1次試験合格戦略 〜全体編〜
どうも、のきです
さて、師走が半分終わりました。いや、終わってしまいました。
2022年を迎える準備は着々と進んでいますでしょうか?
2021年内に納期の仕事、家の大掃除、大規模な断捨離 etc…
私もまずは仕事の大掃除中です笑
きれいに清々しい気持ちで新年を迎えたいものです。
一方、今年2次試験を受験された方はなかなか清々しい気持ちでというのは難しいかもしれませんね。
年明けの1月14日に2次筆記試験の合格発表までは、頭の片隅には試験の結果が残っていますよしね……。
とはいえ、ここはポジティブに。
年明けに合格発表が延びたことで、2022年を迎える準備に専念できると考えましょう!
2022年に新たな気持ちで、診断士としてスタートダッシュできる準備を今のうちにしておきましょう!
さて、実は先日ココスタの2次試験お疲れ様会がありました。
その際に、昨年は1次試験が残念な結果で、今年2次試験を初めて受験された受験生の方から、
「2次試験後の道場記事で、来年度の1次試験に取り組んでいる人向けの記事は書かないんですか?」
と言われたました。
自分が昨年受験生だった時を振り返っても(自分は気にならなかったけれど)確かにあまり見たことがないなぁという印象でした。
ならば、1次試験を楽しく勉強した結果、1次試験を100点以上オーバーキル(合計:526点)した自分がやるしかないなと思った次第です。
というわけで、今回よりこれから中小企業診断士の勉強を始める人向けに、私、のきが考える1次試験の学習戦略を紹介したいと思います。
中小企業診断士全体のざっくりとした概要を知りたい方はまずは昨日のMa.satoの記事を見てもらえればと思います。
今年2次試験を受験された方は別に見なくてもいいですが、ちょっと気晴らしに覗いていってください!←
これから診断士試験に向けた勉強を始めようとされている方、ちょうどいいところに来ました。寄ってらっしゃい、見てらっしゃい。
今まさに1次試験に向けた勉強をされている方、今進めている自分の勉強方法に取り入れられるものがないか参考に覗いていってください。
では、いきますよ〜
中小企業診断士試験1次試験における基本戦略
本当は最初に戦略を決定するものではないのですが、いたずらに記事を長くしても仕方がないので最初に結論を出しましょう。
ズバリ、「集中戦略」 これに尽きます。
後述しますが、中小企業診断士試験1次試験は7科目ある上にそれぞれの科目間に(ないと言ったら嘘になりますが)ほとんど関連性がありません。
なので、7科目を満遍なく学習して全てをマスターする必要性はありません。(※かなり極端に言い切っています)
中小企業診断士は、広い知識を持った上で、自分の能力で対応できることはもちろん自分で行います。
ですが、対応できないことはきちんと情報を咀嚼した上で、それに適した専門家や能力を持った人とコラボして仕事を進めることも大切な能力です。
なので、診断士にとって基礎になる科目(後述)は集中して確実に習得し、自分の専門性(強み)が発揮しづらい領域の科目は選択的に『必要』最低限の学習で済ませることで十分だと思っています。
以上のような視点で「集中戦略」であると述べました。
では、この集中戦略を前提として、戦略を実現する「戦術」を続けて考えていきましょう。
中小企業診断士試験突破のための前提確認
戦術を考えるにあたり重要なことは大きく分けて2点です。
① 相手(今回は試験そのもの)をよく知ること
② 自分の持つ経営資源を適切に把握すること
上の2点は重要な前提になってきますので一緒に確認していきましょう。
相手(試験そのもの)をよく知る
上の図に示している通り、中小企業診断士試験は1次試験と2次試験に分かれています。
各試験の詳細については、
中小企業診断士第1次試験案内(リンクは令和3年度のもの)
中小企業診断士第2次試験案内(リンクは令和3年度のもの)
を見て確認していただければ良いと思いますが、この記事では戦術を立てる上で重要なポイントだけをつまみ食いします。
私が戦術を立てる上で試験制度において重要だと考えているポイントは以下の4点です。
① 1次試験は7科目合計で総得点が6割を超えていればよく、1教科でも40点を下回ってはいけない
② 1次試験の得点と2次試験の得点はそれぞれ独立して計算される
③ 1次試験は絶対評価、2次試験は相対評価(と言われている)
④ 2次筆記試験に関連する1次試験の科目は 企業経営理論、財務・会計、運営管理の3科目(これは試験案内では明言されていない)
科目合格制度や科目免除制度といった制度がありますが、その説明は今回放棄します)
正面から突入(7科目全て受験)して、正攻法で倒す(7科目合計で6割超える)ことを前提とします。
兵は詭道なりとありますが、試験という枠組みにおいては正しい戦略と戦術さえあれば絶対に正攻法で倒せます。
自分の持つ経営資源を把握する
受験勉強において個人が消費する経営資源は「あなたの持つ貴重な時間」だけです
ここで質問です。
「あなたは1日に何時間勉強時間を確保できますか?」
解答はできましたか?
全く取れない人もいるかと思いますし、1時間なら可能、3時間以上取れるぜ! などおそらく人によってまちまちだと思います。
では、もういくつか質問をします。
通勤時間は1日に何時間ありますか?
1日のうちプライベートでスマートフォンをいじっている時間は何時間ありますか?
1日のうちテレビを見ている時間は何時間ありますか?
さて、これまで質問してきた事項の時間は合計できましたか?
