【ラストブログ】かくありし時過ぎて

どうも、のきです。

立春を過ぎましたが、地域によっては大寒波到来でバタバタしているかもしれません。
北海道や東北地方の方は本当に大変だと思いますが、気をつけてお過ごしください。

まずはじめに、一昨日まで16日間の長きにわたって続いた、合格体験記&未合格体験記について。

今年投稿された体験記は69本で過去最多
診断士試験を受験される方が増えているとはいえ、予想以上の数にびっくりです笑

12代目一同、一つ一つきちんと読ませていただいた上で皆さんの貴重な体験をブログに掲載させていただきました。
改めて、ご寄稿いただいた皆様、本当にありがとうございました。

さて、1年強ほぼ毎日更新をしてきました一発合格道場12代目の投稿も今日から始まる投稿をもって最終ターンになります。

というわけで、ブログのトップバッターである私が当然、最終ターンのトップバッターであるわけです。

実はこういう最後を締めるイベントって私、苦手なんです。
ブログの記事は方向性が決まるとスラスラ書けるのに、こういう「最後っぽい何かをどうぞ!」って言われると何を言ったらいいのかよくわかりません。

とはいえ、何かを書かないといけないので、1年間書いてきたブログの中ではお伝えする機会のなかったことを、あとがきチックなテイストで徒然なるままに書いていきたいと思います。

あっという間にネタ切れになってしまうかもしれませんし、長々と続くかもしれません。
読者の皆様はシークバーのところを目隠しした状態で、「最後くらい付き合ってやるか」という寛容な気持ちで読み進めてもらえれば幸いです。

では、いきますよ〜

記事を書いている時に考えていたこと

実は記事を書いているときに1つだけ意識していたことがあります。

それは、

読んだ人が「考える」きっかけを作ること

でした。

私は中小企業診断士試験の専門家でもなんでもありません。広く世の中から見たら中小企業診断士に合格しただけのただの三十路のおっさんです。

偉そうに上から助言する立場にはないことはよくわかっています。

なので、そのことを踏まえた上で、私の記事では読者の方が、「そうだね」としか言いようのない当たり前のことだけではなく、「そうなのか?」・「そこまで言える?」と思えるちょっと極端なことも織り込んできたつもりです。

ときにそれがエッジが効き過ぎた文体に映ることもあったと思いますが、それはすでに私の思惑の中なのです。

私の記事に対して疑問や違和感を感じたことがあるとき、すでにあなたは考えることをしていたということです。

そして、それが診断士試験の本質である(と私が考えている)「論理的に正しいかを判断する」ということの練習にならないかな〜と目論んでいました。

そんなことを記事に書いていると、また上からかよとか、思う方もいるだろうなと思ったので、この場を借りて告白しておきます。
別にマウントを取るような意図はなく、あくまで、読まれた方にとってどうやったら有益になるかを私なりに考えた結果ということをご理解いただけますと幸いです。(今更ですが)

中小企業診断士試験を通じて得たものとは?

改めて見出しにしてみると仰々しいこのタイトル。
ですが私ははっきりと言えるものがあります。

それは、

学びて然る後に足らざるを知る(学然後知不足)

礼記

ということです。

もう少し噛み砕いて申し上げると、「自分が何を知らないか」ということがわかりました。

それでも何言ってんだコイツという感じかもしれませんが、自分が何をわかっていないかを理解することが、わかるための第一歩なのです。

診断士に合格したことで、経営や会社というものの中で自分自身がどのような立ち位置にいるのかを俯瞰してみることが出来るようになった結果、何がわかっていないか・できないかということをよくわかるようになった、というのが診断士試験の私個人が享受した効能だと言えます。

極論、診断士を受かっただけで凄腕のコンサルタントになれたわけではなく、どういった領域が理解が深く、逆にどの領域が理解が浅いのかを判別する程度の審美眼は養われたということですね。
というか診断士試験に受かるだけで凄腕のコンサルタントになれるなら苦労しないですよね。謙虚にいきましょう。

のきのつぶやき

漢文不要論 不要論(超絶個人的意見)

