2次向け夏セミナー開催報告 〜リット・あらきち講演〜

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はじまり はじまり

どーも僕です

先日はセミナーにご参加いただきありがとうございました。

懇親会最後で不手際があり、途中でブレイクアウトルームが中断されてしまい申し訳ありませんでした。

以後、注意して運営させていただきます。

本日は、セミナー当日の内容をダイジェストで皆さんに共有させていただきます。

セミナーの中から、二人の高得点者 リット と あらきち がどのように事例と向き合ったのかについて、R3の事例を用いて具体的に説明してました。

R3年度の事例Ⅰ事例Ⅱを片手にご覧になると、よりご理解いただけるかと思います。

令和3年度事例Ⅰ_私の解法紹介 ~分析材料の提供~

Ⅰ:私の試験戦略

最初にリットの「属性と前提」や「勉強方法の変遷と効果」の説明がありました。

属性と前提

勉強時間

・二次試験トータル840時間

・練習で解いた事例Ⅰの数は延べ42回

平成19年度~令和2年度までの14年分で、各年度2~4回(近年のものは多め、古いものは2回)。※各年度を平均3回として事例Ⅰで延べ14(年)×3(回)=42回

筆記具

・令和2年度、事例Ⅰ:55点(B)シャーペン一本

・令和3年度、事例Ⅰ:95点(A)フリクション多色使い

勉強方法

ふぞろいでの自己採点

自分の答案との比較でブラッシュアップしていく

・ふぞろいで漏らしたキーワードや要点は付箋に書いて貼っておく

勉強方法の変遷と効果

初期

与件文ガン無視のポエムスタイル

1回目

キーワード信者

シャーペン1本で何でもできる気がしていた

2回目

解答フレームと事例フレームを意識して型を作る様になる

フリクション6色使いに転職

・設問を単発でなくトータルでの統一感を持たせるように意識し出した

リットの勉強部屋の写真が紹介されたのですが、解答が壁中に貼られていて「呪いの部屋」のようで、とても怖かったです。※リットの前回のブログにも掲載されています。(HUNTER×HUNTERで、ゴンがパームに反省文を書かされていたシーンを思い出しました。)

95点を取るにはここまでやらないといけないのですね。。。

もうこれで終わってもいい。だから、ありったけを

そして、物語はリットの開眼へと繋がっていきます。(多分髪の毛も伸びてたと思います。怒髪天を衝くってやつですね。)

開眼ポイント

開眼ポイント

事例ごとに与件文と設問との関連性を意識した

設問と段落の対応

事例Ⅰ:コア段落は各問対応型(設問と段落の結びつきが強い)

事例Ⅱ:コア段落は分散型(複数設問に対して同じ段落の要素を使用することがある)

事例Ⅲ:コア段落は集約型(第1問or2の解答を踏まえて第5問の助言へ繋がってる)

恐ろしいことに、リットの開眼率は「60%」だそうです。

リット100%リット100%」になってしまったら、ましてや「100パーセント中の100パーセント」の力を出されたら試験会場がどうなってしまうのか?と考えると恐ろしいです。本当に去年受かってくれてよかった。。。

Ⅱ:与件分析~骨子作成

最初に、与件全体のイメージ図の解説があったあと、リットの「解法の基本形」に関する説明がありました。

解法の基本形

事例Ⅰ解法の基本形

・キーワードを解答フレーム(「理由は①~、②~」 とか 「利点は①~、②~」とか)に当てはめる

・事例フレームで事例Ⅰに即した内容か確認する

上記の解法の基本形を踏まえて、実際に試験で、どんな解答フレームを作ったか説明がありました。

まだ与件文は読んでいないので、どんな風に答えるかだけですね。

試験当日編 ~設問確認 + 解答フレームのアタマを記入~

第1問 → 「理由」を問われている  ★書き出しは『理由は①~、②~』

第2問 → 「理由」を問われている  ★書き出しは『理由は①~、②~』

第3問 → ★書き出しは『利点は①~、②~欠点は①~、②~』

第4問 → 書き出しは『助言は①~、②~』

第5問 → 書き出しは『課題は①~、②~解決策は①~、②~ 』  ※文字数の兼ね合いで前者のみ採用

続いて、設問分から与件文の想像し、回答順序ある程度検討します。

試験当日編 ~対応順序をある程度検討~

第1問 → 理由を問われている = 抜き出し系?与件に答えがありそうなので最優先

第2問 → 理由を問われている = 抜き出し系?与件に答えがありそうなので最優先

第3問 → 利点と欠点 = 抜き出し系 + 推測? 与件のキーワード優先で一次知識で補完か?

