【リアル実況】令和元年度 事例Ⅲ 

日時:2020年9月5日(土) 9:00~18:00

(18時以降、懇親会を予定)

場所:オンライン (zoom)

内容:1日で令和元年度の事例Ⅰ~事例Ⅳまでを扱う予定です

‐ 道場メンバーによるワンポイント講義

‐ グループに分かれてディスカッション

人数:12名程度

受付開始8月25日(火) 12:00~  ※先着順となります※満員御礼!

受付方法こくちーず

※タイムスケジュール等の詳細は、こくちーずにてご案内いたします

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twitterもよろしくお願いします。

こんにちは。CKです。

前回の記事で試行錯誤しながらカスタマイズしていった80分の解答プロセスについてご紹介させていだきました。今回は9代目きゃっしぃ10代目なおさんから続く「実況」シリーズとして、当日の80分の中でどのように解いていったかを書かせていただきます。

大外ししにくい答案を作るために、解答プロセスを固めておくことは大事だと思いますが、
当日で完璧にそのプロセス通りにしっかり解けたのかというと本番では色々とミスしてます。現場対応も出てきます。

令和元年度の事例Ⅲを題材にして本試験80分間の中で、どのように考え、どのように対応していったか、をリアルに実況してみたいと思います。

決してお手本になるようなモノではありません。

しかし、解答プロセスがなかなか固まらない方、模試など初見問題でプロセス通りに解くことができない方に向けて、完璧にプロセス通りできなくても、ミスをしても、ある程度解き方が固まっていたら何とかなりそうだ、という温度感をお伝えできれば幸いです。

※令和元年の事例Ⅲをまだ解いていない方は、ネタバレになりますので必ず解いた上でお読みください。

※本番の流れに沿って、考えたことを出来る限り再現しながら書いていますので、かなりの長文になっています。お時間がある時にお読みください。

尚、以下文中では
頭の中で考えたこと、感じたことは青色
ミスした箇所や振り返ってみての反省点箇所は赤色で表記しています。

まず、私のプロセスは前回ご紹介した下記の流れです。

Step1.最初のルーチン
Step2.与件文の最初と最後の段落を読み企業概要だけ確認
Step3.設問文の確認
Step4.与件読み込み
Step5.与件色分けマーキング
Step6.解答骨子作成
(※ここまでで40分。時間が来たら骨子作成途中でも答案作成スタート。)
Step7.答案作成

基本的にこのプロセスに沿って対応していきます。

1.開始〜3分

Step1.最初のルーチン
Step2.与件文の最初と最後の段落を読み企業概要だけ確認

まずは最初のルーチンです。試験開始の合図があれば、早く問題を見たい気持ちを抑え、まっ先に解答用紙に受験番号を書きます。それから問題用紙を破いてページをバラバラにして、段落番号を振っていきます。

 

私は段落と設問を紐付けながら解くことはしていないため、番号自体を解答プロセスで使うことはありませんが、①バラバラにするのでページの順番は確認できるように、②段落の変わり目がぱっと見で分かりやすくする様に、③与件文全体の文量をざっと確認するために 行っていました。

次に、与件文の最初の段落を読み、企業概要のみ掴みます。
業種内容の確認と、組織についてサーッ目を通す程度です。

【考えたこと】
金属部品の熱処理と機械加工の会社なんやな。部門には営業部がないな。。

【反省点】
※ここで、与件文の右側に「キノウ別」と書いてしまっていますが、これは機能別組織だと思い、つい書いてしまいました。事例3では「機能別レイアウト」と紛らわしいので、あまり書くべきことではありませんが、まだ事例1の余韻が抜けてないようです。ちょっと危なっかしいです。

 

2.開始後3分〜10分

Step3.設問文の確認

まず設問文を一読します。この時点ではまだ開始早々でフワフワしていますので、第1問から第5問までさーっと目を通したあと、もう1回与件文を読みます。
思いついた言葉をメモしたり、気になる制約条件に印を付けたりします。

第1問

【考えたこと】
C社の強みか。80字とあるので、2つの論点かな。例えば、生産面と営業面とか。

第2問


生産面の効果とリスクね。生産面が制約条件やな。受託生産を受けたときに、何がおこるかを探さなあかんな。

第3問(設問1)

新規受託生産の実現とあるけど、さっきの受託生産と同じことを指してるんかな?別の話かな?まあ、与件読んだらええわ。

生産性ってことは「産出/投入」で産出を高めるか投入を減らすか、ってことか。

「産出」は歩留まり向上とかかな。「投入」は何やろ。材料。材料と言えば、在庫低減なんかも見とかなあかんな。あとは稼働率とかかな?

