【中小企業診断士試験】ITを活用して力強く生きる中小企業

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おはようございます。
いけちゃんです。
(合格体験記はこちら、前回までの記事はこちら

9月も最終日となり、いよいよ二次試験までラストスパート。
どうしても肩に力が入る時期だと思いますが、ちょっとだけ一休みを。

本記事をお届けしたいのは、このような方々です。

中小企業のIT活用と二次試験での問われ方についておさらいしたい方

先日、ある有名な観光業二社の経営者への公開インタビューに参加してきました。
それがこちら。

ツギノジダイ」主催
コロナ危機の観光業、IT化で乗り切るには?ゑびや・陣屋の後継ぎに聞く

三重県・伊勢神宮前の飲食・土産物店(有限会社ゑびやさん)、神奈川県・鶴巻温泉の旅館(株式会社陣屋さん)の代表にツギノジダイ編集部がお話を聞くという企画でした。
両社とも夙にメディアで取り上げられている有名企業なので、読者の皆さんにもご存知の方が多いかもしれません。

両社の共通点は、①配偶者の家業を継いだ敏腕経営者が、②IT活用によって経営改善を図り、③ITサービスの外販も手掛けている点です。

自社の軌跡を豊富な経験に基づいてお話いただきましたが、「事業承継」「IT活用」「新事業開発」「産官学連携」と、中小企業白書のキーワードを総なめするようなモデル企業でした。
また、新型コロナウイルス感染症の拡大により、世界的に未曾有の苦境にある観光業にあって、生産性を維持し、企業存続のために先手を打って外部環境の変化に対応されている姿が印象的でした。

特に、陣屋さんは、「将棋や囲碁のタイトル戦が開催される有名老舗旅館」という確固たる自社ブランドはありつつも、所在している「鶴巻温泉」は神奈川県における観光空白地帯
豊富な観光資源に恵まれた横浜や湘南、小田原・箱根エリアとは、戦い方を変えなければいけません
私も、大山阿夫利神社(神奈川県外の方だとココすらあまりご存知ないかも?)に参拝した後、鶴巻温泉の日帰り湯に立ち寄ったことがあるのですが、「温泉地」という感覚があまり持てなかった住宅地です。

そういう環境下で、一帯としての観光振興を見据えた地域連携を進め、集客チャネルとしての進出、自社プラットフォームを利用した「攻めの姿勢」についてお話になる陣屋の女将は、抜群にカッコ良い経営者でした。
経営者としての資質は、必ずしもキャリアに依存するものではなく、自社の現状を精緻に分析し、役立つ情報を収集し、日々改善を積み重ねるという真摯で謙虚な姿勢によるのだ、と感銘を受けました。
旅館・ホテルを「憧れの職業」にしたいという明確な経営ビジョンの下に、自社の従業員は勿論、同業者も集っているのです

興味のある方は、新連携の先進事例として、中小企業基盤整備機構にも紹介されていますので、ぜひご覧になってみてください。
(参照:中小機構「新連携サービスモデル開発事業先進事例集」2019/3/25)

また、上記インタビューの内容は、後日「ツギノジダイ」に掲載されるそうですので、お楽しみに。

二次試験に登場したIT活用企業

2017年度からは、中小企業・小規模事業者向けのIT導入補助金も制度として整備されました。
資源制約のある中小企業が、弱みに捉われず、その強みを活かす(=生産性の向上)ためには、ITの適切な活用が不可欠だと国は考えています。

ITツールについては、以下の分野での登録が認められています(出所:IT導入補助金2020「登録可能なITツール」)。

 

 

経営革新・改善」「新規事業開発(既存事業の再生を含む)」を問う二次試験では、毎年のようにIT活用で経営改善、成長させるストーリーラインが問われてきました。
今年もきっと、IT活用に関する設問が用意されていることでしょう。

ご参考までに、事例別にIT活用による方向性を簡単に整理してみました。

事例Ⅰ

活用の方向性

経営戦略的な設問が多く、各論でも労務管理等のオペレーションが問題になるわけではないため、直接問われることは少ない
実務的には様々なクラウドソフト(グループウェア)を活用することで「効率の向上」が可能ですが、令和元年度では「付加価値の向上」に利用した姿が描かれています。

直近5年間の出題実績
HP(令和元年度)

事例Ⅱ

活用の方向性
B社のプロモーション(Webサイト・DM・SNSによる集客・囲い込み)、顧客関係管理(DB・CRM)と、いずれも「付加価値の向上」という観点からITが活用されています。

直近5年間の出題実績
インスタント・メッセンジャー(令和元年度)、ホームページ・SNS(平成30年度)、顧客情報のDB(平成29年度)、インターネット販売(平成28年度)、

事例Ⅲ

活用の方向性

「効率の向上」という観点から、C社の生産性改善(現品・余力・進捗管理に関する情報共有・ERP)、設計(CAD/CAM・コンカレントエンジニアリング)です。
一方で、受注・営業支援(Webサイト・SFA)については「付加価値の向上」という観点からの活用となります。

直近5年間の出題実績
外注かんばんの電子データ化(令和元年度)、生産管理のコンピュータ化(平成30年度)、ホームページによる受注拡大(平成29年度)、生産管理のIT化(平成27年度)

事例Ⅳ

活用の方向性

D社の「付加価値の向上」「効率の向上」のために導入が検討されるケースがあります。
IT導入による財務的な影響を計る能力があることが多いようです。

直近5年間の出題実績
EDI(令和元年度)、ネット予約システム(平成28年度)

今日のまとめ

① 真摯で謙虚な経営者の姿勢とビジョンに人は集まる
② 二次試験の経営革新に「IT活用」は不可欠

以上、いけちゃんでした!

それでは、体調第一でお過ごしください。今日も一日頑張りましょう!

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【中小企業診断士試験】ITを活用して力強く生きる中小企業”へ2件のコメント

  1. サトシ より:

    ITのやつって、実は中小企業白書や「はばたく中小企業300社」の事例企業では定番なんですよね。読み進めていくと、「あれ?この会社もITの導入?」みたいに、IT系の導入が生産性向上につながっているパターンが多かった印象です。
    もちろんそれ以外のパターンで実績をあげた会社もありましたが、実世界でもIT系の導入は定石なんでしょうね。よく考えると、手間はかからなくなるし、ミスも減るし、データの蓄積は得意だし、ITを使えば便利なことだらけですからね。

    ティアラ先生(TACの津田先生)とのコラボ企画の企業診断、買いましたよ。すごいクオリティの高さですね。あれは1回では読みきれませんので、時間があるときに何回か読んでみようと思います。

    1. いけちゃん より:

      サトシ様

      既存のツールを使えば何でも上手くいくという訳では勿論ないでしょうが、問題点の解消や課題達成に前進するために大きな力になってくれる場合が多いのは間違いないところですよね。
      白書や「はばたく~」の事例企業が導入した背景・目的・効果の流れをさらっておくと、非常に勉強になると思います。

      企業診断、チェックいただき、 ありがとうございます!ティアラ先生のご指導で上手くまとめあげることが出来ました。
      ぜひご活用ください!

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