第4問 → 助言問題、過去を踏まえて未来への施策なので難しそう

第5問 → 助言問題、「長期的」の制約がある = 課題は複数ある?後回し

解く順番まである程度決めていたんですね。

抜出=低難易度」、「助言=高難易度」って感じで、低難易度のものを優先するってことですね。

こうやってきちんと言語化されるとよくわかります。

ここから実際に問題を解いていきます。

試験当日編 ~第1問~

●【問題文

2代目経営者は、なぜ印刷工場を持たないファブレス化を行ったと考えられるか、 100 字以内で述べよ。

●【回答のポイント

 ファブレス化はなぜ? → 脅威があったから(抜出)

 戦略を問われている? → 何に対してどんな施策で対応しようとした?(抜出+推測)

【骨子の材料】

①外部の脅威(抜出)

 →デジタル化による単価減少

 →新規参入増加

②二代目がファブレス化を進めた(※一次知識)

 →メリット :外部の高度な技術、 専門性を活かす

 →デメリット:ノウハウが社内に溜まり難い

③分業体制を整えている(※抜出+一次知識)

 →高度な専門性

   連携によりシナジー効果が得られる
   細かいニーズへの対応力強化

試験当日編 ~第2問~

●【問題文

2代目経営者は、なぜA 社での経験のなかった3代目デザイン部門の統括を任せたと考えられるか、100 字以内で述べよ。

●【回答のポイント

A社で経験が無かった三代目を抜擢?  →二代目が出来なかったことをやらせる?

デザイン部門の統括で最初から管理者 →管理者権限が必要なことをやらせるため?

 戦略を問われている? → 何に対してどんな施策で対応しようとした?(抜出+推測)

【骨子の材料】

●【骨子の材料】

①②広告代理店の経験、ノウハウ

 →デザインノウハウ、デザイナー採用 =人材の多様化(このための採用権限?)

③業務拡大が実現できた

 →3代目の功績※デザイン部門統括への配置はこの為の布石?= 業務拡大の原動力とするため(組織活性化)

試験当日編 ~第3問~

●【問題文

A 社は、現経営者である3代目が、印刷業から広告制作業へと事業ドメインを 拡大させていった。これは、同社にどのような利点と欠点をもたらしたと考えられるか、100 字以内で述べよ。

●【回答のポイント

事業ドメイン拡大による結果

●【骨子の材料】

ドメイン拡大の利点①②(※一次知識)

   →関連多角化でシナジー効果

   →経営リスクの分散

ドメイン拡大の欠点①②(抜出)

   →競合が多い、激しい競争

   →新規受注が困難

   →投資余力が無い

試験当日編 ~第5問~

※第4問が難しかったので、先に第5問

●【問題文

新規事業であるデザイン部門を担う3代目が、印刷業を含めた全社の経営を引き継ぎ、これから事業を存続させていく上での長期的な課題とその解決策について100 字以内で述べよ。

●【回答のポイント

助言※三代目経営者が行うべき施策、長期的

●【骨子の材料】

①今困っていること(問題点)

 →受注を増やすのに苦労している

 →営業へ資源投入が困難

②やるべきこと(課題)

 →新規の需要を創造する(抜出)

 →営業へ資源投入できるようにする(想像)

試験当日編 ~第4問~

※第4問が難しかったので、先に第5問

●【問題文

2代目経営者は、プロジェクトごとに社内と外部の協力企業とが連携する形事業を展開してきたが、3代目は、2代目が構築してきた外部企業との関係をいかに発展させていく ことが求められるか、中小企業診断士として100 字以内で助言せよ。

●【回答のポイント

助言※三代目経営者が行うべき施策、二代目の発展形

●【骨子の材料】

 ①交流

 ②関係性の良化

 ③多様性(第2問でこの事例のテーマとして設定)

私が特に「大事だな」と思ったのは、【回答のポイント】です。

ここが、設問に対して、正面から答えていて、かつシンプルでわかりやすいですよね。

もちろん、そのあとの【骨子の材料】適切に選べていて、いちゃもんが思いつきません。

もし、この答案が95点だと知らなくても

まぁいんじゃない、Youきっと合格するよ

って言うと思います。

ちなみに、今は95点だと知っているので、

いやーいい回答だ、文句のつけようがない!

