【合格体験記】実力・進度を見ながら王道を歩む学習法!選択と集中をテーマに一発合格!のきあさん
ロケットスタートセミナー @オンラインのお知らせ
【セミナー日】 2021年1月16日(土)午後予定
【募集開始日】 2021年1月5日(火)昼12時~
満員御礼となりました
※お申込みいただいたかたへ
キャンセル待ちの方がいらっしゃいますので、
ご参加できなくなった際は必ずご連絡願います。
こくちーずはこちら令和2年2次試験合格者の方限定!
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そんなモヤモヤをスッキリさせる 貴重な機会を活かして下さい
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皆さまこんにちは、ぴ。です。
いつも一発合格道場ブログをご覧いただきありがとうございます。
本日2本目は、実力・進捗度合を見極めながら愚直に王道を歩む学習スタイル!でストレート合格を達成した、のきあさんです。
のきあさんはストイックに学習量を確保しつつも、選択と集中をテーマにメリハリをつけ、学習の質の高さも持ち合わせています。
ぜひ、この体験記から質・量ともに充実した王道の学習法と、1年間駆け抜けることができたメンタリティをご参考ください。
それでは、どうぞ!
========ここから========
(0)受験生情報
のきあ 30歳
(1)自分の診断士受験スタイルを一言で表すと
自分の実力・進度を見ながら愚直に王道を歩き続ける!
(2)診断士に挑戦した理由・きっかけ
① 本業の調達の仕事で資格を取得した際に学習した経営分析に興味を持ったため
② 会社員としての業務を通じたスキル取得と人脈構築に限界を感じ、広い世界に飛び出したかったため
③ 知識を証明するものが欲しかったため(管理職に対して自分の知識レベルを客観的に示したかった。)
(3)学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目
知識:製造業勤務で得た最低限の運営管理系知識、商業契約、算数・数学
保有資格:経済学部卒(計量経済学専攻)、日商簿記2級(第153回)
得意科目:財務会計、経済学、経営法務の英文契約のみ、事例Ⅳ(と思っていた)
苦手科目:経営法務、事例Ⅱ、事例Ⅲ
(4)学習スタイルとそのメリット・デメリット
全般:独学
1.メリット
・費用が抑えられる(取り組むテキストや問題集の数次第ですが…)
・自分の理解度に合わせて学習が進められる(得意科目はどんどん進めて、苦手科目や難しい論点はじっくりやりたい私には合っていました。)
・自分のスケジュールで学習できる
2.デメリット
・解き方や考え方を自分で理解しなくてはいけない。
※ただしYoutubeや個人ブログ等を探せばある程度、わかりやすく個々の論点を解説されているものを見つけることが容易なご時世なので比較的影響は少なかったと感じています。
・一人で情報収集しなくてはいけないため時間がかかる。
・勉強仲間がいないので(若干)寂しい
・それなりに自分を律する心が必要。(よく自分を甘やかしていた…)
(5)合格までの受験回数、学習時間とその作り方
① 学習開始時期と受験回数
学習開始時期:2019年年末
受験回数:1次1回、2次1回
【結果】
1次 経済:84,財務:72,企経:74,運営:70,法務:72,情報:80,中小:74 合計:526点
2次 合格 (得点未開示)
② 1次学習時間
約850時間
新型コロナウイルスの影響で在宅勤務が始まる3月末以前は平日3〜4時間、休日8〜10時間くらい学習していました。
一方、在宅勤務が始まってからは、妙に業務が忙しくなり、私は在宅勤務後は勉強のペースを乱して平日1〜4時間、休日6〜10時間と学習時間にばらつきができてしまいました。
③ 2次学習時間
約450時間
平均して平日は3〜4時間、休日は6〜8時間くらい。事例を解くのは脳への負荷が大きくて1次試験ほど勉強時間を伸ばせませんでした。
2次の事例を解くのは筆が重く、どうしても手をつけたくない日が2週に1回くらいありました。そんな日は開き直って自分の好きなことをして一切勉強はしませんでした。
