【中小】2010年白書のテーマ:ピンチを乗り越えて
こんにちはJCです。
昨年も悩んだんですが、
白書の部分を受験生に語るのは難しいんですよね。
そもそも、僕らが学んだ白書は2008年版だし。というわけで、今年も思い切って読んじゃいました2010年版白書。
今日の記事の一番最後に、僕なりに2010年版白書の中で重要と思われるグラフとそのサブタイトルをまとめて、リンクを貼り付けておきました。
どうぞご自由にダウンロードして持っていって下さい。できれば持ってゆく際には ここにコメントを 残してくれるととてもうれしいです。
さて、今日は2010年白書全体を俯瞰して「こんなことが書いてある」というサマリーを記事にしてゆきたいと思います。
厚さ2cmくらいある白書をまとめたし、膨大な数のグラフから気になるものだけを抜き出したので、漏れがあっても許してね。
◆最近の中小企業の動向◆
2009年度版白書はリーマンショックをもろにうけた絵柄でした。
グラフは全て急降下している状態。
2010年度版ではこのグラフが業種・規模のばらつきはあるものの
持ち直しの傾向がみられます。
一方で資金繰りや雇用に関しては依然として厳しくデフレ
や円高の進行を含めて先行きの不透明感は否めません。
実感としても、リーマンショック当時と比べると、企業の業績は回復しつつあり、会社勤めの方はご自分のボーナスの行方等を考えると納得できる印象じゃないでしょうか。
一方で就職戦線は氷河期を下回る低調さですし、金融機関が積極的に貸し出しに走るという状況でもないことは生活実感からも腹に入るものではないでしょうか。
◆中小企業の更なる発展の方策◆
2010年版白書では、厳しい経済情勢下で生き残り、
成長してゆくために徐々に密度を低下させている
産業集積や環境エネルギー問題および
少子高齢化に対する分析を行ったうえで、
円滑な事業承継や中小企業同士の連携、
無理のない省エネ及び省エネ技術の開発、更に
多様で有能な人材確保が重要だと提起しています。
規模のメリットが乏しいというか、人・金・モノ・情報の全てに脆弱な中小企業にとって、連携することで強くなれるという考え方は賛成です。だって、東京の合羽橋道具街とか大阪の千日前の道具屋筋とか面白いもん。
飲食店を開業するための道具がワンストップで全部そろえられる。1店舗だけだったら、そうはいかないですよね。
2010年版白書は東日本大震災の前に出されていますが、エコとか省エネは今現在でも大きなテーマですよね。ここでは主体的に中小企業の持つ省エネ技術やノウハウをビジネスにつなげられたら勝てる(でも極めて少数)ことにも言及しています。
少子高齢化は日本が抱える大きな問題でもあります。
働き手としての人材の確保は重要な問題なので、
女性や高齢者の活用を進めてゆきたい。
そのためには仕事と生活の調和である
ワーク・ライフ・バランスを取れる職場の構築が
大事かと思います。
また、アジアを中心とする世界経済の発展を
中小企業自らの成長に結び付けられないかを
分析し、輸出や直接投資、中小企業にとって、
メリットのある貿易の自由化を推進したいとしています。
特に日本の経済は停滞していますが、欧米の先進国の経済状況も決して楽観的ではありません。
現状の世界経済は中国を筆頭とするアジアの元気によって牽引されていると言ってもいいでしょう。中小企業が日本という狭い、回復の遅い市場を抜け出して、国際化することは成長のカギとなる可能性があります。このためにはやはり人・金・モノ・情報の充実が欠かせないのですが、もともとこの4要素が潤沢ではない中小企業はやみくもに進出するのではなく、慎重に対応してゆくべきではあります。しかしながら、アジアを中心に増大する需要の増加は中小企業自らの強みを活かして成長してゆくためのキーワードでもあると言えるでしょう。
2010年版中小企業白書 白書の概要の最終ページに以下のことばで白書のまとめが記載されています。
ピンチを乗り越えて:今回の世界経済危機は
非常に厳しく様々な課題も存在するが、
中小企業が新事業展開及び創業を行うことなどにより
危機と課題を乗り越える中に、
更に発展してゆくチャンスがある。
ではお待ちかねのグラフとサブタイトル集です。グラフはやっぱりカラーがいいよね。ひとつひとつがけっこう重くなってしまい結構なボリュームとなってしまいましたが、ご容赦ください。
1-1-1
1-1-2a
1-1-2b
1-1-2c
1-2-1-1
1-2-1-2
1-2-1-3
1-2-1-4
1-2-2-1a
1-2-2-1b
1-2-2-2
1-2-2-2
2-1-1-2&3
2-1-1-4
2-1-2-1
2-1-2-2
2-1-3-1
2-2-1-1
2-2-1-2
2-2-1-3
グラフの中に数値があるものは数値そのものを覚えるのは大変なので、傾向だとか、おおざっぱな数値のイメージくらいを頭に焼き付けておくといいですよ。
グラフそのものが問題となるよりも、その中の傾向だとか、数値の多寡が問題となるケースが多い。でも、グラフとサブタイトルの意味を大くくりにつかんでおけば、きちんと対応できると考えています。
こんなたくさんのグラフには目を通せないよ、というあなた!
