「プロコン塾」という選択肢 by みっきー 

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記事を開いて下さり、ありがとうございます!
執筆者のみっきーです。

記事を読んでくれている方の中には、

中小企業診断士試験に合格した後、自分がコンサルタントとして活動していく自信が持てない

という人も居るのではないでしょうか。

1年前の私はそうでした。

今までの職歴はコンサルタントと関係がないものばかりだし、
実務に関する知識にも自信がないし、
今のところ仕事とつながりそうな人脈もない。
資格が取れたけどどうやって活動すればいいのか分からない…。

診断士として活躍をするにあたり、受験生時代から様々なところで下記のような話を聞いていました。

診断士には人脈が重要。
そして人からの縁で仕事の話が来たら、断らずまずは挑戦してみることが大切!

人脈を活かす同期
人脈を活かす同期

しかしながら仕事に繋がる人脈のあてもなければ、

いざ声がかかったとしてお金を頂戴できる成果を現状の自分で出せるのか心配でした。

そんな迷える合格者にご検討いただきたいのが、診断士協会等が主催しているプロコン塾です。

プロコン=プロのコンサルタントの略。

中小企業診断士の資格を取得している人を対象とした、コンサルタント育成塾です。

もちろん自信がない人だけではなく、

これから独立してバリバリ診断士活動をするぞ!

という方にもお勧めです。

私は、2023年6月~2024年3月卒業予定で、約10か月実際に診断士協会のプロコン塾に参加していました。

今回は、自身の経験も踏まえプロコン塾についてご紹介します。

中小企業診断士のプロコン塾とは?

中小企業診断士の資格取得を対象としたコンサルタント育成塾がプロコン塾と呼ばれています。

基本的には1年等の決まった期間の中で決められたプログラムをこなし、

幅広く診断士として活動するために必要なことを学んでいきます。

中小企業診断士として活躍するために必要なノウハウの提供があるのは各団体共通ですが、

何を重視しているか、どのようなプログラムか、雰囲気や方針は各塾によって異なります

「プロ」という言葉の響きから独立診断士が対象のようにも感じますが、
私のような企業内診断士の受講生もたくさんいます。
企業を支援するからには、独立か企業内かは関係がなくプロとされます。

例えば、東京地区では下記のようなプロコン塾があります。

診断士協会直下の「東京プロコン塾」があり、各支部にもそれぞれ塾があります。

中央支部のみ「マスターコース」という名称で複数の塾が用意されています。
(合格直後の私はこの構造が分からず、 マスターコース?コンサル塾? と混乱しました。)

各地方にそれぞれプロコン塾はあるようなので、
ぜひお近くで探してみてください!

塾に参加することで得られるメリットの一部は下記の通りです。

・プロコンとして活躍している講師の先生や、志の高い仲間と会えること。

・カリキュラムに沿って幅広く知識を入手できること。

逆に、下記のようなデメリットもあります。

・費用負担があること。(塾によって異なりますが、10~30万程度は費用がかかります。)

・定期的な講義への参加や課題などの負荷があること。

費用や課題の負荷がどの程度になるかは、各塾によって異なります。

自身が何を得たいか明確にした上で情報収集し、
費用対効果についてご判断下さい。

プロコン塾に参加するタイミングには、決まりがありません。

私は合格直後の参加者が多いと思っていたのですが、必ずしもそうではありませんでした。

1年目から参加することができれば、

早めに診断士業界についての知識を得たり、今後の進む方向性を考えられるきっかけになり、

スタートダッシュの後押しになると思います。

試験合格者であれば、診断士への登録前から参加できる塾も多いようですので、ご確認下さい。

私は、診断士未登録の状態で協会へ所属し、コンサル塾に参加しました。

合格2年目以降、状況が落ち着いたり、ある程度自分の進みたい方向性が決まってからの参加でも問題ありません。

既に独立した診断士の方や、「資格取得10年目で、活動再開のきっかけに」というプロコン塾参加者の方も居ました。

プロコン塾に参加することは、知識やノウハウを得ることだけではなく、

主催している協会や支部との繋がりのきっかけになります。

つまり、人脈を通して診断士として仕事を得る機会にもなります。

基本は自分が所属したい場所にある塾について調べて行くのがお勧めです。

プロコン塾の参加経験談

プロコン塾に興味がある方に向けて、実際に参加した経験を簡単に紹介します。

(先述の通り、各塾によって活動内容は大幅に異なりますので、ご留意ください。)

私が参加していたのは、東京中小企業診断士協会の「城南コンサル塾」です。

城南コンサル塾とは?

