【合格体験記】「量は質を制す」をモットーに見事一発合格!にのみさん
どうも、Tomatsuです。
さて本日2本目は、にのみさんです。 にのみさんもJIJIさん同様、私の会社の同僚であり、となりの部署(技術系)の後輩でもあります。
社会人2年目ながら志が高く、かつ人間性にも優れており、上司・先輩・後輩から全方位に頼られているエース社員です(そしてイケメソ)。
そんな、にのみさんが何故診断士を目指したのでしょうか?
本日最後の合格体験記をどうぞ!
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(0)受験生情報
HN:にのみ 27歳
(1)自分の診断士受験スタイルを一言で表すと
量は質を制す
(2)診断士に挑戦した理由・きっかけ
元々大学時代から経営に興味があり、その際にこの資格を知りました。
社会人になり、実際に働くと、経営層の考えの本質を知らずに働くのは本当の意味で会社に貢献できているのか、またそもそもどう考えているのか知りたい!という探求心もあり、それらを満たしてくれる資格として診断士という選択に至りました。
丁度社会人1年目の初ボーナスの時だったので、ここだ!と思いTACに申し込みました。
その際に会社の大先輩である本道場のTomatsuさんが合格したという話を聞いたり、受験を後押ししてくださったことが、一歩を踏み出す大きな要因でもありました。
(3)学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目
知識・保有資格:危険物甲種取扱者
- 得意科目:企業経営理論・経済・事例Ⅰ
- 不得意科目:事例Ⅲ
(4)学習スタイルとそのメリット・デメリット
1次・2次ともTAC通学コース(実際は通学50%:Web 50%で受けていました。)
①メリット
学習ペースを示してくれる(私は遅れましたが)。Web講義は再生速度を変更できるので、理解度に合わせた調整が可能。配布される教材は、市販のTAC教材より内容が多い(らしい)。
②デメリット
金額が高額。個人的には二次試験対策は合わなかった。
(5)合格までの受験回数、学習時間とその作り方
①学習開始時期と受験回数:学習開始時期は2019年12月。2020年に1次、2次共にストレート合格。
②1次学習時:約800時間
③2次学習時間:約350時間
④学習時間とその作り方:
12月からTACに通いだしたはいいものの、3月からの海外駐在が2月頃に決定し、そこから3月までモチベーションが低下し、ほぼ無勉強でした。
結局、コロナで現場駐在が流れたので、慌ててWebで受講開始しました。ただ5月くらいまで本業がバタバタして、定期的な時間は取れなかったので、合間を縫ってWebで講義に何とかついていくという状態でした。
5月以降はある程度落ち着いたので、以下の学習時間で回しました。
◆平日:朝1時間(出社前)+昼休み45分+夜3時間(MACへ直行)=平均4.5時間
◆土曜日:朝からスタバへ行って8時間=8時間
◆日曜日:TAC講義5時間+カフェで3時間=平均8時間
勉強時間の作り方はとにかくだらだらしている時間をなくす事でした。
上記には書いていませんが、通勤時には音声で何かしらを聞き流し、暗記事項については寝る直前に見る習慣をつけていました。
独身だったので、ある程度プライベートを犠牲(彼女と破局。泣)にすることもできたのは強み(?)でした。
(6)合格までの学習法
①1次
<12月~5月初旬(講義受期間)>
予習はほとんどせず、復習中心でした。
また12月~1月は復習+問題集を取り組めていましたが、2~5月は本業が忙しくなってしまい、TACの学習ペースに置いて行かれ、2科目遅れくらいでした。
そこからはWebの1.5倍速を駆使し、何とか食らいつきました。詳しい勉強の流れは以下。
◎通学:講義受講 → テキストを再度理解 → TACの問題集
◎Web:講義受講(基本1.5倍速)→ 重要箇所をチェック
<5月中旬~7月初旬(とにかく問題を解く期間)>
高校・大学受験を経て、自身がとにかく問題を解きまくるタイプだとわかっていたので、この期間はとにかく問題を解きまくりました。
TACの問題集と養成答練は少し簡単なので先に取り組んで、基礎的な知識を定着させ、その後本番のレベルに近い完成答練と過去問で仕上げました。詳しくは以下。
◎6月中旬まで:TAC問題集(1,2週目は全ての問題)→ TAC問題集(前回できなかった問題を出来るまでやる)→ TACの養成答練で理解度確認(TACに置いて行かれていたので、解かずに残していました)
◎受験前日まで:過去問5年分 → 完成答練で理解度確認 → 過去問+完成答練で出来なかった問題を出来るまでやる
②2次筆記
事例演習回数のトータル(107回)
○TAC演習 × 12回
○勉強会 × 12回
○自主学習 × 83回
(1)勉強会
私が二次対策で最も活用していたもの。
運営方法は毎週業務後に5人程度で集まり、事例Ⅰ~Ⅲの過去問1年分の回答を作成し、それについてお互いに良いとこ悪いとこを指摘するような形式でした。
