捨て問の捨て方 by AZUKI

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はじめに
こんにちは、AZUKIです。
1次直前期ということで、簡単な問題には飽きてきて、難しい問題に挑戦している方もいると思います。
しかし、その解いている問題、実は“捨て問”かもしれません。
中小企業診断士に限らず、大抵の資格試験には100点を取らせないための極端に難しい問題が存在しています。
それらは”捨て問”と呼ばれており、「復習しても今後ほぼ出ない問題」の可能性が高く、試験対策上は復習の必要性が非常に低い問題です。
今回は、実際に僕が受験した令和4年度の1次試験問題を例として、個人的な捨て問の分類と受験した当時の対処法をお伝えします。
なお、記事や媒体によって微妙に捨て問の意味が違う場合もあるので、本記事では捨て問を以下のように定義します。
本記事における捨て問の定義
本試験で70点、80点を取れるレベルの受験生でも正解できない明らかに難しい問題。正答率が鉛筆コロコロと変わらないくらいが目安。
なお正答率は、令和4年度 資格の大原の採点サービス集計結果から引用しています。
①定番論点を鬼難しくしたパターン
1つ目は、定番論点を鬼難しくしたパターンです。
例として、下記の問題をご覧ください。
令和4年度 経済学・経済政策 第12問(正答率19.7%)

上記は供給曲線の問題であり、選択肢内のワードも「限界費用」「生産者余剰」など、おなじみのワードが並んでいます。
一見、どの選択肢もシンプルであり、簡単に解けそうな気がします。
しかし、シンプルが故に難しいタイプの問題であり、正答率は20%を切っています。ランダムで選択肢を選ぶのと変わらない正答率です。(僕も本試験では間違えました。)
こちらは試験中に捨て問と判断するというよりは、後から捨て問なのが発覚するパターンです。
上記の問題ですが、意外と解くのに時間がかからないでしょうか?
自信を持って正解を導けないからといって、考えすぎると時間だけが過ぎていってドツボにハマります。このタイプの問題は、他の問題を解き終わったあとに余った時間で解くとよいです。

問題を飛ばすときにはマークシートのズレに注意です!
OREは一旦マークだけしておいて、後から見直す用のチェックを付けてたよ、お~ん。
※解答用紙にチェックする場合は消し忘れに注意!

②テキストに載ってない論点のパターン
2つ目は、テキストに載っていない論点のパターンです。
例えば、下記のような問題が当てはまります。
令和4年度 経営情報システム 第16問 (10.8%)

パスワード管理のガイドラインについての問題です。
当たり前ですが、こんなのテキストに載ってません。
この手の問題が出たときは、知らないものは知らないと割り切って、現場対応で少しでも正解に近そうな選択肢を選びましょう。
“現場対応”とは?
現場対応とは、本試験会場(現場)にて、自分が今まで取り込んできた全ての知識・経験を総動員して問題を解く(対応)ことです。
カッコつけて言ってますが、試験中はがむしゃらに必死こいて頭フル回転させようということです。
僕は試験に100%集中できるよう、「髪が気にならないようにセットしない」「目の乾きが気にならないようにコンタクトもしない」「服も着慣れたヨレヨレのTシャツとズボン」なOFFのすがたで受験していました。
けどAZUKI、情報は免除で受けてへんよな?


記事の都合上、サーセン! けど本試験で受けてても自信もって正解できなかったと思います!
他にも、財務会計の会計規則や、経営法務の民法なんかでこのパターンの問題がよく出されます。
ただし、テキストに載っていない論点でも、消去法で正解できるパターンがあります。
例えば、次のような問題です。
令和4年度 経営法務 第8問(正答率36.7%)