(6)合格までの学習法
①1次
【使用教材】
スタディング
TAC スピード問題集 (財務会計を除く)
TAC 財務会計計算問題集
TAC 1次試験過去問題集(中小企業政策・経営を除く)
TAC スピードテキスト(経営法務のみ) (※民法改正対策のため)
同友館 過去問マスター(企業経営理論、財務会計、運営管理、経済学)
TBC 中小企業経営・政策問題集
石川経済 マクロ経済学
まとめシート
【基本方針】
1次試験の科目と2次試験の科目を俯瞰して下記の方針で学習を進めることにしました。
大きなテーマは「選択と集中」でした
・重点科目:2次試験に関係のある3教科(企業経営理論・財務会計・運営管理)+経済学
⇨得点源にする(70〜90点を狙う)
・いなし科目:情報システム、中小企業経営・政策
⇨60点狙いで労力をあまりかけずに軽くいなす
・負犬科目:経営法務
⇨足切り回避(40点以上)狙い
【スケジュール】
私は学習スケジュールを細かく立てるのが苦手だったので、大枠で「3月までに〇〇の科目で過去問を解いて60点取れそうな感じにする」といった感じで計画して、前述の基本方針に沿うように。
ただし、7月に試験があることだけは意識して遅れていると感じた科目は重点的にケアするように柔軟にローリングプランで予定変更していきました。
大まかな概要は以下の通りです。
・12月~ 2月
スタディングのインプット&アウトプット(企業経営理論・財務会計・運営管理・経済学)
過去問演習 (企業経営理論・財務会計・運営管理・経済学)
財務会計計算問題集
・3月
過去問演習 (企業経営理論・財務会計・運営管理・経済学)
スタディングでインプット&即アウトプット(経営法務・情報システム)
TACスピード問題集周回(企業経営理論、運営管理、経済学)
石川経済 マクロ経済学 インプット+アウトプット
・4月
全科目過去問演習 (中小企業経営・政策を除く)
中小企業経営・政策学習開始 (スタディング、TBC問題集)
TACスピード問題集周回(企業経営理論、運営管理、経済学)
LECステップアップ模試+復習
【結果】
経済:64,財務:60,企経:56,運営:68,法務:64,情報:44,中小:49 合計:405点(74位/281人)
・5月
全科目過去問演習
中小企業経営・政策 インプット&アウトプット
過去問マスター・スピ問 周回
・6月
全科目過去問演習
過去問マスター・スピ問 周回
中小企業経営・政策 インプット&アウトプット
LEC ファイナル模試+復習
【結果】
経済:72,財務:84,企経:76,運営:74,法務:44,情報:68,中小:67 合計:485点(28位/528人)
・7月
全科目過去問演習
過去問マスター・スピ問 周回
中小企業経営・政策 インプット&アウトプット
LEC模試見直し
1次試験
一次試験は、会場入りする前に武者振るいはしたものの、余裕を持って学習を進めたおかげか総じてリラックス して受験する事ができました。(ただし経営法務を除く)
スケジュール全体を通して振り返ると、そんなにガチガチの日程計画を立てずにゆるーく計画を立ててこなしていったのが息苦しくならず良かったのかなと思います。(C社でそんな提案をしたら怒声が聞こえてきそうですが)
【学習方法】
意識していたことは
・インプットした後になるべく早くアウトプットをすること
・アウトプットをとにかく繰り返すこと
・短い周期でなるべく回数を重ねること
・アウトプット中心の時期は1科目の時間が短くてもいいので3科目以上に触れる
・暗記系の科目は時間帯を決めて行う(主に暗記効率が高い朝一番と夜寝る前にやっていました)
・アウトプットで怪しいところがあったら必ずインプット教材や自分で調べて疑問を解消する
とにかく愚直に繰り返しました。
【総括】
結果として全科目70点を超えることができ、合格基準点から100点以上上乗せして合格することができました。1次試験合格という目的に着目すると若干やりすぎ感はありますが、自分なりにある程度の学習成果の実感を得ることができたのに加え、後述する2次試験での学習において、関連する科目の学習を徹底したことが功を奏したと感じています。
