【実話風ストーリー】上場までの軌跡〜企業経営理論を体感せよ〜byダイキ

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- 1. 本題の前に!合格カフェ!開催しますよ!
- 2. 物語の主人公のご紹介
- 3. 【第1章:起業】企業ドメインと事業ドメインの設定
- 3.1. 2019年4月 – マサキ、起業する
- 4. 【第2章:仲間集め】リーダーシップ理論とモチベーション理論
- 4.1. 2019年8月 – 初期メンバー2名加入
- 4.2. 〜3ヶ月後〜
- 5. 【第3章:資金調達】組織論と人的資源管理
- 5.1. 2020年6月 – シリーズA調達完了(3億円)
- 6. 【第4章:事業拡大】マーケティング戦略とブランド戦略
- 6.1. 2021年3月 – 顧客500社突破、新規事業検討
- 7. 【第5章:IPO準備】上場準備
- 7.1. 2022年1月 – IPO準備開始
- 8. 【第6章:ついに上場!】東証の市場区分と上場基準
- 9. 【エピローグ】上場後の展望と企業経営理論の活用
- 10. まとめ:企業経営理論を体感できましたでしょうか?
どうも、ダイキです!
今日は企業経営理論の記事を書こうと思うんですが…
「企業経営理論って、ドメインがどうとか、VRIOがどうとか、理論ばっかりで面白くないなぁ…」
そんな声が聞こえてきそうです。
- 「経営戦略論とか組織論とか、実際の会社でどう使われてるの?」
- 「理論は分かるけど、イメージが湧かない…」
- 「PPMとかVRIO分析とか、机上の空論に感じる」
確かに!理論だけ覚えても「で、それが実際の経営でどう活かされるん?」って思いますよね。
そこで今回は、SaaSスタートアップが起業から上場するまでの成長ストーリーを通じて、企業経営理論のキーワードを実際の経営場面で体感してもらおうと思います!
今日は名探偵やめて、社長やってみーひん?
I’m the president!
というわけで、今日は今日もまさきが主人公です。

本題の前に!合格カフェ!開催しますよ!

個性豊かな道場メンバー(先代メンバー含む)と受験生のみなさまで少人数のグループに分かれて相談会を開催します!
Zoomとリアル(東京)で開催します!
申し込みはこちらの記事をご確認ください!
みなさまのご応募を、16代目一同心よりお待ちしております!
物語の主人公のご紹介
念の為、このブログ物語は全て実話風フィクションです。
以下の設定も全て架空の設定ですのでご理解ください。
あくまで受験生のみなさんが企業経営理論をイメージしてもらえるように、、、という内容です。
※この記事を見てしまったまさきの会社のみなさん、この記事のまさきのセリフは全てダイキ考案ですのでご容赦ください!
俺を誰だと思ってる?この物語の主人公だぜ。
物語の主人公:まさき(29歳)
元PR会社のコンサルタント。(という設定)
中小企業の広報活動の難しさに課題を感じ、クラウド型広報支援SaaSツール「PR-Booster」の開発を決意。(という設定)
それでは、マサキと一緒に起業の旅に出発しましょう!
【第1章:起業】企業ドメインと事業ドメインの設定
2019年4月 – マサキ、起業する
中小企業の広報活動の難しさを、俺が解決するぞ!
Saasツールを開発して起業するぞ!
プロダクト名は「PR-booster(※)」だ!
(※)2025年6月6日時点で商標登録がないことを確認済です。
あれ?でも…事業って具体的にどう定義したらいいんだろ?
ここで登場するのが「企業ドメイン」と「事業ドメイン」です。
活動領域を全社的に定めるのが「企業ドメイン」で
個別事業の展開領域を定めるのが「事業ドメイン」だね。
🔥企業経営理論Point🔥

我が社は『情報発信の格差をなくし、すべての企業が正当に評価される世界を作る』ことを目指すぞ!
将来は広報だけでなく、マーケティングやIR支援まで展開したいな!
そして狙うべきターゲットはここだ!
マサキの事業ドメイン設定(エーベルの3次元)
顧客(Who):広報担当者がいない中小企業(従業員5-100名)
機能(What):プレスリリース作成支援、メディア配信、効果測定の効率化
技術(How):クラウドSaaS・AI・データ分析
この物語の主人公マサキは、無意識のうちに企業ドメインを策定して、「将来の多角化」を見据えてますね。
また事業ドメインについても、ターゲットを具体的に絞り込むことができています。
設立時の役員構成も見ておこう
【設立時の役員構成】
- 取締役:マサキ1名(最低1名でOK)
- 監査役:なし(非公開会社なら不要)
「非公開会社=全ての株式に譲渡制限がかかっている会社」の場合は、取締役が最低1人いれば問題なく、
監査役の設置も不要だよ。
会社法については「怖くないよ経営法務①」を参考にしてね!
【第2章:仲間集め】リーダーシップ理論とモチベーション理論
2019年8月 – 初期メンバー2名加入
開発エンジニアのダーヤスと、デザイナーのなつが初期メンバーとして、マサキの会社に加わりました。
よし、3人で頑張るぞ!
でもどうやってチームをまとめたらいいんだろう・・・
自分、技術的なことは得意ですけど、広報のことはよくわかってないです〜。
私も広報のことはよくわかってないので、、、マサキ社長!具体的なユーザー像を教えてください!
🔥企業経営理論Point🔥

