【成長株投資】中小企業診断士を活かしてしまおう! byぴらりん

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ぴらりん
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せっかく学んだ診断士の勉強を投資に活かしましょう♪

※投資は自己責任です。利益を約束する記事でもないですし、断定する情報も提供しないため、中小企業診断士試験を通して学ばれた知識も活かしつつご自身で調べて投資判断を行ってください!

成長株投資の基本概念とメリット・デメリット

成長株投資の基本概念

成長株投資とは、企業の利益や売上が今後も大きく成長すると見込まれる株式(成長株)に投資する戦略です

比較的時価総額が小さい(時価総額500億未満など)企業は高い将来性を持ち、株価の上昇幅も高くなる傾向があります。

成長株投資の狙いは、①高い利益成長率、②高い期待、をうまくとらえることにあります。

株価の計算式は覚えていますか? 

株価 = 一株あたりの当期純利益(EPS) × 株価収益率(PER)

株価が増加するためには、EPSが増加するか、PERが高くなる必要があります

補足:株価収益率(PER)は期待度を示しています

株価収益率(PER)=株価 ÷ 一株あたりの当期純利益(EPS)

で表されますが、利益1に対していくらの値段をつけるかを示しています

利益1に対して株価が10ならPER10。株価が100ならPERは100。PERが大きい方が期待が大きいと考えられます

株価の増加をより分かりやすい形にすると

株価増加率 = EPS増加率 × PER増加率

で示すことができます。前述の、①高い利益成長率 = EPS増加率、②高い期待 = PER増加率、と対応してます

利益額が増えていたとしても同じ割合だけ、増資などで株式数も増えているとEPSは変化しないため、株価には影響しなくなります

ただ、増資を受けて魅力的な投資を実行しそうとなれば、成長期待が持てます。そうなるとPERが上がるため、上記例でも株価が上がることがあります

ぴらりん
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成長株投資のおもしろさは、実際の利益額の成長に加えて、世間からの期待が高まることで株価が一気に跳ね上がる可能性があることです

成長株(グロース株)と割安株(バリュー株)の違い

投資スタイルにはいくつか分類がありますが、成長株と逆のスタイルとよく言われるのは割安株投資です

成長株と割安株は、投資対象としてのアプローチが異なります

成長株は、企業の将来の成長を重視し、利益の急成長を見込む一方で、割安株は現在の企業価値に対して割安と評価される株式を選びます。

割安株は、安定した利益を上げている企業で、現在の株価が企業価値よりも低く評価されている場合が多いです。

よく見られる指標は、株価純資産倍率(PBR)が1倍を下回ってしまう企業です

株価純資産倍率(PBR) = 株価 ÷ 1株当たり純資産(BPS) でPBRは計算されますが、PBRが1倍を下回る企業は理論上では純資産より時価総額が低いことを示すので、株式を全部取得して会社を解散させてしまうと買った額より大きい純資産が手元に残ることになります

ここに着目して、PBRが1倍を下回ると1倍までは少なくとも戻るだろうと仮説立てて買うのが割安株投資になります

(他にも本源的価値や収益性からみる理論株価から割安度を測る方法もあります)

成長株投資のメリット

成長株投資のメリットは、いくつかあると思います

①高いリターンへの期待が持てる

②将来の市場を作るかもしれない企業への投資でトレンドに触れられる

③応援できる企業があると普通に楽しい(推し活)

ほかにもあなたなりのメリットがあればぜひコメントください♪

成長株投資のデメリット

成長株投資には、もちろんデメリットもあります

①リスク(=変動性、ボラティリティ)が大きい

②成長期待に実際の成長が追いつかず、万年株価が上がらない現象がある(場合によっては株価の急下落がある)

③大企業と比較して情報開示が少ないケースもあり、情報の非対称性が大きい

成長株を見つけるための基準

高い成長率を示す指標

株式投資では、事例Ⅳの経営分析ように財務諸表から色々と追加で計算を行い、たくさんの指標を算出します

その中で〇〇成長率と言うのを出して、将来の成長を予感させるような成長率を見つけることで投資先を見つけていきます

  • 売上高成長率
  • 売上高総利益成長率
  • 営業利益成長率
  • 当期純利益成長率
  • 一株当たり利益(EPS)成長率
  • 営業キャッシュフロー成長率
  • フリーキャッシュフロー成長率
  • ROE(株主資本利益率)成長率
  • ROA(総資産利益率)成長率
  • ROIC(投下資本利益率)成長率
  • 顧客数成長率・導入企業成長率
  • 売上単価成長率
  • 市場シェア成長率
  • 新製品売上高成長率
  • オンライン売上成長率
  • ストック型売上高成長率
  • 海外売上高成長率 などなど

企業の中期経営計画にある主要な経営指標を観察しながら経営陣の思惑通りに成長しているか?、変革は進んでいるか?など自分だけの着目ポイントを見つけると宝探しみたいで楽しいですよ

業界のトレンドと市場の将来性

マクロ環境(PEST分析)や5フォース的に追い風の業界では、利益成長と高期待が重なることも多いです

コロナ以降の半導体業界がまさに上記フレームワークで見ても強い業界で株価変化率が大変高く推移してました

参考となるサイトを基にChatGPTに、半導体業界のPEST分析と5フォース分析をまとめてもらいました

  1. 経済産業省(METI)
    • 半導体・デジタル産業戦略 https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/joho/conference/semicon_digital.html
  2. 内閣府
  3. 日本貿易振興機構(JETRO)
  4. デロイト トーマツ コンサルティング
  5. マッキンゼー・アンド・カンパニー
  6. 経団連

日本の半導体業界のPEST分析

政治的要因(Political)

