【ゆるわだの本気】伸びるビジネスはどこにある?

Merry Xmas☆

今日はクリスマス♪ですが、
一発合格道場を読んでくださるあなた!

世間が心躍る中、学びを深めるあなたに、
気軽に読みつつ、伸びる企業の見極めポイント。
ちょっとしたクリスマスプレゼントとして本日の記事をお届けします。

診断士試験に直接はつながらないかもしれませんが、
伸びる会社を見つけたり、会社を診断する際、
自身の仕事を考える際に役立てて下さいませ。

読む記事でなく、使う記事です。
読みながら、そして読んだ後に、
目に入る企業や、自分自身のことに当てはめて活用してください。

今日は、このクイズから始めてみます。

「サンタクロースの色は何色でしょうか?」

ここだけCheck

①サンタの色は○○○○○色 
② KSFは○○のカギ       
③ 圧倒的な強みを○○組み合わせる

1.いろんな色があるけれど

緑に始まり、青、紫や黒まで。
ありとあらゆるカラーのサンタが世界中にいます。
しかし大半の人が「赤」と答えたでしょう。

これはクリスマスや、サンタクロース由来でなく、
一企業のプロモーションということをご存じでしょうか?

世界のあらゆる国で販売されていて、
印象的な赤がブランドカラーのあの企業。

そうコカ・コーラの宣伝がもとになっています。

1931年のクリスマスキャンペーンのために、
ハッドン・サンドブロムが書いたイラストが起源になり、
コカ・コーラ=赤というイメージが、世界中に拡散・定着していきました。

特定の日付を活用するプロモーションは数多く

土曜の丑の日の鰻に、節分の恵方巻、
バレンタインのチョコとホワイトデーのお返し
お歳暮のハムなどなど

国内だけでなく、海外にも多々あり、
中国の光棍節を基にした独身の日は、
爆発的なECの売上がニュースになることが定着してきました。

数ある行事の中でもクリスマスを上手く活用し、
色彩の一つという多くの人が触れるイメージに自社を結びつけたのは、
ブランディングとして見事という他ありません。

2.KSFを捕まえろ

こうしたコカ・コーラの圧倒的なブランディングなど、
成功のカギになっている要素を、こう呼びます。

 KSF:Key Success Factor

しばし、経営関連の書籍やセミナーで出てきますので、
興味がある方は関連書籍やyoutubeで深堀してみて下さい。

成功の秘訣はKSFを見つけ、そこに集中すること。
できれば、機会と強みがクロスする所に見出す。
クロスSWOT分析、覚えていますか?試験だけでなく、
 実務補習や補助金申請にも必要な分野です。)

先述のコカ・コーラは、「ブランディング」こそがKSFです。
飲料メーカーなんだから、味も大切でしょ?という疑問を持たれる方、
実は過去になされた検証で…
・銘柄を隠すと、実はペプシの方が美味しい?
・味を変更したら売り上げが下がった?
様々な逸話が出てきますが、コカ・コーラにとっては「味」は二の次の様です。

重要なKSFなので、万が一見極めを誤ると、
思わぬ痛手を被ります。

例えば、最近事業終了を迎えたスピードラーニングです。
1989年開始以降、倍速,聞き流し,日英対訳etc 独自の学習法として、
英語だけでなく、中・西・独・仏・露・韓・葡・泰・越の10か国語に展開。
広く普及していたサービスでした。

しかしスマホが普及して、コンテンツもyoutubeなどが現れ環境が変化。
倍速や聞き流しは、今やワイヤレスイヤホンとスマホで自由自在ですし、
日本語との対訳は、無料動画でも実装するものが出てきています。
その優位性は徐々に薄れていきました。

また、今やすっかり生活に浸透しているユニクロも、
階段を踏み外しかけた経験があります。
「服の領域で社会を支えるインフラ企業」を掲げ、
LifeWear(究極の普段着)として商品の浸透を目指しています。

失敗事例としてしばし語られるのは、野菜販売事業です。
2002年にSKIPというブランドで参入するも、予想売上高の半分程度と迷走し、
約2年間で28億円の赤字を記録することとなりました。

「衣料品と異なり、計画生産できなかった」と後に語っていますが、
同社の強みを活かせなかったことが失敗を招きました。
SPA(アパレル製造小売)事業で培った知見を活かせなかったためです。

しかし、このストーリーには続きがあります。

2006年に新ブランドとして立ち上げ以降拡大を続け、
いまや1,000億円の売上を誇る事業となったGUですが、
いまこの事業を率いているのが、野菜事業を率いて失敗した柚木さんです。

ファーストリテイリング社のKSFは、
安くて良い品質を誇るSPA事業のブランドも1つ。
加えて、失敗した事業を早期に撤退する判断の速さや、
失敗した人に対しても挑戦の機会を与える、
そんな柳井社長の人材活用術もその一つと言えるかもしれません。

