【合格体験記】不安をバネに、スタディングの使い込み&思考プロセス矯正で合格!ワインは友だちさん

 

本日2本目の合格体験記は、ITワインを得意とするワインは友だちさんです。

ワインは友だちさんは、転職活動を通してご自身の市場価値に大きな不安を感じていました。IT関係の難関資格を取得する中で診断士を知り、社外でも通用する体系的な経営知識を身につけたいと、受験を決意されました。

受験に至る過程を詳細に記していただいた(7)項も必見です。

それでは、どうぞ!

 

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(0)受験生情報

HN:ワインは友だち・32歳

(1)自分の診断士受験スタイルを一言で表すと

自分自身の思考プロセスの矯正と、継続的な勉強による、漸進的アップデート

(2)診断士に挑戦した理由・きっかけ

  • ITストラテジスト受験時の講師である「 」と同じ景色を見たかったから
  • 国家が認める体系的な経営知識を身につけ、どこに出ても(解雇されても)生き残れる知識を身につけたかったから

※(7)項をご覧ください。

(3)学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目

【学習開始時の知識】
・IT全般
・ITストラテジスト試験に準じた(机上の)経営理論

【保有資格】
・日商簿記2級
・ワインエキスパート
・応用情報技術者
・プロジェクトマネージャー
・ITストラテジスト

【得意科目】
・一次:情報システム
・二次:事例Ⅰ

【不得意科目】
・一次:経営法務
・二次:事例Ⅳ

(4)学習スタイルとそのメリット・デメリット

1年目:スタディング
2年目:独学

①メリット
スタディングの最も素晴らしい点はマインドマップを利用した勉強法でも、動画解説でも、社長が講義をしてくれることでもありません。過去問や問題集をWEB上で回答し、潤沢な解説がついて、どこでも勉強できるシステムである「問題横断復習」です。
この仕組みのおかげで一次試験は受かったようなものでした。また、直前対策講座にて様々な切り口の問題に触れられたのも大きかったと言えます。二次試験の講座では、どのように問題を読み解いていけばベストプラクティスなのか分からない場合の「道しるべ」として、考え方を伝授してくれるところが利点だと思います。

②デメリット
1年目はスタディングのみを利用して勉強をしていました。メリットにも書いたようにスタディングで考え方を伝授してもらい、その考え方に従えば良いのは分かっていましたが、実際に自分で解いた解答がなぜ間違っているのかが納得できないというデメリットがありました。そこに目を瞑って猪突猛進した結果、1年目は207点で二次試験を突破できず……。2年目は様々な解答候補が記載されていた「ふぞろいな合格答案」を活用してなんとか二次試験の合格を果たしました。

(5)合格までの受験回数、学習時間とその作り方

①学習開始時期と受験回数
学習開始時期:2018年10月
一次受験回数:1回(2019年)
二次受験回数:2回(2019年,2020年)

②1次学習時間
約500時間

基本的に講義はすべてランニングしながら受講。講義復習は今までIT系の勉強をしていた朝の時間(90分)を活用したため、今までの自分の生活を崩すことなくストレスフリーに取り組めました。

③2次学習時間
1年目:約400時間
2年目:約700時間

二次試験は勉強の仕方次第では400時間かけずに突破することも可能だと思います。①合格ラインの人の答案②試験で問われる考え方を知ること③自分なりの解法プロセスを得ることが重要です。

(6)合格までの学習法

①1次
ひたすらインプット(講義確認、マインドマップ確認)⇒アウトプット(スタディングの問題横断復習)を行っていました。紙面で過去問を解いたのは1回だけで、模試も受けませんでした。全体で6割とれば良いので、発展的な問題や出題傾向の外れにある問題は除外して取り組みました。

②2次筆記
最終的に落ち着いた学習法は、とにかく過去問を解くことでした。その際、以下のようなルーティーンで解答作成⇒見直しをしていました。

  1. 問題を読み、問題文を確認
  2. 問題文横に与件根拠文を転記&一次試験知識で使えそうな単語を記載
  3. 30分ほど寝かせる
  4. 問題文と問題文横を確認して、解答作成
  5. ふぞろい採点
  6. 設問ごとに、どのような根拠だったら「過程」として正しかったかを参考解答をもとに確認

この学習法のおかげで、密度の高いモリモリキーワードを書く技術を身につけました。また、模試も2回(別予備校で)受けて、各予備校でのナレッジも吸収しつつ軌道修正していきました。実際に解答用紙を活用したのは数えるほどで、基本は問題文下に解答を書いて終えていました。

③再現答案の作成有無
作成しました。
本番でも問題文下に解答を書いていたため、転記するだけで済みました。

(7)学習時・受験時のエピソード及びこれから合格を目指す方へのアドバイス

私が今の勤務先を転職したいと思ったのは、入社してから5年ほど経った時でした。調べてみると、皆さん入社5年目くらいで転職したがる傾向にあるようですね。私もそんな大多数と変わらず、大した理由もなく、漠然と「今の会社に居続けるのはどうなんだろう」ともやもやした気持ちが溜まってきていました。

転職といっても何から始めれば良いのか分からなかい。その時の私は、とりあえず、リクナビネクストに登録をしてみました。また、転職市場にいる人はどういった経歴を持ち、そこで自分がどの程度の市場価値があるのかを確認しました(といってもWEBですが…)。

すると、どうでしょう。周りは華々しい活躍をされていたり、立派な経歴を持っていたりと容易に太刀打ちできない人ばかりです。登録していたリクナビネクストでも募集しているのは豊富な実績を持つ方や、資格保持者でした(今考えれば当たり前のことです)。

対して、自分は今まで会社で何をやってきたのだろう(´ε`;)ウーン…あれ……?

