オイラ式【その7】~設問分析3~
この度の熊本での地震で被害を受けられた皆様に、心からお見舞い申し上げます。
皆様、おはようございます。毎度ショーンH細川です。1次試験まで残り112日、2次試験まで残り190日となりました今日この頃、試験勉強は捗っていますでしょうか。
おかげさまで、道場春セミナーは満員御礼となりました。でも懇親会はまだ残席がありますので、「イケメンと個別に話し込みたい」という方は、ご参加お待ちしています。
本日も、前回に引き続きオイラ式プロセスに基づいた設問分析を行っていきます。
前回までは設問文の形式的な分析でしたが、本日はより詳細で実質的な、特に皆さんが気にされていると思われるワードの分析方法について、多方面から切り込んでいきます。
1.リンクワード
では、平成27年事例Ⅰの第3問を再掲します。
A社および関連会社を含めた企業グループで、大型成形技術の導入や技術開発などによって、プラスチック製容器製造事業の売上が60%を占めるようになった。
そのことは、今後の経営に、どのような課題を生み出す可能性があると考えられるか。
中小企業診断士として、100字以内で述べよ。
ここから、与件文に出てきそうなキーワード(リンクワード)を探し出し、(「□」シカク)で囲んでみますと、
大型成形技術(の導入)、プラスチック製容器(製造事業)
等が該当します。
そして、もし与件文中に自分が設定したリンクワードが出てきたら、同じようにそのワードを「□」で囲みます。
この作業は、解答を作成する際に、与件中の文や段落をどの設問で活用するか(対応付け)を決定する為に行います。
つまり、設問文中と同じ(または意味が近い)キーワードが与件中に登場すれば、その部分の文や段落を当該設問の解答作成に使用する可能性が高いと判断できます。
リンクワードの候補としては、
①固有名詞
②時間を表す表現
③黒フラグを振った中でも強烈な表現
等が候補になります。
2.設問レベルと内外環境
次に、【その4】と【その5】でも触れましたが、本設問で問われている設問レベルを推測してみましょう。
設問文には、
今後の経営に、どのような課題を生み出す可能性があると考えられるか
とありますので、本設問は戦略レベルと判断できます。
出題者が問うている設問レベルがわかったら、設問文の左上に
①内外環境分析レベルなら、「環」
②経営方針または経営戦略レベルなら、「戦」
③オペレーションレベルなら、「オ」
と記入し、解答を作成する際に方向性がずれないよう、注意を促します。
また、本設問のように内外環境の視点から、
④経営課題(戦略レベル)や問題点(オペレーションレベル)が問われている部分は、ピンク色
⑤現在の外部環境(内外環境分析レベル)が問われている部分は、黄緑色
の蛍光ペンでマーキングします。
⑤については、特に事例Ⅱではターゲットとニーズを黄色でマーキングすることも行います。
この作業もリンクワードと同様、与件文中でも行うことで対応付けを楽にすることができます。
3.知識想定
つぎは、設問中の言葉から想定される知識等を考えていきます。
例えば、「経営」という言葉からは、「ヒト、モノ、カネ、情報、ノウハウ」等の知識又は切り口が考えられますね。
本問の場合でしたら、
「モノ」なら、工場等の設備の在り方はどうか、
「ノウハウ」なら、成形技術の将来性はどうか、
等の切り口を想定できます。
このように、設問中の言葉から与件の内容を事前に想定しておくことで、出題者の意図を汲み取りやすくなったり、多面的な切り口による安定的な解答を作成しやすくなったりします。
さて、お待たせしました。本日の目玉商品です。
土曜の朝から早起きして一発合格道場をお読みいただいている方に、日頃の感謝をこめて
オイラ式知識想定を提供いたします。
DLはこちら(DLPassは「ippatsu」です。掲載期限がありますので、なくなり次第終了ですよ~。再アップの予定もないですよ~。)。
これも私が受験生時代に、過去問や演習を通して必要と感じた知識等をまとめたものです。
勿論、これだけで十分ということはありません。必ずご自身の手で表をカスタマイズし、設問分析で知識が引き出しやすい形にしていってください。
本日はここまで。それでは、また再来週くらい!