上で中国古典の一節を引用しましたが、中国古典を学ぶ漢文は共通テストにおいて不要であるとする意見が世の中にはあります。

確かに現在の中国語の文法とは大きく異なりますので漢文という科目は実用的ではないと思います。

しかしながら、中国古典というのは2000年以上たった今でも読まれています。なぜ読まれているのかということを考えたとき、私は「普遍的な考え方や哲学のエッセンスが含まれているから」と考えます。
そしてそれらと出会う機会を提供し、教養を高めることが漢文という科目の役割だと思っています。

一転、診断士試験も同じです。
一次試験で学んだことなんて大体が机上の空論です。(暴論)
ですが、診断士試験で学んだ理論やフレームワーク等は多くの事象に適用できる普遍的な法則や思考が多くあります。
そういった知識を得たうえで、それらを活用して、現実の課題を解決していく能力を醸成するのが診断士試験の勉強だと考えます。

詰まるところ、診断士試験というのは漢文を学んでいることと本質的には同義なんです(違

診断士として何ができるのか?

これは自分の言葉であります。
誤解を恐れずにいうと、

なんにもできねーけど、なんでもできる

一発合格道場12代目 のき

今の私はそんな診断士です。

前段の診断士試験を通じて得たものの話ともリンクしますが、自分が何を知らないかわかった結果、「なんにもできねーわ」という結論に帰着しました。

しかし、そんな「なんにもできねー」ところから、診断士1年目だというのをいいことに色々なことに手をあげて取り組んできました。

執筆、補助金申請支援業務、広報誌の作成、企業の診断士などなど、機会をいただいて本当に色々なことを1年目でさせていただきました。

色々やってみた結果、得手不得手、好き嫌いというものはあれど、全てにおいて意外と「やってみるとなんとかなるな」と感じたのを覚えています。

特に補助金申請支援なんかは全くやったことのない業種の事業計画書の作成支援をしましたが、「診断士で勉強したことを応用するだけじゃん」という感覚で、改めて診断士と事業計画書の作成支援の相性の良さを実感しました。

なので、「やってみるとなんとかなる=なんでもできる」というように考えるようになりました。

診断士の勉強をした結果、経営全般の知識が身についたことに加え、物事を多面的にみたり、異なる人の立場で考える癖がついたのか、色々なことを考えながら。

もちろんこちらは中小企業診断士に合格された方全員に当てはまるわけではなく、飛び抜けた能力を持ってすぐに活躍される方もいますので、一概には言えません。

ウサインボルトばりにスタートダッシュをかます人もいるし、ゴールドシップのように後半の追込みで一気に捲っていく人もいるんです。
マイペースにいきましょうぜ。

今後やりたいこと

1年間、道場でのブログ執筆を通じた12代目との色々な会話や診断士活動そのものを通じて、「自分が今後進んだほうがよい道はなんだろう?」と考えることが増えました。

そんな疑問を漫然と持ちながら、ダラダラと考えていく過程で大きく二つの方向性が見えてきました。

① 自分の強みを徹底的に磨いて突き抜ける

② 常に二つ以上の選択肢を手元に持つ方が自分は良い

1つ目の強みを徹底的に磨き上げるというのは診断士で学習した差別化集中戦略に基づくものです。
私は基本的に自分がやりたくないことをやることに軽くストレスを感じるので、自分がやりたいことをできるようにそのスキルを徹底的に磨いて、そのスキルを必要とするときにのきに聞けばいいかという人材になることを目指すことにしました。
決して簡単な道ではないですが、10年もあればある程度のところまでは到達できるのではないかと見積しています。

ちなみに、どんなスキルが私の強みかは内緒です。診断士で一緒にお仕事させていただいたときには十二分に発揮させていただくので、ぜひお声がけを!笑

2つ目は会社員か独立かという視点からの結論です。
診断士になるとこの2択を意識される方も多くいらっしゃると思いますが、私は1年考えた結果、「そもそも会社員か独立かの2元論で語るべきでないかな」と思うようになりました。

会社員は組織というレバレッジを活用して大きな仕事やより高い付加価値を実現することができますし、安定した収入があります。一方で、他の人と合わせたり、我慢したり、言いたいことが言えないこともあるという悪い点もあります。