そこで私は気付きました。いま、クビになったら、路頭に迷うのでは──と。自分の仕事は、いくらだって替えが効く仕事のように感じました。自分がいなくても、まったく困らないように感じました。漠然とした「もやもや」は、はっきりとした不安に変わりました。

どうしよう、今クビになっても直ぐに新しい就職先が見つからないかもしれない。

当時の会社の損益状況も分からず根拠のない不安に((((;゚Д゚))))ガクガクブルブルしていた私は、自分の市場価値を少しでも底上げすべく、とりあえずWEB上でオススメされていた資格「日商簿記2級」を受けることにします。それまでほとんど勉強してこなかったため勉強の仕方が分からず、1度不合格を味わいつつもなんとか日商簿記2級を取得。そこで改めて会社の損益状況等を見つめなおしました。

あれ、意外とイけ……( ^ω^)いやマズくね?

そこで、いざ会社が傾いた時のためのリスクヘッジの旅に出ることを決意しました。どこでも通用し、知名度がある……国家資格が良いだろう。ついでに国家が定めるくらいだから、民間に比べて知識を網羅的に習得することができるはず。まずは自分の仕事と直結したIPA主催のIT関連の山を登る旅路へと出掛けます。2年かけて山々の頂まで登ってみると、景色も広がり、自分の代わりになるのは人間だけではないことに気付きます。

ITの進化によりAIに仕事がとって代わられる
⇒ 更に雇用減
⇒ 求められる仕事の素質とは( ゚_ノ゚)?

この答えを出せなければ、どれだけ勉強しても元の木阿弥のような気がしました。歩く不安醸成機である私が悩みに悩んだ末に導き出した答えは、

①ヒトを管理する「マネージメント」、②ヒトの心を動かす「企画・クリエイティヴ」、③ヒトに納得してもらう「数字」でした。この3つを揃えれば、いつ最終通告されても大丈夫。どこでもご飯は食べさせてもらえる……はず。

それまでの資格で②に関連する資格は取得していません。そもそも、企画やクリエイティヴといったジャンルは、システムとは磁石のS極とN極のように一番遠い存在だと思っていたため、どんなことをすれば良いのか見当もつきませんでした。

そこで思い当たったのは、ITストラテジスト受験時にお世話になった「みよちゃん先生\_(・ω・`)」です。先生はどうやって歩いてきたのだろう、どうしたらああいった人になれるのだろうか。それは、当時読んでいた先生のブログに答えはありました。

「僕の添削を受ける人は不要。診断士の視点を入れてるから。その視点を入れると(添削は厳しくなるけど…),それだけで頭一つ抜けるからね。」

診断士ってなんだろう──調べると中小企業診断士という資格のようです、名前だけではなんのこっちゃかよく分かりません。しかし調べれば調べるほど、今の自分に必要なものの気がしました。大げさかもしれませんが、今までの人生の、その1つ上の集大成がそこにあるような気がしました。

私は他の方々のように独立したかったり、人脈を築きたかったりといった将来の人生設計は描けていません。私を動かす原動力は、足を掬われ路頭に迷うのではないかという、誇大妄想の著しい不安だけです。いつも不安で、自分がいなくても代わりはいくらでもいると気付いてしまって、不安で不安で不安で、その不安を消すために勉強を続けていました。結果、高難易度な資格を多数保有するようになり、その姿勢が評価され、会社の中枢に抜擢されるという現象が起きました(中小企業診断士の資格勉強2年目のことです)。また、体系的な知識が身に着くことで「自分にしか出来ないこと」というのが見えてきました。

今もまだ、不安は消えたわけではありません。しかし、資格勉強を通じて「そこらへんにいる有象無象のスライム」から「ちょっと珍しい色違いのスライム(◕ฺω◕ฺ)」くらいにはなれたのではないかと思っています。その実感が、自分の心を守ってくれます。私はこれからも勉強を続けていく予定です。いつ雇い止めされても、この社会で生き残れる力をつけるために、市場価値を上げるために、不安を減らすために、勉強し続けます。

合格を目指す方へのアドバイスとしてはやや特殊(もはや被害妄想でしょうか…)かもしれませんが、現状に安寧し続ければゆでガエルの状態になりかねないのは、ビジネス社会で生きる人なら誰しも共通することではないでしょうか。その状態にならないよう、多様な学問の扉をたたいて広く深く勉強できる中小企業診断士は、ゆでガエル状態から脱却するにはうってつけの資格だと思います。

========ここまで========
 

 

いかがでしたでしょうか。

私もスタディングを活用していましたが、問題演習の便利さには大変共感しました。

発展的な問題や出題傾向の外れにある問題(べりーの言う「逆ザヤ沼問題」)を除外したことで、合格のための重要論点に絞って効率的に学習されていますね。

2次の学習では、与件文上の根拠や一次知識をメモすることで、復習時にご自身の思考プロセスをしっかり認識し、調整を図ることができたのではないかと思います。模試から予備校のナレッジも吸収して、上手にご自身の力に変換したのではないでしょうか。

挑戦に至る心の動きや、診断士の魅力もたくさん語っていただき、受験を悩まれている方の背中を押してくれるような体験記でしたね。

ワインは友だちさん、合格おめでとうございます!ご寄稿どうもありがとうございました。

 

以上、岩塩でした。

※余談ですが、私もワインが好きなので、ワインエキスパートに挑戦したいなと思いました


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