実録失敗談:分かったつもりの罠にはまるな!&俺流ふぞろい活用法【中小企業診断士】

           

<セミナー告知>

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一発合格道場 オンライン夏セミナー2020 日曜の回:7月26日(日) 14:00~17:50 (13:50から接続可能)
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平日夜の回:7月29日(水) 20:00~21:30 (19:50から接続可能)

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届いていない方はこくちーずの連絡先までご連絡をお願いいたします。
29日のセミナー冒頭で事前送付資料に関する質問会を行いますので、
事前に内容の把握をお願いいたします。
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<本題>
今回は実録失敗談分かったつもりの罠と題して投稿します。
これは、2回目の2次試験に向けて予備校へ通学していた時に陥った
実録失敗談です。

なお、通学していた予備校のことが出てきますが、
あくまで私の取り組み姿勢が招いた失敗であり、
予備校の問題ではないことを最初に明記させていただきます。

今診断士の勉強をされている方々に、
こんな状態に陥らないように気を付けて!という思いで
投稿いたします。

 

<予備校通学前>
私は1次試験は一貫して独学でした。ネット検索で情報収集を
行っていたものの、セミナーなどには参加せず基本1人で勉強でした。

そのまま独学で2次試験を初めて受けて不合格となった時に、
「解答が公表されないのに独学でいけるのか?」
「1次試験のように独学で試行錯誤したくない!」
「2回目で合格したい!」
「きちんと予備校で学ぼう!」

と思い、通学を選択しました。1次試験は独学でTBCのテキストを
使っていたのですが、サブノート作りで遠回りしてしまっていて、
試行錯誤はしたくない! と強く思っていました。
複数の予備校を調べて無料体験講義を受講し、1番いいなと感じた
予備校を受講しました。

 

<予備校通学時>
一般的に予備校では、過去問や試験委員を研究した上で2次試験に
対する考え方や解法のインプット、演習のアウトプットが行われます。
今まで独学だった私には、予備校の論理的で確立された考え方や解法
新鮮に感じました。

講義のディスカッションを通じて2次試験に対する理解や考え方を深め、
また気の合う戦友と出会えたことも独学では絶対にできない経験で、
高いモチベーションを維持しながら勉強していました。

 

<陥った失敗>
失敗点は、予備校で学んだことを自宅で復習するときの姿勢です。

本来は予備校で学んだ解法をそのままこなして
同じような解答を書けるようにすることだけでなく、
「なぜこの解法でこの解答になるのか?」
「どういう考え方でこの解答にたどり着くのか?」
という思考プロセスを自分なりにかみ砕いて理解すること
最も必要だったと感じています。
解答は思考の結果生まれる最終成果物であって、途中の
思考プロセスが安定していないと、出てくる解答はバラバラです。

そこに気づいていなかったため、
予備校と同じような答えが家でも書ける=これでOK」と
思ってしまっていました。
答えも授業中に学んでいるわけで、同じ解答が書けるのは
当たり前の話なのにも関わらず。

結局、予備校の講義中に学んだことを、家に帰っても
「分かったつもり」になっており、本質的には分かっていなかった
という状況でした。

 

<失敗に陥った結果>
そして私としては2回目となる平成30年2次筆記試験の結果がこれです。
事例Ⅰ:57点
事例Ⅱ:53点
事例Ⅲ:69点
事例Ⅳ:51点
合計 :230点

やはり・・・不合格でした。

ですが、、、他の事例と比べて、事例Ⅲだけ違和感のある点数でした。
実は唯一、事例Ⅲだけは自宅で思考プロセスをかみ砕き、
本質を理解しようと復習していました

 

<思考プロセスのかみ砕き方>
どういう風に思考プロセスをかみ砕いていたか?を
平成27年事例Ⅲの第4問を例にあげさせていただきます。

平成27年事例Ⅲ企業の主な特徴は、
・建設資材、農業機械部品や産業機械部品などの鋳物製品を生産販売
・強み:鋳造工程、一貫生産体制、営業部
・弱み:高齢化、計画立案、現品管理、機械加工工程
・機会:新規受注となる自動車部品の生産依頼
・脅威:公共事業予算縮小、海外製品との競争
というものです。