3.3要素で安定させろ

KSFとして一つの要所を見出すことと合わせて、
複数の強みを築き、組み合わせることも重要です。

日本の相撲で、心技体があったり、
西洋では、三位一体があったり、
建築でも、耐震構造では3角形を使ったり。。

診断士でも、ヒトモノカネやQCDなど、
3要素で構成されるものは、多くあります。

経営において強みが1つ、更には2つとあると良いですが、
圧倒的な強みを3つ組み合わせると、ビジネスが安定すると言われています。

今や、多くの競合が生まれてきましたが、
吉野家の「うまい、やすい、はやい」というコピーは、
多くの方が聞き覚えがあるでしょう。
(実はこの3要素の並び順は年代によって変わっています。)

またコロナによる巣ごもり需要で伸びているニトリも、
社内に「ニトリ憲法」という拠り所を持っています。

「一に安さ、二に安さ、三に安さ、四に適正な品質、五にコーディネーション」
目まぐるしいビジネスの中で、大切なものでさえ、
しばし順番が入れ替わってしまう。
だから、軸となる「安さ」について1~3位までを独占して、
安さを自社の最重要事項として浸透していました。

しかし顧客が増加するにつれて、単に安売りするだけで、
品質などが伴わないと、顧客満足度は低下してしまうという考えで変更された、
現在のニトリ憲法です。
「1.安さ、2.適正な品質、3.コーディネーション」

安いことはもちろん、「お値段以上」のお得な品質と、
商品同士を組み合わせやすさは、他に類を見ません。

見出したKSFや、企業としての軸はブラさず、
時流に合わせた強みを磨いていく。
圧倒的に磨き上げた強みをできれば3本持つ。

企業を見る際に、この企業のKSFは?強みは?
ぜひそうした視点で見てみて下さい。

あの企業の成功のカギをみつけたり、
あなた独自の成功の方程式が発見できるかもしれません♪

あとがきにかえて_応用編

この3要素を組み合わせる手法、
企業に限らず、個人にも言えることです。

リクルート出身の民間人校長として一次話題になった、
藤原和博さんが提唱する1/1,000,000の希少人材になる方法です。
・上位1%(1/100)になれる分野を
・3つ掛け合わせる
・出来れば、それぞれが離れた分野で

会社の中や、中小企業診断士として、
百万分の1になるというのは、遠い道のりに思えますが、
上位1%を3つ組み合わせるとなると、随分ハードルが下がります。

更に難易度を下げるなら、たとえ10人に1人(10%)程度の事でも、
それを3つ掛け合わせれば、1/1000=0.1%の希少性を発揮することが出来ます。

診断士試験を勝ち抜く中、
また合格した後に、自分の希少性をいかに出していくか?
ぜひ、この年末年始に一度、自分会議をしてみて下さい。

かくいう自分も、どんな掛け合わせでシナジーを醸成できるか?
じっくり考える予定です。

今日のココだけ3Point

①サンタの色はコカ・コーラ色 
② KSFは成功のカギ       
③ 圧倒的な強みを3つ組み合わせる


ゆるわだと言いつつ、いつも通りの長さの記事になってしまいました。
本日も、お付き合いありがとうございます。

Merry Christmas and Happy New year


次回27月曜日は、医師×診断士×筋トレ(健康)
へるし医のMa.satoです。



Follow me!

【ゆるわだの本気】伸びるビジネスはどこにある?”へ2件のコメント

  1. ロム より:

    と~しさん、ゆるわだの本気をありがとうございます。

    KSFについて、実例を元に紹介してくださり非常に分かりやすかったです。

    3要素について、中小企業診断士としても非常に重要な考え方だということ理解しました。
    また、中小企業診断士になれたとして、今の自分の強みが何なのかということは不安要素ではありましたが、1/1,000,000の希少人材の条件を知ることができて、少し前向きになれました。
    強みがないのだったら、周り以上の努力で強みを作っていってやる! と奮起できましたw

    今年一年、記事の投稿お疲れさまでした。
    特に、縁起物としてのカエル君を踏まえた記事や、不安との付き合い方について、試験の際はと~しさんの記事から沢山の力を得ることができました。

    来年の記事も楽しみにしております。
    よいお年をお迎えください。

    1. と~し より:

      ロムさん、コメントありがとうございます。

      伸びる企業の3要素を探すの、分析力をつけるうってつけの、
      トレーニングになりますので、ぜひ実践してみて下さい。

      診断士に合格した後は、周りに診断士が多くいて、
      その中で自分をいかに差別化するか?は誰もが直面する壁なので、
      ぜひ突き抜けるためにも、その奮起した勢いで駆け抜けてください。

      カエル君や、不安との付き合い方、記事を読んで実際に活用して頂けたこと、幸いです!
      引き続き、読んでいただく時間以上に何かを伝えられる記事に精進してまいります。

      道場記事の読み込み、使い込みにおいて、ロムさんは確実にTOP1%にいますね。
      合格発表待ちでうずうずするかもしれませんが、良いお年をお迎えください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です