こちらの問題の正解は「エ」なのですが、エの論点はほとんどのテキストには載っていないと思います。
しかし、ア~ウは産業財産権の頻出論点であり、しっかり過去問を解いて頻出論点を押さえていれば全て誤答だということがわかります。
正答できた36.7%の人のほとんどは「特許法の、不実施の場合の通常使用権の設定の裁定制度」を知らずに、消去法で正解したと思われます。(僕も本試験では消去法で正解しました。)
このように、一見わからないワードが含まれていても消去法で正解できるパターンがあります。知らないワードにパニックにならず、落ち着いて全ての選択肢の正誤を判断し正解を絞り込んでいきましょう!
③そもそも捨て論点とされているパターン
3つ目は、そもそも捨て論点とされているパターンです。
労働法規や英文契約書、統計なんかがこれに当てはまります。
以下に個人的に捨てていた論点と対処法を列挙しておきます。
捨て論点と対処法
- 経済学:特になし。時事問題は自分なりに理論づけて対応しました。
- 財務会計:会計規則全般。簿記2級は持っていたのでその知識で対応しました。
- 企業経営理論:労働法規。過去問での頻出論点や、職場の規則等を思い出して対応しました。
- 運営管理:ラインバランシングに関する計算全般。本試験で出題され、雰囲気で対応したが当然間違えました・・・。
- 法務:民法全般と英文契約書。テキスト・スピ問レベルの学習で現場対応しました。
- 情報:免除なので受けていませんが、受けるとしたら統計問題(運営管理で出る場合もあり)とガイドライン問題は捨てると思います。統計は適当な選択肢を選び、ガイドラインもそれっぽい選択肢を選んで終わらせましょう。
- 中小:経営パート全般。(本当に捨てていたわけではなく、得点源として期待できないという意味です。)。スピ問や模試の問題で演習していました。経営パートは4割取れればOKとし、政策パートで8割取れるように過去問を回しました。
これらの論点の特徴は、1つの論点の中の学習範囲が膨大かつ、どんな問題が出るかが読みづらいため、かけた学習時間と点数のコスパが著しく悪いことです。

しかし、なんやかんやで、本当に鉛筆をコロコロしたのは統計くらいだったと思います!その他は必死こいて”現場対応”を行い、1%でも正答率を高めようとしました。
試験まで一カ月、残された時間は僅かです。
現時点で苦手な論点は、克服して得点源となるように仕上げるのか、それとも潔く捨てるのか、一番得点の期待値が高くなるような戦略を練りましょう!
捨て問を見極められるようになる勉強法
最後に、捨て問を見極められるようになる勉強法を紹介します。
それは「正文化」という勉強法です。
例えば、皆さん下記の問題を解いてどのように復習しているでしょうか?
令和2年度 企業経営理論 第2問

こちらの問題の正答は「ア」なのですが、当てられたら復習せずにそれで終わり、もしくは間違えても間違えた選択肢と正解の選択肢のみの復習になっていないでしょうか?
正文化では、全ての選択肢の間違っている部分を正しくしていきます。
正答の選択肢1つだけでなく、誤答の選択肢3~4つ分も学習することになるため、学習効率が4倍~5倍にもなりえます。
誤答も過去問の一部です。これを有効活用しない手はありません!
正文化を行っていると、なんとなく試験でよく問われるパターンが見えてくるようになります。
このパターンが見えてくればこっちのものです。なぜなら、見たことのないパターンであれば正答率の低い捨て問の可能性が高いからです。
また、ここ数年は正誤の組み合わせを選ばせる問題も見られるようになっているため、本試験対策という意味でも一石二鳥の勉強法です。
正誤の組み合わせ問題は、選択肢自体の難易度は変えず平均点を下げるために今後も出てくると思うよ

また、似たような学習法として「鶏ガラ学習法」という方法もあります。
こちらは問題集の設問・選択肢・解説全てをフル活用する勉強法です。正文化をさらに発展させた勉強法と言ってもよいでしょう。
鶏ガラ学習法は、初代から受け継がれている(?)由緒ある(?)学習法です。初代 ハカセさんの記事を貼りますので、ぜひ参考にしてみてください。
おわりに
試験まであと1か月ということで勉強に飽きが来て、捨て問レベルの問題を勉強しようと思うかもしれません。
しかし、正文化や鶏ガラ学習法を使えば、まだまだ基礎論点をしゃぶりつくせます。
皆さんが飽きを乗り越え、素晴らしい秋を迎えることを祈っています!

明日はおーちゃんです! おーちゃんシェフ、”前菜”をお願いします!
ウィ ムッシュ♪ 特製の付け合わせも添えてます♪

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