【未合格体験記】オーバースペックの高みを目指して~はまっちさんの挑戦~
こんにちは。wackyです。
本日ははまっちさんからの【未合格体験記】をお送りします。
以前ご紹介した「yosshiさん」同様、はまっちさんも道場のコアな読者でセミナーにも何度も参加していただいております。道場メンバーの中には朝までつき合わされたご一緒した者もいるほどです。
はまっちさんは「自己分析」をとにかく真摯にされる方で、自分がやるべきことを明確にしていた方です。そして目標に向かってストイックに努力されていました。しかしながら今年の2次試験で栄冠を勝ち取ることができませんでした。
何が原因だったのか?客観的に分析されていますので、来年同じようにリベンジする方にとって参考になるのではないかと思います。
それでははまっちさんの未合格体験記始めます。
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はまっちといいます。まずは、基本情報から
2010年1次試験:運営、情報、中小科目合格
2011年1次試験:残り4科目合格
2011年2次試験:AABDのB
【一回目の一次試験】
・元来負けず嫌いの性格でもあり、答練では常に上位をキープすることを目標としていました。実際、答練では60点前後で上位から20%をキープしており、当時は順調に対策が進んでいると思っていました。また、過去問演習まで手を回していないため(勉強時間が週20時間切ることもある少ない勉強量)甘さに気づくメカニズムもなくGWを迎えました。そして、GW明け。抜け落ちる記憶のカバーと過去問演習と答練の復習と。さすがに手が回りません。GW前にアウトプットをする時間を確保できなかったのが最大の敗因です。
・ただ、そんな中でも、問題を解く作業よりも、科目ごとに各単元にどんな情報があるのか?を体系的にとらえて、テキストの目次をみて大枠をとらえる訓練を重視していた成果なのか、なんとなくの正解を選ぶセンスは磨かれていたと思います。2択まで絞った後の正解率は高かったので、TAC模試でもほぼ6割、他の受験期間の模試でもA判定と十分に合格射程圏内にはいました。ただし、結果は416点。当時の自分のやり方は打率5割で打席に立つやり方。受験場をギャンブル場にしてしまったことが最大の後悔でした。
【二回目の一次試験】
・「でもしか論」ではなく確実に受かるにはオーバースペックの状態にならなければならない。マイルストーンとして、年内に本試験の問題で全科目6割、上級答練で上位5%、TAC模試で全科目7割突破を目標としました。
・勉強方法はとにかくアウトプットの繰り返し。過去問の縦解きを繰り返すと同時に、同じ分野で頻出するキーワードとその定義やメリット・デメリットを地道にまとめていきました。とにかく一次はアウトプットが命だと思います。
・努力はしたものの、さすがに、実際の上級答練では上位5%に突入できることは稀でした。しかし、高い目標を掲げているおかげで、上位2割の順位とか6割弱の点数にとどまった時には非常に大きな危機感を持つことができたため、オーバースペックな目標は、キャッチアップの大きなパワーとなりました。実際にTAC模試で全国50番内・一次試験平均7割弱となったのも、高い目標に対して強いセルフコミットメントを持てたからだと思います。
【二次対策】
・対策の最初は、過去問のSWOT分析が中心でした。一次試験終了までは、「敵を知り己を知る」の「敵を知る」ことに優先したからです。過去問のSWOT分析からドメイン策定を行い、その上で、各社の模範解答を比較し、自分なりにベスト回答と思うものを考えるという作業を繰り返し行っていました。
・この「ベスト回答は何か?」を考える部分は、1次試験終了後にも比較的時間を割いていました(このため新規に解いた事例数は少なかったと思います)。おかげで、「模範解答とは違うけど、妥当性があって別解として加点できる」というスキルには(少しだけ)長けましたが、「皆が考える多数派回答をそっと置いてくる」スキルは正直、磨けていなかった気がします(意識はしていたのですが・・・)。
・事例の復習についてはオーソドックスそのもので、自分が点を取れなかった原因を、設問分析、与件読解、記述力、一次知識の切り口で分析をして、何をインプットしていれば点が取れたのか?を考え、その方法を知識ストックor解法手順に追加する、というやり方を取りました。
・ここで「何を書けば点になるのか?」、「どういうフレームワークを使えば解答が書きやすいのか?」といういわゆる「2次試験のお作法」を身につけていきました。しかし、自分の失敗特性や細かいタイムマネジメントへの反省は弱く、結果として、点数は不安定な状態でした。つまり、「己を知る」作業についてルーズだった、ということです。
・その中での最大の失敗は財務のトレーニング不足です。財務では問題を見たときにどう解くか?という解き方の想起を中心にやっており計算機を実際に叩いて計算する演習は不足していました。演習では点数がよかったのですが、本番では計算間違い連発。財務が得意でも、計算機をたたいて実際に計算する筋力トレーニングを欠かしてはいけない。いや、いついかなるときも正解が出せないようでは得意と言ってはならないと思います。
やったことを素直に振り返ってみるという趣旨でまとめてみました。字数制限もあるため(笑)、今後2次にどう取り組むかは割愛させていただきます。
最後に、一次試験終了後の朝まで飲みや二次試験後の思いつき飲み会にお付き合いいただき親身にサポートして頂いてる道場の皆様、いつも本当にありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。
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いかがだったでしょうか?
おそらくはまっちさんの頭の中には、「今年どうするか?」というプランがあると思います。
「合格」というゴールに向けて必要なことは「ゴールにたどりついた自分」と「現在の自分」とのGAP分析。そしてそのGAPをどのように、そしていつまでに埋めるかを検討できる能力が求められています。はまっちさんは常に自問自答を繰り返してGAP分析をしていたようです。是非皆さんもこのGAP分析に取り組んでみてください。
はまっちさん貴重な寄稿どうもありがとうございました。今年こそ栄冠を勝ち取れるよう祈念しております。
by wacky