【合格体験記】自分をしっかり把握して合格!! なおさん
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✿:❀ 道場ロケットスタートセミナーのお知らせ ✿:❀
一発合格道場 診断士ロケットスタートセミナー2019 in東京
2019年1月12日(土)12時半開場、13時開始。15時半~16時終了 @勝どき区民館
・2018年の診断士2次試験合格者向け対象
・参加費:1000円(別途、17時~19時にて懇親会)
・定員:50名予定 (好評につき再増枠しましたが、残り僅かです!)
・申し込みはこくちーずにて
実務補習・実務従事、企業内、転職、独立…など診断士活動のリアルをお伝えします!
活躍する診断士になりたい方、同志を探したい方はぜひお越しください!!
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おはようございます!ヒロちゃんです。
年末年始のお休みも残りあとわずかになってきましたね~
そろそろ早寝早起きの習慣に戻したいのはやまやまですが、
朝起床時の寒いさなか、なかなか布団から出れませんよね~…
皆さん頑張りましょうね!!
さて、昨日のzenzenの投稿に引き続き、本日も合格体験記の紹介です。
本日の合格体験記を寄稿してくださったのは「なおさん」です。
では、どうぞ!
==========ここから寄稿==========
(0)受験生情報
名前(HN):なお
年齢:54歳
(1)診断士に挑戦した理由・きっかけ
私はSPAと呼ばれる小売業で品質保証の仕事をしているのですが、新製品の立ち上げや品質改善で製造委託先の工場へ訪問する際に漠然とした知識不足を感じていました。
2017年3月、とある中小企業診断士の方とお会いした際に、その方の知識ベースの確かさと何より生き生きと仕事されている姿に感銘を受け、自身の知識の体系化にもつながると思い、中小企業診断士を受験してみようと思いました。
(2)学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目
①保有資格:QC検定2級、簿記3級(2018年2月に簿記2級、販売士2級)
②得意科目:運営管理、経営情報システム
③不得意科目:企業経営理論、中小企業経営・中小企業政策
(3)学習スタイルとそのメリット・デメリット
・一次試験対策:独学
①メリット:最も安価に学習できる、自分の都合に合わせて勉強できる
②デメリット:学習ペースを自分で作らなければいけない、不得意な部分も自分で解決しなければいけない、
・二次試験対策:TAC通学(二次本科B、2018年5月~9月)
①メリット:解き方のポイントなどを講師から直接聞ける、不明な個所は質問してその場で解決できる
②デメリット:コストが高い、通学可能な地域に住む人に限られる
(4)合格までの受験回数、学習時間とその作り方
①学習開始時期と受験回数
2017年4月、一次2回、二次1回
②一次学習時間
学習時間:約500時間
(平日:通勤電車1時間、土曜日:4時間、日曜日:8時間 )
③二次学習時間
学習時間:約500時間
(平日:通勤電車1時間+帰宅後1時間、土曜日:5時間、日曜日:10時間 )
(5)合格までの学習法
①一次試験:
勉強開始が2017年4月でしたので、一次試験までの4か月で7科目は無理だと思い2年計画にしました。
2017年は二次試験に関係ない科目4つ、2018年は二次試験に関係ある科目3つを受験しました。
使用したのは、TACの「スピードテキスト」、「スピード問題集」、「過去問題集」だけです。
学習スタイルは、
①通勤電車でテキストを繰り返し読む
②週末はスピード問題集を『ループで』解く
③直前期になったら過去問題集を『ループで』解く
です。これを基本的に「1科目1か月」として、1科目ずつ固めていきました。
『ループで解く』というのは、まず1週目は問題集を解いて出来なかった問題にシャープペンシルで印をつけながら先に進みます。
このとき、何となく正解だった、2つに絞り込んで当たった、という状況のものには印をつけておきます。
つまり、正解の選択肢が正しく選択でき、かつ不正解の選択肢も不正解であることが判断できている状態を正解(=印をつけない)としました。
さらに説明できなかった選択肢の「解答・解説」を紙に書き写しました。
で、1週目が終わったら2週目は、「印のついた問題」だけを解いていきます。
2週目も1週目と同じ基準で、「出来たら印をつけない(ついている印を消す)」、「出来なかったら印を残す(そのままにする)」、「説明できなかったら紙に書く」と進めていきます。感覚的には、2週目で印が半分くらいに減っていきます。
2週目が終わったら3週目、3週目が終わったら4週目とやって、1か月で印を全部消して、「きれいな問題集に戻す」ことを目標に進めていきます。
この方法、得意な項目はあっさりこなし、苦手な項目は高密度・高回転で勉強することができますので、勝手に時間のバランス配分ができるというメリットがあります。(学生時代からの愛用方法です)