ダーヤス
は技術力あるけど事業理解が浅いからS2(コーチ型)で。
方向性を説明しつつ一緒に進めよう!
なつ
はS1(指示型)で具体的な指示を出そう!
〜3ヶ月後〜
ダーヤスとなつは、欲求が満たされモチベーション高く仕事ができているようです。
ダーヤス
は事業理解が深まってきたからS3(援助型)にシフトしよう。
なつ
も慣れてきたからS2(コーチ型)で一緒に進めよう!!
なんだかみんなのモチベーションが上がってきている気がするぞ!!!
自分の技術で、知られていなかった中小企業の魅力を世に広める手伝いができている実感があるぞ!
(なんだか「自己実現欲求」が満たされている気がする・・・!)
マサキさんが私のデザインを評価してくれて嬉しいです!
(なんだか「承認欲求」が満たされてる気がする・・・!)
欲求と来たらマズローだね!
🔥企業経営理論Point🔥
マズローの欲求5段階説とハーズバーグの二要因理論

マズローにハーズバーグ!
関連して押さえておくべきポイントがたくさんあるよ!
マズローは個人の欲求、ハーズバーグは職場要因のイメージ。
それぞれの関連性としては
「マズローの上位欲求≒ハーズバーグの動機づけ要因」
「マズローの下位欲求≒ハーズバーグの衛生要因」
で関連づけておくといいかも!
あとはX理論・Y理論も押さえておこう!
【役員構成の変化】
- 取締役:マサキ1名(最低1名でOK)
- 監査役:なし(非公開会社なら不要)
- 従業員:2名(創業メンバー)
【第3章:資金調達】組織論と人的資源管理
2020年6月 – シリーズA調達完了(3億円)
「PR-booster」は、ダーヤスの開発力となつのデザイン力、そしてマサキ社長の営業力と熱意が世の中を動かし、
顧客も100社を突破!
シリーズAで外部投資家から資金調達(3億円)も完了し、本格的な組織拡大のフェーズに入ってきました!
よーし、資金調達も完了した!
この資金を活用して人を増やし、組織力を強化していこう!
でもどんな組織にしたらいいんだろう・・・
🔥企業経営理論Point🔥
機能別組織vs事業部制組織vsマトリックス組織

まだ事業が1つだから「機能別組織」でいこう。
でも将来は事業部制も視野に入れないと。だから違いを理解しておかないと。
<PR-boosterの組織図>

取締役を任された・・・!開発部門は任せろ!
職務拡大と職務充実の結果、部門を任されるなんて!
部長待遇でヘッドハンティングされたからには、日本を縦横無尽に駆け回るぞ!
働きやすそうな職場環境で、しかもコーポレート部を早速任せてくれるなんて・・・!
マサキ社長!どこまでもついていきます!
みんな!ありがとう!頑張ってくれたまえ!!!
🔥企業経営理論Point🔥
職務充実と職務拡大

覚え方は「充実→縦実(じゅうじつ)→タテの動き!」で、まんさんの記事をご参考ください。
職務拡大と職務充実の例を、なつの昇格例から解説すると、、、
デザインだけじゃなく、導入企業の広報活動を成功に導く役割全体を任されました!
- 職務拡大(水平の動き):UIデザイン → UIデザイン+導入支援+活用セミナー企画
- 職務充実(垂直の動き):実行者 → マネージャー(チーム予算権限・採用権限)
職務拡大も職務充実も、その社員にどのように成長して欲しいか?によって使い分けだね、
なつの場合は職務拡大で活動領域を広げたおかげで、その部門全体を俯瞰してみれるポジションを任された。って感じかな。
【役員構成の変化】
- 取締役:3名(代表取締役まさき・ダーヤス・外部投資家1名)
- 監査役:1名(外部)※投資家の要求で設置
- 従業員:20名
ずっと変わり映えのなかった役員構成ですが、資金調達し従業員も増えた結果、役員構成に変化が発生しましたね。
投資家たちも、ただ資金を投資するだけではなく、その資金がどのように活用されるのか?その活用法で成功しそうかどうか?を図っています。
そのために投資家は、監査役の設置を要求するわけですね。
【第4章:事業拡大】マーケティング戦略とブランド戦略
2021年3月 – 顧客500社突破、新規事業検討
起業から3年で顧客500社突破・・・!
まさき社長の手腕恐るべし・・・!
いや、だいだい部長の営業力か・・・
1日1県5アポを20営業日→アポ数100件/月
年間1200アポ×3年=3600アポ
500÷3600で成約率13%!
単純計算すると、47都道府県制覇×15回!
開発力×営業力×熱意で、PR-Boosterは軌道に乗った!
次は何をやろうか?
次に進出すべきカテゴリをブランド戦略から検討しよう。
次の打ち手を考えるのに役立つのが、ブランド戦略とアンゾフのマトリクスだね。
🔥企業経営理論Point🔥
ブランド戦略の4類型