②2次筆記
【使用教材】
「まとめシート」流!ゼロから始める2次対策
「まとめシート」流!解法実況(事例Ⅰ〜Ⅲ)
MMC 応用計算問題集
中小企業診断士2次試験合格者の頭の中にあった全知識 (以下、全知識)
中小企業診断士2次試験事例Ⅳ(財務・会計)の全知識&全ノウハウ (以下、事例Ⅳ全知全ノウ)
30日完成!事例Ⅳ合格点突破 計算問題集
ふぞろいシリーズ(合格答案13、再現答案5、10年データブック)
意思決定会計講義ノート (いわゆるイケカコ)
(※試験対策として有効だったと感じた順に並べています。)
【基本方針】
1次試験までは1次試験の学習に集中していたため、2次試験は全く対策を考えていませんでした。
7月末にあった道場のセミナーに参加して、はっきりとした姿は見えないものの、最初の大まかな方針を決めました。
・与件文に記載のあるものを選択できるようにする。
・設問に聞かれていることに素直に答えるようにする。
・解き方の型を定める。
正直、この時点では本当の意味で何をしなくてはいけないかよくわかっておらず、ただただ字面だけで理解した気になっていました。
その後、勉強会等に参加する過程で、以下の内容に方針を定めました。
・解き方のルーティンを決める
・設問要求を的確に捉えられるようになる
・論理展開がわかりやすい文章を書く
・採点官が読みやすい文章を書く
上記で定めた方針は、10月中旬くらいにようやっとある程度できるようになったのかなと?いう感触でした。
【スケジュール】
・7月12日〜7月25日
1次試験後の燃え尽き症候群で、ただただGhost of Tsushimaをやって時間を浪費するだけの日々でした。
・7月末〜8月
「まとめシート」流!ゼロから始める2次対策通読
R1~H27の直近5年分の過去問演習
タキプロの勉強会に参加
事例Ⅳ全知全ノウ、30日完成計算問題集を毎日
全知識を使用して知識の引出し訓練
・9月
H26、H25過去問演習(1回目)、R1~H27の直近5年分の過去問演習(2回目)
タキプロの勉強会に参加
事例Ⅳ全知全ノウ、30日完成計算問題集を毎日
MMC応用計算問題集で演習
全知識を使用して知識の引出し訓練
イケカコ(15時間くらいやっていらないと結論づける)
・10月〜直前1週間前
R1~H27の直近5年分の過去問演習(3回目)
タキプロの勉強会に参加
事例Ⅳ全知全ノウ、MMC応用計算問題集を毎日
全知識を使用して知識の引出し訓練
・直前1週間前〜2次試験当日
ファイナルペーパー作成
試験へのピーキング
MMC模試で演習
これまでに解いた事例を振り返りつつ、重要なポイントをファイナルペーパーにまとめました。
試験前日にはマッサージと熱いお風呂に入ってとにかくストレスがかからない1日を過ごすことを心がけました。
【学習方法】
・事例Ⅰ〜Ⅲ
基本的な解法はまとめシート流を踏襲して、自分に合わないところ(ペンの本数等)を切り捨てて自分用にカスタマイズして定型化することを過去問1週目で模索しました。(2週目以降は解き方の型の微修正を継続して、10月頭には大体固まりました。)
過去問演習→ふぞろいでキーワードだけ確認→キーワード選定のロジックや文章が読みやすいか確認、のステップを踏んで復習をしました。
また、勉強会の参加を通じて自分の文章を客観的に見直し、参加されている方の答案のいい論理展開や書き方、言葉などを積極的に盗んで吸収することに努めました。
・事例Ⅳ
道場セミナーで毎日やった方が良いということを伺ったので、愚直に毎日続けました。個人的には事例Ⅳが一番解いてて楽しかったのでついつい長く学習してしまいがちでした。
その結果、9月頭には全知全ノウと30日完成がそれぞれ3週終わってしまったので、これまた道場の勉強会で良いと聞いたMMCの計算問題を取り組みました。MMCの計算問題は歯応えのある問題で対応力がつきました。
【総括】
得点開示前につき得点とリンクして分析できないので、所感を書きます。
総じて、2次試験の学習は1次試験と比較するとかなり大変でした。
