運営管理:データによる傾向と対策

こんにちは。ハカセです。

今週からは「運営管理」の完成答練週間ですね。データが証明してくれますが、運営管理は非常に安定して得点できる科目です。

◇ データ分析 ◇

まずは科目合格率。

(データ出典:中小企業診断協会)

ここ数年科目合格率が20%を超えていましたが、2008年はやや難しかったのか、18%台でした。しかし、2009年はなんと30%近くに跳ね上がっています。

次に科目「クリア」率を見てみましょう。

「科目クリア率」= (試験合格者+科目合格者) ÷ 科目受験者

(データ出典:中小企業診断協会)

繰返しになりますが、、「科目クリア率」とは、上記計算式で算出する、「当該科目を60点以上取れた人、または他の科目でカバーできた人」の割合です。正確な数字ではありませんのであくまでも参考値ですが、これを見ると、昨年はやはり急上昇していますね。試験を受けたヒトの半分以上は何らかの形で「クリア」したことになります。

ここで、気になるのが2008年の「科目クリア率」ですね。「科目合格率」は下がったのに、「科目クリア率」はあまり下がっていませんね。これは、「2008年は確かに運営管理そのものの難易度が上昇し、一次試験を通過できなかった人のうち運営管理単独で60点を超えた受験生は少なかったものの、合格者は他の科目でカバー出来る範囲だった」ということが言えるのだと思います。

さて、その原因を財務会計の時と同じように「分野別出題数」及び「分野別正答率」分解して分析しましょう。

まず、分野別出題数を見てみましょう。

このように、基本的に「生産管理」と「店舗管理」がほぼ同数出ています。ここ数年、店舗管理が多かったのですが、2009年は同数に戻りました。

そして、分野別正答率を見てみると・・・

(データ出典:TAC / LEC)

このように、どちらも大きな違いはありません。出題数も同じ、難易度も同じ、という印象ですね。下記のグラフでも、生産管理・店舗管理、どちらもAB難易度の問題が6割ぐらいを安定的に占めています。


◇2009年の傾向 ◇

これまで対応しやすかった運営管理。2009年はその傾向が顕著になりました。

「科目合格率」について、ここ4年間の平均値と昨年の科目クリア率比べてみると、

このように、運営管理の昨年の科目クリア率は例年を上回っていることがわかります。

また、TACデータリサーチに基づいて運営管理の平均点を他の科目と比較してみると、

(データ出典:TAC )

ご覧のように、運営管理の平均点は、ここ4年間、常に全科目平均点を上回っています。合格率の観点からのみならず、平均点の観点からも、運営管理が対応しやすいことが裏付けられています。

また「店舗管理」とひとことに言っても、2009年は【店舗】というよりは【物流】に重点が置かれた内容でしたね。試験委員の異動によるものと思われるため、この傾向はまだ続くかもしれません。

◇ 傾向と対策 ◇

上記から、

  • 生産管理・店舗管理、どちらからもほぼ同数の出題
  • 難易度はどちらも同程度。親しみ易い分、店舗管理が対応し易いか。
  • 店舗管理では、今後も物流系の問題に注意したい
  • AB難易度が多く、解ける問題があからさまに分かる。(クイズみたいな印象)。この手の問題をしっかり正答する事が大事。

と、こういったことがいえるのではないでしょうか。

◇ おまけ ◇

最後に、道場執筆メンバーの昨年の答練成績を大公開。

 

直前答練(=完成答練)のふうじんの得点以外は、道場の5人、結構似たり寄ったりの得点を取っていたんだなぁと思います。あまり差が出ない科目というか、「上値がきつい」のかもしれません。JCとボクの得点がほぼ同じですね。

皆さんの「目標得点」を設定する際の参考にしてください!

by  ハカセ

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