脱!タラレバ受験生〈敗因分析の話〉

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こんにちは。そのです。
2回目もタラレバ多年度生のミカタで執筆いたします。

やっと春めいてきましたね!
毎年感じる事ですが、厳しい寒さが過ぎ去った後、必ず暖かい季節がやって来る事を思えば、「諸々そのうちなんとかなるだろう」という気持ちにさせてくれるものです。

この時期のテーマと言えば、例えば他の方も書かれているように、学習計画の立て方。私もどちらかというと計画重視な学習方法だったので、学習計画については色々とお伝えしたい事もあるのです。
です…が!
残念ながら、多年度受験生の場合、その前にやらなければならない事があるのです…。

それが「敗・因・分・析」!

大体「敗因」なんて言葉、嫌ですよね。あまり考えたくないネタでもあります。でも、ここは堪えどころです。
試験合格への道筋は、問題解決のプロセスです。
問題解決には、原因分析→解決策の流れは、最低限外せないのです。ちょっとしたケーススタディだと思って頑張りましょう。

「今年は上手くいきませんでした。原因は〇〇と自分で分かっています。だから、来年は〇〇を強化すべく、今から取り組みます。」

不合格結果を受けてすぐに言い切れる方は、自己分析がしっかりできていて、一見素晴らしく見えるのですが…ちょっと待って下さい。ここの敗因分析は、是非慎重にやって欲しいと思っています。
自分の本当に弱いところを、人は無意識下で見て見ぬふりをしようとするものです。主観的に行わないほうが良いかもしれません。

じゃあ、どういうやり方が良いかな?と、ヒントになりそうな本をいくつか探してみた中で、次の3つの切り口で考える思考法がしっくり来ましたので、今日はこれに沿ってまとめてみたいと思います。

【分析のヒント】

①単純に考える<単純化思考>
②全体から考える<フレームワーク思考>
③結論から考える<仮説思考>

参考:『いますぐはじめる地頭力』 (大和書房 /細谷 功氏)


①単純に考える<抽象化思考>

難しく考えすぎない事です。
不合格となってしまったのは、合格に必要な要素の何かが合格基準に満たなかったからですが、その「要素」自体は、それほど複雑に考えないようにしましょう。

(例)合格する為に足りなかった要素は…

・知識の範囲
・理解の程度
・記憶の精度
・解答の技量

とりあえずこの程度のシンプルさでOKです。
一番やってはいけないのが、もともと単純な事を難解な言葉で言おうとすることです。実は思考が停止した状態で、無意識にけむに巻こうとしている訳ですね。(私もついついやりがちですが…)
「試験は試験」という考え方は、真でもあり儀でもあると思います。ここでは、敢えてそう考えて割り切り、とりあえず次に進みましょう。

 

②全体から考える<フレームワーク思考>

MECE(漏れなくダブりなく)を意識することです。
問題分析の方法は、Why?を5回以上繰り返して真因を追求する「なぜなぜ分析」などもありますが、試験結果には複数の要因が関連している為、一つを深堀しても解決に結びつかない一方で、大事な事が抜け落ちてしまう場合があります。
だから、フレームワークを使いましょう。
例えば簡単なもので、5W1Hで考えた場合、Whatに問題があるのにHowばっかりを深堀していた、というような事もありそうです。

(例)不合格年の自分を分解しよう…

・Why(動機づけ)→目的を見失ってはいなかった。
・What(学習内容)→ファイナンスを理解する学習内容が不足?✖
・Who(主体)→自分で取組んだ。
・When(時間)→苦手科目に割く時間が足りなかった?✖
・Where(学習場所)→予備校の活用は十分だった。
・How(学習方法)→過去問はやったが、得意科目からやっていた?✖

 

③結論から考える<仮説思考>

仮説⇔検証を繰り返すことです。
ここで気を付けたいのは、一つの仮説に拘りすぎてしまうことです。時間をかけず、1カ月単位くらいで見直すのが良いのではないでしょうか。例えば模試や答練の手応えで仮説を見直し、都度検証して新しい学習方法に切り替えていく、なども良いと思います。
ゴールはあくまで合格することですから、逆算して時間配分も考えて、一旦現段階の、敗因分析の仮説を立ててみて下さい。

 

~タラとか~レバ、というのは、言い換えれば「原因は分かっているんだよ!」という事で自分を納得させたい時に出てくる言葉なのかもしれませんね。でも、自分の思考の枠内だけでは、中々真因に辿り着けない事はあるのです。
診断士は頑張れば、合格できる試験ですが、方向を間違えてしまうと、さらに遠回りをしてしまいます。

大丈夫、あなたは、ぜ~~~ったい合格しますから!

その為に、まずは勇気を出して、慎重に敗因分析をしてみましょう。

そのでした。

 

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脱!タラレバ受験生〈敗因分析の話〉”へ2件のコメント

  1. その より:

    zenzenさん、コメント頂きありがとうございました。
    自分を振り返るのは難しいですよね。(書いている張本人も試験に限らず耳が痛い話です…)
    順調に勉強を進められているとの事、お聞きして嬉しく思いました!ノッてる時は是非自分を信じて、頑張って下さいね。応援しています。

  2. zenzen より:

    自分のことを言われているようで、ギクリとしました。
    「自分の本当に弱いところを、人は無意識下で見て見ぬふりをしようとするもの」
    「実は思考停止状態で、無意識に煙にまこうとしている」
    そうかも知れません。
    今のところそこそこ順調に勉強は進めていますが、ご紹介いただいた手法でもう一度敗因を分析してみます。
    振り返りのきっかけを作って頂き、ありがとうございました。

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