城南コンサル塾」は、東京都中小企業診断士協会の城南支部のプロコン塾です。

私が参加した代は、33人が同期でした。

城南コンサル塾のご紹介 – 城南コンサル塾【中小企業診断士】 (johnan-consul.com)

城南コンサル塾の特徴

‣平成10年開塾の東京協会で最も伝統があり、最も厳しいプロコン養成塾

‣企業内・独立を問わず、本気で取り組みたい人向け

‣中小企業支援機関から真に必要とされる「中小企業・小規模事業者支援専門家」を1年間で養成

1.基本理念

・教えてもらう場ではなく、相互啓発による学び
ハウツーではなくマインドの体得
診断士の地位向上に資する人材育成

2.基本コンセプト

実践能力の高い経営コンサルタントの育成

3.指導方針

・魚を与えるのではなく、魚の釣り方を習得する

原則第3土曜日
9:00-18:00前後
全11回(合宿2日間は2回分としてカウント)

引用:城南コンサル塾HP

城南コンサル塾は「東京プロコン塾」の前身でもあります。

最も厳しい」について私は他の塾との比較ができないのですが、コンサル塾への参加はいつも気が引き締まりました。

講義や実習へ向けての課題はボリュームがあり、当然ながら納期厳守です。

また、毎回ドレスコードはビジネス、講義の前後には起立して挨拶、遅刻・欠席は厳禁等、厳粛な雰囲気があります。

こうして書き出してみると、どれも当たり前のことかもしれませんが…。

私の本業では、納期は状況によって交渉したり、交通事情などによる遅刻も許容される雰囲気があります。

納期と時間はいかなる事情があっても厳守、というプロコンの世界を塾で体験できたのは個人的には有難いことでした。

主なコンテンツは下記の通りです。

講義は月に1回、リアル開催で、基本1~3時間程度の講義を数本受けます。

時には、グループワークをすることもありました。

内容は最新の中小企業支援に関するテーマが多く、多岐にわたります。

例えば、経営者インタビュー方法、創業や事業承継、補助金や計画策定などの講義もあれば、

伴走支援のためのコーチングを教わったり、事業者の方向けの報告書作成時のWord作成などについても講義いただけました。

ノウハウは知ればすぐに使えるというものではありませんが、知っているかいないかで大きな差となります

しかしながら先生方が惜しみなくノウハウを提供して下さるのは、

「ノウハウを出しても自分がすぐに超えられるわけではない」という実力や経験の積み重ねがあるからこそなのだろうと感じました。

講義の時間は限られていますが、
「今後このテーマについてはこう調べて行けば良い」というヒントが貰えるため、
各テーマへの取り組み方が分かりました。

実務実習は、指導員の先生の元、数人のグループで1社を約2カ月ほどかけて診断します。

私は6人チームでのサービス業の診断実習へ、リーダーとして参加させてもらいました。

実習の基本の流れは実務補習と似ていますが、さらに深く掘り下げていくことなります。

納期が長いので余裕を持てるかと思いきや、ギリギリまで議論は続き、締切前は連日深夜作業となりました。

その時期はGoogleドライブ上で、深夜3~4時でも複数人が同じファイルを開いており心強かったです。
(※実習に必ず深夜作業が必要なわけではありません。)

塾生同士でコンサル塾の価値観を共有しての診断だったことでも、まさに「実習」だと感じました。

工場見学は年1回、平日のため任意参加となります。

まさに事例Ⅲに出てくるような、様々な工夫で業績を伸ばしている町工場の話が聞けて大変勉強になりました。

受験前に話を聞けていたら、事例Ⅲの成績が変わったかもしれません

模擬講演は塾の特色の1つです。

商工会議所等の公的支援機関で中小企業診断士として経営者に2時間セミナーを行うという設定で書類を作成し、

毎月の講義で5~10分間、セミナーの一部を切り取って実際にプレゼン(模擬講演)を行います

相互啓発ということで、塾生同士やスタッフの方の採点で模擬講演には点数がつきます

作成資料の例

・セミナーの企画書

・レッスンプラン(進行表)