そんなあなたのために、今週木曜日にはハカセが ピンポイントでハカセ一押しのグラフを紹介してくれます ので、楽しみにお待ちください。
今週が過ぎれば、次は模試。その後はもう本番間近の超直前期です。
これまでこんなに勉強したことがない!と思うほどに全力投球で本試験を目指して頑張って下さいね。
by JC
saburou69様。コメントありがとうございます。ご参考になれば幸いです。
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念のため申し上げますが、来年つまり2014年度の中小企業診断士試験では、2013年に発行された中小企業白書が使用されます。詳しくはこちらをご覧ください。https://rmc-oden.com/blog/archives/1457
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この記事でJCがまとめたのは、2010年版の白書についてですので、2014年度の試験には直接的には関係しません。あらかじめご了解くださいませ。
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なお、2013年版の中小企業白書は、こちらで閲覧することができます。http://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/index.html
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ご参考になれば幸いです!
ダウンロードさせて頂きました。
白書は過去問をベースに学習することも出来ず、悩んでいたところ大変助かりました。
本当にありがとうございました。
ぷりん様・たま様・しげ2様
僕もアラフィフで受験しました。記憶力は弱まってると感じいていたんですが、勉強をやればやるほど蘇ってくるような気がしました。
ぜひご活用くださいね。喜んで頂けるとすごくうれしいです。
なお、章立ての数値が飛んでいるのは、そこには僕が気になる図表がなかったということなんですが、僕の見立てなのであんありあてにはならないかも。ぜひ、ご自身でも作成してみてください。自分で作ると作る段階からどんどん覚えられちゃいますよ。
これをつくろうと思ってましたが、時間がとれず迷ってました。とてもありがたいです。
電車のおともになりそうです。
2-1-1-1もアップしていただけると助かります。
白書グラフ・サブタイトル集、これだけのものを作成して頂くことに頭が下がります。早速有効活用させて頂きたいと思います。本当にありがとうございました。
白書のグラフとタイトル本当に助かりました。
早速ダウンロードさせていただきました。
アラフォーも過ぎ、暗記力に自信がない中、このサイトは非常に助かっております。(昼休みお弁当食べながら毎日チェックしています。)
他の教科が芳しくない時も、最後の中小でピンチを乗り越えられるよう頑張ります。
ピン様・shindanshitalk様
コメントありがとうございました。
仕事中はみつからないように
こっそりやってください。
私もやってました。
ぜひご活用くださいね。
こころから応援しています。
頂きました!
本日完成答練なので、見る時間なさそうですが
来週のたっく模試、本番までに活用させていただきます!
いつもありがとうございます!
ダウンロードさせて頂きました。
ワードファイルなので仕事中もコソコソ勉強出来て重宝します。
有難う御座いました。
ガネーシャくんさん・Sophieさん・むむむさん・ともぞうさん
ご活用頂きすごくうれしいです。
僕自身も診断士として読まなきゃいけないと思いながらも、なかなかできていなかったので、良い機会になりました。みなさんの熱意に背中を押された気分です。
こちらこそ、ありがとうございました。
これからも宜しくお願い致します。
早速ダウンロードさせていただきました。白書を開くのが億劫で、どうしようかと思っていたので、本当に感謝です。有難うございます。
ここまでしますか。お手間だったことでしょう、すごいです。敬服です。
JCさん、お忙しいところ相当な時間をかけて
白書から重要と思われるところをピックアップ
していただきありがとうございました。
ありがたくデータをダウンロードさせていただきました。
中小こそは得点源にしたいと思っていますので、
本当に助かります。
ありがとうございました。
JCさん、グラフ&サブタイトル集
ありがとうございました!
早速速攻すべてダウンロード&印刷させて
いただきました!
お手数をおかけいただき、大変恐縮ですが、
携帯性に優れてますし、細切れ時間の活用にも
すごく役立ちそうです!
ハカセさんのピンポイント一押しグラフも
楽しみにしております!
これからもどうぞよろしくお願いいたします!