※ここで連想ゲームをしているうちに、投入→材料→在庫低減まで来ています。在庫低減は設問で問われている「生産性を高める」からは、少し離れてきています。危険ですね。

第3問(設問2)

外注かんばん、後工程引取方式って、やっぱ自動車部品メーカーやな。トヨタ生産方式ね。あんどんとかのやつね。今までの受注ロット生産体制からの違いか。。

ロットじゃなくなるという点を意識。トヨタなので1個流しとか。あとはやっぱJITだな。

納期へも何か影響あるかな?140字って結構書かなあかんな。。

第4問

戦略か。事例3の最後の問題は確かこんなん多かったな。だいたい強みの技術生かして差別化、とか新しい市場を開拓するとかいうストーリーじゃないかな。あと外部環境の機会も意識せなあかんかも。

 

3.開始後10分〜25分

4.与件読み込み

黄色ペンと赤、青のボールペン、シャーペンを使って読んでいきます。
基本ルールとしては下記の通りです。

・気になる箇所:黄色で線

・強みや経営資源など解答に使えそうなもの:青い印、

・方針や課題など解決しないといけなさそうなもの:赤い印

・読んでいる途中で思い浮かんだワード等のメモ:シャーペン

1段落

最初に確認したとおり、金属熱処理と機械加工の会社やな。熱処理と機械加工はそれぞれ専門部署があるな。営業部はないな。

第2段落

重要な基盤技術なのに設備投資負担が重い装置産業なので、これを持っていることは強みやな。特殊な技術の蓄積、これも強みやな。んで、創業から熱処理専業企業としてやってきた。なるほど。

第3段落

その後、前工程の機械加工も内製化。設計部門も持ってるので、さらに一貫対応できる。これも強みやな。生産形態は対品種少量の受注生産かぁ。いろんな要望に対応できる様になっていった感じか。

第4段落

出た、X社。やはり熱処理を持っているのは強いんやな。自動車なんで量が多そう。

あ、やっぱり増設や。専用の工程の増設ってことは他には使えないから課題になるかも。しかも、X社の売上比率が20%で、依存度も気にせなあかんな。さらに前工程も移管って、これはX社の依存度は課題につながるな。

第5段落

「独立した建屋」って特徴的。これは移動が大変やな。
バッチ処理。。まとめて流すってことね。ということは仕掛品が課題になるかも。
一方、機械加工は多品種少量。汎用機器が色々ならんで、機能別レイアウト。ってことは、モノの流れに気をつけるべきかも。これは特徴的なので印つけとこう。
加工技能が必要って、加工技術は高いものもの持っているのかな。これも強み的要素やな。

第6段落

「微調整」って。これは職人技→高い技術やな。技能士資格があるベテラン作業者で品質確保。これは強みだな。でも一方でベテラン作業者への依存も警戒やな。

機械加工でも「個人技能」って書いてある。これはまさに、個人技能によって品質が保持されている点が課題につながるストーリーかも。

第7段落

生産プロセスは、機械加工を伴う場合は、材料調達が必要になる点が注意やな。
ここで部品在庫とか問題になるんかな。

第8段落

生産計画が「それぞれで立案」って、ここが問題になる可能性もあるな。でも熱処理との工程順などを考慮しての調整や、顧客からの注文に応じて、修正されているし、材料在庫も余計には買っていないみたいだな。。。

明らかな問題が出てくると思ったけど、ようわからんな。

第9段落、第10段落

X社全ての部品の機械加工か、これは依存度高くなるな。。初めての「本格的量産機械加工」で、しかも生産量は今の2倍。この量産への対応が一つのテーマかな。

大きな加工能力ってことは、例えば製品別レイアウトにするとかも、あんのかな。

第11段落

後工程引取方式。出た。トヨタ。内示を入れといて、かんばんで確定して回すのか。納品3日前確定って、これに対応していかなあかん訳やな。。
データ交換なので生産管理のコンピューター化につながるな。設備投資必要かも。

