HP・ブログの運用方法~その2~
★★★★★★★★★★
口述セミナー@オンラインのお知らせ
セミナー日:2020年12月12日(土)午後を予定
募集開始日:2020年12月11日(金)昼12時より
当日の時間などの詳細はコチラ
※今年は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、
直接対面による口述セミナーは行いません。
あらかじめご了承ください。
★★★★★★★★★★
どうも、Tomatsuです。
(前回までの記事はこちら)
あっという間に年末ですね。
口述試験を控えている皆さまは、ぜひ体調管理に気を付けてお過ごしください!
さて、本日も前回、前々回に続いて「HP・ブログ運用」について解説します。
診断士になったら「名刺代わりにブログを持ちたい!」「HPから顧客流入を勝ち取りたい」という方は是非読み進めてみて下さいね。
第1回:「オウンドメディアのすゝめ」
第2回:「HP・ブログの始め方および運用方法」
(注)前回、前々回記事をまだ読んでいない方は、そちらを読んでから戻ってきて下さいね。
ブログ・HP=マーケティングの続き
まずは一見、ブログ・HPとは関係ない「マーケティング」の話をします。
かのピーター・ドラッカーは
「マーケティングの目的は、販売を不必要にすることだ。顧客について十分に理解し、顧客に合った製品・サービスが自然に売れるようにすることなのだ」
と述べておりますが、これ本当名言です。
ドラッカーの時代には当然「Webマーケティング」という概念はなかったのですが、「Webマーケティング・デジタルマーケティング」の時代になってより一層
- 「顧客について十分に理解」
- 「製品・サービスが自然に売れるようにする(仕組みを作る)」
ことの重要性が増してきているからです。
顧客について十分に理解することの重要性
昔から「顧客について十分に理解すること」は必須と言われておりましたが、現代においてはその重要性は桁違いになってきております。
理由は「事業者とユーザー(消費者)の関係性が変わったから」です。
一昔前の企業では、一つの製品を大量生産し、これを「強力なチャネル」を駆使して売りまくる、という戦略が勝ち筋だと考えられてきました。
つまり、企業とユーザーは強力なチャネル(商社・物流・小売)によって分断され、比較的関係性が希薄だったと言えます。
一方、デジタルの時代に突入し、IT技術の普及が加速し、事業者が直接顧客とタッチポイントをもつことができるようになり(いわゆるD2C : Direct to Consumer)、特にSaaSビジネスで良く用いられるサブスクリプション型ビジネスモデル(定額課金)が確立されてきてからは、企業とユーザーの距離が急激に近づいただけでなく、その関係性が「継続的」なものへと変革しました。
デザインエンジニアとして超有名な「イノベーション・スキルセット」の著者・Takram田川さんによると、旧来の売り切りビジネスモデルが「恋愛型」だとすると、現代を代表するオウンドメディア経由のマーケティングやサブスクビジネスは「結婚型」。
語弊を恐れずに言うと「恋愛」は、互いの性格に多少食い違いがあったとしても外見の好みさえ合えば成立します。
一方、「結婚」となれば話は別です。
事業者側にはユーザーを喜ばせる努力が求められ、より一層「ユーザーのことを知る必要があります」。
ユーザーの購買プロセスを把握する
要点に入ります。
ここまで記事を読んできて頂いた方は少なからず「HP・ブログを設立したい!」と思って頂けていると思うのですが「HP・ブログを立ち上げる目的は何でしょうか?」
- 自身のコンサルメニューを紹介して、顧問契約の成約に繋げたい
- 自身の知見をシェアすることで、広告モデルで収益をあげたい
など、色々考えられると思います。
正解は無いので目的は自由に立てて頂いて良いと思うのですが、ここで認識して頂きたいのは
「あなたの目的を達成するためには、ユーザーに何かしらの行動を起こしてもらう必要がある」
ということです。
例えば一つ目の例である「自身のコンサルメニューを紹介して、顧問契約の制約に繋げたい」でいうと「顧問契約を結んでもらう」。
二つ目でいうと「ユーザーに広告商品を買ってもらう」、です。
言葉でいうと簡単なのですが、「人に行動してもらう」のって超絶難しいのです。
そこで重要になるのが、「ユーザーの行動心理プロセスを知る」ということです。
https://www.pinterest.jp/pin/32088216081291264/ より
いわゆる「AISASモデル」です。企業経営理論でもほんの少しだけ出てきましたね。
近年の消費者は、下記のステップを辿ると言われております。
- 製品・サービスを「知る」
- 製品・サービスに「興味」を持つ
- 製品・サービスを「検索」して調査
- 製品・サービスを「購入・使用」する
- 製品・サービスを「周知・拡散」する
もし、ユーザー様にあなたのコンサルメニューを使って頂きたいのなら、まずは認知(知る)してもらって、興味関心を抱いてもらうことから始めなければなりません。
ブログ・HPは1~4までをカバーできる有益なツールなのですが、一方で、「想定読者がどのフェーズにいるのか?」を分かっていない状態で記事を書いても効果は薄くなってしまいます。
ブログ・HPはあくまでも「マーケティングのツール」なので、「顧客のニーズや購買心理プロセスを知るところから始めなければならない」ということです。
<ポイント>
ブログ・HPと一言で言っても、1→2に繋げるための「コンテンツマーケティング」や3→4に繋げるための「成約ページ(LP)」の作成が必要になるということです。
コンテンツマーケティング
先ほど、ユーザー行動はAISASのステップを辿るという話をしましたが、入口である「1. Attention(認知)」~「2. Interest(興味)」を獲得するにはどうすれば良いのでしょうか?
