”パニック”との上手な付き合い方
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一発合格道場 夏セミナー2019
東京:8月10日(土)
大阪:8月11日(日)
名古屋:8月24日(土)
時間・場所は後日告知いたします。
ぜひご予定ください!
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こんにちは、いよっちです。前回までの記事はこちら。
1次試験まであと2週間。ここまでくると、なんでもかんでも頭に詰め込んで、というよりも、心身に掛かるストレスを減らしながら8月上旬に自分のピークを迎えられるよう調整することの方が重要になってきます。
前回の記事では、いつものパフォーマンスを発揮するための動作を予め決めておくことをお伝えしましたが、メンタル系のシリーズとして、今日は本番当日でのメンタルコントロールのお話です。
結論を先に言うと、「パニックは誰にでもやってくる。どう振舞うかを決めておくことが大事」と内容をお伝えします。
1. 「合格」するには「不合格」にならなければよい
当たり前の話ですが、試験に「合格」するには、「不合格」にならなければいいんです。
では、不合格になる状態とはどういうものか。ごくごく単純化すると下の2つのうち、いずれか(もしくはどちらも)ですよね。
①知識・能力が不足していた
②知識・能力があるのに当日発揮できなかった
知らない問題ばかりだった、解法を思い出せなかったというのは①ですね。事前準備が十分でなかったのだから、「不合格」という結果になっても、これはある意味しょうがない。
一方、②の実力が発揮できずに不合格になるのは悔やみきれません。
冷静に考えてみれば解けたはずなのに、、
なんでこんなつまらないミスしてしまったんだろう、、
本番特有のストレス(プレッシャー)が焦りを生み、いつも通りのパフォーマンスを妨げるわけです。
焦りが思考を奪い、
思考が時間を奪い、
時間が得点を奪い、
得点が合格を奪う。
本番に力が発揮できないのは、負の連鎖の根源にある焦りが原因になっている場合が多いのではないかと思います。
その最たる例が”パニック”ですね。
先日のきゃっしいさんの記事でもメンタル面の重要性が語られているように、試験当日、大なり小なり、あなたをパニックに陥れる要素が必ずあります。パニック状態とどのように向き合うか、自分自身の体験談をもとにお伝えしたいと思います。
2.いよっちのパニック体験談
最初にお伝えしておくと、私はどちらかと言えば「本番に強いタイプ」だと思っていました。
今までの人生を振り返ってみると、小学校の水泳大会や陸上大会では大会当日に自己新記録を出しちゃう奴でした。(いつの話だ・・)
そんな自負があったので、パニックをどこか他人事のように考えていたのも事実。「パニックってメンタル弱い人がなるやつでしょ?」と。
そんな私がパニックに陥る体験をしたのは簿記2級の試験でのこと。(診断士試験と直接関係ありませんがご容赦を)
簿記2級の試験は、毎回出題形式が決まっていて、第1~3問が商業簿記(60点)、第4~5問が工業簿記(40点)という出題・配点です。
商業簿記はどちらかというと会計知識をベースにしつつ、細かな論点が出題されたり、どちらかというと難易度高めに感じていました。一方の工業簿記は、必要な知識が少なく、出題パターンがだいたい一緒です。それを踏まえて、以下をルーティーン化していました。
①工業簿記を先に解く。9割確保する。
②商業簿記は後回し。6割取れれば充分。
苦手意識のあった簿記の克服のために受験を決めたこともあり、一般的な受験生よりも多くの時間を割いて試験対策をしていました。さぁ、準備は万端です。
さて、試験当日。
試験開始の合図が鳴ると、いつものように第4問から着手しました。
ふむふむ、直接原価計算の問題か。
でも、なんだこれ、初めて見る出題形式だぞ。何を問われてるんだろ。。全然解答までの道程が見えない。。
でもまぁ、えーっと、いつもだいたい最初にやるのは、、、ってあれ、何からやるんだっけ?いつもの解き方ってなんだっけ?
なんて考えているうちに、あっという間に5分が経過。進捗はゼロです。
目の焦点が合いにくくなり、周辺視野もどんどん暗くなってくる。
頭で考えているようで、すべてが空転状態。
周りの受験生の筆記用具や電卓の音が気になりだして、早く解かなきゃという焦り出す。
脂汗が止まらず、シャツがじんわり濡れてくる。
「あぁ、これがパニックというやつか・・・」
堪忍した私は、一度ペンを置き、ふーーーっと息を吐き、天を見つめました。
「あぁ、これが診断士試験じゃなくて良かった」なんて心の中で呟きつつ、「もういいや、どうせ不合格だわ。次いこ次」と第5問に着手します。
第5問は、一転して”いつものまんま”という出題形式でした。特に頭を使わずとも、自然に手が動きます。解いていくうちに、焦点や視野も回復し、周囲の音も気にならなくなり、いつの間にか脂汗も引いていました。
第5問を解き終えたときには、”いつもの自分”にすっかり戻っていました。
第1問に着手する前に、先ほど大苦戦した第4問をチラっと見てみると、あら不思議。なんでこんな単純なことに気づかなかったんだろう、と思えるほど解法手順が浮かびました。先ほどまでのパニックが嘘のように、スラスラと手が動きます。
結果的には、一度は不合格を覚悟したほど大苦戦した第4問も含め工業簿記は全問正解。商業簿記である意味”いつもの通り”苦戦したものの、合格ボーダーの70点を確保し、無事合格しました。簿記2級に合格した事そのものよりも、パニックから脱却できた経験がなにより診断士試験への自信につながりました。
3.パニックは誰にでも起こり得る
私は、普段あまり物怖じも緊張しないタイプですが、それでもパニックに陥りました。その人の性格やタイプ、人間性など、全く関係なく、誰にでもパニックになる可能性はあると認識しておくことが重要ではないかと思います。
むしろ、「自分はパニックとは無縁」と思っている人の方が要注意です。得意な科目でパニックになりやすいのかもしれません。「自分はこの科目は得意なんだから、分からない/解けないはずがない」とドツボにハマりがちです。
あくまで私の場合ですが、
①一度ペンを置く
②深く息を吐く
③天井を見つめる
④次の問題に移る
というルーティーンを確立できたことに意味があったと思っています。
昨年受験された方は(忌まわしい?)記憶にあるかもしれませんが、昨年の2次試験の事例Ⅳの第2問(要求CFの問題)が出題されたときも、上記①~④と全く同じことをしました。思わぬ難問にパニック寸前でしたが、そんな時は①~④をすると決めていたので無事にパニック回避につながりました。
冒頭でもお伝えしたとおり、パニックは誰でも陥る可能性はあります。
× もしパニックになったらどうしよう
〇 きっとパニックになるだろうから、こうしよう
自分がパニックになる前提で、対処方法を具体的行動のレベルまで落とし込むことで、「不合格」にならない可能性を高められるのではないかとかと思います。
1次試験では1問あたりの配点はさほど高くないため他の問題で十分挽回可能ですが、2次試験ではさらにパニック対策の重要性は増してきます。
1問あたり20~25点配点の問題が多く出題され、1問でも大ミスしたら即・不合格。そんなプレッシャーの中で受験しなければなりません。
今のうちからパニック対策を心がけておけば、きっと2次試験に進む皆さんにとってきっと有益なはず。そんな思いでパニック対策の重要性をお伝えしました。
今日も最後までお付き合い頂きありがとうございました。
以上、いよっちでした。