一方、独立で個人として仕事をするということは、自分で仕事を選べるし、自由な時間も増えるといういいところがあります。他方、確実に仕事が得られる保証はありませんし、誰かに守ってもらえるということもなくなります。

こう比べるとトレードオフとして捉えられがちですが、昨今は大副(複)業時代。会社員をやりながら個人事業主として会社員とは異なる経験を積むことができる時代です。
そう、会社員と個人事業主(≒独立)はもはや両立できる時代になる時代に変化していくのだと思っています。

であれば、会社員としてのいいところと個人事業主としての良いところの掛け合わせをしていくのも、これからの社会の中で選択肢の一つになりうると思い、私は欲張りなので2足の草鞋、つまり複業を当面は選択しようと思いました。

そしてその足掛かりとしてせっかくとった中小企業診断士という資格を活用していくつつ、さらなるレベルアップを10年スパンで模索していこうと思っています。

会社に対して「ふざけんな〜ばか〜あほ〜」という気持ちが爆発したら独立するかもしれませんが笑

謝辞

最後に謝辞を述べて締めたいと思います。(書きたいことがなくなったわけではないです)

まずは、今年1年間一発合格道場の記事を読んでくださった読者の皆様
私の記事は他のメンバーと比較しても無駄に長いので読みにくかったと思います。それにも関わらず、お読みいただき本当にありがとうございました。
2次試験後のセミナー等で活用してくださったというお声をいただいたりもしたので、微力ながら受験生の方に有用な記事を提供できたと思うとこれまで使った時間を無事成仏さしてあげられそうです。

続いて、道場12代目メンバー
意見をはっきりと伝えて、自分と一緒に活動をしてくれてありがとう。扱いにくい場面もあったろう。
一応その時の雰囲気とバランスを見ながら振る舞っていたつもりだけど、ときには面倒くさくなった時もあったのでその節はすまんかった。
診断士同期として1年間一緒に活動した時間はかけがえのないものだし、きっとこれからもたくさんの出来事を共有できると思う。
引き続きよろしくね。

最後に、道場先代の皆様
まず、このようなブログ執筆の機会を私にいただき、ありがとうございました。
なんとか1年間やり切ることができました。
これまで連綿と紡がれてきた道場の歴史に爪痕を残せたとは思いませんが、自分が文章で伝えられるものはブログの記事の中にほぼほぼ残せたかなと思っています。
大変なこともたくさんありましたが、非常に楽しい道場活動をさせていただき、自分の人生にとっても有益な1年にすることができました。

ふぅ、謝辞を書くと一気に最後っぽくなりますね。

その一言がなきゃ、ちょっと感慨深い感じで終わるのに


というmasumiのツッコミが聞こえてきますが、これが私のスタイル。
あえてやっているので、後悔も反省もありません。

さて、ここらでそろそろ筆を置こうと思います。
多くは語りません。
「老兵は死なず、ただ消えゆくのみ」、です。

明日はにのみのラストブログ。いったいどんなことを伝えてくれるんでしょうか?
乞うご期待!!

では、また! どこかで!

一発合格道場 12代目 のき

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【ラストブログ】かくありし時過ぎて”へ8件のコメント

  1. いしやん より:

    2022年11月からのきさんのブログを参考にさせていただき、2023年試験一発合格を狙います。
    リアルタイムでのきさんの記事を見れなかったことに少し後悔がありますが、
    いつか診断士としてご一緒できることを夢見て、試験対策を進めてまいります!

    1. のき より:

      いしやんさん

      私の最後の記事までさかのぼって一発合格道場の記事をみていただきありがとうございます。
      先月から勉強を開始されたとのこと、まずは1次試験対策に注力していただければと思います。
      一発合格道場の記事には1次試験の各単元について下手な参考書よりも細かく解説している骨太な記事が多数あります。
      是非とも当ブログをご活用いただいて、効率的に学習を進めていっていただければとても嬉しいです。

      もしかしたら道場セミナー等に顔を出すこともあるかと思いますので、その際はよろしくお願いします。

  2. たけぞう より:

    のきさん

    1年間、お疲れ様でした!