例示させていただく第4問は、

海外製品との競争が激しい時代のなかで、今後もC社は国内生産を維持する考えである。そのためにC社が強化すべき点は何か、その理由とともに140字以内で述べよ。

と問われています。

それを踏まえて、下の画像が振り返りを行ったノートの一部です。
字が汚いのはごめんなさい・・・(これでも合格できます)
赤枠の部分は文章の細かい解説です。


※クリックで拡大します。

 

これは既に学んだ「予備校の解答」を正として、
どうやってその解答にたどり着いたのか?を上から下にたどっています。
上段1行目___:設問の理解
中段2~4行目_:根拠となる与件文の抽出
下段5~最終行目:骨子

初年度事例Ⅲが42点と苦手意識が強かったのですが、過去問を使って
予備校の思考プロセスをかみ砕いて理解したおかげで、
事例Ⅲの苦手意識は消えました。
70点以上は取れないけど他の1事例分くらいのカバーはできそうかな?
という感覚は持っていました。

これを事例Ⅰ、事例Ⅱもやってれば、勉強期間が1年短縮できたのに・・・
と思ってもあとの祭りです。
なぜやらなかったのか・・・事例Ⅲの思考プロセスをかみ砕いたことで、
事例Ⅰ、事例Ⅱも「分かったつもり」になっていたのかもしれません。
つくづくダメダメ人間ですね。昔取った杵柄で右ストレートですね

平成30年はマンマシンチャートの図表や設問間の切り分けが難しく、
そちらで苦戦した人が多かったという話もあります。2次筆記試験は
相対評価の採点と言われており、実際のところはわかりませんが、
少なくともこの年の私の点数を見る限りでは、
「分かったつもりになっている科目の点数は60点を超えられなかった」
と言えるかと思います。
(これ以外の要因もありますが、それはまた後日・・・)

 

ところ変わって・・・

となりのふぞろい。

<おべんと君流ふぞろい活用法>
ふぞろいな合格答案と一発合格道場のコラボ企画です。
上述の思考プロセスの理解と絡めて、おべんと君流ふぞろい活用法を
お教えします!

診断士を勉強されている方の大多数が読んでいる「ふぞろい」。
これには合格者の解答が掲載されています。
もちろん「何を書いているか?」の理解がとても大事なのですが、
「何を」だけ見てしまうと、「与件切り貼り」とか「キーワード詰込み
になります。そうではなく、
なぜこの解答になったのか?なぜこれを書いたのか?」まで
さかのぼって考えることが必要だと思います。

「なぜ?」をさかのぼるためによく読んでいたのは、
その年の話題の有名人に似た名前の先生と生徒2名が、
事例ごとに会話をしながら設問と解答を解説する部分です。
上述の平成27年の解説が載っている「ふぞろい合格答案9」は、
吉多様子先生、立花素菜緒さん、多浪丸渉さんが登場します。

この部分は、ふぞろいで抽出した合格・A答案を書くためには
どういうところに着目すればいいか?という観点で書かれており、
まさに思考プロセスをかみ砕くために欠かせない文章です。

読み物としても面白いですし、ぜひ思考プロセスを紐解く!という
観点でお読みいただければ、違った発見が出てくるものと思います。

お勧め勉強法としては、
①合格答案・A答案に「何が」書いているか?を確認する。
②先生と生徒2名の会話を読み、
_なぜ合格・A答案作成者が「何が」を答案に書くに至ったのか?の
_思考プロセスをふぞろいと比較しながら自分なりに考える。

この時の注意点は、自分なりに考えた思考プロセスが、
「設問文」「与件文」「1次知識」と紐づいていないと、
その考え方は正しくない可能性
があります。

先に例示した平成27年事例Ⅲの第4問で考えると、
・海外製品:
_設問文与件文より
・国内生産を維持=長期的視点
_設問文与件文より
・海外製品と競争=価格競争、差別化
_1次知識(白書)より
・顧客からの軽量化、複雑形状化要求、鋳造技術の向上
_与件文より
・3K職場
_与件文より

と、全て「設問文」「与件文」「1次知識」と紐づいています。
特に与件文と紐づいているのが一番多いことが分かります。
これが世に言う「与件から離れない」ということかと思います。

 

