令和6年度2次試験問題まとめ【口述試験対策のはじめの一歩】by かます

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今回の記事の主旨

私が合格発表を見た時は、発表日の夜でした。
仕事もあって見るとどちらにしても集中できないので、夜まで封印しておくことに。
そして、夜もなかなか勇気が出ず、21時頃になってようやく恐る恐る見たことを、未だに鮮明に覚えています。

まだまだ興奮冷めやまない中と思いますが、まだ大事な試験が待っています!!

かくいう私は、、

口述試験の案内を頂けたのは良いが、一切の情報を絶っていたので、事例企業についての記憶が…

封印していた試験問題を引っ張り出して読み返し、口述試験の情報を調べまくりました

対策と言えばMakiのこちらの3部作!

いざ、口述試験 ~対策編~ by Maki

診断士試験合格の最後の関門、2次口述試験について。今回は対策編です!

いざ、口述試験 ~当日編~ by Maki

前回に引き続き口述試験について。本日は、口述試験当日の注意事項等をお伝えします!

いざ、口述試験 ~緊張対策編~ by Maki

合格発表が近づいてきましたね…。本日は私が共有する口述試験に関する情報の最終回、緊張対策編です!

とりあえず、各事例企業について把握しなくては!

記述試験以来に、必死にペンを走らせ、書きなぐりました(笑)

書くのもよいですが、大変なので、令和6年度の各事例企業についてまとめました!
粗削りの部分もありますが、ご容赦ください

中小企業診断士として経営コンサルタント」になったつもりで事例企業のことを話せるようにしておき、自信をもって口述試験にのぞみましょう!

事例Ⅰ A社

物流サービス業(1975年創業) 従業員120名 売上高30億円

トラック1台から地元密着で創業したA社。
荷主のニーズを汲み、高品質な物流サービスと倉庫管理事業で差別化、協力会も主催し業務委託で連携、コーディネーターも行うなど、地元の生産者や食品卸などを中心に、多様な荷主からの信頼獲得が強み。

さらには、2代目となる経営者長女(大手物流企業で物流企画部門や営業部門を経験してきた)の登場で、首都圏事業部を設置。
受注管理や在庫管理の高度化が要請される時流に乗る為、大手情報システム会社で物流システム構築を行っていた長男を呼び戻し、物流システム提案を強化してきた。

3PL(サードパーティーロジスティクス)事業者との競争激化に対抗できる、事業展開を目指す。

歴史

1975年当初
トラック1台から事業を立ち上げ地元での地道な経営
(営業規制により、1顧客1トラックで積載効率が悪く収益性が低かった、スポット取引中心)

1985年頃
取扱量が急速に増加、2カ所の営業所を設置、協力企業に輸送業務を委託
運送部を設置→自社でトラック運転者雇用
協力会を組織→小規模トラック運送企業をメンバーとし、非一族のA社経営幹部に運営一任

1990年
参入規制緩和、新規参入事業者急増による価格競争激化
顧客ニーズに細かく対応する地元密着型の質の高い輸送サービスを志向
協力会も条件に適合するメンバーのみに業務委託
地元特有の荷主のニーズ収集をし、その情報を協力会の事業者間で共有
地元の生産者や食品卸などの多様な荷主からの信頼獲得
地域物流のコーディネーターとしての役割となり、協力会事業者との連携関係構築

2000年
倉庫管理事業に参入(A社近隣地域に中小製造業が立地しニーズの高まり)
自社で倉庫を保有し、流通加工や適切な温度・湿度で管理するサービス提供により地元ニーズに対応、競合との差別化

一方、組織については旧態依然の管理体質

<県内で食品スーパーを展開するX社からの引き合い>
A社の倉庫を拠点にしてX社の各店舗への輸送業務を長期契約請け負いで企業の物流機能を担う初めての経験となる。
これにより、入荷・ピッキング・梱包・仕分けや温度管理の一連の保管業務や流通加工の能力向上。物流取扱量の増加に伴い、紙の伝票管理など受注管理面における非効率。

