得点・診断力の基礎固め_読解力のコツ:FC理論

暖かくなってきたと思えば、
全国的に梅雨入りしましたね。
それは受験生には同時に、
一次試験まで100日を切って直前期突入を意味します。

先に立ちはだかる二次試験のことが気になりながら、
一次試験に向け、一段と気を引き締めて勉強を進めているかもしれません。

先日TAKROが話題にしていたドラゴン桜で出てきたり、、
昨日のアヤカ記事で迷走中に取り組んだという、
「読解力」 実は苦手で…と悩む人もいるかもしれませんが。

このブログを読んでいる人は今の読解力できっと大丈夫です。
まして、一次試験を突破できるなら、試験問題の解釈、
そして勉強期間に大量の読解を出来た証拠になるなので、
安心して今は目の前の勉強に集中しましょう。
(一次試験がある人は、一次試験に集中)

勉強をしている、
問題を「読んで」、演習で実際に「書く」
そのプロセスの中で、自然に読み書きの力も高まります。

今日はと~しが勉強する時に意識していた、
読解に関する3つのコツを「FC」というキーワードでお伝えします。

二次試験勉強に取り組む時だけでなく、
一次試験勉強でも使えるポイント一緒に見ていきましょう。



ここだけCheck

① 文章を読み解くには○○を探せ
② ○○にも分かる、簡潔な文章を書く。
③ 中小企業戦略=FCで、面白い○○○をつくる



1.文章の構造:Flexible Construction

「読解」というからには、
その対象となる、文章があります。

中小企業診断士試験においては
これは設問者が伝えたい・確認したい事柄があり、
それが一次の問題や、二次の与件・設問に当たります。

 文章を読み取り理解
 →相手の望む回答を返す

このプロセスを読解力と言い換えることができます。

読解力と関連する言葉に、ロジカルシンキングがあります。
・体系だった構造のしっかりした文章
・論理的に考える
そもそもこうしたものは、どういうものでしょうか?

自分は「レゴ」のようなものだと思います。
「ロジ」カル→「レゴ」と音が似ているから。。。

という冗談ではなく、文章もブロックも、
複数の要素を組み合わせて、一つの塊にして、
作り手が受け手に届けるからです。

何か伝えたいことがある時に、
いくつかの言葉というブロックをつなぎ合わせて、
文章という塊の情報を発信して、受け手に届ける。

受け手は完成したものが何を伝えようとしているか?
即ち、設問文や与件文は何を意図しているのか?
読み取って理解をして、相手に返すことです。

このキャッチボールが上手くいくためには、
作り手・受け手で共通の理解をすることが必要です。

伝わりにくい・理解しにくいなら、
柔軟(Flexible)にこの構造(Construction)を組み替えたり、
視点を変えてみることです。

構造というと抽象的なので、
誰かがブロックでつくった「何か?」を充てる場面を想像してみましょう。
全体を眺めるのはもちろん、
 車輪があれば車
 屋根があれば家
 塀があれば城
のように特徴的な目印を探して、
そこから考えると思います。

文章も同様で、まずは目印から探しましょう!

<接続詞>
 しかし、要するに。。など接続詞は文の流れが変化させる点。
 この前後にキーワードが眠る可能性が高いです。

 接続詞に印をつけておいて、
 後で前後を読み返せるようにしておくのも、一つの戦略です。

<HeadとFoot>
 冒頭と末尾をそれぞれヘッダー・フッターと特別な言葉で呼ぶように、
 ここには重要な要素が眠る可能性が高いです。

 二次の与件文であれば、以下の構成が基本です。
 冒頭:業種や社員数・起源
 文末:社長の想いや今後の方向性のカギ

 一次試験でも、設問文の始めと終わりに意識しましょう。
 主語は何か?
 問われていることは何なのか?
  適切or不適切
  以上or未満etc
 これを見落とすと意味を誤って(場合によっては真逆に捉えて)しまい、
 こんなことでの失点はあまりにも勿体ないです。