第12段落

システム構築は全面支援ってあるので、金やノウハウの懸念は一旦置いとこう。それより生産計画の見直しやね。

x社以外は従来の生産計画方法で運用するってことは、異なる2つの方法が併存するということ。これは問題になるかも。

第13段落

新工場!出てきました!設問で新工場って言ってたもんな。社長が方針を出しているのでこれに沿って検討されているんやな。

「x社向けの専用ライン化しない」って、社長わかってるやん!そうそう。それ大事。

作業標準化。これも課題だったもんね。

1人あたりの生産性を極限までに高める作業設計。標準時間とか決めてかんばんを回しやすくするか??

あとレイアウトも大事やね。熱処理に運ばなあかんしな。

人はあまり増やさない。たしかに、X社が逃げたら固定費やばいしね。それで1人あたりの生産性を「極限まで」って言っているのか。

第14段落

やっぱこの社長方針がベースなんやな。

 

ここまでで一通り与件文を読みながら、ライン引きや印付けを行いましたが、この1回目を読む時点では、設問の内容はまだあまり頭に入っていません。うっすら残っているという状態でした。

そこで、再度設問文を読みに行き、気にしないと行けない箇所に黄色線を引きます。

4.開始25分〜40分

Step5.与件色分けマーキング
Step6.解答骨子作成

本来ここでは、先に与件文の中から解答要素として使えそうな箇所を選び、設問別に色分けした蛍光ペンで引いて、その後に骨子を組み立てるのですが、解答要素の検討に時間がかかり、全ての設問ごとにマーキング(※)できていません。同時に解答骨子の検討も含めて一緒にやる対応を行いました。
※設問ごとのマーキングの色は、第1問ピンク、第2問オレンジ、第3問(1)緑、第3問(2)水色、第4問紫 です)

第1問

事業変遷を踏まえた強み、これは答えやすそう。

強みは、第2、第3段落あたりで青印を付けたあたりを中心に見ていき、「事業変遷」とあるので、熱処理専業→機械加工も開始の流れを書く形かな。与件文にある表現を中心に書いていこう。(→使えそうな箇所に線を引く。)

 

第2問

生産面での効果とリスクか。とりあえず「効果は、、、」「リスクは、、、」の書き方がいいかな。
「x社からの受託生産に応じる場合」なので、依存度増すあたりあやしいな。
でも「生産面」とあるから、生産のことを探さないと。。。

そうなると「初めての本格的量産機械加工」で「生産量が現在の2倍」になるという点がひとまずテーマやな。あとは後工程引取方式の導入も新たなノウハウの獲得とも言えるな。。

効果としては、量が増すので稼働率が向上し部品の調達コストも下がる。あとはX社の仕事ではかんばん方式も導入するので、自動車業界のノウハウも得れそうだな。

リスクは、、X社の影響が大きくなることで、他の客先への対応が疎かになるとか。

やっぱ依存度的な話になってくる。ひとまず置いとこう。

 

第3問(設問1)

新工場の在り方なので、社長が言ってた方針の箇所やな。生産性を高めるか。方針でもそんなこと言ってたな。
とりあえず、13段落を見てここに書いてある要素をもとに組み立てていけばいいかな。


x社専用のラインにしないこと、これは依存度減らす上で大事。汎用性必要なので機能別レイアウトを維持かな。

人をあまり増やさず生産性を高めるので、マニュアル化などの標準化や多能工化は要りそう。
あとはレイアウト。SLPって書いていいのかな。熱処理は別建屋だからそこまでの運搬が心配やな。
まあこのあたりで書いていくか。。

設問要求にある「生産性を高める」という点を単なる枕詞として扱ってしまっています。そのため、生産性向上と直接関係ない、「X社専用ライン化しない」が解答の軸になってしまっています。このあたりから外れて来ています。


第3問(設問2)


後工程方式が入ることでの心配は、これまでのやり方との混乱やなぁ。

生産管理なので、生産計画→生産統制で書いていく形か。

生産計画は、、(与件を探すと)8段落目で印を付けていた「機械加工部と熱処理部それぞれで立案」とあるので、これが後工程引取とはギャップがあるな。この工程間も後工程引取方式にしたほうがいいな。