<まとめ>

・解答は思考の結果生まれる最終成果物にすぎない
・そのため、思考プロセスを安定させることが重要
・思考プロセスは、予備校やふぞろいの解答を見てさかのぼること
・その際に「設問文」「与件文」「1次知識」から離れないこと

 

<最後に>
当時の私のように「もー分かってるから大丈夫だよ」とお思いの方、
私が陥った「分かったつもり」の罠に落ちているかもしれません。
私の失敗談を「逆ベストプラクティス」として
お読みいただき、皆様の勉強の一助になれば幸いです。

なお、2次試験編では、数々の失敗を経験してきているので、
今後定期的に「逆プラクティス」記事を投稿いたします。
ぜひ反面教師として乞うご期待?ください!

以上、おべんと君でした。

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実録失敗談:分かったつもりの罠にはまるな!&俺流ふぞろい活用法【中小企業診断士】”へ6件のコメント

  1. ナオ より:

    参考になりました。
    複数参考書を見比べながら学習していますが、ふぞろいの回答の通りキーワードに着目すると書き方によっては設問の制約条件を無視することにならないかと思うような点もあり、モヤモヤしていたところでした。
    与件・設問文のキーワードを踏まえることはもちろん重要ですが、なぜそのキーワードが回答に使用できるのかという、ロジック・思考プロセスを持って回答を考え、自分の回答の振り返りをしていきたいと思います。

    1. おべんと君 より:

      ナオ様

      コメントいただきありがとうございます!
      お役に立てましたこと嬉しいです!
      ふぞろいには合格・A答案が載っています。
      彼らの答案(果)から、なぜこれを書いたのか(因)を
      遡ることができるという良書です。ぜひ使い倒して
      くださいませ!

  2. サトシ より:

    とても参考になりました。ありがとうございます。

    >>「なぜこの解法でこの解答になるのか?」「どういう考え方でこの解答にたどり着くのか?」という思考プロセスを自分なりにかみ砕いて理解すること

    まさにこれだと思いました。実際、LECもそれと同じようなタイトルのオプション講座がありますし、僕が通っているTACも講師が同じようなことを復習でするように指導しています。

    僕が2次試験を受けた平成30年も、事例Ⅱは経営資源についてどの設問にどれを当てはめればいいか、事例Ⅲは第2問と第4問の解答内容を逆にしていないかなど、試験後に様々な議論を呼んでいました。
    その際、なぜその解答になるかを他の受験生に聞いても「・・・」という状況で、明確に「これだからこの解答になる」と答えられた人は(合格した方もいましたが)いませんでした。
    まるで一種のギャンブル大会で、少なくとも僕の周りは「たまたま当たったから受かった、外れたから落ちた」となっていました。

    でも、試験である以上、思考をトレースできれば明確な根拠をもった解答ができ、得点もきちんと取れるはずですよね。
    復習用のシートに「思考のトレース」の欄を設けようと思います。

    1. おべんと君 より:

      サトシ様

      コメントいただきありがとうございます!
      ご参考にしていただけて嬉しいです!
      色々諸説ございますが、国家試験なので
      作問者の方が書いて欲しいと思っている方向性は
      あるのだと思っています(私は思ってました)。
      そのため、過去問などで思考プロセスをある程度
      固めていくことは、安定した解答が書けるのでは?
      と考えていました。
      トレースは時間がかかる作業ではありますが、頑張ってくださいませ!

  3. 今年こそ より:

    大変示唆に富むご助言でした、ありがとうございます。全く同感に思います。

    私には最初で最後の2次試験ですが、回答文の点になるロジック構成のためには一次知識を再度整理して、叩き込む作業を早めにやろうと実践しています。
    与件分から、単に当たりのキーワードを拾って作文するのでは、筋が通らなく、評点も低いわけですね。考え方、プロセスが本当に重要です。

    最新のふぞろい13でも、一次知識のまとめが頻繁に出てきます。
    これです、これでいきます!

    1. おべんと君 より:

      今年こそ様

      コメントいただきありがとうございます!
      お役に立てたこと嬉しいです!
      何度も同じ過去問を解きますと、さすがに
      答えを覚えてしまいますが、そんな時こそ
      思考プロセスを振り返っていただければと思います。
      ぜひ頑張ってくださいませ!

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