【渾身】QC7つ道具と新QC7つ道具

みなさんこんにちは!ちこまる(仮)です。合格体験記はこちら

また、過去記事はこちらです!今日の記事は8回目。すっかり初夏の陽気ですね。

今日の記事はおよそ4300文字。9  分程度お時間ください♪

渾身シリーズ!今回は運営管理から!

渾身シリーズが続いています!!みんなの記事、わかりやすいですねー!!

しかし…ちこまる(仮)の1次試験合格は2017年。企業経営理論・情報・中小に至っては2016年合格なので、記憶がヒジョーーーーーに、薄いです…。

さて困りました(冒頭から)笑。ということで、私の大学の専攻が機械工学だったというだけで、運営管理を選択してみます。ちなみに今のお仕事はほぼ無関係ですが、こんなところで皆さんのお役に立てるなら良かったとします。(しかし1年目には受かっていないあたりが学んだことが相当消えていた証…笑)

というわけで、今回は運営管理から、新旧QC7つ道具です!いってみよー!

新旧QC7つ道具についてのまとめはこちら。(ITOさん)

新旧の比較記事はこちら。(Ozさん)

QC7つ道具の詳細はこちら。(ひろちゃんさん)

QC7つ道具とは?

生産管理のうち、品質管理をする際に使っているフレームワークのようなもの、という理解をしています。対象となっているのは、生産現場であり、1点ものを作る工房的なところではなく、同じものをたくさん作っている工場が圧倒的に多いですから、求める品質基準を満たすかどうかを確認する必要があります。適正な品質の品物を維持し、問題が起こった時に分析するツールとしてQC 7つ道具を使っているのです。旧は全て数値データを扱うところに特徴があります。

散布図

皆さんも一度は目にしたことがあると思います。2軸があって、たくさんの点がプロットされていて、相関関係があるかどうか調べる、アレです。例えば、勉強時間が長い人は得点が高い、とか。1次試験の財務会計の得点が高い人は、事例Ⅳの得点が高い、とか。◯◯が高いと△△も高い、という状態のことを正の相関がある、と言います。その逆(◯◯が高いと△△は低い:例えば勉強時間が長い人は睡眠時間が短いとか)のことを負の相関がある、と言いますね。他にも、概ね相関関係がありそうに見えて、一つだけ全然別のところにプロットがある時「異常値がある」と言います。春セミに出てくださった皆さん、2次試験と得点の相関関係のグラフで、右上にはみ出しまくっていて、異常値(飛び抜けて学習時間が長いが、それに比例して点数が高かったわけではない…)となっていたのは私です(笑)。

他にも条件があるのではないか?と考える場合は、2軸で分析し続けるのに限界が来ますから、他のツールも使っていくことになります。

加えて、相関があるように見えているけど実はない、というときは偽相関があると言ったりしますが、論点としては優先順位は少し下がると思います。

チェックシート

チェックシートは、グラフや表にまとめる際、何がいくつあるか、カウントするのに使ったりします。そのデータをもとにヒストグラムなどを作っていきます。見た目はぜひGoogle先生画像検索機能を使ってください。

ヒストグラム

データにどのくらいばらつきがあるかを確認するための棒グラフです。いちごを76個収穫したとして、大きさごとにグループ分けをして、数を数えてグラフにした、ということを考えてみてください。一番スタンダードな大きさは中央の二つであることがわかりますね。外れているところをどう集約させるか、とか、この76個が10,000個のうちのサンプルだったとすると、全体で同じ割合ならこれくらいの数があるね、なんていうことがわかります。山の高さが高くて勾配が急だと、概ね集まっていると言えますし、緩やかな勾配だと、幅が広いということもわかります。

パレート

全体をグループごとに分け、多い順に棒グラフで表し、折れ線グラフで累積の割合を示したグラフです。不良品カウントをして理由の多い順に並べて、どこまでに対策を打つか、などで使ったりします。

管理図

製品の大きさなど測定できる数字を時系列順にプロットして、生産ラインが安定的に稼働しているかどうかを判別するのに使ったりします。先ほどの散布図とは違い、規則性がないのが通常で、基準内であっても規則性がありそうな場合は生産ラインに何かが起こっているかも?ということを疑ったりします。一定の幅の中に収まるように管理していて、基準内の上限値を表す線をUCL、下限値をLCLと呼び、それを超えた場合は異常値とします。異常値がないこと、規則性がないこと、が正常な状態です。

特性要因図(フィッシュボーン)

これは以前2次試験でもカット野菜工場で取り上げられたことがありました。ある事象が起こったとき、その原因を洗い出すのに使われる図です。見た目が魚の骨のような形なので、フィッシュボーンと呼ばれています。

層別

母集団をいくつかの層に分類することです。図というより考え方に近いかもしれませんね。全体をまるっと見て傾向がよくわからなかった場合、いくつかのグループに分けて傾向があるかどうかを見たりします。例えば、作った日で分けてみたり、湿度で分けてみたり、作った人で分けてみたりすると、こういう条件の時はこうだね、ということが言える可能性が出てきます。

QC7つ道具の覚え方!