生産指示は、かんばんがくるので、これに基づかないといけない。

あとは在庫面。(与件文を探す)

今までの材料調達では受注分のみ手配して1週間前に納品されていたけど、(11段落によると)x社の確定注文は3日前なので、これまでのやり方は通用しない。3日前にいきなり部品注文して入手できるか?じゃあ、3ヶ月前の内示を使って手配しながら在庫量も適正化していく方法かな。

生産統制は、「信玄よ!」で覚えた、「進度、現品、余力の管理」これで行こう。


第4問

ここは戦略面。X社依存がやはり心配やし、社長方針でも「X社専用ライン化しない」としているので、もともとの強みを活かして、新しい客先を開拓していくストーリーで決まりやな。
新工場稼働「後」ってあるのでこの生産能力も活かしていく、という形か。機械加工の工場ができるので、機械加工の商売を取ってこんとあかん。

(第3段落で機械加工の話を発見。)「多品種少量」が機械加工のニーズというか外部環境。
これは設計部門やらJITでいけそう。

あとは、営業部もなかったので作る形にすると、なんとか解答書けそう。

 

結局、第2問が解答の骨格が出来ていないが、ここで40分が来たため、あとは解答用紙に書きながら組みててていくことにしました。


5.開始40分〜試験終了まで

Step7.答案作成

第1問

先程線を引いた箇所を中心に、与件文からの引用中心に解答を構成。

特殊な技術蓄積と設備投資負担が重く各社外注する傾向が強い熱処理加工を自社で持ち、設計や機械加工も内製化することで、前工程含めた要望に対応できる。

ちょっと前半読みにくいけど、国語で悩んだら時間食いそうだし、要素は書けたから一旦これで置いとこう。

 

第2問

効果とリスク。与件文のラインを確認し、「初めての本格的量産」「生産性は2倍」という点からX社向けへの生産量が大きくなることでの効果とリスクを考えていく。


構成が分かりやすいように、「効果は・・・リスクは・・・」で書こう。量が増えることでの生産面の効果。。。うーん、調達コストしか思い浮かばん。逆にリスクは、量が増えると、当然仕掛りが増える可能性がある。特に初めての本格量産ならなおさら。
あとは人やモノの移動も生産量が増えると大変になるな。この辺り、後工程引取方式や新工場で回収できそう。
あと問題は、、やっぱX社依存が怖い。最後の問題でX社依存からの脱却にしたいので、書いとくか。

効果は、機械加工の生産量が約2倍となり売上増加と部品コストの低減で収益向上。リスクは、①生産量増大で仕掛品の増加、②人や物の移動の困難化、③X社依存後が高くなり経営不安定化することである。

ここ、やっちゃってますね。設問に「生産面の」とあるので、生産面に立脚した書き方にすべきでした。骨子検討のプロセスで、設問文の下に「稼働率」「ノウハウ」「X社以外の生産への影響」など生産面に寄せた要素をメモしていたにも関わらず、与件文にマークした「生産量増大」という箇所のみに固執して解答を書いてしまってます。
まさに、”解答を書く時に再度設問も確認する”という事を忘れてしまっています。

 

第3問(設問1)

与件文の13段落あたりを確認しながら、4つ其々で書いていくと与件そのままになりそうなので、絞っていこう。
まずはX社専用のラインにしないこと。
あとは作業面。第6段落でも個人技能に依存した品質保持が問題点として出ていたので、ここは標準化。
さらに人を増やさないで対応する方針なので、多能工化や標準時間作って生産性上げることもいるな。
それから熱処理工程が別の建屋なので、機械加工の最後の工程は熱処理に運びやすい位置にしたほうがいいな。
第2問で生産量が増えることで人や物の移動の困難化を書いたので、これも解決するような書き方にしておこう。

新工場は、①X社向け部品の専用ライン化せず、②作業員個別保有のノウハウをマニュアル化し共有し多能工化し、作業の標準化と標準時間を設け生産性を高めて、③最終工程を熱処理への運搬しやすい位置にする等、物の流れ、人の流れに合わせたレイアウトとする。

