【財務】配当割引モデル~期待収益率の持つ意味~
こんにちは、ひめです
GWおわりましたねー。模試の復習に励まれた方、答練準備に燃えた方、弱点強化に費やした方、さまざまなGWだったろうと思います。
「いまいち勉強がはかどらなかったなー」と、がっかりされている方もいるかもしれません。
でもダイジョウブです。
一次試験までまだ3か月ありますからいくらでも挽回可能です!
調子の良い方も今後過ごす3か月が重要ですので、このまま気を引き締めてインプット・アウトプットに励んでくださいね
さて 、今週は財務WEEK。道場執筆陣にも財務が得意な人が多いので、すでに主要論点は当ブログで語り尽くされてる感もあり。
そんな中、今日は期待収益率についてイメージを膨らませてみます
期待収益率の示す意味
さっそくですが、皆さまも馴染みのある公式
それぞれの文字が何を現しているか、そらんじて言える頃でしょうか。
配当割引モデル(一定成長)を使用した、株式価値を算定する式でしたよね。
PV:(理論上の)株式価値
D:1年目に受取る配当 (株主にとってのCF期待値)
r:(株主の)期待収益率 (=企業側から見れば資本コスト)
g:受取る配当の増加(成長)率 (「永久にg%の割合で増加する」)
この公式を書き換えると、以下になります。
上記の式を見ただけだと「ふーん」という感じだと思いますが、
この式がどういう意味かというと、こんな感じです。
(出典:井出正介・高橋文郎著「ビジネスゼミナール経営財務入門」日本経済新聞社 より(アレンジあり))
税引後当期純利益が、配当と内部留保に分けられます。
配当はそのまま株主へ還元されるお金です。
その割合は (D/PV)=配当利回り ですよね。
内部留保は再投資として、B/Sの左側(資産)の企業活動に回ります。
これが新たな成長を生み出して g=株価成長率(株価上昇)となります。
よって、株主にとっての期待収益率は、下記のとおり
配当利回り(インカムゲイン)と、
株価上昇(キャピタルゲイン)の合算として
とらえることができます。
いかがでしょう。公式だけ見ているとなかなかイメージが沸きませんが、
お金の流れをイメージすることで理解が深まればいいなと思います。
私がそうだったのですが、 会計・財務は公式をこねくりまわしていると、変化球が来た時に太刀打ちできないことがあります。
「あれー、公式は書けるんだけど、これってどういうことだっけ?」と。
Howのみに目がいって、WhyやWhatの理解が不足していたんだと思います。
そんな時に、勉強仲間に教えてもらった参考書「財務/会計 精選問題集(日本マンパワー)」は大変役立ちました。解説が丁寧なのと、普段見慣れているT○Cの解説とは少し違った切り口・言い回しなので、理解が深まりました。上記の話も、この参考書に掲載されてます。
初学の方は、基本的には多くの参考書を解くよりも目の前の参考書を何回も解いて理解を深めた方が良いと思います。
ただ私の経験では、ほんの少しだけ他の参考書等を加えることで「あぁそういうことだったのね」と点と点が線になることもありました。
なので、どうしても苦手感が払しょくできない領域については、理解を助けるために他の参考書を”つまみ食い(いいとこ取り)”しても良いかもしれません。
私にとって財務は、ゼロからのスタートでしたので、「むちゃくちゃ得意」という科目ではなかったのですが、平均以上を確実に取ることに主眼を置いて理解を深めていました。
財務があんまり得意じゃないなー、という方、安心してください。確かに財務という科目は肝ですが、得意でなくても不得意でなければ充分合格できます!
落ち込んだり不安になることも多い時期ですが、淡々と目の前のタスクをこなしていけば、一歩一歩合格が近づいてきます♪
がんばってくださいね。
by ひめ