【中小企業診断士】さいちゃんの診断士合格後の話 & 一次試験体験記

 

本日もアクセスいただきありがとうございます。さいちゃんです。過去記事はこちら

本日は三本立てでお送りします。①診断士合格後の話、②一次試験体験記、③科学ネタの順です。興味が持てる話があれば幸いです。

診断士合格後の話

オン春セミナーのアンケートでご要望をいただきました、以下の質問についてお答えします。

Q : 2次筆記試験合格後からの体験談を知りたいです。どんなことがあったか、どうしていこうと思っているか。

2次試験合格後、お世話になった道場への恩返しのつもりで道場に参加し、ココスタの運営に携わっておりますが、診断士の本分である中小企業支援活動には残念ながら携われておりません。

当初の計画としては、家庭と仕事の都合もあり今年の夏に実務補習を受けて今年度中に診断士登録を進める予定でしたが、コロナの影響で計画の変更を余儀なくされそうです。

診断士試験にあたって独学で頑張ってらっしゃる方はたくさんいらっしゃると思いますが、診断士は独学(一人)で活動することが難しいということを日々痛感しています。それは、(当たり前ですが)誰でも手に入れられる診断士のテキストが存在しないということが大きいです。すでに、本業でコンサル業務をされている方は問題ないと思いますが、私のような診断士に関係のない製造業の企業内診断士(登録予定)にとっては、先達から学ばなければならないことがたくさんあります。というか、何を学べばいいのかも正確には分かっておりません。

中小企業と一緒に伴走するために、コンサルのノウハウを学び、診断士業務の場数をこなすために、機会と人脈を得る必要がありますが、それは時間的にも金銭的にもとても難しいことだと感じています。
現状、私の会社でも何人か診断士試験に合格した人を知っていますが、多くが診断士活動をせず、資格を失効しているそうです。

一方で、今の社会情勢の中では、診断士の力が求められていることも肌で感じています。例えば、東京都感染拡大防止協力金の申請において専門家の確認が必要となっていますが、専門家の一人として診断士が挙げられています。診断士合格同期には、診断士登録を間近に控え前線に立って活動している方がいますが、私はというとまだ足踏みしている状態です。今、倒産の危機に瀕している多くの中小企業から診断士のサポートが求められているのに、直接サポートできない自分がもどかしく悶々とする日々送っています

でも、足踏みするばかりでなく、自分でできることもあることがわかりました。例えば、身近な飲食店や個人商店、理容店等、自分の周りにいる方への顧客側からの支援と中小企業支援情報の提供により、即効性をもったサポートをすることができています。また、診断士活動の準備として、会計知識のブラッシュアップと診断士活動の情報収集をしている毎日です。

診断士に出会ってしまったばかりに、一生勉強しなくちゃいけない生活になってしまいましたが、勉強したことで実生活や実務に確実に身になること、そして、誰かの役に立つことも学びました。これからももどかしい日々が続くと思いますが、未来を見て前に進んでいきます。

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一次試験受験体験記

みなさん、一次試験申し込みはされましたでしょうか?5/8までが受付期間となりますので、まだの方はお急ぎください。
こちらでは、今年初めて一次試験を受けられる方向けに、さいちゃんの一次試験の体験記をご紹介します。一部はすでに合格体験記で書いています。

すでに一次試験を受けられている方は参考にならないと思いますが、私がそうだったように、初めて一次試験を受けられる方は今後どのような日程で試験が進んでいくかわからない不安があると思います。一例として参考にしていただき、今後の日程感のご参考になれば幸いです。ただし、今年度は例年にない変則日程ですので、昨年度の目安となります。

 

時期やったことと感想 の順で記載しています。

受験2か月前(5月25日):一次試験受験申込。郵便局に行くのが大変。日商簿記のように早くネット申し込み対応してほしい。郵便局のペイジー決済で入金し、出力されるご利用明細表を大切に保管した。

受験1か月前(7月10日→【今年は6月15日以降になります。】)受験票が書留で届く。封筒に入っているわけではなく簡素な感じ。証明写真を準備し糊付けして、注意事項を読み込む。受験場所は日本大学 三軒茶屋キャンパス。自宅から2時間ほどかかる。当日の移動ルートを検討。前泊する必要はなさそうだが、電車の不通などがあると、間に合わないリスクある。私は前泊が苦手だったこともあり、最悪の事態を想定して車で移動しても試験会場まで2時間以内でいけそうなので、前泊しないことに決めた。

図1 令和元年度一次試験受験票のはがき

~1週間前までTACの最終講義が終わり、これまでやった問題集と答練、模試の復習を2周実施。最終講義レジュメに間違えた問題を書き留める。

~試験日家族を実家に送っていき、追い込み体制を構築。問題集の復習を完了し、時間がなくてできていなかった過去問に取り組む。AB問題を中心に解くも焦りに拍車がかかる。特に法務と中小(政策のみ)は知識不足で全然歯が立たない。二日前から睡眠時間も削って猛烈追い込みで詰め込み。

〇一次試験1日目(8月3日


・始発のバスと電車で会場に向かう。都会に慣れていないので、最寄り駅について地上に上がると方向感覚がなくなる。地図を見てもよくわからんので焦っていると、予備校の服を着ている人を発見。よく見ると点々と立っていて何か配りものをしている様子。この人たちを目印に進む。最寄り駅から会場まで10分ほど歩く。とても暑い夏の日で、途中のコンビニによって休憩しながら進む。
・道すがら診断士試験関係の配布物をもらう。クレアールがウエットティッシュを配っていてありがたい。試験会場前にTACの先生方が見える。
・会場は空いているようなので、入り口付近に設けられている休憩スペースの机に陣取り、最後の確認。持参したテキストと、TAC最終講義レジュメを読み込む。周りを見ると若者から結構年配(一目70代以上)の方もいる。時間になると試験室に案内される。

