなった。機械の不具合だった。選手が一人だけ飛び込み、やり直しに。
力が抜けた。
「ラッキーだった。ほどよい緊張感になった」
<同じく朝日新聞より引用>
大イベントには、ハプニング・トラブルがつきものです。
どんなに用意周到に準備しても、予期せぬ出来事が必ず起こります。
どんなに広く、どんなに深く、どんなに長く勉強しても、到底カバーしきれない「何か」が起こるものです。
もちろん、その「何か」の影響が少ないように、皆さんはこれまで準備してきたのだと思います。
でも、その可能性をゼロにすることはできないのです。
今週末の本試験でも、必ず「何か」が起こります。
それは、「ある科目が絶望的に難しい」、などという本質的なハプニングかもしれません。
あるいは、「台風直撃」、「人身事故で電車が止まってしまった」などの周辺環境ハプニングかもしれません。
または、「財布を忘れた」、「食あたりになった」、「恋人に振られた」などの個人的なハプニングもあり得るでしょう (ところで、この時期に別れを告げるような恋人はこちらから願い下げだと思いますが・・)。
それらに備えることはできないかもしれません。でも、銅メダルをとった鈴木さんのようにそのハプニングをやり過ごすことはできるかもしれません。
「ラッキーだった」と笑い、それをむしろプラス材料にするのはトップアスリートのすごさかもしれません。本当に「心臓に毛が生えている」方だったのかもしれません。
でも、心臓に毛が生えてなくとも、「何かが起こる」ことさえ予見しておけば、そして「動揺している自分を客観視する」ことさえ心がけておけば、「笑える」まではいかなくとも、そのハプニングの影響を最小限に抑えることが出来るかもしれません。
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何かが起こったら、まず、「動揺している自分」を机の上に置いてみましょう。
そして、「あぁ、動揺しているな、オレ 」とつぶやいてみましょう。
さらに、周りを見渡してみましょう。「あぁ、オレだけじゃなく、みんなも動揺しているんだな」と気付くはずです。
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オリンピックでは、自己新を更新しないとメダルには届かないかもしれません。だって、世界で3位に入らないといけないんですから。
でも、通常の勝負では、120%を発揮しようと思ったら負けます。
野球をやったことがあるなら、分かるでしょう。野球の守備練習はとにかく反復練習の繰り返しです。でも、そんなにいっぱい打球が飛んでくるわけではありません。
その過度な反復練習のわけは、「練習でできないことは試合でもできない」からです。
それは診断士の資格受験にも言えることだと思います。
いま、一発逆転を目指して頑張っている方もいらっしゃるでしょう。その方は、そうじゃないと合格できないのでしょうから、是非根詰めて頑張ってみてください。
でも、一年近くコツコツと積み上げてきた(自分の成果には満足してなくても、相対的には頑張ってきたと言える)受験生、そして今は根詰めて追い込んでいる受験生も受験当日には、是非、下記のことを心がけてください。
それは、
「平常心」と「等身大」
ロンドン五輪で体操団体で銀メダルを獲得した内村選手。
銀メダルを獲得したものの、結果には満足していないようですね。
「起きてすぐにでもできる」と豪語するほど自信があったのに、「オリンピックに懸けすぎて、それが空回りしちゃったのかもしれない。
やっぱりいつもと違う気持ちで臨むとこうなるのかな」と自分の心理状態を口にした。
<スポニチより引用>
天才と言われる内村選手でも、こういうことがあるのです。
凡人たる我々としては、
出来る限り周到に準備を行い、
背伸びすることなく、
平常心・等身大で、
どんなハプニングにも騒がずに、
これまで出来たことが本番でもできるよう努力する。
これが、僕らのできること、やらなければいけないこと、だと思うのです。
これまで負担をかけてきた家族・周囲の期待にこたえるためにも。
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もう試験は目の前です。
皆さんが、万全の体調、さわやかな心理状態で、本試験の朝を迎えられるよう、願って止みません。
by ハカセ
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