【合格体験記】主体的なPDCAを繰り返す~くろやぎさん~

明けましておめでとうございますfuji
akiです。すっかりご無沙汰しております。

まとまった時間が取れるお正月休み、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
私は年末までに予定していた仕事が終わらず、どうも落ち着かない年始となってしまいました…coldsweats01sweat01

さて、本日はくろやぎさんの合格体験記をお届けします。
くろやぎさんは、1年目に1次科目合格、2年目の今年に1次科目+2次試験に合格されました。

それではくろやぎさん、よろしくお願いしますnote

=====寄稿ここから=====

2011年度に合格した、くろやぎと申します。

このたび、一発合格道場に合格体験記を寄稿させていただく機会を頂戴しました。
文字数が限られているので、この場では一次、二次試験対策の中から私が特に注意したポイントをご紹介しようと思います。

■まずは受験歴を簡単に

2010年 一次試験不合格(財企運情の4科目合格)
2011年 一次試験合格 (経財法中を受験) + 二次試験合格

予備校は二年目だけTACの八重洲校に通っていました。

受験校は自習では進めにくい部分の補完や、他の受験生との相対比較、自分がたてた仮説の検証の場として使っていたので、勉強はあくまで主体的なPDCAサイクルの繰り返しが中心ですrecycle

そのPDCAサイクルを回すポイントを以下に述べます。

■一次試験対策のポイント

個々の科目で程度は異なりますが、ポイントは全ての選択肢がなぜ正/誤であるか説明できるように学習するですflair
(財務の計算問題は、計算過程の目的を一つひとつ説明できれば良いです)

主な理由は2つです。

(1)  本試験ではいかにも難しげな応用問題が出題されるが、結局基本論点の合わせ技のケースが多く、正誤判定の説明ができる程度の理解があれば解ける

(2) 各論点ごとに作成できる選択肢のバリエーションは限られているため、このバリエーションを自分の中に多く持っておくことにより、まったく対策していない論点が出たときにも、選択肢に含まれる学習済み論点を裁いて正答率を高めることができる

どちらかと言えば後者が実戦向きで、極端に言えば、すべての問題の選択肢を2択に絞ることができれば50点は取れる訳ですね。

■二次試験対策のポイント

二次試験対策のポイントは解答プロセスを構築することです。

受験生の間ではよく聞く単語ですが、実際にその定義について質問されたとして答えることができますかsign02
おそらく受験生一人ひとりが異なる認識をもっている解答プロセス。まずはこの定義をしてみたいと思います。

解答プロセス = 解答作成に係るルーティンの体系

ルーティンとは「型にはまった手順」という意味ですね。

イメージとしては、皆さんよくご存知の「業務プロセス」と同じです。
どのような条件下でどのような対応(意思決定)をするかは予め決められていて、あとはその決められた手順どおりに処理するだけですよね。
これが「プロセス」ってやつですgood

具体的に言えば、

・診断士試験とはこういう試験だから、こういうレベル感の解答作りをしよう
・何文字解答で何点配点だからこの問題は優先しよう/優先度下げよう
・設問要求がこうだから、与件にこの情報を探しにいこう
・与件にこのフレーズが書いてあったら絶対に解答に書こう

このように、80分間の大まかな段取りだけでなく、試験時間中のあらゆる条件下での意思決定基準をあらかじめ定めておくことが「解答プロセスの構築」です。

断言しますが、試験本番は頭が回らない空間の中で事例を解く事になりますwobbly

試験終了後に振り返ってみるととんでもないロジックを組んでいた。
これは、無自覚の緊張から頭に浮かんだ想起に飛びついてしまう事で発生するのだと考察します。
そして試験時間中はその過ちに気づくことができないのです。

その頭の回らない空間で自分の実力どおりの解答を作るためには、解答プロセスを構築し、プロセスを自分の中に刷り込ませておき、本番でいかなる出題がされようともプロセスどおりに処理することが必要となります。

そこで、解答プロセスの作り方は?という話になるのですが、作り方は「診断士試験、過去問題、再現答案、予備校解釈などから一般化できるプロセスを分析し、予備校の演習や模擬試験ならびに勉強会でそのプロセスが正しいかを検証する」ですpencil

解答プロセスの確立度合いは簡単に判定できます。

高い再現度の再現答案が作れるか?ですね。
再現答案が作れないということは、その場限りの対応をしている証明です。

ちなみに、私は本試験を受けているとき「この解答作りはあとで再現答案が書けるだろうか?」(=普段やっている対応だろうか?)ということばかり考えていましたねscissors

■さいごに

どんな試験でもそうですが、試験に向けて努力してきたからこそ悔しいのです。
中でも、1年かけて積み重ねたものを試験本番にぶつけられなかった時の悔しさは筆舌に尽くし難い。

本試験の場でどのように努力を発揮させるか?も含めた、できる限りの正しい準備をしていただいた上で本試験に臨み、結果を残して頂きたいと思います。

=====寄稿ここまで=====

くろやぎさん、ありがとうございましたhappy02

くろやぎさんらしい、とてもクールな内容ですね。
1次試験・2次試験とも、試験の特徴を論理的に捉えて対策を取られている姿が印象的ですshine

年に1回しかない試験日にいつも通りの実力を発揮するためには、

・本番に起こる不確実な要素をどれだけ想定できるか
・自分という存在をいかに客観視できるか

がポイントなんだなぁと改めて感じました。

くろやぎさんの寄稿を読んで「私も書いてやるぞ!」と思われた方、是非体験記をお寄せください。

本日はこの辺で。
よいお正月休みをお過ごしくださいfootfoot

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【合格体験記】主体的なPDCAを繰り返す~くろやぎさん~”へ3件のコメント

  1. aki より:

    しろさん、コメントありがとうございます☆
    今から具体的な結果を想定していること、素晴らしいと思います。
    試験もそうですが、目標を立ててそれを具現化するためには、結果をイメージすることがとても重要です。
    人間、イメージできることは必ず実現できます。
    日本の中小企業を元気にするために、共に頑張って参りましょう(*^-^*)

  2. らいじん より:

    しろさん
    合格宣言、素晴らしいです。
    そして合格までには、点数をとること以上に得られるものが沢山転がっています。
    精一杯努力して、自分は多くのものを得た!と試験後に実感できるような1年を過ごせるといいですね。
    by らいじん

  3. しろ より:

    初めまして。

    24年度の中小企業診断士試験合格に向けて勉強中の、しろと申します。

    初学者、働きながら、1次・2次ストレート、一発合格を目指しています。

    1次試験を、

    経済学・経済政策 60点
    財務・会計 50点
    企業経営理論 70点
    運営管理 70点
    経営法務 60点
    経営情報システム 80点
    中小企業経営・中小企業政策 60点

    の、計450点で合格し、2次を・・なんとか合格し、診断士となり、中小企業を元気にする仲間の1人になりたいと思っています。

    宜しくお願い致します。

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