過去問と超高効率「ループ学習法」

*:*夏セミナーのお知らせ*:*

一発合格道場 夏セミナー2019

東京:8月10日(土)

大阪:8月11日(日)

名古屋:8月24日(土)

時間・場所は後日告知いたします。
ぜひご予定ください!

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みなさん、おはようございます。なおさんです。

7月になりましたね。1次試験まではちょうど一か月、いや今日を入れてあと31日と言った方が良いでしょう。
みなさん、順調に進んでいる方も、ちょっと遅れを感じている方も、いまひとつ自信が持てない方も、大丈夫です。
31日あれば結構なことができます。一段階、ギアを上げてアクセルを踏み込んでいきましょう。

2年前に私が1回目の1次試験を受験した時の話をします。
私の2017年の1次試験結果は、
経済(60)、法務(68)、情報(76)、中小(62)
でした。勉強を始めたのが2017年4月でしたので、「4か月で7科目は無理。今年は半分科目合格して2年計画にしよう」と考えました。
また、さらに4か月間の学習計画を、
・4月:情報(得意科目は早めにクリアして安心する)
・5月:法務(会社法と知財はそこそこ知ってる)
・6月:中小(知らないことばかり、暗記科目は直前期)
・7月:総合復習
と立てました。

気が付かれましたか?当初の学習計画には、経済が入っていませんね。

実は、6月末まで進んだ時点で、情報、法務、中小がわりといい感じに仕上がっていましたので、「予定通り3科目で行くか、欲をかいて経済を追加して2年目を2次関連の3科目のみにするか」で悩みまして、結論として「7月から経済の勉強を開始して4科目受験する」決断をしました。
それまで経済学は一切学んだことが無かったのですが、勉強を始めてみると“理系”の私と相性が合ったのか3週間で一通りの勉強が終わり、最後の一週間を総合復習の時間に充てて、1次試験を迎えることができました。
結果は前述のとおりです。
(「限界**」は、「なんだ微分じゃん」という感じですんなり理解できました。それにしてもスレスレでしたね。(^^; )

ね、今からでも1科目くらいならゼロから始めて科目合格まで持っていけるだけの時間があるのです。
ただ、漠然と過ごしていても効果は薄いので、本日は私から残り31日を最大限に活用するためのポイントと「ループ学習法」について解説したいと思います。

1.教材は過去問に絞る

教材は「過去問」だけに絞ります。ここまで勉強を進めてきた皆さんですから、既に理解している分野と、いまひとつ曖昧な分野が共存している状態かと思います。理解している分野のテキストを改めて読み返すのは時間のムダですので、テキストは教材として効率が悪すぎます。過去問を解きながら、過去問の解説では理解できないときにだけ開いて確認すれば十分でしょう。もう、本棚にしまっちゃいましょう。

スピ問も実際に出題される問題よりもやや易しく作られていますので、合格レベルに持っていこうとする現時点では少しもの足りません。まだ解いていない分野やクリアしていない問題が残っていると不安かもしれませんが、こちらも本棚にしまっちゃいましょう。

こうしてみなさんの手元には、受験する科目の「過去問」だけが残りましたね。これで準備はOKです。

2.各科目にかける時間を決める

残りの31日間を科目ごとに割り振ります。心配性の方は7科目全部を一通り当たっておかないと不安かもしれませんが、1次試験の得点を最大化するためには、科目ごとの進捗状況によって思い切って傾斜配分するのが良いと思います。
同じ時間をかけた場合でも、既に80点に達している科目の加点量と現在40点の科目の加点量は異なります。40点の科目が60点に達することは大いに期待できますが、80点の科目が100点になることはありません。
そもそも100点を目指す試験ではありませんしね。
出題傾向によるばらつきを考慮して「70点」を目標ラインとした場合、
・70点オーバーが見込める科目は、週末に半日振り返るだけにするなど思い切って極小化する。
・残りの科目は未達度合いに応じて重みづけをする。60点の科目はマイナス10点、50点の科目はマイナス20点なので、50点の科目に60点の科目の倍の日数を与える。
・31日間で3~4週できるように周期的に配置する。月初に学習して試験日まで放置することのないように。周期的に学習することで記憶定着を図る。

さて、これで過去問を周回する準備が整いました。それでは、いかに周回するかについて私の方法をご紹介します。

3.超高効率「ループ学習法」

この学習法は、私が学生時代から愛用している方法です。問題集を2周、3周と解いていくときに、この手順に従えば、理解できている項目はあっさりと、苦手な項目はとことんしつこくループ学習することができます。
それでは具体的に手順を解説していきましょう。

