【模試活用法】オイラ式【その14】~模試のすゝめ1~

皆さん、おはようございます。毎度毎度の細川です。本日を入れて1次試験まで残り43日、2次試験まで残り121日となりました今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
細川は夏休みから日常に復帰、溜まった仕事をヒーヒー言いながらやっつけています。皆さん、夏休みと模試と借入は計画的に!

というわけで、本日は各予備校で行われる模試の効果的な活用方法についてお伝えします。私の受験生時代のエピソードも交えながら、よく受験生の方に質問される項目についてまとめてみました。

そもそも模試を受けるのか?

①本試験前後を含めたプロセス確立のために
独学者や多年度生にたまにいらっしゃいますが、「本試験まで模試の類を一切受けない」という選択肢は捨てて下さい。模試は必ず最低1回は受けるものです。なぜなら模試は、受けることにメリットしかないからです(時間も手間も受験料も必要なのは本試験でも同じで、デメリットではありません)。
模試は自分の学力をチェックできるだけでなく、その前後も本試験と同じ流れを追いかけてシュミレートできる、絶好の機会です。何もかも本番ぶっつけでは、安心して試験に取り組むこともおぼつかず、不安なままでは本来の実力も十分発揮できません。また「模試」なのですから、失敗を恐れず試行錯誤し自分にとってベストなプロセスを確立していきましょう。

②本試験の予想問題として
1次試験模試の場合は、模試の問題(特に経営法務と中小企業経営政策)がほぼそのまま本試験に出題されたりするので、受けておいて損はありません。これは偶然ではなく、本試験には法令の最新の改正論点や前年度の中小企業白書の内容が出題される傾向があるため、対策がある程度立てやすいからです。実際私も420点ぴったりで1次を突破する等、救われた経験があります。
自分自身で法令の改正論点や中小企業白書を読む余裕がない方は、模試の復習をしっかり行い、出題予想問題として活用しましょう。

どの予備校の模試を受けるか?

①他流試合のすすめ
では、どの予備校の模試を受けるべきでしょうか。
無難なのは大手予備校の模試ですが、自分が通学・通信で受講していない予備校の模試を受けてみる(他流試合)のもアリです。そのメリットは、自分が普段慣れ親しんでいない傾向の問題にチャレンジすることで、試験の傾向が変わったり、意外な問題が出された場合のメンタル面の強化(動揺しない)と柔軟な対応力(どんな問題でも一定点数以上を獲得する)を身に着けるのに役に立つからです。これは特に2次試験対策に有効です。

②模試の受講回数
1次試験対策としては、1、2回程度受験し復習をしっかりやれば十分でしょう。本試験まであまり時間がありませんので、あれこれ手を出して消化不良になるよりは、過去問や普段の問題演習の復習をきっちりやります。
2次試験対策としては、1次試験免除者や多年度生はできるだけ多くの予備校の模試を受けて、メンタル面の強化と柔軟な対応力を養います。
8月以降の話になりますが、ストレート生の方は、3、4回程度にとどめておき、それよりは過去問の研究と解答プロセスの確立に注力しましょう。

③試験会場はどこにするか?
通学の方は、通いなれた校舎以外の場所で、通信の方もできれば自宅ではなく図書館や、思い切って会議室等を借りてやってみるのもアリです。これは模試の会場をいつも勉強している環境と変えることで、何があっても安定したコンディションで試験に取り組むことができるメンタルを鍛えます。実際、試験会場にはさまざまな「ライバル」がいます。台風並みの強風を吹きつけるエアコン、家1軒分の消費電力を賄えるほどパワフルな隣の貧乏ゆすり、やたらアツい視線を投げかける情熱的な試験監督、お尻を8つに分割せんとする硬い硬い椅子…。これらは、あなたに与えられた前向きな訓練(試練?)の場です。そのような状況に出くわした場合は、うまく対応する方法を考える良い機会と捉え、本試験に備えましょう。

また、あえて自宅から遠くの会場を選んで、当日の起床時間や交通ルートの選択を決定する訓練とすることもできます。私が受験生時代、駅から会場までの距離を読み間違えて遅刻したことは合格体験記に書いてある通りです…。