・レジュメ(当日配布資料)

・プレゼンスライド

テーマは、当初は「創業・起業」や「経営革新計画」「販路開拓」「事業再生」等の指定がありますが、

終盤では自由になります。

必ず毎月新規の講演を作成する必要があるわけではなく、前回の講演を手直ししてもう1度やる、というのも2~3回は可能です。

私は「創業支援」や「飲食店支援」をテーマに模擬講演を行いました。

自由テーマでは本業と関連して「クレームを機会に企業の力を伸ばす方法」について講演作成をしています。

知識はアウトプットすることで身につくと言われている通り、講演を作るとその分野への理解が深まります。

「人に伝える」「人前で話す」ということについても、色々と勉強することができました

また、理念にある「相互啓発」は、特に模擬講演を通して多く感じました。

塾スタッフ先生や同期からの講演について毎回評価とコメントがあります。

大きな気づきを得たり、アドバイスを頂戴したり、学びになっていました。

時には自分とは違う価値観の人からコメントを貰えることも大きなメリットでした。

自身で良いと思っているものも他の人から見たらそうではなかったり、

分かりやすく書いたつもりの部分で「分からなかった」とコメントいただけたこともありました。

非常に貴重な機会だと感じていました、

直接言葉を貰うだけではなく、同期の講演をみての「相互啓発」もありました。

次回はあの人のこれを自分に取り入れさせてもらおう、あの人に負けないように頑張ろう、とたくさん刺激を受けていました。

逆に「講演を真似させてもらったよ」と言葉を貰ったり、

『この人の資料に前回の私の講演の要素が入っているかも…』なんてこともあって嬉しかったです。

参加のきっかけ

城南支部の実務補習の先生からのご紹介です。

実習期間中に「コンサル塾に通って、独立を目指すべき!」と背中を押していただき、ご紹介がありました。

先生と同じ城南支部へ所属したかったこと、独立についていただいたお言葉が心強く、塾の説明会を申し込みました。

道場14代目就任へのお声がけをいただけたのも、この実務補習の期間でした。

当時の私は何も知らなかったのですが、支部で歴史あるコンサル塾は人気があり、説明会は盛況でした。

説明会の中で私が魅力を感じたのは、

中小企業支援機関から真に必要とされる「中小企業・小規模事業者支援専門家」を養成するという方針です。

勉強内容への興味がきっかけとなり診断士への受験を開始した私にとっては、

中小企業診断士に求められている役割を塾の説明会で初めてしっかり認識できました。

(インスパイアされた過去の記事は こちら )

また、説明会で登壇されていた支部や塾の先生方が「中小企業・小規模事業者支援専門家」として素晴らしく、

私も診断士としてそのようになりたいと感じました。

厳しくてもここで学びたい! 

当時1歳の子どもが居て、道場メンバーとして執筆する機会があり、4月から育休復職を控えていましたが、

この先に今より楽になる保証はない、人生には何があるか分からない、今やれるなら挑戦しようと考えました。

入塾当時1歳だった息子は、2歳になりますます手がかかるようになりました。

育児については、今年より昨年の方が参加しやすかったと思います。

挑戦を受け入れてサポートしてくれた夫には本当に感謝しています。

また、セミナーなど道場活動に参加できない時や、恐らくいっぱいっぱいでボロが出た時もあっただろうに、

責めることなく一緒に活動してくれた14代目にも感謝です。

参加した感想

大変でした!めちゃくちゃ頑張りました!!

でも参加して本当に良かったです!!!!!!