となります。

正直、私には60点も95点も区別がつかないのです。わかるのは「特に指摘することがないな」ってぐらいです。

そんな程度の実力でも合格できたので、皆さんもきっと合格できます!

解いた本人だって、手ごたえはよくわからなかったって言ってたし、ねぇ。。。

ここまでを一枚にまとめるとこのようになります。

セミナー資料©リット

Ⅲ : 骨子からの解答作成

骨子ができたら、解答へと移っていきます。

回答を作成するときは「幸の日も毛深い猫」や「茶化」といったフレームや、事例Ⅰなので「人事・組織の観点から『経営戦略』」を実現する(社長の想いを叶える)」といったことを意識していたそうです。

具体的な回答は、前回のリットのブログをご覧ください。

Ⅳ :結局何が得点に結びついた?

最後に、結局何が得点に結びついたのかについて話してくれました。

ついに事例Ⅰの極意が聞けました。

それは、なんと。。。

なんと!!!

なんとっっっ!!!!

結局よくわからないとしか言いようがない

_(┐「ε:)_

わからんのかい!

ただし、解くときに意識していたポイントはあるそうです。

意識していた3つのポイント

①主旨を外さない

主旨は公開されていないがヒントは与件か一次知識に必ずある

②与件文を読んでるアピール

単語を引っ張る(言い換えるときもそれと分かるように極力いじらない)

③与件から解答が1ステップで想起できること

〇なので▲、▲なので◆、はダメ →『 [与件]なので[解答]』がストレートに繋がること

どんな二次対策でも言われている基本」が一番大切でした。
本番試験という特殊な環境下で、当たり前の基本をどこまで忠実にやれるかが合否を分けることになると思います。

本当にその通りだと思います!

※私も他所で同じようなことを言ったのですが、全く響きませんでした。(『誰が言うか』と『言い方』って大事。。。)

皆さんも、基本に忠実に解答して合格しましょう!!

Ⅴ :質疑応答

◆5分残す方法はなぜ?全事例通して?

空白で終わることを避けたかった。
まず埋めきって、あとで治す方法の方が精神的に楽。
事例1~3は共通。
事例4は時間足りたことが無いので諦めていた。

◆強みと弱みは意識しなかった?

設問次第で使い分けていた。
設問に「強みを活かしてー」など書いていればその観点で見たと思う。
今回は何代目が何をして、どうなった、の因果の方を重視していたので
強みと弱みにマーカーは引かなかった。

◆設問者の視点(客観的に)で見るには?

可能なら勉強会やTwitter等を使って解答を回して採点。
自分しかいない場合は2週間ほど開けて自分の解答を採点する。
採点の観点が変わっていれば得点が変わるはずなのでそこで成長を確認。

二次試験の合格率を高める あらきち編 ~通信・多年度~

つづいて、あらきちによる事例Ⅱ講座です。

まずは自己紹介から

セミナー資料©あらきち

安定した実力と、事例Ⅳのめぐりあわせの悪さに胸が苦しくなります。。。

Ⅰ : 2次試験に合格する可能性が高い人

あらきち の考える「試験に受かる可能性が高い人」を教えてくれました。

何度本番の試験を受けても240点を取れる人です。

まぁそりゃそうですね。

でも、どうしたら240点とれるんですか、先生!!!

超高得点のリットの答案は、あの答案に近づけると確実に95点が狙えるというものではないです。

先程の解法・考え方が出来ていたから、95点という結果が出たという表現の方が正しいと思います。

高得点の答案を覚えるのではなく、プロセスや思考法に着目 してください。

わたしがこれからお話するのも、そんなお話。

なるほど、どうやって解答に行き着いたかが大切ってことですね!

感覚として、257点の時と289点の時の当日の手ごたえに大きな差はないです。
 
どちらの年度も

  『 箸にも棒にも引っかからないことはないだろう。上位20%がどこまで書けたのか。
    事例Ⅲ・Ⅳがイマイチだった分を事例Ⅰ・Ⅱでどこまでカバーできるか。あとは祈るのみ。』
 
というのが当日の感想でした。

240点レベルの答案を平均して書けるようになると、当日の緊張から必ず周囲のライバルがミスをして脱落していきます(←自分がそうでした。笑)

つまり、答案の再現性を高めることが重要です!

リットが言っていたこと と近いですね。

240点」=「基本を重視答案の再現性を高める」=「本番試験でも基本に忠実にできるように準備といったところでしょうか。

合格者に共通した考え方なのかもしれないですね!

下図は あらきち が再現性を高めるためにどのように勉強したかの図です。

みなさんの勉強方法の検討にどうぞ!