合計した上で本当に時間がないという方。申し訳ないですが、そもそも試験の準備ができないのでやめたほうがいいと思います。
ですが、1日の中で一切の無駄なく時間をかけていることがあるはずです。引き続きそちらに力を注げばOKです。それは胸を張っていいことです。
合計したときに2時間未満の方。来年の1月から学習を始めたとして8月初旬まで確保できる学習時間は最大でおよそ400時間弱。
1年で合格するのは不可能ではありません。道場12代目でもMa.sato、なゆた、アヤカが同様の時間で1次試験を突破しています。
自分を信じてやるだけの価値はあります。今すぐ始めましょう。
合計したときに2〜3時間以上ある方。合格するのに十分な時間です。あとは合格するという覚悟と、学習を継続することだけです。
ちょっと長くなってしまいました。
つまり何が言いたいかというと、ありとあらゆるスキマ時間をかき集めて、もし2022年の8月初旬までで400〜600時間を確保できる見込みがあるのであれば、合格は十分可能(=合格に資する経営資源を持っている)ということが言いたいのです。
私は幸い、1日に概ね3〜4時間程度の時間が確保できることがわかっていましたし、妻に無理を言って週末はさらに多い時間を確保させてもらっていました。
この点に関しては人によって大きく異なると思うので、各自調整をしてください。
ですが、スキマ時間はよく探すとたくさんあります。合格したいのであればかき集めてください。
ただし人生が崩壊しない程度で。命あっての物種です。
のきの考える1次試験突破の基本戦略・戦術
以上のことから私が考える1次試験突破の戦略・戦術を示します。
なお、今回は総論的な話をします。
個別の科目に関しての戦略や戦術については次回の記事で書いていきますのでしばしお待ちを!
学習時間は最低でも400時間は確保する(できれば600時間以上)
個人的な感覚ですが、私が1次試験の勉強をしていてなんとなくいけるかもな〜と思えるようになってきたのは4月の終わり頃です。
その時の学習時間合計が大体460時間でした。(まぁ、そこからさらに400時間積み上げるんですが……)
知識の定着と反復を通じて知識が自分の血肉になるには最低でも400時間がかかるとして時間を確保しましょう。
というか、それだけの時間を投資する覚悟を決めましょう。
企業経営理論・財務会計・運営管理で80点以上を狙う。
80点以上を「狙う」です。「取る」ではないことだけお忘れなく。
前段で述べましたが、これらの3科目は2次試験でも関連があります。
どうせ2次で使うことになるのであれば、知識だけは1次試験の勉強中に完璧にしておいたほうが、後戻りがなく効率がいいです。
2次で「知識を使う」ことになりますが、そもそも無い知識は使うことができません。
私のオススメは全学習時間の50〜60%程度をここに突っ込むことです。
また、これらの3科目は診断士に合格した後も全ての基礎になる科目です。
実務補習や実務でも使うので、長期的にみても徹底的に学習しておいて決して損はしません。
苦手科目は40点を目指すのではなく、60点を目指す
7科目もあると1〜2科目程度は苦手科目があると思います。
例えば経営法務とか、経営法務とか、経営法務とか。
ですが、40点を目指した学習はリスクが高すぎます。
苦手科目といっても60点を狙いましょう。
過去問をよくみてみるとわかるのですが、多くの場合基本問題で60点程度取れるように試験問題はできています。(爆弾科目化した場合を除く)
つまり試験問題の中で60点を確保させるために用意されている問題はないかを見極める力、60点問題で問われている論点は何かを徹底的に分析して考え抜きましょう。
苦手科目だからこそ、急所に絞って学習することが重要です。
合計得点500点を狙う
もう一度です。500点以上を「狙う」です。「取る」ではない(ry
ここまでを整理しましょう
企業経営理論、財務・会計、運営管理:80点 x 3 = 240点
苦手科目(2科目):60点 x 2 = 120点
5科目合計:240点 + 120点 = 360点
残り2科目ありますので、それぞれで70点代をとるとすると500点が視野に入ってくるわけです。
試験本番になると緊張や想定外もあり実力が落ちることは必至なので、普段の演習と比べて1割程度は得点力が落ちると考えておくことが妥当です。
500点を狙っておけば1割下がっても450点で問題なく合格です。
目標は(実現可能な範囲で)ある程度高めに設定しておくことが重要です。
(できれば)100点を狙う科目を一科目でも持つ
1科目でも突き抜けた科目があると得点の安心感が違います。
どうせ突き抜けるならとことん突き抜ける科目があってもいいと思います。
これはできる人だけで大丈夫です。
以上が1次試験全体の戦略・戦術になります。
さいごに
さて、いかがだったでしょうか?
今回はできるだけ端的に説明することを目指してみました。(え、それでも十分長いですって? 気のせいですよ?)
最後に補足をさせて欲しいことがあります。
基本戦略が「集中戦略」であると述べていますが、それはあくまで試験に合格する上でということを強調させてください。
私の好きな言葉に、
穴を深く掘るには幅がいる
土光敏夫 「経営の行動指針」
というものがあります。
能力の専門化と総合化に関する大いに含蓄を含んだ言葉です。
深く穴を掘ろうと思ったら一箇所だけをひたすら掘っていくだけではいつか掘れなくなります。
さらに掘ろうと思うとそのちょっと外側を掘って、土を避けるための幅を広げる必要があります。
知識の習得や能力の開発においても同様だという話です。(詳細の説明は原典に譲ります)
なので、試験では1点突破でいいと思いますが、その後はある程度の幅も必要になってくるということだけは補足させてください。
次回以降の記事で各科目の個別戦略・戦術を述べていきます。
今日は終始真面目で端的な話をしている状態で記事を締めたいと思います。
明日は○○○王子、にのみの○○○の記事です。○○○に何が入るか予想してみてくださいね〜
では、また〜ノシ
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