既存顧客との関係が強い反面、顧客の新規開拓力には弱み

2010年~
県外との引き合い増加、大手物流企業で物流企画部門や営業部門を経験してきた創業経営者長女が入社、首都圏物流事業への可能性を見出す

長女をプロジェクトリーダーに任命し、若手社員1名と首都圏新規採用社員とともに新規事業開拓を行い、少しずつ受注し、2011年に首都圏事業部設立へ。

首都圏事業部の業務:企業の物流業務の一部を受託し、トラック車両や倉庫を保有せず、首都圏の運送事業者や倉庫事業者を外部委託先としてコーディネイトしてサービス提供

外食チェーンY社からの案件受託により、受注処理の効率化や各店舗の在庫管理のノウハウ蓄積するも、他方は県内事業部との業務連携がほとんどされていない状況。

2020年
長女が2代目に就任し、大手情報システム会社で物流システム構築に従事していた長男を呼び戻した(県内事業部は古くからの経営幹部にマネジメント一任)

背景)受注管理や在庫管理の高度化が要請されるような時流。情報システム構築や保守は外注していたが、情報システム自体が汎用品でコストが高い割に物流ノウハウに適合しない

首都圏事業部にて情報システム部を設立、長男を部長に抜擢、プロパー専門職を数名雇用。
長男持ち前の物流システム提案力を活かし、首都圏企業向けの営業を展開

<首都圏で展開する大手スーパーZ社より県内進出に当たっての案件>
受託は部分的…各店舗の適正在庫管理や商品補充がA社県内事業部で対応で出来ていないなどの問題が顕在化したため
県内事業部:約100名(運送部/倉庫部)、首都圏事業部:約20名(物流企画部/情報システム)

2024年
A社では創業経営者の助言に基づいて配置転換
経営幹部が専務取締役として2代目を支える体制
2代目の長男を経営幹部の直下の運送部と倉庫部の統括マネージャーに配置

課題

  • 大手物流企業を中心とする3PL(サードパーティーロジスティクス)事業者との競争が激化
  • 首都圏事業部において外部委託先の運送事業者の人手不足の深刻化(2024年問題背景)
  • A社の専門人材が多様化している中、人事処遇制度に変更がなく、処遇面での不満が出ている。

事例Ⅱ B社


皿や茶碗など陶磁器の卸売業者(1953年創業)従業員12名(パートアルバイト含む)

B社のあるX市は古くからの陶磁器の産地で「X焼」が有名な都市で自社店舗も構えながら陶磁器の卸売を行っているB社。
初代社長の孫にあたる3代目社長(予定)の、ファッション業界経験を活かした、オリジナル食器の企画や提案力、動画作成センスが強み。デザイナーズホテルの食器をプロデュースし、ホテルの経営者や宿泊客から高い評価を受ける。コロナ禍においては、オンライン活用を行い、自社の動画コンテンツには家庭に感心をもった若者や海外の人からも注目される。
これにより、オンラインの有用性を痛感した3代目はHPをリニューアルし、自社ECサイトを開設することにした。

B社の事業内容
・X市の複数の窯元から陶磁器を集めて大消費地の陶磁器卸売業者に販売、
・百貨店やインテリアショップなど小売業のバイヤーや法人などの買い手からの注文をとりまとめて窯元に伝える
・問屋オリジナル商品を企画して窯元に生産委託
・自前の店舗を構え、一般消費者向けにも販売

【経営資源】
・B社が所在するX市
古くからの陶磁器の産地で、自然環境に恵まれているが、大消費地からもそれほど離れていない

・「X焼」という呼称で流通し、B社の商品もほとんどが当てはまる
 X焼は分業体制で、陶石から陶土を作る「陶土屋」、陶磁器の石膏型を作る「型屋」、型から生地を作る「生地屋」、生地を焼いて絵付けをする「窯元」等からなり地場産業を形成してきた

・新規参入の窯元と歴史的に徐々に規模を縮小してきた窯元が混在している

【3代目の活躍トピック】
・6年前、地元に戻り、業務開始
大消費地の陶磁器卸売業者へ営業、しかし新鮮味も無く安くもないと一刀両断

・デザイナーホテルの案件受注
ファッション業界での経験を買われ、地元で新規開業するデザイナーズホテルの案件で、地元食材を中心とした食事とのこだわりのコンセプトと合致し、オリジナル食器を企画。 →ホテルの経営者や宿泊客から高い評価

・別の宿泊施設や飲食店からもオリジナル食器の依頼受注
更に、季節感や月ごとに変わる料理内容に合わせた色や形の食器を提案し続け、旅行の雑誌やウェブサイトなどのホテルの情報から、別の宿泊施設や飲食店からオリジナル食器の提案依頼が入った