骨子検討のプロセスでのミスをひきずって、X社依存からの脱却というテーマへ固執してしまっています。第2問と同様、よほどX社依存脱却が頭にこびり付いていたようです。そのため、設問要求の「生産性を高めるために」が抜け、しっかり分けて書いていくべき後半の要素を無理やりまとめようとしたため、②で汎用性の論点と標準化の論点が混ざり、おかしな書き方になっています。

 

第3問(設問2)



機械と熱処理の統合も必要だけど、他の工程は従来方式のままだから、こことも混乱が発生しそう。ここをどう書くか。いい書き方が思いつかない。最初の一文がイマイチふわっとした感じなので、あとに補足する形で行くしなかいか。最後はおきまりの生産統制で締めよう。

後工程引取方式と従来の生産方法が併存するため、機械加工工程、熱処理工程を統合した組織的な生産管理が必要。具体的には①機械工程・熱処理工程間を後工程引取方式にする、②外注かんばんに合わせた生産指示、③納品内示に基づく発注で在庫の適正化を行い、④進度、余力、現品を統制していく。

最初の一文は、後工程引取方式に対応するために、機械加工工程と熱処理工程を統合した全社的な生産管理にする、といった表現の方が良かったと思います。

 

第4問

この問題は骨子検討の段階で軸が固まっていましたので、与件文も見ながら肉付けして書いていきます。

営業部を作るか?従業員40名なので微妙。人は増やさないしな。営業の担当すら記載がなかったので、営業担当設置にしておこう。
機械加工の顧客ニーズは多品種少量なので、かんばん方式で小ロット対応し、設計部門で多品種対応すれば、従来の強みとX社で得た新たな強みが活かせるな。
戦略を問われているので、最後は戦略っぽく締めよう。

戦略は、熱処理の技術力と、増設した生産能力を活用し、X社自動車部品以外の機械加工顧客を開拓する。その為に①営業担当を設け営業力を強化し、②かんばん方式で小ロット対応し、③設計部門を強化し多品種化に対応して、事業の高付加価値化を図る。

ここで、残り時間1,2分程度。設問1の書き方などが気になったが一旦消して再度書く時間はないと判断し、答案全体の中で汚くて読みにくい字だけピンポイントで書き直しながら、試験終了。

―――――――――――――――――――――――――――

過去問で解いていた問題と違い、明らかに問題点が発生している記載がなかったので、解答の骨子を組み立てる部分が上手く行かず、そのまま答案作成に移り手応えがない状態でした。実際に、途中で設問要求を失念して外れたことを書いたり、まとまりのない表現になったりしています。(結果としては77点で手応えに反し予想以上の点数であったため、恐らく全体的に採点基準が緩和されるか、底上げの採点がされたのかもしれません。)

今回はリアルな当日の対応について書かせていただきました。
最初にも書きましたが、決してお手本になるようなものではありません。

ミスに気をつけるための反省材料として使って頂いたり、逆に、当日難しい問題が出てきた時「少々ミスっても何とかなる」という安心材料にしていただいたり、本番での現場対応の温度感を知る材料としてご活用頂けたら嬉しいです。

本当に長文となりました。最後までお読み頂きありがとうございました。

CK

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【リアル実況】令和元年度 事例Ⅲ ”へ8件のコメント

  1. 高嶺の花 より:

     えーーーーー!!

     って感じで目からうろこです。

     難しく考えすぎてしまっていたのでしょうか。

     社長が気付いていること以上の点が見つからないことに凹んでいました。

    教えてあげる→整理してあげる。という点も踏まえてみたいと思います。

     ありがとうございます。

  2. チクショー より:

     CKさん

     「最後までくらいつく」
      
     「段落に番号をふる」

     「印をつける」

     「合格者も同じだった」

     ありがたいアドバイスをありがとうございます。

     十点くらい上がった気分です。

     アドバイス通り、頑張ってみます

  3. 高根の花 より:

     すみません。 教えてください。

     令和元年事例Ⅲを解きながら感じたのですが、段落13を見ると、新工場のあり方を社長は、だいたい何をすべきか分かっている。
    それ以上、何を伝えればいいのだろうか。
    社長の思いに共感するくらいしか思い浮かばない、、、 と思い、手が止まってしまいました。

    そんなときは、何を頼りにすればいいのでしょうか?