    のきさんの「エッジの効いた」アドバイスは、読者の記憶に残りやすいと思います。そして、思惑通り、それによって変化を起こした受験生もいるはず。

    僕は、白洲次郎の「人に好かれようと思って仕事をするな。むしろ半分の人間に積極的に嫌われるように努力しないと、ちゃんとした仕事はできねえぞ。」ということばが気に入ってます。そういうチャレンジができる人が、世の中を変えてきたし、これからも変えていくのだとも思います。
    この記事を読んでいてそんなことを考えていました。

    そして、理論の必要性については、僕も同感です。実践が盲目や無謀にならないよう、お互い理論の学びも続けていきましょう。

    ありがとうございました!!

    1. のき より:

      たけぞうさん

      コメントありがとうございます。
      個人的に(メジャーじゃないものの)白洲次郎さんは日本の歴史において無視できない尊敬する人物と思っていましたが、すごくいい言葉を伺うことができました!
      座右の銘の一つとして持っておこうと思います!

      世の中を変えられるパワーが自分にあるとは思いませんが、自分の周りだけでも少しづつ変化を及ぼすことができるように引き続き精進していきたいなと思っています。

      たけぞうさんも診断士としてご活躍されることを祈念しています。
      一緒に引き続き精進していきましょう!

  3. リット より:

    1年間お疲れ様でした&ありがとうございました。

    副業、複業が当たり前の時代って、少し前だと考えられませんでした。
    そう思うと、すごい時代に生きているなと(笑)

    時代や環境が変化しても、人の縁は意外と強固だったりするので、こちらで学んだことや繋がった縁を大事にしてこれからも過ごしていきたいと思います。

    のきさんの次のステージでのご活躍をお祈りしております!

    ※ゴールドシップのくだりで、あの馬の武勇伝を思い出しました(笑)

    1. のき より:

      リットさん

      コメントありがとうございます。
      コロナ禍によって、副(複)業がやオンラインでのコミュニケーションが当たり前の世界に変容してきているの機会と捉えられるのは診断士をとったからかなとも思います。
      改めてすごい時代ですよね笑

      リットさんも是非、診断士として一緒に仕事をできる機会があることを楽しみにしていますね!

      私もブログを書きながら2012年の皐月賞を頭に浮かべながら書いていました笑

  4. ロム より:

    のきさん、一発合格道場12代目の活動、おつかれ様でした。

    のきさんの「令和2年度高得点答案から読み解く事例の本質」シリーズの記事には、二次試験の勉強を行う上で非常に参考とさせていただきました。
    過去の道場メンバーの記事の中で、事例Ⅲのだいまつさんの記事が注目されることが多いですが、のきさんの上記記事はそれに勝るとも劣らない素晴らしい記事だと感じておりました。
    特に事例Ⅰ、Ⅱでは自分にも非常に勉強になることが多く、「これがレイヤー奉行の力か……!」と思わず納得しておりましたw

    のきさんは一発合格道場だけではなく、タキプロ等、多くの活動をこなされていて、「もうこれ以上はやらない」とどこかのwebセミナーでお話されていたことを覚えています。
    ご自身の診断士としての活動がある中でも多くの活動に参加され、有益な情報を無償で受験生の自分達に提供してくださったこと、本当にいくら感謝しても足りません。

    残念ながら、自分は皆さんのサポートがあっても合格という結果になりませんでしたが、今年の試験できっちり借りを返して、皆さんの背中を猛追してやろうと思っています!

    いつか実際にお会いできる機会がありましたら、支援をしてくださったことのお礼を伝えたいと思います。

    約1年に渡る道場の活動、本当におつかれ様でした。

    今後のきさんの診断士活動が上手くゆくことを応援しております。

    1. のき より:

      ロムさん、

      私への最後のコメントありがとうございます。
      私としても事例の本質シリーズは2次試験対策の総集編として書いた記事なので、かなり思い入れのある記事でした。
      (だいまつさんの記事と比肩できるとは今でも思っていませんが笑)

      今となってはさまざまなタスクから解放されて、肩が軽くなった一方でちょっと寂しい気持ちがあったりします。

      ロムさんは今年残念な結果ではありますが、真摯に試験に向き合う姿勢はブログのコメントから感じていました。
      なので、来年こそはリベンジできると信じています。いいお知らせをお待ちしていますね!

      また会う日まで!ノシ

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