・コロナに見舞われ、オンライン活用へ
オンライン動画サイトにコンテンツを2本掲載

1本目:家庭料理でも見違えるほどおいしそうに見える食器への盛り付け方の紹介
2本目:X市の郷土料理とX焼を紹介し、問い合わせが殺到

・自社店舗を建て直し
X焼の地位向上のために尽力すべく、地元の窯元へ生産委託を続けるとともに、自社店舗を明るく開放感のあるスタイリッシュな空間に切替、X焼で軽食を提供するカフェスペースも併設

・今後はECサイトを開設したい
動画の反響を通してオンラインに有用性を感じる

強み
3代目のファッション業界での経験
オリジナル食器の企画や提案力
動画作成センス
弱み
産地問屋の減少によるX焼の情報発信の滞り
新鮮味もなく安くもない品揃え
機会
多くの窯元が担うX焼きは図柄や色彩面で決まりを設けず、新しい作風を受け入れる土壌(クリエイター志望の移住者が窯元を開くケース有)
食器愛好家や動画視聴者の陶磁器の関心の高まり
脅威
安価でデザイン性に富む外国製陶磁器の普及、
陶磁器の新規需要や買い替え需要の低迷
B社のSWOT分析


事例Ⅲ C社

搬送機器製造業(2011年設立) 従業員70名、年商14億
総務部、設計部、製造部、営業部で構成

X社での経験を活かして現社長が設立したC社は、X社の特注品生産にはじまり、社長自身の搬送機器に対しての提案力が武器に工作機器や物流機器メーカーの特注品受託生産を行う。X社のコロナ禍の海外不安定状況からの国内品移管もあり、受注量はさらに増加している。
営業部と設計部、5つの課からなる製造部で連携し、工場設備レイアウト設計から完成品までの一貫生産体制が強み。
一方で、納期短縮要請による、工程管理の混乱や、休日出勤が発生しており、IT化も行いながらの改善が課題。
更には近年のコスト高に合わせた契約金額となっていない点も見直しが必要である。

取引先企業数
工作機器メーカー5社、物流機器メーカー3社、X社からの受託金額は全体の6割

受注から生産の流れ
【受注、設計】
営業部:受注、見積書を作成
   ※見積金額は、過去に製造した搬送機器の契約金額を参考に算出
設計部:製作図面作図し、部品構成表(デジタルデータ)を作表し、製造部での材料と外注品の発注、在庫管理に活用

【生産の現状】
製造部
①生産管理課:工数計画、顧客要求納期を基準として製造番号ごとの大日程計画を策定
②資材管理課:必要材料と外注品の発注を行う
③機械加工課:駆動部と搬送体の加工を行う
④製缶課:フレーム部を担当する
⑤組立課:最終組み立てを行う

コンベヤ製品の3つの構成体~

1. 搬送体:ローラーやベルトからなる
2. 駆動部:搬送体を回転させるモーター等
3. 搬送体と駆動部を支えるフレーム

・更に詳細の進捗管理を行い、製造部各課長が参加して、週1回週末に生産管理で調整し、週次日程計画表を作成する。
(製造部各課長の経験を基に作成)
・設計変更時には必要に応じて設計担当者が参加し確認をする

近年の問題点

受注量が増加し、顧客から納期短縮要請もあり、工程管理の混乱が生じている。
IT利用も図りながら対応を検討中
納期対応の為、製缶工程の残業や休日出勤が多い

事例Ⅳ D社

複数の事業(飲食事業、惣菜事業、加工食品事業)資本金1,300万円、総資産約30億円、売上高54億円、従業員約100名の企業

地方都市であるZ市で加工食品の卸売を手掛ける企業として創業し、契約農場から仕入れた鶏を原料として自社工場で製造する焼き鳥や唐揚げは顧客から高い評価を獲得している。経営理念は「まねのできない味とサービスを提供する」で、商品やサービスの差別化を進めるとともに、コスト削減を図りたいと考えている。
市内及び県内市町村のみで展開している飲食事業(居酒屋など30店舗を展開)及び、惣菜事業(居酒屋など30店舗を展開)は、D社の売上の大部分を支えている。コロナ禍では惣菜事業が事業リスクの分散効果に貢献でき、更に惣菜事業を伸ばしていくため、県外への出店エリア拡大が課題である。
製品開発から生産、加工、販売に至る一貫体制を構築したことは開発の迅速化、品質管理の徹底、店舗運営の効率化に寄与する半面、コストがかかり、財務的リスクを高めている。