  • 政府の積極的支援:政府は半導体産業を国家戦略として位置づけています。巨額の投資や補助金を通じて、国内生産の強化を図っています。
  • 経済安全保障の強化:地政学的リスクに対応し、サプライチェーンの強靭化を推進しています。
  • 海外企業の誘致:TSMCなどの海外大手企業の日本進出を支援しています。

経済的要因(Economic)

  • 世界的な需要増加:デジタル化や電気自動車の普及で、半導体の需要が急増しています。
  • 円安傾向:為替レートの変動が輸出入に影響を与えています。
  • 人材不足:専門技術者の不足が深刻化しています。

社会的要因(Social)

  • デジタル社会の進展:リモートワークやオンラインサービスの普及で需要が拡大しています。
  • 環境意識の高まり:環境負荷の低い製造プロセスが求められています。
  • 高齢化と労働力不足:労働人口の減少が懸念されています。

技術的要因(Technological)

  • 技術革新の加速:AI、IoT、5Gなど新技術が市場を牽引しています。
  • 研究開発への投資:次世代技術への投資が増加しています。
  • 国際競争力の課題:海外企業との技術格差を埋める必要があります。

日本の半導体業界の5フォース分析

新規参入の脅威

  • 参入障壁の高さ:高度な技術力と大規模な資本投資が必要で、新規参入は困難です。
  • 規制と認可:政府の規制や認可プロセスが複雑です。

供給者の交渉力

  • 原材料の依存:特定地域からの原材料供給に依存しています。
  • 製造装置メーカーの影響:装置供給者が限定されており、交渉力が強いです。

買い手の交渉力

  • 大手顧客の存在:自動車メーカーやエレクトロニクス企業など、大口顧客が多いです。
  • 製品差別化の難しさ:製品の差別化が難しく、価格競争になりやすいです。

代替品の脅威

  • 新素材の開発:グラフェンなどの新素材が代替品となる可能性があります。
  • 他国製品の台頭:海外製品が品質と価格で競争力を持っています。

競合他社間の競争

  • 国内外の競争激化:海外企業との競争が激しくなっています。
  • 技術革新のスピード:技術の進歩が早く、遅れると市場シェアを失います。

それらしい回答をもらえましたね。正誤は分からないですが、雑感を掴む分には良さそうです

企業の競争優位性

企業の競争優位性も成長株を見つける際の重要な要素です

競争優位性とは、企業が他社に対して持つ強みや優位性を指します。例えば、特許や独自の技術、強力なブランド、経営陣の強烈な推進力などがある企業は、長期的に成長を遂げる可能性が高いです

SWOT分析

VRIO分析

バリューチェーン分析

7Sモデル

こういった分析手法は外部からでは示唆が得にくいこともありますが、投資前に検討できると納得してから投資決定ができるようになります

CANSLIMの概念

CANSLIMは、ウィリアム・J・オニールによって提唱された成長株を選別する際の基準の頭文字です。成長株投資における強力な選定基準として広く知られていて、以下の7つの要素で構成されています:

  1. C (Current Earnings) – 現在の四半期利益: 企業の最新の四半期利益が前年同期比で大幅に増加しているかどうかを確認します。急成長している企業は、最近の利益が顕著に増加していることが多いです
  2. A (Annual Earnings) – 年間利益の伸び: 年間利益も安定的に成長している必要があります。年単位で見た利益の成長率が高い企業は、長期的な成長が期待できます
  3. N (New Products or Services) – 新製品やサービス: 新たに市場に投入された製品やサービスがある企業は、成長のポテンシャルが高いとされます。イノベーションは企業の成長を加速させる要因です
  4. S (Supply and Demand) – 需給のバランス: 株式の需給バランスが良好で、需要(買い)が供給(売り)を上回っている状態が理想的です。取引量の増加や株価の上昇は、需給のバランスが良いことを示しています
  5. L (Leader or Laggard) – リーダーまたは遅れた企業: 競争の中でリーダーシップを取っている企業は、一般的に成長株として優れています。業界内での位置付けや競争力を評価します
  6. I (Institutional Sponsorship) – 機関投資家の支援: 機関投資家(投資ファンドや年金基金など)が積極的に投資している企業は、成長の兆しがあると見なされます。機関投資家の関与は、企業の信頼性を高める要素となります
  7. M (Market Direction) – 市場の方向性: 全体的な市場の動向も重要です。市場全体が上昇トレンドにあるとき、成長株のパフォーマンスも向上しやすくなります。市場の方向性を見極めることで、成長株の投資タイミングを最適化します

話せば長くなるので、気になる方には『オニールの成長株発掘法』という本がおすすめです!

最後に

いかがでしたか?

ぴらりん
ぴらりん

ここまで読んでくださった読者の皆さん、ありがとうございます!

明日はレジェンド投稿で、明後日は『ばん』 登場です!乞うご期待!

最近縮小傾向だけど、僕の筆頭株主は長年バフェット氏だよ

ばんかめ
ばんかめ

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【成長株投資】中小企業診断士を活かしてしまおう! byぴらりん”へ2件のコメント

  1. にっく より:

    こんばんは!
    にっくです。
    投資に関する示唆の記事、ありがとうございました!
    興味はあったのですが、知らないが故の恐怖から遠ざかっていたので、考え方を見直すいい機会になりました!
    あくまでも自分の判断で、余分なお金ができたときにやってみようと思います。
    ありがとうございました!
    にっく

    1. ぴらりん より:

      にっくさん、コメントありがとうございます!
      ぜひぜひもちろん損失も出る可能性はありますが、得るものも大きいと思います!
      開示情報(リリース)への理解も深まると思うので、チャレンジするのもいいと思います!

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