事例Ⅱの攻略法 必見!フレームワークつき

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みなさん、おはこんばちは。キャリコン診断士のブブです。
今回は事例Ⅱの攻略法についてご紹介したいと思います。

■中小企業とは
ところで、あらためてご質問があります。
少し想像してみてください。
みなさんが、これから支援(敢えて試験とはいいません)しようとしている企業はいったいどんな企業なのでしょうか?
経営資源が充実して(人・モノ・カネ)戦略が幾つも考えられる企業なのでしょうか?
例えば定期的に新卒採用者が補充され、専属の人事部がカリキュラム化した教育でしっかりと育成し、TVCM等の広告費を投下することでブランドは市場に幅広く認知され、自己資本が充実しているような、そんな企業。

そうではないですよね。

捻出した利益からコストを抑えて求人募集を行い、その人材を各現場の人間が実践を以って早期に戦力化し、かつマルチタスクな活躍を求める。
といった感じで限られた経営資源で何とかやり繰りしている。それが私たち中小企業診断士が支援するクライアントなのです。

その実情を理解しなければ、相手には響かない(試験ではドツボにハマる)結果となります。

■中小企業診断士の役割
では、そんな中小企業が経営資源の充実している企業と伍して勝ち残っていくためには、どういう考え(戦略)を取るべきなのでしょう。
私が2次試験対策について学んでいるなかで、ふとこんなフレーズが思い浮かびました
「弱者の戦略」
野球ファンならご存知の方も多いかもしれません。野村克也監督。通称ノムさんが書き上げた本です。
戦力の充実したチームに対して、戦力の劣るチームが勝つためには・・・?
欠点はあるけれども、磨けば他を圧倒できる強みを見つけ出し、戦力として機能させる。
入団当時、非力で打力に全く期待されなかったショート宮本は、日本一の守備の名手といわれる強みが発揮され、守備の生命線であるセンターラインをがっちり固めていきました。
相手が総力で上回るならば、個々で勝てるポイントを見つけ出し、その土俵で勝負する。
一塁ランナーがいかにも走るフリして、ピッチャーの神経を打者に集中させない。そして盗塁させないとするピッチャー心理を突き、打者には速球系を狙わせる。その勝てるポイントを作るために、走塁技術と心理戦を磨いたというのも野村さんならではだと思います。

細かな野球話で恐縮でした。_( )_

まさに、中小企業診断士は、この「弱者の戦略」を前提として診断、助言していく役割なのです。

■支援先を理解する
日々、いろいろな課題を抱えつつ経営している支援先となる中小企業の社長。
それでも、それらを乗り越えて事業をしたいという想いの根源は何処なのでしょう?
支援する企業の光る要素=強み、経営資源は何処にあるのでしょう?
それは、先代から受け継いできた「〇〇へのこだわり」なのかもしれません。
そして、従業員がお客様の笑顔を見たくて培ってきた「対面販売力」なのかもしれません。
そういった企業先の想いや強みをしっかりと私たちが把握する事がまず求められます。
(与件文をしっかりと読んでくださいね。)

■多くの中小企業が採用すべき基本戦略
そして、そこから導き出されるべき基本戦略は何か?
中小企業の多くが行うべき基本戦略は、何処にでもある商品やサービスではなくて、この事例企業だからこそできる「差別化」を特定の市場セグメントに対して「重点的に」行うことです。

 

 

 

※「弱者の戦略」に基づいた事例Ⅱに対する考え方を理解するには最適な本だと思います。休憩がてら、気分転換に斜め読みはいかがでしょうか??

■誰に
その「差別化」して「重点的に」提供する相手(お客様)は誰なのか?
「差別化重点戦略」ということは、つまり特定の市場セグメントを絞り、ターゲットを絞らなければなりません。
逆に言えば、戦わないフィールドを決めていくともいえます。
例えば
(ジオグラフィック観点では)地理的な切り口で考えれば、どの範囲までがお客さんなのか。関西圏なのか。或いは更に狭い〇〇駅から徒歩圏なのか。
(デモグラフィック観点では)年齢、世帯規模、所得層等で考えれば、インバウンドなのか。女性なのか、子ども連れの家族なのか、高所得層なのか、等。
(サイコグラフィック観点では)ライフスタイルやパーソナリティ等で考えれば、自然嗜好なのか、和の風情に惹かれているのか等。

■何を
そして、想定したお客様に対して、支援する企業は何を提供していくべきなのか?
その際の基本ポイントは、磨けば更に光る「差別化」できる要素≒強みと、外部環境で機会となっている要素を掛け合わせながら、拾い上げていく。
例えば、平成30年度の問題を例とすれば、(誰に=和の風情を好む市場が伸長しているインバウンド宿泊客に対して)、地域の名刹古刹巡りを伴うサービスを提供。
或いは、培ってきた芸術家、文化人との交流を深められるサービスを提供。
等が考えられます。

■どのように
それは、どのように行っていくのか?
例えば先の例では、
英語堪能なスタッフが案内。
或いは、地域文化に造詣が深いボランティアと連携し、十分に活用されていない大広間を活用。
等が考えられます。

■何のために
では、それによって何を狙うのか?
例えば先の例では、他にない芸術家文化人との交流体験による高付加価値化リピート率向上による収益性を向上
英語堪能なスタッフの案内により、インバウンド客にSNS投稿を依頼して新規顧客層の拡大による売上拡大

以上のように論理展開するロジックツリーを考えていくことで事例Ⅱを攻略していくのです。

因みに私が昨年、先人の資料を参考にカスタマイズした事例Ⅱのフレームワークがこちら(PDF版)です。
是非、自分流にパクッて、カスタマイズしてください。

 

 

試験ではなく、支援。その心を胸に刻み真摯に問題と向き合えば、おのずと答えは見えてきませんか?
油断せず、そして焦らず臨めば、ぜーーーーったい、あなたは受かりますから!

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