2017年8月、計画通り1次試験で4科目の科目合格できました。
翌年の1次試験合格を目指して2017年9~11月に財務・会計、企業経営理論、運営管理を進めたところ、財務・会計が思うように点が取れないことがわかりました。
60点くらいは取れていたのですが、二次では財務・会計がカギになるという情報を得ていましたので、中小企業診断士の勉強を一時中断し、2018年2月に簿記2級を取得しようと「脱線」しました。
2018年2月に簿記2級と販売士2級の試験が終わりましたので3月から診断士の勉強を再開しました。
財務・会計の過去問を解いたところ高得点が取れるようになっていましたので、私にとってはこの「脱線」は正解だったと思います。
②二次試験:
2018年3月、一次試験の目途がついて二次試験の問題を解いたところ、難解な与件文と設問文に何を答えればよいかわからない、解答に至るプロセスがわからない、なぜ模範解答のようになるのかわからない、、、という状態でした。
二次を自力で突破するのは無理だなと判断してTACの通学講座に申し込みました。
8月までは「平日は一次、土日は二次」と切り替えて進めるようにしました。
TACの答練では、毎回その日のうちに復習を行い、できなかった部分を確認するようにしていました。
また、並行して毎月「過去問5年分の縦解き」を行うことで、事例ごとの出題傾向を理解するように進めました。
4月は事例Ⅳ、5月は事例Ⅲ、6月は事例Ⅱ、7月は事例Ⅰという感じです。
事例Ⅳについては、さらに問題集を3冊購入し量を増やしました。こちらも「縦解き」を基本としました。
一次試験の頃には二次試験の「解答プロセス」はできていたのですが、
「解答要素の抜き出しが漏れることがある」
「しばしばTACの模範解答(斜め上解答)とかけ離れる」
「あと5分短縮して見直す時間が欲しい」
という課題がありました。
しかし、解決方法は思いつかず、もやもやした日々が続いた頃に一発合格道場で「だいまつさんの永久保存版」、「きゃっしいさんの解法実況」の記事に出会って「これだ!」と衝撃を受けました。
それ以降は「だいまつさん、きゃっしいさんを(自分に)インストールする」ことを課題として学習を進めました。
(6)学習時・受験時のエピソード
なんといっても一発合格道場でだいまつさんときゃっしいさんの記事に出会えたことが大きいと思います。
記事を読んだ8月末にフリクションのマーカーを6色購入し、9月のTAC公開模試から実践しました。
安定するまでに3週間ほど掛かりましたが、それ以前の「余白にメモ書き方式」に比べて5分ほど時間は短縮できました。
(7)これから合格を目指す方へのアドバイス
一次試験は「正解が公表されるマークシート方式」ですので、努力を続ければ必ず突破できると思います。
通学、通信、独学といろいろ方法はありますが、特に正解はないと思いますので自分の性格やライフスタイルに合った方法で進めれば問題ないと思います。
一方で二次試験は、正解があって無いような不明瞭な試験ですので対応が難しいです。
アドバイスとして言えるのは、二次試験は「設定された箱庭の中で行う推理ゲーム」のようなものだと思います。
受験者の知識や経験が問われているのではなく、「仮想世界の中で、ルールに基づいて、設定された条件をクリアして、ゴールする」のです。
与件文から証拠を探し出し、与えられたヒントに沿って展開を推測し、条件に従って解答を組み立てる。
私は「これはゲームだ」と思うようになってから、与件文からの証拠の抜き出しに漏れがなくなり、得点が安定してきました。
診断士は、中小企業経営者の価値観の世界に入り込み、その世界の中で経営者に寄り添って問題を解決することが求められます。
この視点が二次試験対策で苦労されている方の一助になれば幸いです。
==========ここまで==============
いかがでしょうか?
なおさんの2次試験攻略の大きなきっかけが、我々道場9代目の仲間きゃっしい・だいまつのブログ記事との出会いということもとても嬉しい限りです。
なおさんは当初から2年間かけての合格を目指しされており、計画されていた期間内でしっかり合格しています。
私が共感した部分は、なおさんが財務会計学習でつまずいた際に、簿記2級の学習、資格取得に「脱線」したことです。
私も実は財務会計が苦手で、診断士試験受験生時に簿記2級資格取得に「脱線」しました。
この簿記への脱線ですが、「診断士試験合格には無駄道」のように考える方も結構います。
しかし、少なくとも私のような、「B/S、P/Lってよくわからん…」だった人間にとっては簿記2級は「正解の道」でした。
とはいえ、貴重な学習時間の多くを診断士試験とは別のことに使おうと決断することはとても悩ましいものでした。
多分なおさんも計画を立て直す際にとても悩み、決断されたことでしょう。
これから診断士試験合格を目指す皆さんも、是非ご自身の状況を常にチェックして、PDCAを回しながら自分に合った学習方法を創り上げてくださいね。
なおさん、体験記寄稿ありがとうございました!
本日は以上です。
今日も一日楽しみましょう!!