セミナー資料©あらきち

Ⅱ : 解き方の解説

つづいて、具体的な あらきち の解き方について解説がありました。

あらきち は設問解釈に力をいれていたそうです。

深く考えずに設問文を読み、そのまま与件文を読みにいく段階に入ってしまうと、
膨大な与件文の中から時間に追われた限界の精神状態で解答の手がかりを探すことになります。

そうなると、なんとか時間内に仕上げても当日の出来にかなり左右されることになり、再現性が低いと考えました。

あー耳が痛い。。。

深く考えずに設問文読んでました。

そのまま与件文を読みに行ってました。

おかげで当日の出来に左右されました。

だって設問解釈しても、与件文読んでる途中で、設問文の内容忘れちゃうんだもん。

・・・・

あー何でもないです、ごめんなさい、ごめんなさい。

これからはちゃんと設問解釈しますっっ!!

下図は あらきち の設問解釈です。

セミナー資料©あらきち

「設問解釈」=「能動的に与件文から回答に必要な情報を取りに行くための準備」であることを実感させられますね!

この設問解釈をもとに、与件文を読み回答を構築していきます。

次に、問4の設問解釈についても解説がありました。

セミナー資料©あらきち

こちらも、第2問と同じですね。与件から取得する必要がある情報を明確にして、能動的に与件文を読めるように準備しています。

Ⅲ :質疑応答

◆どれくらいこなされましたか?

年数を掛けたこともあって詳細なカウントが難しい。
問題を覚える位には解いた。
直近5年分くらいの過去問は予備校で無料DLできる本番形式の問題用紙と解答用紙を印刷し、本番と同じスケジュールで何度も解いた。
ただし、解答を覚えてしまって、ふぞろい採点で高得点に満足していても仕方ないので、自分の決めたプロセス通りに進めて、その解答にたどり着けたかを強く意識することが重要。それがきちんとできるなら少ない事例数でも問題はないと思う。

◆ブロックシートの活用法

隙間時間を活用して、単語を見れば関連する要素が頭に瞬間で浮かぶレベルでないと本番では使えない。
口頭で説明できるレベルまで知識を定着させる。
その上で問題を解き、漏れている部分があればブロックシートに加筆、再度隙間時間を使って知識を固めることを繰り返していた。

◆ふぞろいは再現答案と合格答案どっちをそろえるか

まよのまとめをチャットで送付。
https://rmc-oden.com/blog/archives/156456

おわります

以上、セミナーレポートでした。

いかがでしたでしょうか?

参考となるものがあれば、どんどん吸収してください。

「パクってカスタマイズ」が合言葉です。

ここまでも盛りだくさんでしたが、まだセミナーのすべてを報告できていません。

続きは、明日のどらごんによるセミナーレポートをご覧ください!

さてさて、そろそろお時間です。

ここまでのお相手は実は くま がお送りしておりました。

ではでは、また次回。

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2次向け夏セミナー開催報告 〜リット・あらきち講演〜”へ3件のコメント

  1. まる より:

    リットさま、あらきちさま、先日のセミナーではありがとうございました。
    送っていただいた資料も無事に印刷できました。
    (本当にたくさんの資料でおまとめ大変だったかと思います。)
    対策に活用させてくださいm(_ _)m

    1. リット より:

      まるさん
      リットです。

      セミナーへのご参加、ならびに資料のダウンロードありがとうございます
      是非是非、ご活用下さい!ただ、Hotmanも今日の記事のコメントで言っていますが、資料は僕とあらきち用の解法に過ぎません。
      なのでぜひ粗探しして頂き、ここから、まるさんにとってのベスト解法に仕上げていってくださいね✨

    2. あらきち より:

      まるさん
      あらきちです。

      先日は貴重なお時間の中、夏セミナーに起こしいただきありがとうございました。
      1年早く合格しただけでプロ講師でもなんでもない13代目メンバーですが、みなさんにぜひ合格して欲しいと思う気持ちは、メンバー一同熱く持っています!
      その思いでご準備させていただいた資料は、まるさんのように、今年こそ合格したいと思う受験生(当時の自分含む)と、合格して欲しいと思うこれまでの道場メンバーのノウハウが詰まった、大勢の人の努力で出来上がっているものですので、ぜひ参考にしていただけると幸いです。
      みなさんの合格への思いが熱ければ熱いほど、道場メンバーも燃えてきますので、合格まで一緒に頑張りましょう!!

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