試験中
・部屋は100人くらいの受験番号が並んでおり、席は8割程度埋まっている。女性は内数で5名ほどで男性受験生が多いことを認識。
・机は意外と広く、4人掛けの席を2人で使うイメージ。
・試験室は結構寒く、持ってきた上着を羽織る。
・試験監督者は4人。科目ごとの試験開始1分前に4人が集合して、「よしっ」てな感じで時計合わせをしていたのがツボで笑いそうになった。(キムタクドラマの「誤差なし!」を思い出した。)
・一科目目の経済の途中、左の席と前の席の人が開始30分ぐらいで途中退席。それ以降帰ってこなかった。ガチャガチャ音がうるさくて少し集中が乱される。あの人達は何のために受験してるんだろうと思いつつ、何とか態勢を整える。最後の科目の運営終了後には、席は5割くらいの埋まりになっている。
・科目間の休憩時間が40分に伸びたことで、休憩時間の前半で男子トイレへ多くの行列をなしていたが、後半では空いていて落ち着くことができた

試験終了後
会場前で解答速報を配っている人がいるが、とても見る気がしない。ぞろぞろと駅まで行列で帰り、帰りの電車で法務と中小の詰め込みをしながらそのまま帰宅。帰宅後も、法務、中小の詰め込みをする。結局睡眠時間は2時間程度。。

 

〇一次試験2日目(8月4日)

:昨日と同様に始発のバスで向かって無事試験会場に到着。会場前には昨日とは違うTACの先生が立っていた。お疲れ様です。

試験中:法務の手ごたえのなさに呆然としたが、免除にしていた情報の時間で精神を立て直し中小の最終確認をする。中小も難しかったが試験時間を40分近く残して解答完了。途中退出はせず、最後まで残って、自信のない問題の答えのヒントがないか試験問題全体をさがし、記憶を掘り起こしまくってヒントの痕跡を探し、時間ぎりぎりですべての問題について根拠をもって解答することができた。

試験終了後:帰りの電車でテキストを見ながら反省会。二択まで絞った後で、一度正解をマークしたものの、最後に修正して間違った問題がいくつかあった。二択で迷った場合は、もう二度と最後に修正しないことを心に誓う。

試験終了後一週目TACリサーチ(TACの採点サービス)に解答を登録して何とか合格していることを確認。TACの二次試験を受講していたがあまりしっくりこなかったので、慌てて二次試験の準備を進める。

一次試験得点開示結果経済80、財務80、企経57、運営84、法務48、情報免除、中小67 合計416点 自己採点と全く同じ点だった。

一次試験の注意事項をまとめます。

・通信教育のカリキュラムをこなしている方は、与えられている問題集で手一杯になるかもしれませんが、過去問演習(最低でもAB問題)の時間も取りましょう。さもなくば直前でめちゃくちゃ焦ることになります。
・試験要綱をよく読んでください。試験中に試験官から指摘されると、たとえ些細なことでも動揺してしまうので、注意事項は必ず把握しておきます。
・試験中には、まったく予期していないことが起こります。起こりうる出来事を事前想定しておき、起きてしまったことを客観的にみるメンタリティが必要かと思います。
・自己採点は、公式の解答で実施してください。予備校のものでは得点や正誤が異なる場合があります。

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科学ネタ

本日は恐竜ネタ。診断士業界で科学好きの裾野を少しでも広げたいと思っており、書かせていただいております。

4/29付けのNatureという科学雑誌に、スピノサウルスの最新の研究結果が掲載されました。
スピノサウルスは、ジュラシックパーク3でティラノサウルスと戦っていたこんな感じの恐竜です。

図2 以前のスピノサウルスの想像図

引用:https://www.kyouryu.info/spinosaurus.php

背びれが特徴で、映画では陸上の獰猛な恐竜と表現されていますが、最新の研究では泳ぎが得意だったという尾びれの痕跡があることが判明しました。

図3 最新の研究結果による、スピノサウルスの想像図。泳ぎに適した尾が特徴。

引用:https://www.nature.com/articles/s41586-020-2190-3#MOESM1

研究者は化石の発掘からモデリングまでを行い、現代の生き物との類推から恐竜の動き方まで明らかにしています。何万年も前の世界を想像する研究者の逆算能力ともいうべき検証能力には驚かされます。
診断士のプロフェッショナルの方々も、企業のデータやインタビュー等から得られる様々な企業活動の痕跡を拾い集め、検証を行っているはずです。一つ目の話題でも書きましたが、私は本業では診断士とは関係ない業務を行っているので、いかにして診断士に必要な検証能力を身に着けていくかが近々の課題です。

なお、Natureは科学雑誌として歴史があり、研究者にとってはインパクトファクターが大きい有名雑誌ですが、一般の方でもとっつきやすいトピックを扱っているので、専門家でなくても読みやすい話題がありお勧めです。無料でも抄録を見ることができますし、原文を読むと英語の勉強にもなるので、興味をお持ちの方は定期的にのぞいてみてください。

以上、さいちゃんでした。

 


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