答えは「コンテンツマーケティング」です。
例えば、あなたが「中小企業診断士の予備校」を運営する経営者だとします。
診断士資格はじわじわ認知度も高まりつつありますが、いまだに一般的な人からは「?」な資格ですよね。
そのような「診断士のことを知らない見込み客層」に対して「1.認知」「2.興味」を獲得するには「コンテンツマーケティング」が有効です。
コンテンツマーケティングとは、
対象ユーザーに対して高品質なコンテンツを提供し、ファン化を促進することで多くの収益を獲得するマーケティング手法である。
もう少し具体的に説明すると「良質なコンテンツを通じて、潜在顧客を見込み客に育て、ファン化することで購買に結びつける一連の仕組み」。
です。
ユーザーの「1.認知」「2.興味」を獲得するには、良質なブログ記事を用意することで「たまたま記事に流入してくれた読者の悩み(ペイン)に答えてあげる」ことが重要なのです。
例えば会社員のAさんという方がいたとします。
Aさんは、会社の打合せで先輩からこんなことを言われます。
先輩:「Aさん、このまえ作ってくれた事業計画書なんだけど、全体的にまとまっていて良かったんだけど、○○という視点が欠けていたと思う。○○を入れると××でよりよくなると思うよ」。
「○○の視点を加えるには、△△の知識が必要なんだけど、これを得るには中小企業診断士を勉強すると良いよ。」
先輩にまくし立てられたAさんですが、中小企業診断士という資格については全く知識がありません。
先輩に聞こうと思ったのだが、先輩は上司に捕まってしまい、話が終了してしまった。
Aさんはお家に帰る途中「中小企業診断士とは?」と検索し、資格の概要や資格取得のメリットを調べることにした。
こんな状況があったとします。
あなたがAさんの立場であれば、情報収集のために「中小企業診断士 メリット」とか「中小企業診断士 勉強内容」などのキーワードでググりますよね。
ここで、Aさんがたまたまあなたのブログにたどり着いたとします。
そこで、検索意図に沿った端的な解答が得られたとしたら、「Aさんの中でどんどん中小企業診断士を取得したい!」という欲求が育っていきます。
こうなれば、コンテンツマーケティング成功です!