④試験要項の熟読
当たり前ですが、試験の注意事項は熟読しておきましょう。
特にアクセスの方法とその可否(徒歩、列車、バス、タクシー、自転車やバイクの乗り入れはOKか?)や、持ち物(机の上に出しておいてよいもの)です。
私が初めて1次試験を受けた時、財務会計で堂々と「電卓」を使用する”強者”がいました。もちろん途中で失格・強制退場となっていましたが、試験監督がなかなか不正行為に気づかず、逆に私が「この試験って電卓OKだったっけ?」とずっと考えることになり不安になってしまいました…。
こんな基本的なことで足元をすくわれては、後悔してもしきれません。良い機会ですから今一度本試験の案内を読んでおきましょう。

本日はここまで。以上、細川でした。

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【模試活用法】オイラ式【その14】~模試のすゝめ1~”へ5件のコメント

  1. AZB より:

    こばさん、細川さん

    アドバイスありがとうございます!!
    自宅で去年の過去問を解いているのですが、平均して法務が得点が上がらずに焦っているので、情報共有を頂き本当に嬉しいです。

    財務や経済と違って、過去問と同じような出題が法務では少ないようなので、確実に得点を挙げる対策方法が分かってません。

    共有頂いた改正論点と、基本に戻って会社法と知財について復習を続けます。

  2. 細川泰志 より:

    AZB様、読者の皆様
    民法の債権消滅時効の件については、国会で継続審議となっており、まだ改正されれおりませんので削除いたしました。お詫び申し上げます。

  3. 細川泰志 より:

    AZB様
    いつも一発合格道場をお読みいただきありがとうございます。
    返信遅くなり、申し訳ございません。
    海外赴任という物理的ハンディキャップにもかかわらず、診断士試験を目指されるひたむきな姿勢に心打たれます。
    以下、オイラ式経営法務のための直近改正論点について、簡単な説明と解説がわかりやすいリンクをあわせて貼っておきますので、ご参照ください。

    ★特許法(職務発明)
    …社員の職務発明の特許を受ける権利を、発生時から会社に帰属させる選択肢を追加
    (社員のやる気を引き上げて、イノベーションジャパン!)
    http://judiciary.asahi.com/outlook/2015111800003.html

    ★中小企業経営承継円滑化法(遺留分の特例)
    …親族以外による株式等の承継をしやすくし企業継続する。
    (後継者不足が深刻化する中、企業継続を親族以外の人間でもしやすくするという、結構タイムリーな話題か?)
    http://www.chusho.meti.go.jp/zaimu/shoukei/2016/160401shoukei1.pdf

    ★不正競争防止法(営業秘密)
    …重罰化や立証責任の負担軽減等で営業秘密の侵害を抑制しやすくする
    (ベネ○セの個人情報流出や、新○鉄の技術流出など、これもホットイシュー?)
    https://digitalforensic.jp/2015/07/13/column370/

    ★民法(危険負担の債権者主義)
    …買主(債権者)の特定物に対する危険負担消滅要件の明文化
    (実務上は今までと変わらないので、それほど重要ではないかも…)
    https://www.lawcenter.jp/blog/20150608_%EF%BC%88%E4%BB%AE%EF%BC%89%E7%A7%81%E3%81%AE%E3%81%9B%E3%81%84%E3%81%A7%E3%82%82%E3%81%82%E3%81%AA%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%9B%E3%81%84%E3%81%A7%E3%82%82%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93.html

    出題されそうなのはこのくらいでしょうか。

    また、TACの1次直前単科生で科目別に強化するという方法もあります(私も受験生のとき活用し、おおいに助かりました)。
    http://www.tac-school.co.jp/kouza_chusho/chusho_1jichokuzen.html

    AZB様のご期待に応えられる内容であるかは怪しいですが、今私にできるのはこれが限界ですのでご容赦願います。
    我々の活動が少しでもお役にたてれば幸いです。
    これからも一発合格道場を宜しくお願いいたします。

  4. AZB より:

    模試の価値が理解できました。ありがとうございます。

    ただ、自分はいま海外赴任中なので模試が受けられません。
    法務の最新の情報などで漏れが出ないか不安です。

    なにか対策できる工夫はあるのでしょうか。

    1. こば より:

      AZB様
      コメントありがとうございます。

      模試は会場受験をすることが望ましいですが。海外赴任をされていては難しいですね。
      レックではまだ自宅受験用として模試を受けることが可能です。バラ売りもしていますので、法務だけを購入することもできます。
      自宅へ発送してくれますが、海外までできるかは不明です。実家などに送り、海外に転送する必要がありそうです。

      正確な最新情報ではありませんが、去年の改正論点で出題がなかった論点は要注意です。
      下記記事に改正論点のまとめがあります。

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