はい、ここからは語呂合わせです笑。QCについては既出記事もありますが、唯一の違い!

さん(散布図)チェ(チェックシート)ヒッ(ヒストグラム)パレ(パレート)管(管理図)特(特性要因図)層(層別)!

呪文ですね…。この語呂合わせに意味づけるのは至難の技だったので、魔法の呪文として飲み込んで覚えました笑。唱えるとなぜか染み付きます。合格するおまじないと思って覚えてみてください。

続いて、新QC7つ道具!

はい、ここでようやく半分です。新QCの方は数値を扱うものは少なくて、どちらかというと法則性までわかったけど複雑な因果関係でよくわからん!というのを整理するためのものが多いです。ホワイトカラーで働かれている方にとってはむしろこっちの方が馴染みがあるかもしれませんね。ここまでエクセルなどでそれっぽい図を作ってみたのですが、ここからは、作るのが大変…先人(Google画像検索先生)のお力も借りながらお読みください笑。

親和図法

何かのアイディア出しやブレインストーミングをわーっとして、はてこれをどう整理しよう?となった時、最初に使ったりするのが親和図法だと思います。ある程度似ているもので固めて、関連があればタイトルをつけたりとか、これとこれの組み合わせで新しいアイディアを作ってみよう、とかそういうことに使います。

連関図法

問題や課題があり、その要因が複雑に絡み合っているときに登場します。いろんな要因があるけどそれぞれって関連してるのかな?とかこれを解決したら芋づる式に色々いけるんじゃない?というあたりをつけられたりします。

見た目としては解決したい問題が中心に据えられていて、要因が取り囲み、関係していそうな要因同士が矢印でつながれています。

系統図法

目的に対する手段を考え、次にその手段を目的とおいた時、それを達成する手段は?というように段階を追って展開していきます。

合格するために(目的)何をするか?という問いに対して、勉強する(手段)を考えたとします。次に、勉強するために(目的)何をするか?という問いを立て、朝早く起きる、という手段を考えたとします。さらに早く起きるために(目的)何をするか?という問いを立てて…という流れです。

アローダイヤグラム

これは、みなさんもご存知のPERTです。名前が違うんですね…(ややこしい)。丸があって、矢印でつながれていて、工程にゆとりがあるところはどこなのか?全くゆとりなしなのはどこなのか?がわかったりする、計算していくあいつです。

マトリックス図法

2軸の要素での関連性を見てどこに着眼していくと良いかを探すものです。分析していくと縦や横の軸の項目が増えていきます。交点には関連性の評価(◯△×)を入れていき、丸がついたところが着眼点です。

ちなみに今回この記事を書くために全ツールを色々調べてみたのですが、マトリックス図法にもいろんな種類があるみたいですね。(なので深追い厳禁です。違う資格になっちゃうので)

マトリックスデータ解析法

マトリックスは実は双子でして、弟の方です。これだけ、新QCの中で唯一数値を扱うツールです。2軸に分けてプロットし、相関をみたり少数派なのはどれなのか?それらの違いはなんなのか?を明らかにするものです。

PDPC法

一番理想のルートはこうなんだけど、こういうことも起こるかもしれないからそんな時はこうしよう、という計画をあらかじめ立てて置いたりしますよね。それを表した図です。

起こり得る問題など想定して対策を立てておくというものですね。試験当日電車が遅れるかもしれない、そんな時は別のルートをとっても間に合うように早く出よう、とか、忘れ物をするかもしれないから、最寄りのコンビニを確認しておこう、とか、そういったものです。理想のルートを楽観ルート、何かが起こるかもしれないルートを悲観ルートと呼んだりします。

新QC7つ道具の覚え方!

これも語呂合わせでなんの意味も見出せませんが、

新連携アロマとP!と覚えました。

親(親和図)連(連関図)系(系統図)アロ(アローダイヤグラム)マト(マトリックス兄弟。図とデータ)P(PDPC)

はい、これも唱えましょう。合格のおまじない(再)ですね。

おまけ

機械工学出身だったので、生産機械については割と馴染みがありました。実物を見たことがあるってのは結構いいんだな、と思ったのですが、便利な世の中!そんなもん見たことなーい!というあなたにはYouTubeがあります。生産機械の名前を検索すると動いている様子が見えると思います。動画学習法、おすすめです。

あともう一つ、大学の授業で生産ラインの設計という実験があり、非常に楽しかったのを覚えています。4人1グループでブロックの車を4台組み立てます。工程については指示されていて、4人でどういう作業分担をすると一番早く作れるのかを考える、というものでした。ストップウォッチで工程毎の時間を計って平均値を出して、この人にこの作業、という話し合いを進めていきました。複数人で協力して何かを作り上げることは結構あると思うのですが、そんな時にも役に立ちそうですね。

 

ということで、今回は新旧のQC7つ道具をまとめてご紹介しました!

今回も最後まで読んでいただいてありがとうございました!

以上、ちこまる(仮)でした!また次回〜!

 

 

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