覚え方は「ラブマシーン」で、こちらも同じくまんさんの記事をご参考ください。
🔥企業経営理論Point🔥
アンゾフの成長ベクトルとシナジー効果

よし、ブランド拡張を採用するぞ!
新しく『PR-Booster HR』をリリースしよう!
「PR-booster」という既存ブランドを、新しい顧客に展開していくぞ!
同じブランドで展開するので、販売シナジーと生産シナジーが効くぞ!
まさき社長の決断は、アンゾフの成長マトリクスで言うと「市場開拓戦略」に当たりますね!
新サービスを開発し新市場に展開しているので多角化とも捉えれますが、関連多角化が一番近い言葉になりそうです。
【役員構成の変化】
- 取締役:5名(マサキ・ダーヤス・だいだい・外部2名)
- 監査役:1名
- 従業員:50名(2事業部制に移行)
顧客数を100件→500件に拡大したことを評価してもらえた!
まさき社長ありがとう!
【第5章:IPO準備】上場準備
2022年1月 – IPO準備開始
え〜、全社員に告ぐ。
我が社は上場を目指します!
IPO!まじ行こう!
準備は今から即行動!
未来の株価きっと高騰!!!!!
いぇ〜い!
私が持ってるストックオプション使えるかしら!?
でも、、、上場に向けて何をどう整備すればいいんだ??
まずは、上場企業として最低限の役員構成要件を満たすところからやりましょうぜ!まさき社長!
🔥企業経営理論Point🔥
上場時の役員構成要件

現在の役員構成
- 取締役:5名(マサキ・ダーヤス・だいだい・外部2名)
- 監査役:1名
- 従業員:50名(2事業部制に移行)
これを機に社外取締役をtomi
さんにお願いしよう。
そして、社外監査役は別途誰かにお願いするとして、
常勤の監査役はsevensea
さんをお迎えしよう。
社外取締役!まかせとけ!
常勤監査役!まかせとけ!
【第6章:ついに上場!】東証の市場区分と上場基準
カーン、カーン、カーン、カーン、カーン!
鐘も5回鳴らした!五穀豊穣!
ついに上場だ〜!!!
社長は鐘鳴らすだけでいいけどさ!!!
コーポレート部はめっちゃ振り回されて大変だったんだぞ!!!!
じょにー部長!ご・・・ごめんなさい!
🔥企業経営理論Point🔥
東京証券取引所の市場区分

我が社の状況はこんな感じだったよ。
売上高:年間30億円(高成長継続)
時価総額(想定):150億円
流通株式時価総額:約30億円
株主数:200名(VC・エンジェル投資家含む)
まさき社長が言ってる状況を、各市場と照らし合わせた場合の適合性は下記だね。
各市場への適合性
❌ プライム市場
- 時価総額250億円に届かず
- ガバナンス体制も発展途上
⭕ グロース市場
- 成長ストーリーが明確
- 流通株式時価総額5億円クリア
- 株主数150名クリア
△ スタンダード市場
- 流通株式時価総額10億円クリア
- 但し成長企業としてはグロースが適切
❌ TOKYO PRO Market
- 機関投資家のみではIPOの意味が薄い
ま、この場合だとグロース市場でしょう。
どうみてもグロース市場なのに、どこかの社長は「プライムだ!」と言い張るし!!
じょにー部長怒らないで〜
コーポレート部はみんな頑張ったよ・・・!!!
こうして無事、まさき社長の事業は上場という一定のゴールを達成したのでした。。。
【エピローグ】上場後の展望と企業経営理論の活用
無事上場を成し遂げたまさき社長ですが、上場後も悩みは尽きないようです。
上場はゴールではないからね!
競争優位性がなくなったらおしまいだから、常に情報を集めたり、PPM分析でポートフォリオ管理をしておかないと!
🔥企業経営理論の実践活用🔥
【VRIO分析による競争優位性の再確認】

上場後、最終的な役員構成はこうなりました。
取締役会(7名)
- 代表取締役CEO:マサキ
- 取締役CTO:ダーヤス
- 取締役CFO:じょにー

- 取締役COO:だいだい
- 社外取締役:3名(うち1名が独立役員のtomi)
監査役会(3名)
- 常勤監査役:1名:sevensea
- 社外監査役:2名
従業員:200名(セールス・マーケ、CS、開発、コーポレート)
まとめ:企業経営理論を体感できましたでしょうか?
いかがでしたか?
PR-Boosterの成長ストーリーを通じて、企業経営理論の各要素が実際の経営でどう活用されるかイメージできたでしょうか?
企業経営理論は、生きた経営の羅針盤となるツールです。
このストーリーが、皆さんの学習の助けになれば幸いです!
まさき社長!どうもありがとう!明日はヒロです!
お楽しみに!
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