 試験当日は信じられない凡ミスをしがちです。
 普段から、こうした言葉をマークする癖を付けましょう

 因みに段落の文末にキーワードが眠るというの小技もあります。

<限定や強調>
 こんな表現が来たら、その表現は「におうぞ」と要Checkです。
 肯定や否定で記述すればいいのに、絶対に~全く~などと記述するからには、
 書き手は必ずそこに意図があるはずです。

「絶対に無い」というものは、逆に一つでも例外があれば不適切です。
 選択肢の中でこんな言葉に出逢ったら、
 一つでも例外は無いかな?と仲間外れを探してみましょう。

2.伝わる理解するコツ:For Children

2.1.伝えるコツ

二次試験で書いた答案は、試験官によって採点されますが、
毎年約5,000人受けて、合格率2割弱ということは、
つまり大量の中で8割弱を「落とす」試験だということです。

正しく書くことはもちろん、
読みやすさも一つの視点になり得ると考えます。

試験当日の見直しはもちろん、
普段の演習から、自己採点や見直しの時に、
そうした厳しくCheckする視点で見る必要があります。

・主語・述語(目的語)が抜けていないか?
・多面的な回答となっているか?
・因果は明確になっているか?

自己確認をすると、「執筆者モード」の自分のままで、
客観的な読み手として「採点者モード」に入れず、
書けているつもりで、自身のミス・読みにくさをスルーしがちです。
そこで他者の目線を活用しましょう。

私はココスタの勉強会を使っていましたが、
自身の答案にコメントをもらえるだけでなく、
他人の答案にコメントをするのも、
答案を見る目を養うトレーニングになりました。

自分に無い「良い点」を探すのはもちろん、
この答案をどうしたら、「より良く変えれるか」?
その視点で見てコメントすることは、
一人勉強では得られない学びになりました。
オンラインでの勉強会が主流になっていて、
いつ・どこにいても参加しやすい現状。
ぜひ一度、活用してみましょう。

また確認する時に目線でおススメなのは、


「子供が読んでも分かるか?」

大人であれば、抜けている単語や飛んでいる文脈があっても、
ある程度、忖度して文章を理解してくれるかもしれません。
しかし、子供は素直に読むので簡潔・明確である必要があります。

独りで演習をする時でも、
勉強会でコメントをする時でも、
この「子供モード」を使って確認してみましょう。

主語・述語が離れていて読みにくかったり、
多面的のつもりが同じようなことを別の表現で繰り返しただけ、
そんな凡ミスに気付く手助けになるはずです。

 

2.2.理解を深めるコツ

そして子どもは、学ぶ達人です。
ある日突然、難しい言葉を話し始めたり、
同じことに継続して取り組んだりします!

その根源は、好奇心を持って「質問」する力にあります。
 なんで空は青いの?
 なんでおなかがすくの?
 なんで夜は眠くなるの? 。。。

疑問を持つのは、その対象に興味を向けている証拠ですし、
自分の言葉で言い換えることで、理解を深めることができます。

大人になると、実は理解していなくても、
分かったつもりでいたり、話せてしまったりするからです。
(空が青いこと、おなかがすくことや眠くなるのは、
そういうものだから「当たり前」で片づけたりします。)

診断士試験で覚えてきた言葉や、
よく使うカタカナの横文字など、
果たして一つ一つ理解しているでしょうか?

一次試験を通過するには、
得点できれば構いません。
しかし、二次試験に挑むには、
もう一歩踏み込む必要があるかもしれません。
全てに対してやることは難しいですが、
二次試験にもつながる科目・用語は理解を深めてみましょう。

例えば「コミュニケーション」という単語、
色んな所で使われますが、その意図は
・人と人のやり取りが活発で組織に活気がある
情報伝達が随時されていて孤立する情報がない
・世代や職層を超えたやりとりで知見の伝承がされている