一周目:
まず、1周目は過去問を順番に解いていきます。そして不正解だった問題には、シャープペンで「〇印」をつけていきます。また、何となく正解だった、2つに絞り込んで当たった、という状況のものにも印をつけます。
診断士試験では、正解、不正解はもちろんですが、正解の選択肢が正しく選択でき、かつ不正解の選択肢も不正解であることが判断できていることが重要です。
ですので「全ての選択肢を正しく正誤判定し、正解した」もののみを「合格」とし、それ以外のものには「〇印(次回も解くマーク)」をつけていきます。時間があれば、正しく正誤判定できなかった選択肢の「解答・解説」を紙に書き写すのも良いと思います。

問題に〇印をつけた状態:

解答・解説を書き写したノート:

二周目:
二周目は、一周目で「〇印」が残っている問題だけを解いていきます。判定は一周目と同様に「全ての選択肢を正しく正誤判定し、正解した」もののみを「合格」とし、合格した問題は「〇印」を消しゴムで消してしまいます。
つまり「合格出来たらもうやらない」ということです。

時間があれば、正しく正誤判定できなかった選択肢の「解答・解説」を紙に書き写します。感覚的には、2周目で〇印が半分くらいに減っていきます。

三周目:
三周目も同様です。〇印が残っている問題を解く、選択肢を正しく正誤判定して正解したら〇印を消す、正しく正誤判定できなかった選択肢の「解答・解説」を紙に書き写す、と進めていきます。

ちょっと手間がかかるように思いますが、二周目、三周目と進むにつれて〇印の数は減っていきますので、どんどん周回スピードが上がっていきます。三周目あたりになると数時間で過去問が一周できる感じですね。
既にご理解いただいたと思いますが、この「ループ学習法」は、得意な項目はあっさりこなし、苦手な項目は高密度・高回転で勉強することができますので、この手順に沿って過去問を解くだけで、勝手に時間のバランス配分ができるというメリットがあります。

人によっては「正解したものにチェックマークを付ける」という逆のマーキングをする方もいらっしゃいますが、その方法だと周回数が進行した時に問題集が「ぐちゃぐちゃ」してきて、どれがもう1回やるべき問題かが一目でわからなくなるというデメリットがあります。上記の方法だと、周回を重ねると「残りの苦手分野が絞り込まれてあぶりだされる」「だんだん〇の数が減っていき、モチベーションが高まる」というメリットがありますのでおすすめです。

是非、「過去問に絞る」、「苦手分野/曖昧な分野の高速周回」で得点を積み増して、見事一次試験を突破されることをお祈りしています。

以上、なおさんでした。

 

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過去問と超高効率「ループ学習法」”へ5件のコメント

  1. ウルトラゾーン より:

    他の人の勉強のやり方を聞く(見る)のはためになりますねー。
    私も過去問については、同じようなやり方をしていたので、これでいいんだと励みになります。
    私の中では、過去問を解くのは、ある意味仕訳けをする作業といった感じですね。
    私の場合は、もう少し記号が多くて6種類ありますが。過去問を解くのはこの記号を使って問題を仕分けしていく作業といったイメージになってます。

    1. なおさん より:

      ウルトラゾーンさん、
      コメントありがとうございます。
      6種類とはかなり細かくやられてますね。
      私の場合は「できた」のハードルを高めに設定して、「できた」か「できない」かだけでやってます。
      ですので「ちょっと不安だからもう一回解いておこう」というものもマークを残して「できていない」に分類しています。
      確かに、もう少し細かく分類すれば、さらに効率が上げられそうに思います。私も参考になりました。
      ありがとうございます。(^-^)/

  2. なおさんn より:

    匿名さん、コメントありがとうございます。
    私はTACの過去問を使っていましたので、5年分になりますね。
    印が無くなって物足りない!と感じる方は診断協会のHPからさらに遡ってもいいかも知れませんが、印が消えた時点で合格レベルに達しているという見方もありますね。(^^;
    余力がある方は、2次の事例Ⅳ(財務)を始めてみるのも良いと思います。1次と重なる部分もありますし、事例Ⅳの強化には時間が必要ですので。
    ご参考になれば幸いです。(^-^)/

    1. 匿名 より:

      なおさん
      さっそくの回答、有難うございます。5年分プラス事例Ⅳに挑むことにします。

  3. 匿名 より:

    ご提案、有難うございます。参考になります。質問ですが、ここでの過去問は過去何年分を指していますか。やはり5年分でしょうか?

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