勉強会のメリットは以下のようなものがあげられます。
◆ 他人の答案を本気で添削することで、その人数分の失敗体験を出来る
◆ モチベーションが下がった時のカンフル剤となる
◆ 受験に関する情報交換ができる
ただし、勉強会の効果を最大化するには、「ダメな点をダメと言える関係性・雰囲気づくり」・「合格者や受験を経験した方を入れて、指針となるような人を作る」ことが必要だと感じました。
特に2点目は、初学者だけでやると傷の舐めあい的な会になってしまう可能性が高いです。
そこに指針となる人がいればよい要素が明確になり、その要素をどんどん入れていくだけで、文字制限により悪いものはそぎ落とされ、良いものは残っていくような解答になっていきます。
これらの点を注意すれば、勉強会が最大の学習の場になることは間違いないと断言できます。
(2)自主学習
事例Ⅰ~Ⅲに関しては過去問7年分×3回、事例Ⅳに関しては過去問10年分×2回(出来なかった問題は別途何回も取り組んだ)+全知全ノウに取り組みました。
(取り組み方)
事例Ⅰ~Ⅲ:
全て取り組む際には何か課題をもって取り組むことが最重要です。
○○のフレームワークを使うとか、70分で解いてみるとかを私の場合は始める前に問題用紙の表紙に書いてから始めていました。
また2回目が終わった時点で、取り組んだ問題を並べて少し引いた目から設問を解釈しました。
例えば事例Ⅰは「経営資源を集中させて、強みを強化する」に関する設問が必ず出題されているな、といったようなことをはっきりと理解することで、安定した解答を作成できるようになりました。
おそらくこれが二次試験の私が開眼したタイミングだったと感じます。
事例Ⅳ:
まずは全知全ノウを一通り取り組んで、ザックリと全体の解き方を理解してから過去問に取り組みました。
理系出身なので、計算自体は特に苦にならず解答を作成できました。
ただ自主学習時から、とにかくケアレスミスが多くて、常に課題意識を持っていました。
何度も同じ問題を解いていると、どうしてもだらだら解いてしまいがちですが、自主学習の時にミスしていては本番間違いなく同じミスをするぞ!という意識をもって取り組んでいました。
(3)TACの2次対策講座
序盤から自分にはあまり合わないと判断し、基本的にはタイムマネジメントと受験の緊張感を感じる場として利用していました。
ただ抽象度の高い解説(事例Ⅰは強みの維持・強化・活用といったようなもの)は取り入れたりと、取捨選択をしていました。
③再現答案の作成有無
有り:「再現答案を作成するまでが二次試験」という言葉をふと思い出し、帰り道にスタバに寄って作成しました。
(7)学習時・受験時のエピソード及びこれから合格を目指す方へのアドバイス
(1) 考え方が180度変わる
これは自分自身でもよく感じる点であり、久しぶりに会った大学の先輩にも最近すごく言われます。
時間の使い方や価値・会社の方向性を理解したうえで業務へ取り組むこと・日常のニュースの理解度等、この1年で変わったことは数えきれないほどあります。
私は社会人2年目でこの体験をして、スタートダッシュを切れたことは本当に良かったと感じます。
皆さんも「今日が一番若い日」ということを常に意識しながらまずは1歩行動に移してみてほしいと思います。
(2) 1次は兎にも角にも量、2次は戦略
1次試験はやればやるほど点数が伸びます。
財務会計や経済は計算がありますが、基本的にはほとんど解き方の暗記で60点を超えられると思います。
とにかく量をこなして、手が問題を覚えてしまうくらいやりましょう。
2次試験は戦略が極めて重要です。情報収集・回答作成の流れ・ボールペンの配色に至るまで、自分に合ったやり方を見つけられるかが勝負の分かれ目といっても過言ではありません。
本道場ではこれまでの合格者の取り組み方を知ることができるので、おそらく合格できる人のやり方というものが一通り網羅されていると思います。
それらを盗んでしまい。できるだけ早めに自分に合った戦略を見つけましょう。
それさえ見つけてしまえば、後は量です。
当日どれだけテンパって頭が真っ白になっても、無意識に安定した回答を作成できるレベルまで仕上げましょう。
いかがでしたでしょうか。
社会人1年目のボーナスをTACに投じるという思い切りの良さや、泣く泣く彼女と別れてしまった話、海外現場派遣の話など、ユニークエピソードに事欠かない合格体験記で興味深いでしたね。
周りから頼りにされており、業務がかなり忙しかったので心配していたのですが、まさか業務前・昼休み・業務後に4時間半も勉強時間を捻出していたのは驚きでした。
また、通勤時も何かしらの動画・音声教材を聞き流しされていた等、工夫が素晴らしいです。勉強時間の確保に悩まれている方はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
それでは改めまして、にのみさん、合格おめでとうございます!診断士活動でぜひご一緒しましょう。今後ともよろしくお願いします。
以上、Tomatsuでした。