知識をある程度理解していればなんとなく正解できる4択式の問題とは異なり、与件文に書いてある社長の要望・会社の進みたい方向の正確な把握、理論的な裏付け、適切な論理展開、頭の中にある知識の引用、その言語化 etc…と様々な力が複合的に求められている気がしました。
もともとそういった能力に長けているわけでもなかったため、初めて過去問を解いた際は非常にショックを受けるとともに、壁の高さをまざまざと見せつけられたような気分でした。
ですが、諦めずに過去問に食らいつき、勉強会等で自分の答案を叱咤激励(ケチョンケチョンにけな)してもらいながら続けていくと、ちょっとずつ合格者の書いているような答案に近づいていっているような感覚が10月初旬くらいにようやく湧いてきました。諦めずに食らいつくことが重要 だと思いました。
・再現答案の作成有無
試験日当日に妻と焼肉を食べながら作成しました。
私は答案用紙に書く前に概ねメモ書きするスタイルとしていたので、特に苦もなく再現できました。
(7)学習時・受験時のエピソード及びこれから合格を目指す方へのアドバイス
僭越ながら私が今回勉強を通じて大切だなと思ったことを書かせていただきます。
① 自分に自信が持てるようになるまでとことん追求すること。
試験を受けるときの心構えとして、ネガティブな状態よりもポジティブな方が自分の実力を発揮しやすいと信じています。ポジティブな状態でいられるように絶対的な努力をして、「ここまでやったんだから大丈夫!」と自己暗示できる程度には努力をすることをオススメします。
中途半端なところで手を抜いて、「あのときやっていれば…」と本番不安になるくらいなら後悔のないように取り組むことが一番だと思いました。
② 家族への感謝を忘れない
コロナ特例を活用して今年の受験は見送って来年受験したほうが万全の体制で望めるかなとも何度も思いました。一方で、そんなことを一人で呟いていると、妻から、もう1年付き合うのは勘弁して欲しいから1発で受かってよねと毎回言われました。今思い返すと彼女なりに私に発破をかけてくれていたのかもしれません。理解のある家族を持って幸せだと思い、とりあえず口述試験が終わったタイミングで感謝の言葉を伝えました。
私は口述試験後にしか感謝の言葉を口にはしませんでしたが、折を見てもっと感謝の気持ちを口にすればよかったなと思っています。
③ 学習を楽しむ!
すでに学習を始められている方も感じているかと思いますが、診断士の学習はとても楽しいです。
日頃の仕事や日常のひとときに診断士学習で学んだ知識が応用できたりすることがよくあります。
知識の応用訓練は2次試験の知識の引き出し訓練に有効でしたし、学びを得たことをすぐに活用できる実感が得られることでモチベーション向上にも繋がっていました。そういった小さな積み重ねによって1年弱という長い学習期間の気力維持に一役買っていたかと思います。
長々と書いて最後になりましたが、道場11代目の皆様、本当にありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。
私はこの体験記から、『自分を信じて、1年間全力で駆け抜けてきた疾走感』と『学習を楽しみつつも、試行錯誤した濃密な時間』を感じました。1次2次合わせて1年間で1300時間もの学習時間を確保することは本当に大変だったと思いますが、まさに質・量共に充実した王道の学習法とも言えると思います。
1次の学習では『遅れていると感じる科目は重点的にケアするように柔軟にローリングプランで予定変更した』という言葉が印象的でした。のきあさんはストイックさに加え、その臨機応変な修正能力によって、1次試験の成績が合計526点と超高得点をたたき出したのではないでしょうか。
そして、ご本人がおっしゃるように2次試験に関連する科目を徹底的に学習したことが、2次試験の学習にシナジーを生みだしたのだと思います。
最後の『家族への感謝も忘れない』というメッセージもとても印象的ですね!これから診断士の活動をしていく上で、家族への感謝がもっと必要になってくるかもしれませんね(笑)
のきあさん、合格おめでとうございます。
今後益々のご活躍を祈念致します。
以上、ぴ。でした。