様々な要素が含まれていますが、
どの要素を強く意識しているか?人によって異なりますし、
無意識の内に、自分の定義から漏れている概念もあるかもしれません。

「自分辞書」をつくるつもりで、
新しく覚えた単語や、答案でよく使う単語の意味を、
自分の言葉で言い換えてみるトレーニングも役立ちます。

 

3.中小企業の戦略:FC理論

二次試験の答案を作る時、
一次試験の正答を導く時、判断基準となる、
中小企業の取るべき戦略の方向性

「中小企業は、限られた経営資源の中で最大の効果を出す」

何だか漠然として、分かったようで分からない。
そこで理解を深めるべく2.2.を活用して、自分の言葉にしました。
以下の2つを思いついたことで、
自分の理解が深まり、助言を作成する方向性が明確になりました。

「ファミコン(FC)でいかに面白いゲームをつくるか?」

技術が進化して、いまやゲーム機でなく、
PCやスマホでさえかつてのゲーム機を上回る性能。
ゲームソフトに至っては、Excelや写真の方が
容量が大きい事さえあります。

では性能・容量に正比例して面白さが増したか?
というと、必ずしもそうでないと思います。

画質や音が悪く、容量も限られた中で、
いかに面白さを追求していくか?
そんな熱意と創意工夫のもとで生み出されたのが、
かつてのファミコンのゲームです。

中小企業の経営も、限られた資源の中で、
成果を最大化するのは自分の中でイメージが一致しました。
(初代マ○オ、ド○クエなどを生み出すイメージ」)


ゲームになじみがなければ、料理で考えてみると、

「冷蔵庫の中の材料でいかに美味しいメニューをつくるか?」

一流のレストランのシェフとして、
原価などにこだわらず最高級の食材を揃えることからはじめ、
料理の極みを目指していく。そんなアプローチが大企業。

まちの料理屋さんや、一家の料理担当として、
冷蔵庫の中に入っている食材から、
レシピを生み出して食卓の笑顔を最大化するのが、
中小企業の経営戦略です。

ブランドものの高級食材は無いかもしれないし、
時には、レシピに必要な食材が欠けているかもしれない。
いま冷蔵庫に入っているものの中で、組み合わせて最善策を生み出す。

一流レストランの料理も美味しいですが、
日常的な身近な美味しさも、これまたかけがえのない価値を持つはずです。
(ありものでつくったスープが、想定以上に美味しくなるイメージ)


自分はこの言い換えを思いついて以降、
確かに価格競争や、大きな投資を伴う改革は難しいけれど、
自社の中にあるものをいかに賢く活用するか?という視点で、
考えることがスムーズになりました。

ゲームや料理の例えを、パクってカスタマイズはもちろん、
ぜひ、あなたのオリジナル中小企業の戦略の方向性。
編み出してみてください。

今日のココだけポイント

① 文章を読み解くには目印を探せ
② 子どもにも分かる、簡潔な文章を書く。
③ 中小企業戦略=FCで、面白いゲームをつくる

明日はMa.satoが、前回記事に続いて、

やるべきことについてお伝えします。
お楽しみに♪

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得点・診断力の基礎固め_読解力のコツ:FC理論”へ2件のコメント

  1. ロム より:

    二次試験の勉強についてはまだまだですが、段落最後の文章に書いてあるキーワードについては少し分かるようになりました。
    というより、読んでいて唐突に文章が突っ込まれている感があって、「何でわざわざそんなこと書いたの?」っていう疑問を持つようになり、「あ、多分これ解答に使うんじゃね?」という風に考えれるようになってきました。
    ただ、接続詞の点に関してはまだまだ習得できていないため、過去問を引っ張り出して時間がある時に接続詞の分析をしてみようかなと思っています!

    1. と~し より:

      ロムさん

      コメントありがとうございます。
      一次で基礎固めしておけば、二次試験はコツを覚えて演習あるのみです。

      今からキーワードへの感度や、接続詞に意識が向いているの良いですね。
      一次試験、二次試験の向こう側の合格まで、走り抜けていきましょう。

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