毎月の課題では、特に模擬講演の準備に時間を要しました。

私は新規講演作成には20~30時間/月、講演手直しには10~30時間/月かけていた、ような気がします。

時間の幅が広すぎる…

作業時間はしっかりカウントしないタイプです…。

机に向かっての作業だけではなく、セミナー構成などは移動時間などにアレコレ考えたりしていました。
作業時間は、昼休みなどの隙間時間を活用したり、睡眠時間を削って捻出していました。

コンサル塾の講義が月1回という話をした時に「意外と少ないね」とコメントを貰った事もあるのですが、

課題をやっているので実際には講義の合間の1か月もずっと塾のことを考えていました。

また、点数がつくということで、講演プレゼンも毎月毎月プレッシャーを感じていました

この記事を書いている時点では、模擬講演の集大成となる3月のプレゼンコンペ卒塾を控えている状況です。

もう少し頑張ります。

大変なことも含めて成長に繋がったと感じるので本当に良かったのですが、

それだけではなく楽しいこともたくさんありました。

毎月の講義では新たな知識やノウハウを得ることができ、毎回ワクワクしました。

グループワークや実務実習を通して回を重ねるごとに同期との仲が深まり、ますますコンサル塾が楽しくなりました。

また、講義のあとには毎回懇親会があり、そこで色んな話を聞けるのも楽しみでした。

プロコン塾で得たもの

最後に、私がこの1年の経験を通して得られたものの一部を紹介します。

プロコン塾の「デメリット」としてあげた要素を充分に補えるものを得られたと感じています。

▶目指したい中小企業診断士像ができた

説明会の時にコンサル塾の「中小企業・小規模事業者支援専門家」への考え方に惹かれたという事を書きましたが、

「こんな風になりたい」思える人たちが居る環境で1年学べたことは幸いでした。

昨年合格した時以上に、自分が中小企業診断士であるということに誇りを持てるようになりました。

▶自分の強みへの理解を深めた、自信となる体験ができた

診断士として自信を持ちたいというのがコンサル塾に参加した動機の1つでしたが、

それも叶える事が出来たと思っています。

特に模擬講演を通して、自分の成長を感じられたことは自信になりました。

また、模擬講演では「もっと魅力あるプロフィールにして」というフィードバックを良くいただきます。

何が自分の強みになるのかについて考える期間でもありました。

本当の自信は実務を通して得られるものなのかな、というのも感じています。
今後は、学んだ事を活かして、実務に誠実に取り組んでいきたいです。

▶志の高い先生や仲間と出会えた

「最も厳しい」塾をあえて選んできているメンバーなので、同期も志が高い人が多く、色々と学ばせてもらえました。

診断士全体がそうなのですが、優秀な方、社会的な地域の高い方、すごい方ばかりです。

通常であれば気軽に話せないような立場の方と、同じ目線で議論ができる…という体験もありました。

もちろん、塾生同士だけではなく、先生やスタッフの方との出会いもあります。

講義はコンサル塾の卒塾生の先生が実施して下さることも多いですし、

懇親会で先生方とお話できるのは毎回楽しみでした。

また、外部講師として来て下さる先生方も魅力的な方多く多くの学びがありました。

▶顧客や仕事の獲得方法について理解できた

講義を通して診断士の業務について理解できただけではなく、

どのように仕事を獲得していけばいいのかという事についても、

具体例を通して色々と理解することができました。

卒塾したら、実際にこういう可能性について試してみたい! という事がいくつかあります。

また、城南コンサル塾は城南支部の塾のため、支部で活躍している方たちと毎回の講義や懇親会を通し交流ができます。

支部内で繋がりができる、支部内で「卒塾生」として信頼を得られるというのは、大きなメリットだと感じました。

興味が出た方は、ぜひHPもご覧ください。

最後に

本日は資格取得後に「プロコン塾」に入るという選択肢があることのご紹介と、

私が実際にプロコン塾に通った経験についてご紹介しました。

先述の通り、プロコン塾は各地域にあり、様々な特色があります。

なお、お近くにない場合はオンラインで参加できるプロコン塾もあるようです。

道場でもマスターコースの紹介記事があります。

ご興味のある方は、ぜひいろいろと探してみてください!

明日は、道場14代目の有名人『うっかりアッパ』のラストブログです!

装飾がきれいで読みやすいアッパのブログ、いつも楽しみでした。

ラストも気持ちを込めて執筆!
お楽しみに~

本日も読んでいただきありがとうございました!

愛犬メイ
愛犬メイ

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