飲食事業
居酒屋を中心に30店舗を展開、当期売上高30億円
地元産の新鮮な食材にこだわったメニューに特色
契約農場から仕入れた鶏をを原料として自社工場で製造する焼き鳥や唐揚げは顧客から高い評価
2020年の新型コロナ感染拡大により、大打撃を受け、回復傾向にあるものの、コロナ禍以前の水準には戻らず
大手資本の進出が相次いでいる事が脅威

惣菜事業
ショッピングモールなどを中心にテナントとして約40店舗の惣菜専門店を出店、売上高20億円
自社製造の焼き鳥や唐揚げを提供
コロナ禍で売上増があり、飲食事業の打撃を一定程度カバー
県外への出店が不可欠

加工事業
焼き鳥や唐揚げの製造、飲食事業や総菜事業へ提供及び冷凍食品にて県内外に販売、売上高は4億円
ここ数年は減少傾向につき、コスト効率の向上が求められている。

さいごに

お疲れ様でした!
少しでも、対策に活用出来ていたら幸いです!

私は与件文読み上げを繰り返し聞いて、想定問題に対応出来るようにして臨みました。

事例企業の内容の他に一次知識も問われることがあるので、こちらも基本的なものは抑えておくと良いと思います!

本番では唐突な質問もありたじろぐところもありましたが、声に出して対応策等に答えていくことは、その後控えている実務補修などにも、有効でした。

時間も限られた忙しい中とは思いますが、皆様頑張ってください!!

次回予告

明日は打って変わって、楽しい記事です!

道場15代目ファンのあなた!“愛”が試されます!

たいしん
たいしん

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令和6年度2次試験問題まとめ【口述試験対策のはじめの一歩】by かます”へ4件のコメント

  1. いち より:

    かます様

    こちらの記事で二次試験をサクサク振り返れましたので、大変助かりました!
    別団体様の口述試験模試を受けましたが、おかげさまでスムーズに回答できました。
    (道場の模試は妻の推活遠征に付き合ってたため参加できず…)

    ありがとうございましたm(_ _)m

    1. かます より:

      いちさん

      コメントありがとうございます!

      口述試験模試でスムーズに回答できたとの事、素晴らしいです!
      (奥様の推活遠征、楽しそうですね♪)
      本番もその調子で良い回答が出来ますように…
      応援しています!

  2. けんじ より:

    かます様
    事例企業の要点整理ありがとうございます。
    口述試験についてお尋ねがあります。
    1問につき2分程度で説明するとの事ですが、それは試験官から指示があるのでしょうか?
    私は元々話すのが苦手で想定問答を基に練習しているのですが、とても2分間も話せません。
    短くなっても問題ないのか、かます様の見解をご教示いただけないでしょうか?

    1. かます より:

      けんじさん
      ご質問ありがとうございます!

      私の時は2分間でと指示があった様に記憶しています。
      1人あたり面接時間が10分間、2つの事例から2問ずつで合計4問について質問されるのが通常の流れになりますので、1問につき2分間というのが目安にはなってくるかと思います。

      2分間、意外と長いですよね、私も想定問題を元になかなか2分間話しきれず、やきもきしたのを覚えています。
      質問に何かしら答えていけば、多少短くても大丈夫と思います。
      受け答え、コミュニケーションがしっかり取れれば、あまり囚われすぎなくて良いと思います。

      場合によっては追加で質問があるかもしれませんので、その対策も書いておきます。
      これは試験官にもよるところがあるとは思いますが、助け舟を出してくれたり、他には?と更に聞かれたりするかもしれません。
      1次知識の部分では聞かれたワードに関してこれ以上出てこない時は聞かれたことに近いことを事例の具体例とセットで答えてみる、与件文のことで聞かれたら自分が考える対応策やアイデアを伝えてみるなどすると、時間を稼げます。
      全ての質問において2分間でなくともこれなら少し長めに話せるかもという質問があれば、少し長めに話してしまって良いと思います。
      あとは落ち着いてゆったりと話すと良いと思います!

      口述試験、緊張もされるかもしれませんが、試験官は味方だと思って、できるだけリラックスして望んでいただけたらと思います。

      応援しています!

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