    1. CK より:

      高根の花さん
      この「新工場のあり方」ですが、分かりにくい設問ですよね。
      ただ、「社長はだいたいわかっている」「それに共感する」でほぼ正解だと思います。
      この試験は、社長が気づいていないor間違っていることを指摘してあげるというより、「社長がすでに気づいている、話していること」を、整理するだけで解答になる問題が多い気がします。(実際、中小企業の社長も、答えの要素はすでに自分の中に持っていて、それを整理して上げることが診断士に求められているのではないか、と思っています)

      この「整理する」という部分では、「与件文の他の箇所の記述も使って、1次知識のフレームなども使いながら体系的に整理する」みたいな感じが模範解答だと思いますが、現場でそこまで完璧にできる人はそんなにいません。
      今回の13段落の様に「核」となる箇所が見つかっていたら、最悪この部分をそのまま抜き出して書くだけでもある程度点が入ると思います。抜き出して指定文字数に収める様に編集する段階で、「与件の他の箇所でも気づいた点があれば、盛り込めたら盛り込んでいく」くらいのスタンスでいいのではないかと思いますよ!

  4. チクショー より:

     CK さま

    昨日、初めて令和元年事例Ⅲを解きました。

    開始30分で、ダメだ、できない。 とこのまま解き続けることを放棄してしまいました。

    頭の中が混乱して、初見問題の情報量の多さに、整理しきれず頭がパンクしてギブアップしてしまいました。

    その後、ジョギングをしながら、この問題は、こう書こう。 あの問題は、あれを使おう。 戦略問題は、いつものパターンをとりあえず書こう。と整理がつき、ジョギング後に再度解き直しをすると、なんとか埋めることができた。といった感じでした。

    その後、CKさんの記事をじっくりと読ませていただきました。

    この時期に、何を書くべきかわからず、投げてしまった現状の実力にショックを受けています。

    どうしよう、残りの時間で何をしよう。

    試験日もこうなってしまうような問題がでるんだろうな。  

    という思いです。

    1. CK より:

      チクショーさん

      コメント有難うございます。
      初見問題での対応はタフですよね。混乱して情報が整理できなくなること、私もありましたし、本番当日も似たような状態だったと思います。
      私の場合は、与件文を読むときに、(最終的に解答に使わなくても)気になった箇所にマークしたり、印を書き込んでいくことで、読み終わってときに少しは整理しやすくなりました。また、最初に段落番号を振るのも、答案作成に使うからではなく、自分に対して、「与件文を整理出来ている感」を与えるためにやっていました。

      残り半月で焦る気持ちもあろうかと思いますが、実際他の合格者の話を聞いても、所見問題に対して「しっかりと情報整理」出来ている方はそんなにいないと思います。
      60点で合格出来る試験です。
      初見問題や本番の際には、あまり完璧を求めずに「80分最後まで食らいつく」という事を最重要視して取り組まれたら、きっと結果はついて来ると思っています。頑張ってください!

  5. ひろまる より:

    CK様
    実況記事ありがとうございました。
    先週から楽しみにしておりました。
    今まで拝見した実況の中でいちばん生々しくて、心理面描写からミスの発生要因のところなどはすごく共感してしまいました。
    今回、非常に参考になったのは見切りの早さでした。第2問の依存度のくだりは自分なら考え込んではまってしまいそうなところです。そのせいで制限時間で終われないこともしばしばなもので、、、。
    また、記事よろしくお願いします。

    1. CK より:

      ひろまる 様
      長文の記事読んで頂いて、ありがとうございます!
      再現答案だけの掲載では、この辺りの葛藤や現場対応がお伝えしにくいと思い、リアルに書かせていただきました。
      私も演習のときには1箇所で悩んでしまうと、その後崩れてしまったりして時間内に終わらないことが多々ありました。
      答案記入を開始する時間や、答案を記入する順番などを予め決めておくことで時間管理しやすくなりましたので、全体的に崩れることがないように、これらをストッパーとして組み込んだプロセスにしておくと良いかもしれませんね。
      他の事例も思い出しながら記事を書いていきたいと思います。
      猛暑となる日が続きますが、体調には気をつけて頑張ってください。

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