その後、ほうっておいてもAさんが「1.認知」「2.興味」フェーズから「3.検索」フェーズに成長しますので、あとは、あなたの予備校の差別化ポイント・メリットを訴え、成約に繋げる。
この流れを効率化するのがWebマーケティングの仕事となります。
一方、「中小企業診断士 勉強内容」という検索内容に反して、あなたのブログ記事の内容が「昨日食べたカレーが美味しかった」みたいなどうでも良い内容であれば、Aさんの心は離れ、「Aさんの中小企業診断士を目指したい」という欲求は無に帰すでしょうw
[AISASモデルにおける「3.検索」フェーズ]
AISASでは3段階目として「3.検索」というフェーズがありますが、これは何も「1.認知」「2.興味」フェーズでユーザーが「グーグル検索をしない」ということではありません。
「3.検索」フェーズにおける「検索」という行動は「他社製品や他社サービスとの比較検討」を行う「相当具体的な調査段階」のことを指します。
上記の中小企業診断士の例でいうと、予備校選択前に「TAC」か「スタディング」か「LEC」で比較検討する段階のことを指します。
まとめ
今日は以上となります。
次回は下記のどれかを取り上げようと思います。
- ペルソナ設定の重要性
- アナリティクスツールを用いたアクセス解析
- Tomatsuがやっている「Webマーケター×中小企業診断士」としての副業
ついて述べたいと思います。
それでは、明日のべりーの記事であいましょう^^
☆☆☆☆☆☆☆
いいね!と思っていただけたら
にほんブログ村
↑ぜひ、クリック(投票)お願いします!↑
Tomatsuさん
出遅れてしまったこともあり、私もこちらに投稿させて頂きます。
道場メンバーの皆様が本業や診断士活動でお忙しい中、懇切丁寧な熱い投稿をしてくださっていたおかげで、私も無事合格することができました。
独学の自分にとって、道場は大事な情報収集の場で、みなさんには感謝でいっぱいです。
以前、ブログ開設について質問させていただいたものの、不合格だったらまた1年勉強かぁと思うと、ブログやってる余裕も無いよなぁと思い、長らく道場やブログ開設の情報収集を怠っていましたが、本日からボチボチ始めようと思います(まずは口述対策が優先ですが)
次回のTomatsuさんのブログも楽しみにしております!!私も「Webマーケター×中小企業診断士」としての副業」について気になるので、ぜひお願いします!
あとTomatsuさんのブログ100記事達成おめでとうございます!
Sakuさん
合格おめでとうございます!!!そしていつも道場ブログをご愛顧頂きありがとうございます。
合格後は色々な道が切り拓けていきますので、その選択肢の一つとしてWebマーケも視野に入れて頂けるとありがたいです!ぜひブログもお試し頂ければと思います!
100記事達成の御祝メッセージもありがとうございます!
まずは口述突破まで駆け抜けてください!今後ともよろしくお願い致します。
Tomatsuさん、ありがとうございます。今年の2次試験受験生で完全な独学だったので、道場からのインプットに頼り切りでしたが、Tomatsuさんのブログも一次試験受験時によく財務会計等、わからなかったりしたら拝見してました。私も正直今年自身もないのですが、副業だったりに繋がっている事例を知れば、モチベーションも上がる気がしますので、次回は「Tomatsuがやっている「Webマーケター×中小企業診断士」としての副業」の話をお聞きしたいです。
ユッキーさん
コメント&リクエスト頂きありがとうございます!そしてコロナ禍・独学の中での2次試験大変お疲れ様でした。
リクエスト頂いた通り、次回の記事では「Webマーケター×診断士」としての副業について記事を書かせて頂きます^^
合否に関わらず、「診断士になったあとどの領域で勝負するか?」は重要なテーマになりますので、その判断材料としても活用頂ければと思います!
引き続きよろしくお願い致します!
Tomatsuさん
本日も勉強させて貰いました!
一次知識と紐づけて読むことができ、わかりやすかったです。
あと遅ればせながら二次試験当日は応援のメッセージありがとうございました!言うタイミングを逸してしまい、遅くなったことお詫び申し上げます。申し訳ございません。おかげさまで当日は奮い立つことができました!
なんだかんだ早い(?)もので来週金曜日に二次試験の結果発表です。良い報告ができると信じ、引き続き勉学に励みます。
次回記事も期待してます。
ありがとうございました。
TKさん、
いつもコメント頂きありがとうございます!
上手く伝わるかな?と不安だったのですが、そうおっしゃって頂けて嬉しいです^^
二次試験当日もTKさんの力を発揮できたようで良かったです!
良いお知らせをお待ちしております!Webマーケがらみで一緒に仕事できれば楽しそうですね。
引き続きよろしくお願い致します。
Tomatsuさん
こちらからで申し訳ございません。
落ちた方のことを考えると他人事な気がせず、公に二次試験通過したと言うのに抵抗を感じてしまった為、こちらから連絡しました。(OPENでの報告をけなしたりしているのではありません)
二次試験通過しました!
事例Ⅲの前にTomatsuさんたちの応援メッセージで踏ん張れたおかげです。
ありがとうございました。
体調万全にして口述試験に挑みたいと思います。
また有益な情報楽しみにしてます。よろしくお願いいたします。
TKさん
この度は合格おめでとうございます!!!そして周りの同志の方々へのお気遣いも素敵と思います。
いつも道場にコメント頂いておりましたのでTKさんの結果が気になっておりましたが、無事通過されたとのことで私も嬉しく存じます。
口述までもう一息!道場とともに走り抜けて頂ければ幸いです。
今後ともよろしくお願い致します!